歯科矯正
最終更新日:2026年2月8日
切端咬合は治療したほうがいい?放置するリスクと治療法を解説

切端咬合は、上下の前歯がちょうど当たる噛み合わせで、見た目では分かりにくいものの、前歯に負担がかかりやすい状態です。
放置すると、噛み合わせのバランスによっては歯が欠けたり、噛みにくさにつながったりすることもあります。
本記事では「今すぐ治療が必要なのか」「矯正までするべきなのか」と迷っている方に向けて、切端咬合の治療法や費用相場などについて解説します。

歯科矯正ブログ編集チーム
Oh my teeth
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目次
- 切端咬合とは?前歯が当たる噛み合わせの特徴
- 切端咬合になる原因
- 上下のあごの骨格バランスが悪い
- 歯の生え方や前歯の角度
- 舌の癖・口呼吸など、日常の習慣
- 切端咬合は治療した方がいい?放置した場合のリスク
- 前歯がすり減る・欠ける
- 虫歯や歯のトラブルが起こりやすくなる
- 顎関節に負担がかかる
- 頭痛や肩こりにつながる
- 切端咬合の主な治療方法【3つの選択肢】
- ワイヤー矯正
- マウスピース矯正
- 外科的矯正治療
- 矯正だけで治る?切端咬合の重症度を見極めるポイント
- 矯正のみで治るケース
- 手術を検討した方が良いケース
- 切端咬合の治療でよくある質問
- Q1. 切端咬合を治療するメリットは?
- Q2. 矯正後に後戻りすることはありますか?
- Q3. 治療方法はどうやって決めればいいですか?
- Q4. 不安なまま様子見をしても大丈夫ですか?
- 切端咬合って本当に治療すべき?と迷った時に最初にやること
切端咬合とは?前歯が当たる噛み合わせの特徴

切端咬合とは、上下の前歯の先端同士が直接ぶつかる噛み合わせのことです。一般的に整っているとされる歯並びは、上の前歯が下の前歯を少し覆うような形が理想とされています。
一方で、切端咬合の場合、横から見ると前歯がほぼ一直線に並んでいるような状態になっているのが特徴です。噛んだときにクッションの役割をする部分が少ないため、前歯同士が「カチッ」と当たりやすくなります。
その結果、
- 前歯同士が直接ぶつかる
- 噛んだときの力が前歯に集中しやすい
- 本来は奥歯で受ける力を前歯で支えてしまう
といった状態になり、知らないうちに歯へ負担がかかりやすいです。
見た目では大きなズレがないように見えても、「噛むと前歯に力がかかっている感じがする」「前歯の先が少しずつ平らになってきた気がする」と感じる場合は、切端咬合の可能性があります。
切端咬合になる原因
切端咬合は、生まれつきの骨格だけが原因とは限りません。成長過程での癖や歯の生え方、日常の習慣など、いくつかの要因が重なって起こることが多いとされています。
ここでは、切端咬合の主な原因を見ていきましょう。
上下のあごの骨格バランスが悪い
切端咬合は、上下のあごのバランスが影響して起こることがあります。下あごが大きく発達していたり、上あごの成長が弱かったりすると、前歯同士が当たりやすくなり、切端咬合や受け口になりやすいです。
あごの骨格のバランスが崩れる原因としては、成長の過程であごの発達に差が出ることや、生まれつきの体質が影響している場合が考えられます。
歯の生え方や前歯の角度
切端咬合は、歯の生え方や前歯の角度が関係して起こることも。前歯がまっすぐ立ちすぎていたり、わずかに傾いて生えていたりすると、上下の前歯が当たりやすくなります。
見た目では大きな問題がないように見えても、噛んだときに前歯へ力が集中しやすく、その状態が続くことで、少しずつ歯がすり減ってしまうケースも少なくありません。
舌の癖・口呼吸など、日常の習慣
切端咬合は、日常の何気ない癖が影響して起こることもあります。例えば、無意識に舌で前歯を押していたり、口呼吸だったりすると、切端咬合になりやすいです。
こうした舌の癖や口呼吸は、実は子どもの頃から続いていることも多く、成長の過程で噛み合わせに影響を与える場合があります。
切端咬合は治療した方がいい?放置した場合のリスク

切端咬合は、見た目の変化が少ないこともあり、「そこまで気にしなくてもいいのかな?」と思われがちです。
ただ、噛み合わせの状態によっては、放置することで少しずつトラブルが起きることもあります。
ここでは、切端咬合をそのままにした場合に考えられる主なリスクについて見ていきましょう。
前歯がすり減る・欠ける
切端咬合では、上下の前歯が直接ぶつかりやすく、噛むたびに前歯へ強い力がかかるため、歯がすり減ったり欠けたりすることがあります。
前歯は食べ物を噛み切る役割があるため負担が集中しやすく、「歯が短くなった気がする」「角が丸くなってきた」と感じる人も少なくありません。
ここで一度、鏡で前歯を見てみてください。
- 前歯の先が平らになっていないか
- 左右で形に差が出ていないか
- 角が丸くなってきていないか
もし思い当たる点があれば、前歯に負担がかかっているサインかもしれません。
すり減った歯は自然に元に戻ることはなく、進行すると詰め物や被せ物が必要になる場合があります。さらに状態によっては、歯が割れてしまい、抜歯が必要になるケースもあるため注意が必要です。
虫歯や歯のトラブルが起こりやすくなる
前歯がすり減ったり、噛み合わせにズレが生じたりすると、歯の表面を守るエナメル質が薄くなりやすくなります。その結果、虫歯や知覚過敏などのトラブルが起こりやすくなることも。
また、噛み合わせのバランスが崩れることで、歯ブラシが届きにくい部分ができ、磨き残しが増えてしまうケースもあります。
「きちんと歯磨きしているのに、虫歯ができやすい」と感じる場合は、噛み合わせが影響している可能性も考えられます。
顎関節に負担がかかる
切端咬合のように前歯へ力が集中する噛み合わせでは、無意識のうちに顎へ負担がかかりやすくなります。
その結果「口を開けるときに違和感がある」「分厚いお肉を噛んでいると顎が疲れやすい」「カクカクと音がする」といった症状が出る場合も。
噛み合わせの状態によっては、顎に負担がかかり続けることで、顎関節症へと発展することもあるので注意が必要です。
頭痛や肩こりにつながる
噛み合わせが乱れると、顎まわりの筋肉だけでなく、首や肩の筋肉にも負担がかかることがあります。その影響で、頭痛や肩こりといった症状につながるケースも。
もちろん、頭痛や肩こりにはさまざまな原因がありますが、「歯や噛み合わせを整えたことで楽になった」という人がいるのも事実です。
長く続く症状がある場合は、噛み合わせの状態も一度確認しておくと良いでしょう。
切端咬合の主な治療方法【3つの選択肢】
切端咬合の治療方法は、噛み合わせの状態や原因によって適した方法が異なります。
「この治療を選べば必ず治る」というものではなく、歯の傾きやあごのバランス、症状の程度などをもとに判断されるのが一般的です。
ここでは、切端咬合の治療でよく選ばれる方法と、治療期間や費用の目安について見ていきましょう。
項目 | ワイヤー矯正 | マウスピース矯正 | 外科的矯正治療 |
|---|---|---|---|
向いているケース | 歯の傾き・位置が原因の切端咬合 | 軽度の切端咬合・見た目を重視したい場合 | あごの骨格に原因がある場合 |
特徴 | 歯を細かく動かせて調整力が高い | 目立ちにくく取り外し可能 | 手術+矯正で根本的に改善 |
治療期間の目安 | 2か月〜3年 | 2か月〜3年 | 約2〜3年 |
費用の目安 | 30万〜170万円 | 10万〜100万円 | 数十万〜100万円以上 |
注意点 | 装置が目立ちやすい | すべての症例に対応できない | 対応できる医療機関が限られる |
ワイヤー矯正
切端咬合の原因が歯の並びや前歯の角度にある場合は、矯正治療で改善できることが多いです。
なかでも、ワイヤー矯正は、歯を細かくコントロールしながら動かせるため、前歯の角度や噛み合わせを調整しやすい特徴があります。
ワイヤー矯正の期間・費用の目安
- 治療期間の目安:数ヶ月~3年程度
- 費用の目安:30万円~170万円
骨格に大きな問題がなく前歯の傾きや位置が原因で切端咬合になっている場合は、ワイヤー矯正だけで改善できるケースがあります。
マウスピース矯正
切端咬合の原因が、歯の傾きや並び方によるものであれば、マウスピース矯正で対応できるケースもあります。
マウスピース矯正は透明なマウスピースを段階的に交換しながら、少しずつ歯を動かしていく治療方法。目立ちにくく、取り外しができる点が特徴で、「できるだけ見た目を気にせず治療したい」という方に選ばれることが多い方法です。
マウスピース矯正の期間・費用の目安
- 治療期間の目安:数ヶ月~3年程度
- 費用の目安:10万円~100万円
ただし、マウスピース矯正は すべての切端咬合に対応できるわけではありません。
あごの骨格に原因がある場合や、噛み合わせのズレが大きい場合は、ワイヤー矯正や他の治療が必要になることもあります。そのため、「マウスピースで治せるかどうか」は、歯並びだけでなく噛み合わせ全体を見たうえで判断されるのが一般的です。
外科的矯正治療
切端咬合の原因があごの骨格そのものにある場合は、矯正治療だけでは十分に改善できないことがあります。
このようなケースでは、矯正治療に加えて外科的な処置を行う「外科的矯正治療」が必要です。この治療では、あごの位置を整える外科手術と矯正治療を組み合わせて行うため、治療期間は比較的長くなり、身体への負担も大きくなります。
外科的矯正治療の期間・費用の目安
- 治療期間の目安:約2~3年
- 費用の目安:保険適用の場合:40万〜60万円程度、自費治療の場合:100万円以上
また、外科的矯正は対応できる医療機関が限られており、基本的には口腔外科のある病院での治療が必要になります。一般的な歯列矯正専門クリニックでは対応していない場合もあるため、事前に確認が必要です。
矯正だけで治る?切端咬合の重症度を見極めるポイント

切端咬合とひと口に言っても、状態には個人差があります。「矯正だけで治るケース」もあれば、「矯正だけでは難しいケース」もあり、その見極めがとても重要です。
ここでは、どのような場合に矯正で対応できるのか、また注意が必要なケースについて解説します。
まずはチェック|あなたの切端咬合はどのタイプ?
□ 上下の前歯がちょうど当たっている
□ 前歯の角が丸くなったり、すり減ってきた気がする
□ 口元が少し前に出て見えるのが気になる
□ 噛んだときに前歯に違和感がある
□ 横顔を見ると、あごの位置が気になる
□ 奥歯の噛み合わせにも違和感がある
□ 昔から歯並びや噛み合わせが気になっていた
□ 前歯の角が丸くなったり、すり減ってきた気がする
□ 口元が少し前に出て見えるのが気になる
□ 噛んだときに前歯に違和感がある
□ 横顔を見ると、あごの位置が気になる
□ 奥歯の噛み合わせにも違和感がある
□ 昔から歯並びや噛み合わせが気になっていた
チェックの数よりも、どんな内容に当てはまったかが大切です。
「前歯同士が当たっている」「前歯がすり減ってきた気がする」の項目が中心の場合は、矯正治療で改善できる可能性があります。
一方で、「横顔を見るとあごの位置が気になる」「噛み合わせ全体に違和感がある」にチェックが付く場合は、あごの骨格が関係している可能性があり、矯正だけでは対応が難しいケースもあります。
ただし、これらはセルフチェックで判断することはできません。実際にはレントゲンや噛み合わせの検査を行い、歯科医師が総合的に判断します。
矯正のみで治るケース
次のような場合は、歯並びの調整だけで改善できる可能性が高いとされています。
- 前歯の傾きが原因で上下が当たっている
- 噛み合わせのズレが軽度
- あごの骨格に大きなズレがない
このようなケースでは、ワイヤー矯正やマウスピース矯正によって前歯の角度を調整することで、切端咬合が改善されることがあります。
手術を検討した方が良いケース
一方で、次のような場合は、矯正だけでは改善が難しいことがあります。
- 下あごが前に出ている
- 上下のあごの位置に大きなズレがある
- 歯を動かしても噛み合わせが合わない
このような場合は、矯正治療に加えて外科的な治療が必要になることもあります。
ただし、「手術が必要かどうか」は見た目だけでは判断できません。レントゲンや噛み合わせの検査を行ったうえで、専門的に判断されます。

3万円相当(※)の精密検査が無料でできるOh my teeth
切端咬合は、「矯正で改善できる状態なのかどうか」を自分で判断するのが難しい噛み合わせです。
一般的に、最適な治療法を判断をするにはレントゲン撮影や歯型のチェックなどの精密検査が必要になり、3万円前後※かかることも少なくありません。
その点、Oh my teeth導入クリニックでは、矯正で対応できるかどうかを確認するための精密検査を、無料診断の中で受けることが可能です。
歯並びや噛み合わせの状態をもとに「矯正で改善が見込めるか」「どのくらいの期間で治療できるか」などを、歯科医師が丁寧に診断します。
「自分の切端咬合は、矯正で治るのかな?」と気になっている方は、まずは一度、相談してみると安心です。
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切端咬合の治療でよくある質問

最後に、切端咬合の治療についてよくある質問をまとめました。
Q1. 切端咬合を治療するメリットは?
切端咬合を治療することで、前歯に集中していた負担を減らし、歯のすり減りや欠けを防ぎやすくなります。
また、噛み合わせが整うことで、食事がしやすくなったり、口元の見た目が自然に見えるようになる点もメリットです。将来的な歯のトラブルを防ぐという意味でも、早めに治療を検討しましょう。
Q2. 矯正後に後戻りすることはありますか?
切端咬合に限らず、どんな歯並びでも矯正後に何もしなければ後戻りする可能性は高いです。矯正で動かした歯は、元の位置に戻ろうとする性質があるため、治療後のケアを行わないと少しずつ歯並びが崩れてしまうことがあります。
そのため、矯正後は「リテーナー」と呼ばれる保定装置を使って、歯の位置を安定させる期間が必要です。この期間をきちんと守ることで、後戻りのリスクを大きく抑えることができます。
矯正は「歯を動かして終わり」ではなく、整えた状態を保つところまでが治療と考えておきましょう。
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Q3. 治療方法はどうやって決めればいいですか?
切端咬合の治療方法は、歯並びや噛み合わせの状態によって異なります。そのため、「この方法が正解」と一概に決めることはできず、歯科医師に診てもらったうえで判断するのがもっとも確実です。
Oh my teeth導入クリニックの無料診断には、レントゲン撮影や歯型チェックなどの精密検査も含まれています。そのため、「自分は矯正で治るのか?」を費用の不安なく確認できるのでおすすめです。
Q4. 不安なまま様子見をしても大丈夫ですか?
痛みや大きなトラブルがない場合でも、切端咬合は少しずつ歯に負担がかかっていることがあります。
そのまま放置すると、将来的に歯が欠けたり、噛み合わせが悪化したりする可能性も。
「今すぐ治療が必要かどうか」を知るだけでも、今後の判断がしやすくなるため、少しでも気になる場合は、早めに歯科医師に相談しておくと安心です。
切端咬合って本当に治療すべき?と迷った時に最初にやること
切端咬合は、見た目だけでは「治療が必要かどうか」を判断しにくい噛み合わせです。痛みがなくても、噛み合わせに負担がかかっているケースもあり、自分では判断しきれないことも少なくありません。
そのため、「矯正で治るのか」「今すぐ治療が必要なのか」と迷ったときは、まずは歯科医師に相談してみるのがおすすめです。

Oh my teeth導入クリニックでは、無料診断の中にレントゲン撮影や歯型チェックなどの精密検査も含まれているため、自分の噛み合わせが矯正で改善できる状態なのかを、費用の不安なく確認できます。
無理に治療を勧めることはないので、「今の状態を知りたい」という段階でも、気軽に相談してみると安心です。


