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ホワイトニング
最終更新日:2024年4月18日

オフィスホワイトニングとは?気になる費用やメリット・デメリットを解説

オフィスホワイトニング 

本記事では、オフィスホワイトニングとはどのようなホワイトニング方法なのかを解説します。経済的な負担や、効果が出るか心配という方のために費用や効果、メリット・デメリットも紹介しますのでぜひご覧ください。

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歯科医師

西尾万樹

東京表参道矯正歯科 院長。北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科勤務。2020年コスメコンシェルジュ取得。

オフィスホワイトニングは、歯科クリニックでホワイトニング薬剤を使用して歯を漂白する方法。一度の施術でも効果を実感しやすいホワイトニング方法なので、私も試してみたい!と気になる方も多いですよね。

一方で、「オフィスホワイトニングは値段が高いと聞いたので、費用が心配」「オフィスホワイトニングは本当に効果があるの?」という声も。

そこで本記事では、オフィスホワイトニングの費用や効果を詳しく解説。メリット・デメリットも紹介します。

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オフィスホワイトニングとは

オフィスホワイトニングとは、歯科クリニックでホワイトニング薬剤を使用して歯を漂白する方法

オフィスホワイトニング以外のホワイトニング方法には、市販のホワイトニンググッズを用いて歯を白くする「セルフホワイトニング」や、歯科クリニックで処方された薬剤を使用して自宅で行う「ホームホワイトニング」などの種類もあります。

これらのホワイトニングを比較すると、オフィスホワイトニングは歯科クリニックでドクターが治療するので、効果の高い薬剤や機械を使用できることが特徴です。1度の施術で効果を実感しやすいことも、多くの人に選ばれているポイントです。

また、オフィスホワイトニングの中にも複数の種類があり、種類別に費用や効果の違いがあります。まずは、オフィスホワイトニングの種類別の特徴についてみていきましょう。

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【種類別】オフィスホワイトニングの費用と効果

各歯科クリニックによって、オフィスホワイトニングに使用する薬剤や光を照射する機械の種類が異なり、それによって効果や費用も異なります。国内の歯科クリニックに導入されているホワイトニングシステムには、以下のようなものがあります。

オフィスホワイトニングとは?特徴やメリット・デメリットを解説 
*エナメル質とは、歯の最も外側にある層。歯は酸性にさらされると、このエナメル質からリンやカルシウムが溶け出します。この現象を「脱灰」と言います。
※効果・本数・費用はいずれも目安

種類により異なりますが、オフィスホワイトニングの費用相場は、1回あたり20,000円から50,000円程度と考えておけばよさそうですね。費用が高いものは、ホワイトニング効果も高い傾向にありますので、通う歯科クリニックが導入している機械と費用を確認して検討するようにしましょう。

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気になるオフィスホワイトニングの効果は?

カラーシェードと自分の歯の色を確認

オフィスホワイトニングでは「シェードガイド」という歯の色見本を使用して、施術前と施術後の歯の色を確認します。このシェードガイドにおいて5段階程度歯が白くなると、効果が実感できるとされています。

効果が出るまでの回数

歯科クリニックで使用する薬剤やライトの種類にもよりますが、一般的にオフィスホワイトニングは1回の施術で効果を実感できることが多いです。

オフィスホワイトニング1回あたりの施術時間は1時間程度。目安としては1週間から2週間に1回、これを3回から5回程度繰り返すことで、理想の白さに近づける(シェードガイドの3段階から5段階程度白くなる)とされています。

効果が続く期間

オフィスホワイトニング後の歯の白さが続く期間は、3か月間から1年間とされています。しかし色戻りするまでの期間は、ホワイトニング後の生活習慣によっても異なってきます。

たとえば、ホワイトニング後に喫煙したり、コーヒーやワインなどの着色しやすい食事をしたりしてしまうと、色戻りも早くなってしまいますので注意しましょう。

オフィスホワイトニングのメリット

OKサインをする女性

オフィスホワイトニングには、次のようなメリットがあります。

1回で効果を実感しやすい

オフィスホワイトニングでは、医療機関でのみ取り扱える高濃度の薬剤と特殊な光によって歯を漂白します。そのため1回の施術でも効果を得やすいホワイトニング方法です。

また、ホワイトニング方法としては、市販のホワイトニング歯磨き粉などを使用するセルフホワイトニングがありますが、こちらは歯の表面の汚れを落とすもので、歯を漂白する作用はありません。その点オフィスホワイトニングは薬剤の漂白作用を活用して、歯そのものを白くすることができます。

クリニックに任せられる

ホワイトニング方法の中には、歯科クリニックで処方されたホワイトニング薬剤を使用して、自宅で自分でホワイトニングを行う「ホームホワイトニング」もあります。自宅で自分のタイミングでホワイトニングができるメリットはありますが、マウスピースに薬剤を注入したり、1日2時間程度の装着時間を確保したりするなど、手間がかかります。

その点、オフィスホワイトニングであれば歯科クリニックに通院するだけで施術を受けられ、歯を漂白できます。

プロの施術を受けられる

オフィスホワイトニングは高濃度の薬剤や特殊な光を発生させる機械などを使用します。このようなホワイトニングは、医療機関でしか受けられません。

また、もし歯がしみるといったトラブルがあっても、ドクターに対処してもらえるため安心でしょう。

このほか、ホワイトニング(ホーム・オフィス・デュアル)に共通するメリットとしては以下のようなものもあります。

  • 口腔内環境がよくなる

  • 歯を削らずに白くできる

  • 笑顔に自信がつく

歯を白く美しく見せる方法としては「ラミネートベニア」というものもあります。これは歯の表面を薄く削り、セラミック製のカバーのようなものを貼りつける方法です。

ラミネートベニアは、すぐに歯を白く見せられるメリットがあります。その一方で健康な歯を削らなくてはいけないデメリットも。その点薬剤を使用したホワイトニングは、健康な歯を削る必要はありません。

オフィスホワイトニングのデメリット

歯科治療費のイメージ

オフィスホワイトニングのデメリットとしては、次のようなものがあります。デメリットも理解した上で、オフィスホワイトニングを検討するようにしましょう。

費用が高い

オフィスホワイトニングは濃度の高い薬剤や特殊な機械を使用し、クリニックで施術を受ける方法です。その分セルフホワイトニングやホームホワイトニングよりも費用が高く、ある程度コストをかけられる人向けのホワイトニング方法といえます。

通院に手間がかかる

オフィスホワイトニングは歯科クリニックで施術を受けるため、通院の手間がかかります。また人気のクリニックであれば、自分が予約したいタイミングに空きがないこともあるでしょう。

奥歯は白くなりにくい

オフィスホワイトニングはホワイトニング薬剤を塗布したあと、特殊な光を照射して歯を漂白します。口を大きく開くための器具(マウスオープナー)は使用しますが、どうしても奥歯まで光が行き渡りにくいです。

そのため各種ホワイトニングシステムで作用する歯の本数(目安)も、最も多いものでも24本とされています。

比較的色戻りがしやすい

オフィスホワイトニングは即効性があるホワイトニング方法ですが、その分色戻りもしやすいとされています。一方で自分でホワイトニングを行うホームホワイトニングは濃度の低い薬剤でじっくり漂白していくため、比較的色戻りもしにくいです。

このほか、ホワイトニング(ホーム・オフィス・デュアル)に共通するデメリットとしては以下のようなものがあります。

  • 保険が効かない

  • 再着色のリスク

  • 知覚過敏のリスク

  • 白くなりにくい歯がある

  • ホワイトニングを避けるべき人がいる

「白くなりにくい歯」とは、詰め物や被せ物、人工歯・神経の治療を受けた歯などです。また、テトラサイクリン歯*もホワイトニングでは白くなりにくいとされています。

*テトラサイクリン歯とは、テトラサイクリン系抗生物質により変色した歯のことを指します。
テトラサイクリン系抗生物質とは、かつて日本の風邪薬シロップに使われていたもの。
多量摂取すると、歯の色が灰色がかったように変色する副作用を持つため、妊婦・授乳中の母親・歯の形成期(0〜12歳ごろ)にある子どもは避けるべきとされています。

また、ホワイトニングを避けるべき人とは、次のような人です。

  • 妊娠中・授乳中の人

  • 15歳未満の人

  • 無カタラーゼ症(ホワイトニング剤にアレルギーがある)の人

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オフィスホワイトニングの効果を長持ちさせるには

白い歯が美しい女性

オフィスホワイトニングで白く美しくなった歯。せっかくならこの美しさをずっと保ちたいものですよね。以下に、オフィスホワイトニングの効果を長持ちさせる方法を紹介します。

着色しやすい食事を避ける

ホワイトニング後は、薬剤の作用によって歯の表面の構造が変化し、食べ物・飲み物の色素が歯に着色しやすい状態になっています。そのためホワイトニング後は色の濃い食べ物・飲み物を避けるのが重要です。

たとえば以下のような飲食物には気をつけましょう。

  • 醤油・味噌・ケチャップ・ソースなど色の濃い調味料やそれを使った食事

  • 緑茶・コーヒー・ココア・赤ワインなど色の濃い飲み物

  • 豆腐・豆乳などイソフラボンを含む飲食物

詳しくは以下の記事も参考にしてください。

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コーティング剤が配合された歯磨き粉を使う

ホワイトニング後、歯に飲食物の色素が着色しやすいのは、もともと歯をコーティングする役割を担う「ペリクル」が剥がされてしまうためです。このペリクルはホワイトニング後12時間から48時間で再生するとされており、それまでは着色しやすい飲食物には気をつけなければなりません。

また、ホワイトニング後48時間経ったあとも、コーティング剤が配合された歯磨き粉を使用すると、歯の表面をツルツルに保て、着色汚れを予防することができます。具体的な成分としては、「DL-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液(PCA)」「カオチン化セルロース(ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド)」などがあります。

クリニックで定期的にメンテナンスを受ける

オフィスホワイトニング後に、定期的にタッチアップ(再度ホワイトニングをすること)を受けると、やはり白さは持続しやすいです。

また、オフィスホワイトニングでは一般的に、ホワイトニングとともに歯のクリーニングやコーティングも受けられます。これによって歯の表面がツルツルになり、着色しにくい状態を保つこともできます。

オフィスホワイトニングに関するQ&A

カラーシェードで理想の歯の色を相談

最後に、オフィスホワイトニングに関するよくある質問にお答えします。オフィスホワイトニングを始める前に、気になる疑問を解消しておきましょう。

Q1. 虫歯治療中にオフィスホワイトニングはできる?

虫歯治療中、あるいは虫歯がある状態でオフィスホワイトニングはできません。まずは虫歯治療を優先しましょう。

虫歯治療とホワイトニングが同時にできないのは、ホワイトニングに使用する薬剤が虫歯部分にしみる可能性があるためです。もし現在虫歯を治療中、あるいは虫歯の自覚症状がある場合は、歯科クリニックでの治療が完了した後にオフィスホワイトニングを検討しましょう。

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Q2. オフィスホワイトニングをした日にホームホワイトニングをしてもいい?

デュアルホワイトニングの場合、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを並行します。しかしオフィスホワイトニングをした日にホワイトニングをすると、歯への刺激が強すぎてしみてしまう可能性があります。

オフィスホワイトニング後にホームホワイトニングを行う場合は、最短でも1日は空けるようにしましょう。

Q3. 歯科矯正にも興味があるけどオフィスホワイトニングを先にしてもいい?

どちらかというと歯科矯正後にオフィスホワイトニングを受けるのがおすすめです。なぜなら歯並びが悪いと薬剤が均一に行き渡りにくかったり、光の照射が行き渡りにくかったりするためです。

歯科矯正で歯並びが整うと、薬剤や光が全体的に行き渡りやすくなり、色ムラが発生するのを防げるでしょう。

  Oh my teethでは、マウスピース矯正とホームホワイトニングを同時に進められます。矯正およびホワイトニング中、不安な点があれば24時間LINEで相談が可能。歯の色も歯並びも、まとめて整えてみませんか?

Q4. オフィスホワイトニングに使用する薬剤は安全?

オフィスホワイトニングで使用される薬剤に含まれる成分は、基本的に「過酸化水素」です。過酸化水素を含むホワイトニング薬剤には即効性があり、歯の表面に塗られるとすぐに汚れを落とし始め、歯を白くしていく作用を持ちます。ホームホワイトニングで処方されるホワイトニング薬剤「過酸化尿素」よりも、効果が高いことが知られています。

効果が高い薬剤は危険そうと思われるかもしれませんが、過酸化水素の濃度は35%以下のものが一般的で、安全性が考えられた濃度になっていますので心配はありません。ただし歯以外の部分、たとえば皮膚や歯茎などに薬剤が付着すると炎症の原因になるため、取り扱いには歯科医師免許が必要となっています。

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本記事では、オフィスホワイトニングの特徴や、メリット・デメリット、よくある質問などについて解説しました。

「歯のホワイトニング」と一口に言っても、作用する部分や効果が出るまでの期間やコストなど、それぞれの方法によって特徴があります。あなたにとって、オフィスホワイトニングが本当に合った方法なのかどうか、今回の記事を参考に検討してみてくださいね。

【まとめ】

  • オフィスホワイトニングは、歯科クリニックで行うホワイトニングで、即効性が高い。

  • 1回でも効果を実感しやすい。1週間から2週間に1回、これを3回から5回程度繰り返すことで、理想の白さに近づけられる。

  • 効果が出るまでの費用相場は、20,000円から50,000円程度。

  • 効果がある一方で、色戻りしやすい、価格が高いなどはデメリットであるため、他のホワイトニング方法とも比較して検討しよう。

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