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歯科矯正
最終更新日:2024年5月13日

【歯科医師監修】大人の歯列矯正はやめたほうがいい?後悔しないために知っておきたいこと

大人は歯列矯正やめたほうがいいtop

大人の歯列矯正はやめたほうがいい、と聞いて歯並びをキレイにしたい気持ちを我慢していませんか?

実は、大人の歯列矯正は子供の矯正とは違い、歯根吸収や歯肉退縮などのリスクがあるとされ、「やめたほうがいい」と言われることがあります。

しかし、「やめたほうがいい」のはある一定のケースのみ。むしろ大人でも子供でも関係なく、矯正を始めたいときに矯正歯科で相談したほうが良いです。

そこで今回は、「大人の歯列矯正はやめたほうがいい」と言われる本当の理由や、矯正を始めない方が良い3つのパターン。また、矯正で得られる効果や後悔せずに歯列矯正を始める方法も解説しています。 一度諦めかけていた人も、矯正をやるべきか迷っている方も参考にしてみてくださいね。

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歯科医師

西尾万樹

東京表参道矯正歯科 院長。北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科勤務。2020年コスメコンシェルジュ取得。

大人は歯列矯正をやめたほうがいいと言われる本当の理由【ケース別に解説】

大人の歯列矯正しない方がいい例

なぜ大人の歯列矯正はやめた方がいいと言われているのでしょうか。ここでは、ケース別に詳しく見ていきます。

ケース①歯茎がグラつく:歯根吸収や歯肉退縮の高リスク

顎関節症とは、口を開けるとあごが痛む、あごがカクカク音が鳴るといった症状のことです。顎関節症でも歯列矯正ができるケースはありますが、あごが痛くて口が開けられないなどの症状がある場合は、基本的に顎関節症の治療が優先されます

あごがカクカク鳴るなどの症状が気になる場合は、矯正相談の際に必ず歯科医師に伝えましょう。

ケース②虫歯や歯周病の治療をしている:矯正よりも治療が優先される

歯列矯正中は、虫歯や歯周病のリスクが高まるため、患っている場合は治療を優先します。

ただし、虫歯や歯周病の程度や矯正方法によっては、矯正治療と並行して治療が行える可能性もあります。たとえば、初期の虫歯の場合、矯正治療を先に行っても問題ないと診断されることがあります。

まずは歯科医師に相談してみましょう。

ケース③抜歯が必要:健康な歯を抜くことに

顎の成長過程にある子供のうちに矯正をする場合、歯をきれいに並べるスペースを確保する治療(顎の成長を利用して歯列を広げる治療など)がうまくいけば抜歯を避けることができます。

しかし大人の場合顎の成長が完了しているため、顎の骨のスペース不足が不正歯列の原因だと高確率で抜歯やそれと同様の処置(研磨処置など)が必要になります。

・顎が小さい
・噛み合わせが悪い
・親知らずが原因で歯並びが悪くなっている

上記のような場合には抜歯をすることでスペースを確保し、歯を移動させることがあります。

しかし、抜歯にもリスクはあり口元が引っ込みすぎてしまったり、治療期間が伸びてしまったりもします。健康な歯を抜くことに抵抗感がある方も少なくありません。

歯科矯正自体のデメリットも理解しよう

ここまで、歯列矯正をやめたほうがいい大人の特徴について紹介しましたが、中には歯科矯正自体のデメリットと混同してしまっている方もいらっしゃいます。

年齢に関係なく歯科矯正には時間と費用がかかります。痛みが出たり、矯正器具が口の中に当たって口内炎ができる場合も。

歯科矯正をする場合は、これらもきちんと説明してくれる歯科医院を選びましょう。

治療可能かどうかきちんと診てくれる歯科医院で相談するのがオススメ

自クリニックにこだわらない

まず大人になってからの歯列矯正は、歯と歯茎の状態に問題がなく、歯科医師が矯正可能と診断すれば年齢制限なく受けられます

しかし、本当は歯茎の状態が悪く矯正は向かないのにも関わらず、一人のドクターの診断によって矯正が進められるケースもあるようです。

こちらの矯正歯科ではチーム医療制のため、複数のドクターが患者の検査結果をもとに、矯正可能かどうかの診断を出しています

空いてる診断日を角に塗る

歯並び改善だけじゃない!歯列矯正で期待できるメリット

歯列矯正した方がいい大人の特徴

歯科矯正で歯並びが改善されることによって期待できるメリットがあります。

1.頭痛や肩こりが改善する

慢性的な頭痛や肩こりがある場合、噛み合わせが原因かもしれません。

噛み合わせるときに働く筋肉には、頭を支える役割もあります。歯並びが悪く噛み合わせも悪化していると、筋肉のバランスが乱れ、姿勢が歪み、偏った箇所に筋肉の緊張が起こるのです。

そのため、歯列矯正で噛み合わせが整うと、身体のバランスも整い、肩こりや頭痛が軽減する可能性があります。

2.虫歯の予防になる

「1日3回、歯をしっかり磨いているのに、いつの間にか虫歯になっていることが多い」という人は、歯並びが原因かもしれません。

歯並びが乱れていると、歯と歯が重なった部分に歯垢が溜まり、虫歯・歯周病リスクが高まります。

虫歯になると歯を削る必要があり、歯周病は放置すると歯が抜け落ちてしまうことも。

歯並びを改善することでガタガタが改善され、磨き残しが減り虫歯の予防に繋がります。

3.歯を気にせず思い切り笑える

歯並びの乱れが気になって「人前で話しにくい」「口元を見せられない」といった悩みを抱えていた場合、歯列矯正によってコンプレックスが解消できます。

人前で思い切り笑いやすくなり、「明るくなったね」と言われることも増えるかもしれません。

消化吸収や発音の改善も

他にも歯並びの改善によって様々なことが期待できます。

実は、歯並びが悪いと、食べ物を十分に咀嚼できず、胃腸への負担が大きくなっていることもあります。歯列矯正で、うまく噛めるようになると、食べ物を細かく噛み砕くことができるため、胃腸への負担を軽減させられるようになります。

また、歯列矯正によって、発音に影響を及ぼしていた歯並びの乱れが整うと、発音がしやすくなる方もいます。

歯科矯正で解決できるかも

歯並びは放っておいても良くはなりません。上記のような症状を抱えている方は、一度矯正医院での相談をオススメします。

「今さら歯並びにお金をかけられない」
「矯正は子どものうちにやるもの」

このように思われている方も矯正に遅すぎることはありません。今からでも、本来の歯並びを取り戻しませんか?

本来の歯並び
月額3500円でできる矯正

※こちらの矯正医院では最高で77歳のユーザーさんが歯科矯正をしています。

大人の歯列矯正で後悔しないための方法

大人の歯列矯正で後悔しないための方法

大人が歯列矯正で後悔しないためには、リスクを理解したり信頼できる矯正歯科を選ぶといった方法があります。

歯科矯正のリスクも理解する

大人の歯列矯正の失敗や後悔は、矯正のリスクを理解していなかったというケースが多いです。

歯列矯正にはメリットだけでなく以下のようなリスクがあります。

  • 歯肉退縮:重なり合っていた歯の下に骨が存在していなかった場合、歯並びが整ったあと歯の根が一部露出する。

  • 歯根吸収・歯髄壊死:歯の根が短くなる・神経が死ぬ。これを防ぐためには事前のCT検査などを踏まえた、治療計画の立案が必要。

  • 金属アレルギー:金属製の矯正装置を使用する場合に発生する。

  • 不定愁訴:治療中、頭痛・肩こり・倦怠感・吐き気などを起こす。

  • 顎関節症:口が開きにくい・耳鳴りがする。発症した場合は経過観察で様子を見る・改善のために治療を行う。

  • 後戻り:矯正治療後は歯が動きやすく、そのままだと歯並びが再び乱れてしまう。一般的に治療完了後1〜2年は、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着して、後戻りを防ぐ。

起こり得るリスクを理解した上で矯正をスタートすると、矯正期間中の過ごし方も変わり後悔を防ぐことができるでしょう。

信頼できる矯正歯科を選ぶ

大人の歯列矯正を成功に導くためには、通院する矯正歯科の選び方も重要です。信頼できる矯正歯科の選び方は、以下のポイントを意識してみましょう。

  • コミュニケーションが取りやすい

  • 複数の選択肢を提示してくれる

  • 歯列矯正のデメリットも教えてくれる

  • トラブルに対応してくれる

矯正歯科を選ぶ際は、インターネット上の口コミのみで判断するのではなく、実際にクリニックの矯正相談に行ってみることも大切。 できれば複数のクリニックへ矯正相談に行ってみて比較検討してみるのが理想的です。

「大人の歯列矯正はやめたほうがいい?」と迷ったら矯正歯科に相談

私は歯列矯正やめるべき?

「自分は歯科矯正が必要ない人だ」と自己判断していると、身体の不調につながる噛み合わせの不具合を放置することにもなりかねません。

歯科矯正をやめたほうがいいのか、それともやったほうがいいのかを判断する確実な方法は、やはり「歯科医師に直接診てもらう」ことです。

矯正歯科では精密検査を入念に行い、あなたの歯並びは矯正が必要なのか、またどんな矯正方法が適しているのかを教えてくれます。

マウスピース矯正 Oh my teeth導入クリニックでは、無料の矯正相談を受け付けています。

歯型スキャンは30分ほどで終了し、ご予約は24時間Webで受け付けています。

矯正をするかどうか決まっていない段階でも参加可能ですので、ぜひお気軽にご予約ください。

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