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最終更新日:2025年4月22日

大人の歯科矯正は遅くない!メリット・デメリットをわかりやすく解説【歯科医師監修】

大人の矯正のメリット・デメリット!4つの注意点とは?

「大人で歯科矯正を受けるのは遅すぎる?」

「この年齢で本当に歯科矯正は必要なのだろうか……」

そんな不安や迷いは、実は多くの方が抱えているものです。

結論から言うと、歯や歯を支えるあごの骨に問題がなければ、大人でも歯科矯正は十分可能です。実際にマウスピース矯正 Oh my teethにも、50代・60代・70代のユーザーもいらっしゃいます。

本記事では、大人の歯科矯正のメリット・デメリットを丁寧に解説。費用や治療期間、痛みの不安を解消し、後悔しない矯正の始め方がわかります。

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歯科医師

西尾万樹

東京表参道矯正歯科 院長。北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科勤務。2020年コスメコンシェルジュ取得。

目次

なぜ今、大人の歯科矯正が注目されているのか?

かつては「歯科矯正=子どもがやるもの」というイメージがありましたが、今ではその認識は変わりつつあります。

マスク生活の終息やSNSの普及、グローバル化の影響により、「見た目」や「口元の印象」への意識が高まり、歯並びの自己投資が進んでいるのです。

実際にOh my teethが2024年に実施した22,165名を対象とした実態調査によると、「矯正を検討している」「すでに矯正中」と回答した人は約3割(29%)にのぼります。

世代別では、10~20代が歯科矯正への関心が高い一方で、30代・40代でも「3〜4人に1人」が矯正を前向きに捉えていることがわかります

「矯正をしたい」または「矯正をすでにしている」 と回答した割合

出典元:歯科矯正に関するアンケート実態調査。2万人の回答から見える歯並びへの意識

この背景には、「昔やりそびれた」「子育てや仕事が落ち着いた」「後戻りしてしまった」など、大人ならではのライフステージの変化や再挑戦のタイミングがあります。

さらに、歯や歯を支えるあごの骨に問題がなければ、歯列矯正は何歳でも可能。実際、Oh my teethでも50代・60代で治療を受ける方や、70代の相談事例もあります。

「年齢を理由に、矯正をあきらめる必要はない」
それが今、大人の歯科矯正が注目されている理由です。

大人の歯科矯正で得られる6つのメリット

大人の矯正のメリット・デメリット!4つの注意点とは?

大人になってから歯科矯正を始めることで、見た目の改善だけでなく、健康面や生活習慣にもうれしい変化が期待できます。

  • 「歯並びがキレイ」と言われる・笑顔になれる

  • 虫歯・歯周病リスクが下がる

  • 噛み合わせが整い、咀嚼・発音がスムーズに

  • 口元のバランスが整い横顔が美しく見える

  • オーラルケア・生活習慣への意識が高まる

  • 目立ちにくい矯正法が増え、仕事や日常への影響が少ない

ここでは、大人の矯正で得られる6つの主なメリットをご紹介します。

「歯並びがキレイ」と言われる・笑顔になれる

歯並びが整うと、人前で自然に笑えるようになり、第一印象にも自信が持てるようになります。

「歯並びが気になってしまって、写真を撮るときに口を閉じたり口元を隠したりしてしまう」

そんな方も歯科矯正で歯並びが整うと、口元のコンプレックスから解放され、自然と笑顔でいる時間が多くなるでしょう

見た目の変化は、内面にも好影響を与えます。人との会話を心から楽しめるようになると、気持ちも前向きに。歯科矯正は、外見だけでなく心にも自信をくれる治療です。

虫歯・歯周病リスクが下がる

歯科矯正で歯並びが整うと歯ブラシを歯に当てやすくなり、虫歯や歯周病で歯を失うリスクが軽減します。

歯が重なっている部分の歯磨きは、難易度が高く時間もかかります。フロスや歯間ブラシを使用しても届かない場所ができてしまい、虫歯や歯周病を引き起こす原因に。

磨き残しが減ることで、毎日のオーラルケアがしやすくなり、将来的に歯を失うリスクも軽減します

噛み合わせが整い、咀嚼・発音がスムーズに

大人の矯正のメリット・デメリット!4つの注意点とは?

噛み合わせが正しくなることで、食事や会話がスムーズになり、日常のストレスが軽減されます。

食べ物が噛みにくい、滑舌が悪いといった悩みは、歯並びや噛み合わせのズレが原因になっていることも少なくありません。全身のバランスに影響して、頭痛や肩こりにつながることもあります。

歯科矯正で噛み合わせが整うと、食べ物をしっかり噛めるように。しっかり噛むことで唾液量が増え、食べ物の消化を助けます。

また、舌が動かしやすくなって発音がすっきりしたり、息漏れしづらくなったり、滑舌の改善も図れます。コミュニケーションへの好影響も期待できるでしょう。

口元のバランスが整い横顔が美しく見える

口元がすっきり整うと、横顔の印象も大きく変わります。

横から見ると口元がこんもりと前に出た状態(いわゆる口ゴボ)に悩み、歯科矯正を検討する方は多いです。

たとえば出っ歯で口元が前に出ていた場合、歯科矯正で出っ歯が改善することで口元が後ろに下がり、横から見たときの口元のバランスが整うことがあります。

マスクを外す機会が増えた今、「写真映え」や「第一印象」での自信につなげる手段のひとつとしても歯科矯正は注目されています。

オーラルケア・生活習慣への意識が高まる

大人の矯正のメリット・デメリット!4つの注意点とは?

歯科矯正をきっかけに、歯磨きや定期検診への意識が高まる方も多いです。

どんな矯正法でも、治療中は虫歯や歯周病リスクが高まります。ワイヤー矯正では装置の周りに汚れが残りやすく、マウスピース矯正は装置をつけてる間に唾液が行き渡りにくくなるからです。

そのため矯正中は、歯ブラシだけでなくワンタフトブラシやフロスも併用する人が増えたり、定期検診を受けるようになったり、口内ケアへの意識が自然と高まる傾向にあります。

こうした習慣の変化は、矯正終了後も虫歯や歯周病の予防につながり、歯の健康を長く保つための財産になるでしょう。

目立ちにくい矯正法が増え、仕事や日常への影響が少ない

歯科矯正は「目立つから恥ずかしい」と感じていた方にも、いまは選択肢が広がっています。

マウスピース矯正や裏側矯正など、目立たず治療できる方法が増えたことで、仕事や日常生活に支障を感じにくくなりました

特にマウスピース矯正は、食事や歯磨きのときに外せるため、ライフスタイルを大きく変えずに治療を始められます。

忙しい大人でも、見た目と生活のバランスを取りながら矯正できる時代になっています。

マウスピース矯正「Oh my teeth」では、専門医による無料相談と3Dの歯型スキャンを実施中です。

【30秒でわかる】Oh my teethってどんなマウスピース矯正ブランド?toggle-arrow
Oh my teeth 3つの特徴

Oh my teethは2019年に誕生した、新しいスタイルのマウスピース矯正です。

無料診断ではレントゲンや歯型スキャンを行い、日本矯正歯科学会や日本歯科審美学会の会員をはじめとする歯科医師があなたに合った矯正プランを診断します。

初回検診後は原則通院不要※。矯正開始後はオンラインツールを活用し、あなたの矯正ライフを応援します。

シンプルな料金体系や専属医療チームによる丁寧なサポート、定期的に通院しなくても続けやすい仕組みづくりに取り組んでいます。

※矯正開始後も歯並びの状態に応じて前処置を行ったり、歯科医師が必要と判断した場合には直接口腔内の状況を診させていただきます。

大人の歯科矯正にともなう6つのデメリットとその対策

大人の矯正のメリット・デメリット!4つの注意点とは?

ここでは、大人の矯正でよくある6つのデメリットと、その乗り越え方をわかりやすく紹介します。

  • 治療費が高額で、家計に負担がかかる

  • 装置の違和感で、仕事や日常に支障が出ることも

  • 矯正中の痛みや口内炎で、食事がしづらくなる

  • 歯磨きが難しくなり、虫歯リスクが高まる

  • 矯正期間が長く、モチベーション維持が大変

  • 健康な歯を抜いたり削ったりする場合がある

矯正後に「こんなはずじゃなかった……」とならないよう、チェックしておきましょう。

治療費が高額で、家計に負担がかかる

歯科矯正は自由診療のため、お金がかかります。全体矯正の場合、矯正装置の種類や矯正範囲にもよりますが、10万円台で済むこともあれば、170万円ほどお金がかかることも。

ですが、気になる前歯だけ整える部分矯正の場合、比較的安く済む場合があります

さらに、医療費控除を活用したり、分割払いやデンタルローンなど支払い方法を工夫したりすることで、家計への負担を軽減できます。

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装置の違和感で、仕事や日常に支障が出ることも

歯科矯正では装置を長時間装着するため、特に最初のうちは違和感が大きいです。

特に、ワイヤー矯正では装置の凹凸が大きく、会話時に話しづらさを感じることがあります。マウスピース矯正でも圧迫感や締め付け感がありますが、装置が薄く取り外しも可能なので、違和感は比較的少なめです。

ただし、違和感はずっと続くものではなく、徐々に慣れていきます

矯正中の痛みや口内炎で、食事がしづらくなる

大人の矯正のメリット・デメリット!4つの注意点とは?

歯科矯正は歯に適切な力をかけて移動させるため、圧迫感のある痛みが生じる場合があります。ワイヤー矯正では調整直後、マウスピース矯正では新しいマウスピースに交換時に痛みが発生しやすいです。

さらに、装置が粘膜とこすれて口内炎ができることもあり、食事が辛くなるタイミングもあるでしょう。

しかし、この痛みはずっと続くものではなく、数日で落ち着くケースがほとんどです。痛みに耐えられないときは、歯科医師に相談の上鎮痛剤を使用することもできます。

歯磨きが難しくなり、虫歯リスクが高まる

歯科矯正中は矯正装置によって歯磨きがしにくくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

ワイヤー矯正は、装置の隙間に汚れがたまりやすく、通常の歯ブラシだけでは磨き残しが出やすいのが難点。

マウスピース矯正は歯磨きの際に装置を取り外せるため、すみずみまで歯磨きしやすいです。ただ、マウスピース装着中は唾液が行き渡りにくくなり、虫歯リスクが高まる原因になります。

いずれの場合も、矯正中は普段よりも入念にオーラルケアを行うのが大切です。

矯正期間が長く、モチベーション維持が大変

歯科矯正は数ヶ月〜数年単位で続くため、「途中でやめたくなるかも」と不安になる方もいます。

奥歯から整える全体矯正の場合、一般的に1〜3年の期間が必要です。その間装置がつけっぱなし、あるいは装置を毎日長時間装着しなければならないため、ストレスに感じることもあるかもしれません。

ただし、部分矯正で歯並びの乱れが軽度の場合は、数か月で完了するケースもあります。治療前に自身の症例と目標に合った治療計画を立ててもらうことが、無理なく続けるポイントです。

健康な歯を抜いたり削ったりする場合がある

大人の歯科矯正では、歯をきれいに並べるスペースを確保する場合があります。その方法は、抜歯と歯の表面を少し削る処置(IPR)です。

中には、健康な歯を抜いたり削ったりすることに抵抗感がある方もいるでしょう。しかし、抜歯や歯の表面を削る処置は、歯をきれいに並べるために歯科医師が必要と判断して行います。歯が動くスペースを確保せずに矯正を開始しても、計画通りに歯が動きません。

※これまでの研究結果や論文でも、研磨処置を行うことで虫歯になりやすくなるといった報告はされていません。

大人の歯科矯正で注意すべき4つのポイント

大人の矯正のメリット・デメリット!4つの注意点とは?

「通院が続けられるか不安」「途中でトラブルが起こらないか心配」

そんな声は少なくありません。でも実は、事前に知識をつけることで、矯正中のトラブルやストレスは大きく減らせます。

ここでは、大人の歯科矯正で後悔しないために押さえておきたい4つの注意点をわかりやすく紹介します。

  • 歯科医師の指示通り通院・装着を守ることが大切

  • 違和感は早めに相談する

  • 食事内容に気をつける

  • 矯正完了後もリテーナーを装着する

歯科医師の指示通り通院・装着を守ることが大切

矯正中は、歯科医の指示どおりに通院や装着管理を行うことが、スムーズな治療成功のカギです。

自己判断で通院をスキップしたり、マウスピースの装着時間が足りなかったりすると、当初の治療計画からズレが生じることがあります。計画通りに矯正治療が進まないと、治療期間が長引くことも。

矯正を無理なく進めるためにも、決められたルールを守る意識を持つことが大切です。

違和感やトラブルは早めに相談

「ちょっと気になるけど、もう少し様子を見ようかな……」という迷いが、矯正トラブルを長引かせてしまうこともあります。

「強い痛みが継続している」「噛み合わせに違和感がある」など気になることがあれば、なるべく早く歯科医師に相談しましょう。症状が軽いうちであれば、装置の微調整や処置で早期に改善できるケースも多く、治療の長期化やストレスを防ぐことにつながります。

歯科矯正は一人ひとり進み方が違うからこそ、少しの変化も相談して、歯科医師とこまめにコミュニケーションをとる姿勢が大切です。

食事や生活習慣に配慮が必要

大人の矯正のメリット・デメリット!4つの注意点とは?

矯正中は、装置への負担や口内の刺激を避けるために、食事の選び方に少し工夫が必要です

ワイヤー矯正の場合、装置が破損する原因になる以下のような食べ物は避けた方がいいでしょう。

  • 粘着質の食べ物(餅・キャラメル・ガムなど)

  • 硬い食べ物(せんべい・ナッツ類など)

  • 装置に引っかかりやすい食べ物(麺類、繊維質の多いきのこ類や葉物類など)

マウスピース矯正は食事の際に装置を取り外すため、食事制限はありません。しかし、新しいマウスピースに交換した直後は、咀嚼時の刺激が痛みとなりやすいです。

そのため、新しいマウスピースに交換後1〜2日程度は、うどんやリゾットなどやわらかめの食事を意識するとよいでしょう。

保定期間をしっかり守る

矯正が終わったからといって、すぐに安心してしまうのは禁物です。

歯は元の位置に戻ろうとするため、放置すると再び歯が動いてガタガタになってしまいます。これが「後戻り」と呼ばれる現象です。

後戻りを防ぐには、保定装置(リテーナー)を装着しなければいけません。歯科医師の指示に従って装着時間や期間を守ることで、長くきれいな歯並びをキープできます。

大人の歯科矯正に関するよくある質問(FAQ)

大人の矯正のメリット・デメリット!4つの注意点とは?

ここでは、大人になってからの歯科矯正に関してよく挙がる疑問にお答えします。

気になる点をひとつずつ解消して、自分に合った歯科矯正を前向きに検討していきましょう。

大人の歯科矯正は何歳までできる?

歯と歯茎、あごの骨が健康であれば、何歳からでも矯正治療は可能です。

実際に、Oh my teethのユーザーには50代・60代の方はもちろん、最高齢では77歳で治療を受けた方も。年齢よりも大切なのは、口腔内の健康状態と、治療を続けられる生活習慣が整っているかどうかです。

「自分の年齢でも本当に矯正できる?」と気になる方は、まずは無料相談を活用して、今のお口の状態をチェックしてもらうのがおすすめです。

大人の歯科矯正にはどれくらいの費用と期間がかかる?

歯列矯正は、治療法や範囲によって費用・期間に幅があります

費用と期間の目安は以下のとおりです。

矯正方法(治療範囲)

費用目安

期間目安

ワイヤー矯正(部分矯正)

30万〜70万円

2ヶ月〜1年程度

ワイヤー矯正(全体矯正)

60万〜170万円

1〜3年程度

マウスピース矯正(部分矯正)

10万〜40万円

2ヶ月〜1年程度

マウスピース矯正(全体矯正)

60万〜100万円

1〜3年程度

なお、歯科矯正には装置代以外に検査費用や調整料がかかることもあります。料金体系は歯科クリニックごとに異なるため、事前に確認すると安心です。

矯正すると顔はどう変わる?

歯科矯正によって、顔が劇的に変化することは基本的にありませんが、口元や輪郭の印象に変化が出ることはあります

矯正中は、装置によって口元が出っ張って見えることも。また、噛み合わせが整うことでエラ張りが改善され、矯正前よりも面長に見えたりする可能性はあります。

こうした変化は決して「ブサイクになった」というものではなく、歯のポジションが整うことによる自然な調整の一部です。

治療前に歯科医師と仕上がりイメージをすり合わせておくことで、不安なく治療を進めることができます。

どんな人が大人の歯科矯正に向いている?

歯科矯正に向いているかどうかは、年齢ではなく「口腔内の健康状態」と「治療への意欲」によって決まります。例えば、以下に当てはまる方は矯正治療を前向きに検討するのがおすすめです。

  • 長年歯並びがコンプレックスで口元に自信が持てない

  • 噛みづらさや発音のしづらさを感じている

  • 通院頻度や装着時間の管理をしやすい環境が整っている

逆に、重度の歯周病・顎関節症の方は、歯科矯正を行うことで症状の悪化を招く可能性があるため注意が必要です。仕事や家事で忙しく、通院頻度や装着時間を守るのが難しい方も、思うように治療が進まず、途中で断念してしまうケースもあります。

自分に合った治療法を見極めるには、現在の口腔内の状態を見てもらうことが大切です。まずは無料の矯正相談を活用して、歯科医師に矯正できるかどうかをチェックしてもらいましょう。

大人の矯正は遅くない!メリット・リスクを知って納得の選択を

大人の矯正のメリット・デメリット!4つの注意点とは?

大人になってからの歯科矯正は、見た目の印象だけでなく、健康面や生活習慣にも大きなメリットをもたらします。

もちろん、治療には費用や期間の負担、生活への影響などのデメリットもありますが、事前に正しく理解しておくことで、多くの不安は軽減できます。

今の自分に矯正が必要かどうか悩んでいる方は、まずは現在の歯並びや口腔内の状態を知ることから始めてみてください。

マウスピース矯正「Oh my teeth」の無料診断では、歯科医師に直接歯並びに関する悩みを相談できます。

歯型スキャンやシミュレーションを用いて、あなたに合った矯正方法をご提案。無理な勧誘はいたしませんので、まずはお気軽にご予約ください。

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