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マウスピース矯正
最終更新日:2024年4月20日

マウスピース矯正とは?メリットや後悔しないために特徴を徹底解説

マウスピース矯正とは?メリットや後悔しないために特徴を徹底解説

当記事ではマウスピース矯正の特徴や費用、実際にどのような流れで矯正を始めるのかなどを詳しく解説。「本当にマウスピース矯正で自分の歯並びが改善されるのか」「安心して矯正できるのか」など疑問をお持ちの方は、ぜひご覧ください。

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歯科医師

西尾万樹

東京表参道矯正歯科 院長。北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科勤務。2020年コスメコンシェルジュ取得。

マウスピース矯正とは、透明なマウスピースを1日20時間以上装着し、段階に応じて交換しながら少しずつ歯を動かす矯正方法です。

従来のワイヤー矯正と比べて、装置が目立ちにくい・費用が安い・痛みが少ないといったメリットがあり、「これならできそう」とマウスピース矯正を検討している方も多いでしょう。

一方で、重度の歯並びはなおしにくい・装着時間を守るなど自己管理が大変といったデメリットもあります。

そこで当記事では、マウスピース矯正に対する不安を少しでも和らげ、納得して矯正を始められるように、特徴(メリット・デメリット)・費用・流れ・適応症例などを分かりやすく解説します。

「本当に歯並びがキレイになるか不安」「健康被害などのトラブルがないか心配」という方は、ぜひ最後までご覧ください。一緒に、後悔のない矯正方法を選択していきましょう。

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※累計2万人以上とは、2020年5月~2023年10月の歯型スキャン体験ユーザーの合計数です。

マウスピース矯正とは?5つの特徴

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マウスピース矯正とは薄く透明に作られたマウスピース型矯正装置を使って歯を動かしていく矯正方法のこと。

治療段階に応じて作られたマウスピースを順番につけていくことによって、少しずつ理想の歯並びに近づけていきます。

日本では2006年頃から導入しはじめた比較的新しい矯正方法ですが、技術の進歩や認知度の普及につれて、人気が高くなっています。

マウスピース矯正の特徴としては以下の点が挙げられます。

透明で目立たない

マウスピース矯正と従来のワイヤー矯正(金属製のブラケットとワイヤーと呼ばれる装置を歯に装着して行う矯正方法)との大きな違いは透明で目立たないこと。

医療用プラスチックを用いたマウスピースは薄く透明に作られており、歯に装着するとほとんど周りに気づかれません。

そのため、人と接する機会の多い人や矯正中の見た目を気にする人に特に人気です。

また、金属を使わないため金属アレルギーの人も安心して矯正ができます。

取り外せる

マウスピース矯正とは?特徴やメリット・デメリットを徹底解説

マウスピース矯正は治療段階に応じて作られたマウスピースを1〜2週間ごとに自分で交換しながら行うので、ワイヤー矯正のように毎月通院する必要はありません。

マウスピース1枚あたりの歯の移動距離は約0.25mm。

理想の歯並びに少しずつ近づくように作られたマウスピースを順番に装着していくことで、矯正を進めます。どのように歯が動くのか気になる方は、「マウスピース矯正で歯が動く仕組みを歯科医師が解説」も合わせて参考にしてみてください。

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痛みが少ない

痛みの感じ方には個人差がありますが、マウスピース矯正は歯を段階的に動かすため、ワイヤー矯正と比較すると痛みにくいと言われるケースが多いです。

痛みについては後でご紹介する「マウスピース矯正は痛い?」をご参考ください。

自己管理が重要

マウスピース矯正は毎日20時間以上の装着が必要。

つけ忘れて装着時間が足りないと、計画通りに歯が動かない原因になります。

また、紛失の注意やマウスピースのお手入れも欠かせません。

取り外しができるからこそ自己管理が重要な矯正方法です。その他の歯科矯正と比較しながら自分にある種類の矯正方法を試しましょう。

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マウスピース矯正のメリット・デメリット

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マウスピース矯正のメリットは、目立ちにくく、自分で取り外しができることが挙げられます。しかし、1日20時間以上は装着しなければならないため、自己管理が必要です。このほかにも、マウスピース矯正には以下のようなメリット・デメリットがあります。

メリット

  • 矯正装置が目立たない

  • 結婚式などのイベントに対応しやすい

  • 虫歯や歯周病のリスクが下がる

  • 痛みが比較的少ない

  • 治療時間が短縮できる

  • シミュレーションを確認できる

  • ホワイトニングと並行できる

  • スポーツ・部活時に怪我をしにくい

  • 金属アレルギーのリスクがない

マウスピース矯正の最大のメリットは、矯正装置が目立たない点です。「矯正を周囲の人にバレたくない」「人前に出る機会が多くブラケットを装着するのはためらってしまう」といった方には、マウスピース矯正を行うメリットが大きいでしょう。

マウスピース矯正とは?特徴やメリット・デメリットを徹底解説

このほか、ワイヤー矯正と異なり自分でマウスピースを交換して矯正を進められるため、通院回数を減らせたり、マウスピースにホワイトニング剤を注入することでホワイトニングと並行できたりする点もメリットです。

また、金属製のブラケットやワイヤーを使用する歯科矯正と比較して、金属アレルギーのリスクがない点もマウスピース矯正の重要なポイントです。

デメリット

マウスピース矯正には以下のようなデメリットがあります。

  • 対応できる歯並びに限界がある

  • 毎日20時間以上装着しなければならない

  • 装着中は飲食できない

  • 自己管理が必要

前述したように、マウスピース矯正は大きく歯を動かす必要がある症例では適応されないことがあります。その場合、適応範囲が広いワイヤー矯正や、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の併用をすすめられる可能性があります。

また、虫歯のリスクからマウスピース装着中は水・白湯・炭酸水しか口に含めません。しかし、マウスピースを外してしまえば食事制限はありません。

マウスピース矯正とは?特徴やメリット・デメリットを徹底解説

デメリットの中でも特に重要となるのが自己管理の必要性です。毎日20時間以上の装着、マウスピースの紛失のリスクや洗浄剤などを使ったお手入れに自信がない人はワイヤー矯正を選択した方がうまくいくでしょう。

マウスピース矯正のメリット・デメリットやワイヤー矯正との違いについては、以下の記事でも詳しく紹介しています。あわせて参考にしてください。

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マウスピース矯正治療の流れ

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マウスピース矯正は、まずカウンセリングを受けてから精密検査を行い、契約に進むのが一般的です。ここではどのように治療が進んでいくのか、一般的な治療の流れを紹介していきます。

  • カウンセリング

  • 精密検査

  • 歯型採取

  • 治療計画立案(シミュレーション作成)

  • マウスピース製作

  • 治療開始

  • 治療完了(保定期間開始)

カウンセリング

マウスピース矯正とは?特徴やメリット・デメリットを徹底解説

カウンセリングでは、現在の歯並びの悩みや疑問・治療によってどのような歯並びになりたいかなどを歯科医師がヒアリングします。

ヒアリングをもとに、どのような矯正の選択肢があるのか、費用や治療期間の目安などを提示される場合が多いです。

歯科矯正に関する疑問は、この時点で解決しておくと安心です。

精密検査

矯正治療の治療計画を策定するために必要な、口腔内診査・レントゲン撮影・歯並び写真撮影を行います。

虫歯・歯周病に罹患していないか、歯科矯正治療が行える口内状態かどうかの確認も同時にチェックする場合が多いです。

歯型採取

マウスピース矯正とは?特徴やメリット・デメリットを徹底解説

矯正治療の治療計画の策定に使用する歯型を採取します。

歯型採取の方法は、デジタルスキャンと印象材を用いた方法の二種類です。

デジタルスキャンの場合、リアルタイムで歯型を確認できます。

治療計画立案(シミュレーション作成)

精密検査と採取した歯型など集めた資料をもとに、歯科医師が治療計画を立てます。

クリニックによっては、コンピューター上で現在の歯並びから理想の歯並びまでの歯の動きをシミュレーションすることが可能です。

治療計画では、治療期間の目安や費用まで明確に策定していきます。

マウスピース製作

マウスピース矯正とは?特徴やメリット・デメリットを徹底解説

歯科医師の作成した治療計画やシミュレーションに納得できたら、契約して歯科矯正の治療を開始します。

はじめにマウスピース製作を行いますが、マウスピースの完成までにかかる期間はメーカーにより異なります。

インビザラインの場合、アメリカで作製されるので完成までに約1ヶ月かかるケースが多いです。

アソアライナーなど国内製造のマウスピースの場合は10〜14日程度で製作できる場合も。

マウスピース完成までにかかる期間は矯正開始時期に関わるため、希望がある場合はクリニックにあらかじめ確認すると安心でしょう。

治療開始

クリニックにマウスピースが届いたら受け取りに行き、マウスピース矯正がスタートします。

マウスピース矯正は自己管理が必要不可欠。矯正中はクリニックや歯科医師の指示通りに取り扱うことはもちろん、定期的に通院する必要があります。

通院の目安はクリニックの方針や歯の動き具合などにより異なりますが「1〜3ヶ月に1回程度」が一般的。

ただし、矯正開始直後は数週間に一回の頻度で通院し、徐々に間隔をあけていく場合が多いでしょう。

マウスピース矯正は、毎日20時間以上装着して徐々に理想の歯並びに近づけていく矯正方法です。

歯科医師の指示通りに装置を装着しないと、計画通りに歯が動かず矯正期間が長くなるなどのリスクが高くなるので、指示はしっかりと守るように心がけてください。

治療完了・保定期間開始

マウスピース矯正とは?特徴やメリット・デメリットを徹底解説

理想の歯並びになったら矯正治療は終わりです。

ただし、歯には元の歯並びに戻ろうとする性質があります。これを「後戻り」と言います。

きれいに整った歯並びをキープするためには、保定装置(リテーナー)を装着して後戻りを防がなければなりません

保定装置は、矯正用マウスピースと同様で毎日20時間以上の装着が必要です。

保定期間は最低でも、矯正にかかった期間と同じ期間は必要です。

たとえば矯正治療に半年かかったのであれば、保定装置も最低半年は毎日20時間以上装着しなければなりません。

その後、歯並びの状態を確認しながら保定装置を外す時間を伸ばしていき、最終的には寝る時だけの装着でも問題なくなる。

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マウスピース矯正とほかの矯正方法(ワイヤー矯正)との違い

マウスピース矯正とは?特徴やメリット・デメリットを徹底解説

以下は、マウスピース矯正とワイヤー矯正など、ほかの矯正方法との違いをまとめた表です。

矯正の種類

メリット

デメリット

マウスピース矯正

・透明で目立たない
・虫歯・歯周病リスクを減らせる

・対応症例が限られる
・自己管理が必要

表側矯正

・対応症例が広い
・自己管理が不要

・矯正装置が目立つ
・矯正装置を取り外せない

裏側矯正

・矯正装置が目立ちにくい
・自己管理が不要

・滑舌に影響しやすい
・治療費が高額

外科的矯正治療

・骨格に原因がある不正咬合にも対応できる

・治療期間が長い
・治療費が高額

上記に関して、ここから詳しく解説していきます。

表側矯正との違い

マウスピース矯正とは?特徴やメリット・デメリットを徹底解説

表側矯正は矯正装置(ブラケットとワイヤー)を歯の表側に装着する矯正方法で、矯正治療の中でも、装置が最も目立ちやすいです。

昨今では、目立ちにくくさせるために葉の色に馴染みやすい素材(セラミックやプラスチック)でできたワイヤー矯正も増えてきていますが、マウスピース矯正の方が目立ちません。

しかし、表側矯正は歯を大きく移動させることが可能なので幅広い症例に対応できるメリットがあります。対して、マウスピース矯正は対応症例が限られ、歯を大きく動かす必要がある抜歯症例では適応外になることもあります。

少しでも矯正装置が目立つ期間を短くしたい方は、歯を大きく移動させる必要のある前半は「ワイヤー矯正」で、ある程度歯並びが整った後半は「マウスピース矯正」で治療を行う「コンビネーション治療」を検討するのも一つの手段です。

裏側矯正との違い

マウスピース矯正とは?特徴やメリット・デメリットを徹底解説

裏側矯正は、矯正装置を歯の裏側に装着する矯正方法。「表側矯正と比べて目立ちにくい」「マウスピースのように割れたり欠けたりする心配が少ない」などのメリットがあります。

しかし、裏側矯正は舌側に矯正装置がつくので、舌で触ると外れやすい・滑舌に影響が出やすいなどのデメリットも。

滑舌についてはマウスピース矯正の方が裏側矯正と比較すると馴染みやすく、1週間程度経てば徐々に慣れていきます。

外科的矯正治療との違い

外科的矯正治療とは、外科手術と歯科矯正を組み合わせて行う治療方法です。マウスピース矯正を含めた歯科矯正治療だけでは対応できない症例に対して適応されます。

顎の骨に大きなズレがあり噛み合わせが乱れている場合などに、外科手術で骨格から修正して、歯並びを整えていきます。

たとえば顎変形症など、国が指定している症例に当てはまれば、保険適用になります。

外科的矯正治療は、歯列矯正を行った後に外科手術を行い、手術後に再度歯科矯正を行うのが一般的な流れです。

マウスピース矯正で治せる症例・治せない症例

マウスピース矯正とは?特徴やメリット・デメリットを徹底解説

歯科矯正には「部分矯正」と「全体矯正」の2パターンがあります。部分矯正とは、「笑ったときに見える前歯のみ」など歯並びを部分的に整える方法。一方、全体矯正とは奥歯を含めた歯並び全体を整える方法です。マウスピース矯正で治せる歯並びは、部分矯正や全体矯正、ブランドによって大きく異なります。以下はマウスピース矯正で治せる可能性がある歯並びです。

マウスピース矯正で治せる可能性がある歯並び
  • ガタガタの歯並び

  • 出っ歯

  • 受け口

  • すきっ歯

  • 深い噛み合わせ

  • 横にずれた噛み合わせ(交叉咬合)

  • 前歯で噛めない(開咬)

  • 矯正後の後戻り

自分の歯並びがマウスピース矯正で治せるかどうかは、クリニックで検査を受ける必要があります。

難しい症例は苦手

マウスピース矯正はワイヤー矯正よりも症例範囲が狭いデメリットがあります。マウスピース矯正が苦手としている難しい症例とは、たとえば以下のようなものです。

マウスピース矯正では難しい症例
  • 抜歯によって大きなスペースが空いてしまう

  • 重度の出っ歯や凸凹した歯並び

  • 外科的矯正が必要(あごの骨格に問題がある)

マウスピース矯正は歯を内側や外側に動かすのは得意ですが、前後に大きく移動させることは苦手です。そのため、複雑な移動を必要とする重度の凸凹した歯並びや、抜歯によって大きなスペースが空いてしまうケースでは、そのスペースを埋め切ることが困難です。

また、骨格に問題がある場合は歯科矯正だけでは対応できないことも。ワイヤー矯正や外科手術と組み合わせることで対応できる場合もあるので、まずはクリニックで相談してみましょう。

マウスピース矯正ができない例とは?6つのケースを解説」では、さらに詳しくマウスピース矯正が難しい例をまとめています。あわせてご確認ください。

マウスピース矯正の症例

これから紹介するのは、マウスピース矯正Oh my teethの実際の症例です。どのような歯並びがマウスピース矯正で改善できるのかご覧ください。

出っ歯の症例

マウスピース矯正とは?特徴やメリット・デメリットを徹底解説
  • 総額:33万円 (税込)

  • 期間:2ヶ月

  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

すきっ歯の症例

マウスピース矯正とは?特徴やメリット・デメリットを徹底解説
  • 総額:33万円 (税込)

  • 期間:3ヶ月

  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

八重歯の症例

マウスピース矯正とは?特徴やメリット・デメリットを徹底解説
  • 総額:66万円 (税込)

  • 期間:5ヶ月

  • 備考:非抜歯/全体矯正/研磨処置込

デコボコの歯並び(叢生)の症例

マウスピース矯正とは?特徴やメリット・デメリットを徹底解説
  • 総額:33万円 (税込)

  • 期間:4ヶ月

  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

以下の記事ではマウスピース矯正の症例や効果が出にくいケースについて紹介しています。あわせて参考にしてください。

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マウスピース矯正の値段の目安は?

マウスピース矯正とは?特徴やメリット・デメリットを徹底解説

マウスピース矯正の値段の目安は、部分矯正は10万〜40万円程度、全体矯正は60万〜100万円程度です。また、矯正開始前の各種検査や矯正中の通院に費用がかかることがあります。ここでは、マウスピース矯正にかかる費用を詳しく解説します。

部分矯正:10万〜40万円

マウスピース矯正の部分矯正の値段目安は10万〜40万円。

歯を動かす範囲が少ないため、全体矯正より値段が安いです。

10万円程度で済むのは、「矯正後に後戻りした」など軽度の歯並びの乱れであるケースが一般的です。

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全体矯正:60万〜100万円

マウスピース矯正の全体矯正の値段目安は60万〜100万円。

歯を動かす範囲が広くなるため、部分矯正より値段が高いです。

歯科矯正は自由診療なのでマウスピース矯正ブランドやクリニックによって料金設定は異なります。

一般的に、使用するマウスピースの枚数が多くなるにつれ費用も高くなっていきます。

矯正装置以外にも費用がかかる

マウスピース矯正とは?特徴やメリット・デメリットを徹底解説

マウスピース矯正含め、歯科矯正には矯正装置以外にも費用がかかります

たとえば、矯正開始前の各種検査や矯正中の通院の際など。

以下は矯正にかかる費用の内訳です。

歯科矯正の流れ

内訳

値段(目安)

矯正前

カウンセリング

無料〜5,000円

矯正前

精密検査・診察

10,000〜65,000円

矯正前

虫歯・歯周病治療

1,500〜10,000円/回

矯正前

抜歯

5.000〜15,000円/本

矯正中

矯正費用

10万〜170万円

矯正中

調整料

3,000〜10,000円/回

矯正後

保定装置料

10,000〜60,000円

矯正後

保定観察料

3,000〜5,000円/回

マウスピース矯正の値段については以下の記事でも詳しく紹介しているので参考にしてください。

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マウスピース矯正の期間の目安は?

マウスピース矯正とは?特徴やメリット・デメリットを徹底解説

マウスピース矯正にかかる期間は、矯正範囲によって異なります。

以下に、種類別のマウスピース矯正にかかる期間の目安を紹介していきます。

前歯中心の部分矯正:2ヶ月〜1年程度

前歯中心の部分矯正の場合、歯の乱れが小さければ数ヶ月から悩みを解消できます。

「すきっ歯」や「出っ歯」などは2ヶ月〜3ヶ月程度で、隙間や突出感が改善する場合もあります。

ただし、八重歯は歯を大きく動かす必要があるので、全体矯正の適応となるケースが多いです。

奥歯を含めた全体矯正:1〜3年程度

奥歯を含めた全体矯正の場合、1年〜3年程度が治療期間の目安です。

1年〜3年と治療期間に幅があるのは、歯並びの状態や抜歯の有無によって治療期間が変わるからです。

特に抜歯矯正の場合は、歯並びの乱れが大きい症例に適応される場合が多く、非抜歯矯正と比較して治療期間が長くなる傾向にあります。

マウスピース矯正は痛い?

マウスピース矯正とは?特徴やメリット・デメリットを徹底解説

マウスピース矯正はワイヤー矯正と比べて痛みにくいと言われていますが、痛みの感じ方には個人差があるものです。歯が動くとき、マウスピースが頬の粘膜や舌にあたるときなど痛みを覚えることがあります。

マウスピース矯正の痛みの種類には以下のようなものがあります。

マウスピース矯正の痛みの種類
  • 歯が動くときの痛み

  • マウスピースの縁が舌などに擦れる痛み

  • ゴム掛けの圧力による痛み

  • 歯を噛み締めたときの痛み

  • アタッチメントに唇などが当たる痛み

  • 外している時間が長かったときの痛み

矯正力が働くことで起こる痛みと、装置により傷つくなど、口腔内トラブルによる痛みが考えられます。

ただしマウスピース矯正はワイヤー矯正より痛みにくいと言われています。

その理由は以下の通り。

  • 少しずつ歯を移動させるため矯正力による痛みが少ない

  • 金属製の装置を使わないため口腔内を傷つけにくい

ワイヤー矯正は月1回を目安に通院し、ワイヤーの種類を変えながら強く矯正力をかけたり、微調整程度に抑えたりして歯を動かしていきます。このワイヤー調整時に痛みを感じることが多いです。

一方、マウスピース矯正では1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換していきます。1枚あたりの歯の移動距離は約0.25mm。このわずかな距離を1〜2週間かけてじっくり動かしていくため、ワイヤー矯正よりも痛みにくいとされています。

マウスピース矯正

また、マウスピース矯正は金属を使わず、歯の形にフィットした形状です。そのため、口元に物が当たったときも口腔内が傷つきにくく、装置が舌や歯茎に当たることによる痛みの心配も少ないです。

以下の動画ではマウスピース矯正ユーザーとワイヤー矯正ユーザーに対するQ&A形式で、両者の痛みの違いを紹介しています。あわせて参考にしてみてくださいね。

マウスピース矯正中の過ごし方

マウスピース矯正とは?特徴やメリット・デメリットを徹底解説

「マウスピース矯正中はどう過ごせばいいのだろう?」と考えている方に向けて、ここではマウスピース矯正中の過ごし方について紹介します。

実際にマウスピース矯正中の筆者の視点も盛り込みました。参考になれば幸いです。

マウスピース装着時

マウスピース装着中、口に含むことができるのは基本的に水・白湯・炭酸水です。これまでのように道中コーヒーショップでコーヒーを買って歩きながら飲むこともしにくくなるので、注意してくださいね。

時間があればテレビやスマホなどを見ながらチューイーを噛みましょう(食後5分、食後以外で15分、1日合計30分の確保を目安に)。

筆者の場合、小学生の子供がいるのですが、子供の宿題を見ているときにチューイーを噛むようにしていました。初めはチューイーを噛むときに痛みがあり、涙目になっていたので子供に心配されていたのですが(苦笑)、2日、3日と経つうちに噛む際の痛みもおさまってきて、「あ、歯がマウスピースの形にフィットしてきているんだな」と実感しました。

また、Oh my teethにもよく質問が寄せられるのですが、スポーツ中も基本的にはマウスピースを装着したままで問題ありません。ただし歯を食いしばるようなウェイトトレーニングをする際は、マウスピースの破損リスクがあるためあらかじめ外しましょう。

筆者の場合は週に2回ジムでトレーニングをしていますが、過度に負荷をかけるウェイトトレーニングメニューはないため、マウスピースをしたままでも問題ありませんでした。

スポーツ中のマウスピース矯正に関しては、下記の記事もあわせて参考にしてくださいね。

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食事時

マウスピース矯正とは?特徴やメリット・デメリットを徹底解説

マウスピースを外せば基本的に何を食べてもOKです。一方、矯正中は歯が動きやすい状態で、咀嚼時に痛みを感じやすい時期があります。

特に新しいマウスピースに交換して2〜3日は、硬いものを避けるのがおすすめです。

筆者の場合、マウスピース矯正スタート2日目の朝食にベーグルサンドを食べようとして、失敗しました(苦笑)。ベーグルには弾力があり、前歯で力を入れて噛み切らなければならず、そうすると痛みを感じたからです。

無理やり奥歯で噛み切るようにしてなんとか食べられましたが、みなさんはマウスピース矯正開始直後のメニューに注意してくださいね(汗)。

間食時

マウスピースを外せば基本的に何を食べてもOKです。ただしマウスピースの着脱回数が増えるとその分装着時間が短くなり、計画通りに歯が動かないリスクが高まります。

したがって間食は1日1回までにとどめておくのがおすすめです。

実際にマウスピース矯正 Oh my teethを卒業したユーザーからは、コーヒーが気軽に飲めないのが辛かったという声が寄せられます。筆者も矯正開始前はコーヒーを1日何杯も飲む習慣があり、矯正開始前はその点が心配でした。

しかし実際に矯正をはじめてみると、辛いのは最初の数週間で、その後は水を飲む習慣ができて健康的な生活を送れたと思っています。コーヒー・おやつ代の節約やダイエットにもなりますよ。

ブラッシング時

食事や間食後はしっかりブラッシングをしてからマウスピースを装着しましょう。フロスや歯間ブラシも併用できると◎。

マウスピース矯正とは?特徴やメリット・デメリットを徹底解説

ブラッシング後マウスピースを装着したあとは5分を目安にチューイーを噛みましょう。

マウスピース矯正を開始すると、オーラルケア習慣が身につくため、歯や歯茎の健康状態がよくなったというユーザーがいらっしゃいます。筆者もその一人で、3ヶ月に1回の歯科医院のクリーニングで「しっかり磨けますし、歯茎の状態もいいですね」と歯科衛生士さんから褒められるようになりました。

矯正開始前は歯科医院でのクリーニングの際に歯茎から出血することがあったのですが、それも無くなりました。

以下はOh my teeth Homeのオーラルケアアイテムです。シンプルデザインで使う場所を選びませんので、マウスピース矯正中のお供としてぜひご検討くださいね。

Oh my teeth Tooth Brush
Oh my teeth Tooth Paste Black
Oh my teeth Dental Floss

外食時

外食時はマウスピースケースを携帯しましょう。外食中、マウスピースを外してテーブルに置いていると、誤ってお皿と一緒に下げられてしまう可能性があります。その点、マウスピースをケースに入れてしまっておけば安心です。

▼マウスピース矯正 Oh my teethでは、以下のマウスピースケースを矯正開始時にマウスピースとともにお届けします

マウスピース矯正とは?特徴やメリット・デメリットを徹底解説

マウスピース矯正 Oh my teethユーザーさんから「外食時に歯磨きができないときはどうしたらいいですか?」というご相談を受けることがありますが、「基本的にはマウスピースの装着を優先してください」とお願いしています。

なぜなら「帰宅後歯磨きしてから装着しよう」と思っていても、予想以上に帰宅が遅くなってしまい、その分装着時間が確保できないリスクがあるからです。マウスピース矯正の治療計画は1日20時間以上の装着を前提に立てられていますので、装着時間が足りないと計画通りに歯が動きません。

外食後に歯磨きできなくても、一旦口をゆすいでマウスピースを装着し、帰宅後に歯磨きをして、再度装着するようにしましょう。携帯用マウスウォッシュを持っておくのもおすすめです。ある程度口腔内の汚れを落とすことができ、お口の中がスッキリしますよ。

以下の動画はマウスピース矯正開始2日目〜6日目のユーザーの様子を記録したものです。痛みや食事、滑舌についてのリアルな声がわかるので、あわせて参考にしてみてください。

矯正完了後

マウスピース矯正、ワイヤー矯正に関わらず、矯正完了後は保定期間が必要です。矯正完了後は歯が不安定で、何もしないでいるとせっかくきれいに整った歯が元の位置に戻ろうとしてしまいます。

これを「後戻り」と言います。

後戻りを防ぐために重要なのが、「リテーナー」と呼ばれる保定装置をつけること。リテーナーは矯正にかかった期間と同じ期間は矯正用マウスピースと同様1日20時間は装着し、その後は「就寝時のみ装着」などに調整していきます。

初めはリテーナーの装着時間を意識していても、徐々に意識が薄れ、後戻りする人は少なくありません。また、「いつの間にかリテーナーがひび割れていて、その部分が後戻りしていた」というケースも。

このような事態を避けるためにも、リテーナーの装着はできる限り続けること、定期的にリテーナーのひび割れチェックなどを行うことを心がけてくださいね。

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歯科医師が回答!マウスピース矯正後に使う「リテーナー(保定装置)」とは?どのくらいつけるの?

マウスピース矯正Oh my teethは、最終ステップのマウスピースをリテーナーとして使用していただけます。また、破損した場合は新たにマウスピース型のリテーナーを作成できます(上下11,000円)。

いつでもLINEから購入できるため、紛失・破損した際も便利です。

さらに、「マウスピース型のリテーナーではつけ忘れそう」というユーザーさんには、歯の裏に固定するタイプのリテーナー(フィックスリテーナー)もご案内しています(下顎のみ対応:費用22,000円)。お気軽にLINEでご相談くださいね。

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マウスピース矯正ブランドの選び方

マウスピース矯正とは?特徴やメリット・デメリットを徹底解説

マウスピース矯正について調べていると「インビザライン」という言葉を目にする機会が多いと思います。

インビザラインはアメリカ生まれのマウスピース矯正で、世界100カ国以上で提供されているマウスピース矯正ブランドです。日本においても、最もポピュラーなマウスピース矯正ブランドであるため、マウスピース矯正=インビザラインと思っている人も多くいらっしゃいます。

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インビザラインとは?メリット・デメリットや費用相場など徹底解説

また近年は「格安マウスピース矯正ブランド」と呼ばれる安い値段でマウスピース矯正ができるサービスも増えてきました。

選択肢が広がっているマウスピース矯正。「どのブランドを選べばいいの?」と悩んでいる人に向けて、17ブランドを費用・治療範囲・治療期間・通院頻度・推奨年齢といったポイントでまとめました。

ブランド

費用目安

治療範囲

期間目安

通院頻度

推奨年齢

invisalign
(インビザライン)

20万〜100万円

部分〜全体

3ヶ月〜3年

1〜3ヶ月に1回

6〜10歳向けプランあり

clearcorrect
(クリアコレクト)

15万〜70万円

部分〜全体

3週間〜3年

1〜3ヶ月に1回

公式記載なし

SmileTRU
(スマイルトゥルー)

25万〜65万円

部分

3〜8ヶ月

2週間に1回

全ての歯が永久歯かつ身長が伸びなくなったら

AsoAligner
(アソアライナー)

10万〜40万円

部分

4ヶ月〜1年半

1ヶ月に1回

公式記載なし

キレイライン矯正

23.1万〜48.1万円

部分

5ヶ月〜1年3ヶ月

1ヶ月半〜3ヶ月に2回

男性16歳以上
女性14歳以上
3〜12歳プランあり

Oh my teeth
(オーマイティース)

33万円
66万円

部分〜全体

平均3ヶ月
平均6ヶ月

最低1回

永久歯列期〜

hanaravi
(ハナラビ)

33万円
49.5万円
66万円

部分〜全体

5ヶ月〜1年半

最低1回

15〜49歳

Zenyum
(ゼニュム)

32.45万円
57.5万円
66万円

部分〜全体

3〜15ヶ月

最低2回

18歳以上

hanalove
(はならぶ)

21.78万円〜
34.8万円〜
77万円〜

部分〜全体

5ヶ月〜2年

最低1回

18歳以上

DPEARL
(ディパール)

30.8万円
42.9万円
55.44万円
69.3万円
83.16万円
99万円

部分〜全体

5〜13ヶ月
(※ロング×2は14ヶ月以上)

原則月1回

公式記載なし

マウスピース矯正ローコスト

30万円〜
45万円〜
55万円〜

部分〜全体

3ヶ月半〜1年半

2ヶ月に1回

男性16歳以上
女性14歳以上

EMININAL
(エミニナル)

13万〜47万円
52万〜86万円

部分〜全体

約3ヶ月〜1年半

最低1回

15歳以上

湘南マウスピース

9.98万円〜
※片顎

部分

平均6ヶ月〜

4〜8週間に1回

公式記載なし

Beforedent
(ビフォーデント)

16.5万〜50.8万円

部分

3ヶ月〜1年

初回1回のみ

公式記載なし

We Smile
(ウィ・スマイル)

10.78万〜66万円

部分〜全体

1ヶ月半〜10ヶ月

2〜3ヶ月に1回

高校生〜

@smile
(アットスマイル)

12万〜45万円

部分〜全体

1ヶ月〜1年

1ヶ月に1回

男性16歳以上
女性14歳以上

WHITELIGN
(ホワイトライン)

22万〜46.2万円

部分〜全体

3〜9ヶ月

2ヶ月に1回

公式記載なし

マウスピース矯正ブランドについては、以下の記事でも詳しく紹介しています。

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マウスピース矯正ができるかどうか相談してみよう

マウスピース矯正は透明で目立たない矯正として人気です。

近年は安いマウスピース矯正ブランドが増え、予算や通いやすさなど自分に合ったブランドを比較検討できるようになってきました。

しかし、マウスピース矯正ができるかどうかは歯並びの状態によって決まります。

まずは気軽な気持ちで、あなたの歯並びの乱れがマウスピース矯正でなおせるかどうか、クリニックで診てもらいましょう。

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マウスピース矯正ができるかどうかを詳しく知るにはクリニックでのカウンセリングと検査が必要です。しかし、検査にお金がかかるケースも少なくありません。

マウスピース矯正Oh my teeth(公式サイト)では、ドクターによる口腔内診査・歯型スキャン・レントゲン撮影が無料で受けられます。所要時間は最短30分。診断結果は最短即日でLINEに送信します。

まずはお気軽に無料診断へお越しください。

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※本記事に掲載している比較表はOh my teethが各社の公開情報を元に独自の観点でまとめたもので、網羅性・正確性を完全に担保するものではありません。記載しているサービス内容は、記事更新時点の各社公開情報に基づいたものです。詳しい情報が開示されていないものは掲載しておりません。最新の情報は必ず各社ホームページをご確認ください。比較表の掲載情報に問題がある場合、次回更新時にブランド掲載を希望する場合は、お手数ですが「[email protected]」までご連絡ください。

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