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最終更新日:2024年1月26日

受け口の治し方とは?矯正や手術が必要なタイプを解説

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歯科医師

西尾万樹

東京表参道矯正歯科 院長。北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科勤務。2020年コスメコンシェルジュ取得。

受け口は「しゃくれ」などと呼ばれ、見た目のコンプレックスにつながることが多いです。

受け口は歯科矯正で治せる場合がありますが、タイプによっては外科手術が必要になるケースも

本記事では受け口を引き起こす理由とタイプ別の受け口の治し方を紹介します。

【本記事の要点】

  • 受け口とは下の歯が上の歯よりも前に出ている状態

  • 受け口を放置すると虫歯や歯周病のリスクが上がったり、あごにかかる負担が増えたりすることがある

  • 受け口は歯科矯正で治せる場合があるが、受け口のタイプによっては外科手術が必要

あなたの受け口がマウスピース矯正で治せるのか検査してみませんか? マウスピース矯正 Oh my teethでは、矯正で受け口が改善できるのかなどの相談検査を無料で実施しています。もちろん相談だけでもOK。(※無理な押し売りや治せないのに治療を提案することはあありません。)まずはお近くのクリニックをご予約ください。

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受け口とはどんな状態?

受け口

受け口とは、下の歯が上の歯よりも前に出ている状態で、「反対咬合(はんたいこうごう)」や「下顎前突(かがくぜんとつ)」とも言われます。

通常、人間の歯は上の歯が下の歯よりも少し前に出ています。つまり受け口は、本来の噛み合わせとは逆になっているのが特徴です。

受け口には2タイプある

受け口には2つのタイプがあります。1つは「歯並びの乱れ」が原因で引き起こされる受け口、もう1つは「あごの骨格異常」が原因で引き起こされる受け口です。

歯並びの乱れのタイプの受け口は、主に以下が原因で引き起こされます。

  • 上の歯が下の歯よりも後ろに生えている

  • 上の歯が内側に傾いている

  • 下の歯が上の歯よりも前に生えている

  • 下の歯が外側に傾いている

あごの骨格異常のタイプの受け口は、主に以下が原因です。

  • 下あごが上あごよりも前に出ている

  • 生まれつき下あごが出ている

  • 下あごだけが育ちすぎて上あごが育たない

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受け口の原因

受け口(下顎前突)

受け口を引き起こす原因は、以下のようにさまざまあります。

  • 生まれつき下あごが出ている

  • 子どもの頃の悪い癖(唇を吸う、頬づえ、下あごを前に出す、口呼吸、など)

  • 下あごの過成長(育ちすぎ)

生まれつきの特徴

両親のどちらかまたは両方が受け口の場合、子どもが親の骨格を受け継いで受け口になることがあります。生まれつき下あごが上あごよりも前に出ていたり、生まれつき上下のあごがズレていたりすると受け口の原因になります。

口周りの癖

子どものときの口周りの悪い癖が原因で受け口になることがあります。永久歯の犬歯が生えはじめる前の9~10歳以下の子どもはあごの骨がやわらかく未成熟です。

あごの骨がやわらかい時期に以下のような悪い癖があると、受け口などの歯並びの乱れやあごの骨格異常を引き起こしやすくなります。

  • 唇を吸う

  • 頬づえをつく

  • 下あごを前に出す

  • 口呼吸

下あごの発達

あごの成長期に下あごが過成長する(発達し過ぎる)と、受け口になることがあります。通常、男子は18歳頃まで、女子は15歳頃までが下あごの成長ピークです。

下あごの過成長が起きる原因の一つには、舌の位置が本来あるべき位置よりも下にある「低位舌(ていいぜつ)」が挙げられます。低位舌になる原因としては、次のようなものがあります。

  • 指しゃぶり

  • 口呼吸

  • 鼻づまり

  • 扁桃器官の肥大

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上あごの未発達

あごの成長期に上あごがしっかり成長しないと、上あごが下あごより後ろの位置になり受け口になることがあります。通常、上あごの成長ピークは男女ともに10歳前後です。

18歳前後まで成長する下あごとは異なり、上あごは10歳前後で成人並みになります。上あごの未発達は受け口以外にも叢生(ガタガタ歯)や口呼吸の原因になることもあります。

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受け口の矯正には手術が必要?

歯科医院の診察のため口を開ける男性

受け口は歯科矯正で治せる場合があります。ただし、歯科矯正で治せるのは「歯並びの乱れ(歯の生える位置の異常)」によるもの。「あごの骨格異常」が原因の受け口は外科的矯正治療(外科手術+歯科矯正)が必要です。

あごの骨格異常が原因の受け口は、あごの成長過程にある子どもの場合、あごの正しい成長を促す小児矯正(咬合誘導)を受けることで外科手術をせずに治せる場合があります。

※咬合誘導については本記事内下段「受け口は早く治した方がいいと言われる理由」にて後述します。

大人はあごの骨格が固まっているため、あごの骨格異常で起きる大人の受け口は外科的矯正治療以外で治すことが難しくなります。

歯科矯正のみで治せる受け口

歯科矯正のみで治せる受け口は、以下のような「歯並びの乱れ(歯の生える位置の異常)」によって引き起こされる受け口です。

  • 上の歯が下の歯よりも後ろに生えている

  • 上の歯が内側に傾いている

  • 下の歯が上の歯よりも前に生えている

  • 下の歯が外側に傾いている

歯並びの乱れが原因の受け口の治療では、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などの歯科矯正を行います。歯の位置を少しずつ移動させることで受け口の症状の改善が見込めます。

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手術が必要になる受け口

外科手術が必要になる受け口は「あごの骨格異常」によって引き起こされる受け口で、歯科矯正のみでは治せません。外科手術を行い、さらに歯科矯正をして歯並びを整える必要があります。

受け口を治す手術として代表的なものは、あごの骨を切って後ろに下げる「セットバック」があります。外科手術を行うのは歯科医院ではなく、口腔外科や形成外科です(保険or自費)。

顎変形症などの特定疾患によって受け口が引き起こされている場合、保険が適用されることがあります(保険適用で治療が受けられる医療機関は限られます。詳しくは「歯科矯正を保険適用で受ける流れ」を参考にしてください)。一方美容外科での手術など、見た目を整える目的で行われる手術は保険は適用できず自費となります。

あなたの受け口が歯科矯正で治せるか、手術が必要になるかは診断が必要になります。しかし、診断には10,000~65,000円の精密検査費用がかかることも。

マウスピース矯正Oh my teethでは、検査・診断にかかる費用は無料です。無理な勧誘は一切ございませんので、お気軽にお越しください。

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受け口を矯正しないとどうなる?

受け口を放置することには以下のようなデメリットがあります。

【受け口を放置するリスク】

  • 虫歯・歯周病・口臭リスクの上昇

  • 噛み合わせの乱れからくる身体の不調

  • あごへの負担

  • 胃腸への負担

  • 発音への悪影響

  • 外見のコンプレックス

虫歯・歯周病・口臭リスクの上昇

虫歯

受け口は歯並びがガタガタになりやすいです。下あごの過成長や上あごの未発達で受け口が引き起こされている場合、歯の位置異常や歯が並ぶスペースの不足によってガタガタ歯(叢生)になることがあります。

ガタガタ歯になると歯ブラシがすみずみまで行き届かず、食べカスや歯垢が残りがちです。食べカスや歯垢が歯に付着した状態が長く続いてしまうと口の中の細菌(むし歯菌や歯周病菌など)が活発化し、むし歯や歯周病になるリスクが上昇。清掃不足によって口臭も発生しやすくなります。

噛み合わせの乱れからくる身体の不調

受け口によって歯並びが乱れていたり、あごの上下の位置がズレていたりすると噛み合わせの乱れを引き起こしやすいです。噛み合わせの乱れによってあご周りの筋肉(咬筋など)のバランスが崩れ、肩こりや頭痛など、全身に悪影響がおよぶことも。

原因不明の肩こりや頭痛が続いている場合は受け口が原因かもしれません。

あごへの負担

受け口によって歯並びや噛み合わせが乱れているとあごにかかる負担が増えます。あごにかかる負担が増えた状態が長く続くと、顎関節に悪影響が出て顎関節症などの症状を引き起こすことがあります。

胃腸への負担

受け口によって歯並びや噛み合わせが乱れていると食べ物が十分に噛み砕けなくなります。咀嚼不足によって胃腸にかかる負担が増えるほか、栄養の吸収効率が低下する原因にもなります。

発音への悪影響

受け口によって上あごが下あごよりも後ろにあることで、発音時に舌をうまく使えずに滑舌に悪影響が出ることがあります。受け口の人は特に「サ行」と「タ行」の発音に支障が出るケースが多いです。発音に支障をきたすことで、日本語だけではなく英語など海外の言語にも悪影響が出やすくなるでしょう。

外見のコンプレックス

受け口であごがしゃくれていたり、下の歯が前に出ていたりすることで外見にコンプレックスを抱いてしまうケースがあります。受け口が原因で歯並びが乱れている場合もコンプレックスにつながりやすいです。

横から見たときに下あごがしゃくれていたり、下唇が前に出ていることを気にしてしまい、人付き合いや仕事面で消極的になってしまうこともあるでしょう。

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受け口は早く治した方がいいと言われる理由

子どもの受け口を表したイラスト

受け口を含め、歯並びの乱れやあごの骨格異常はできるだけ早く治すのがおすすめです。

子どもはあごの成長を利用した治療を受けられる

あごの骨が未成熟な子どもはあごの成長を利用した矯正治療を行えます。10代前半の子どもも大人と比べると歯が動くスピードが早く、歯科矯正の効果が出やすいです。

3歳~12歳頃の子どもを対象にした小児矯正治療では、あごの正しい成長を促す咬合誘導によって受け口などの歯並びの乱れを予防し、同時にあごの骨格矯正も行います。

咬合誘導では取り外し式のマウスピースやあごの骨を拡げる拡大床(かくだいしょう)を使い、受け口を含めた歯並びの乱れの予防したり、あごのバランスを整えたりします。

咬合誘導では口や舌の正しい使い方を身に付けるために口腔機能のトレーニングを行うこともあります。子どもの下あごや下の歯の突き出し度合いが大きいケースや下の歯の傾きが大きい場合には、固定式のワイヤー装置や頭にかぶせるチンキャップなどを使って受け口の症状改善をはかることもあります。

▼チンキャップ

チンキャップの装着を表したイラスト

子供の受け口は4〜5歳頃には一度相談を

個人差はありますが、あごの骨格はだいたい10歳を過ぎる固まりはじめます。

また、上あごの成長ピークは10歳前後ですが、4〜6歳ごろには上あごの成長の7割程度は完了すると言われています。そのため子供の受け口が気になる場合、4〜5歳ごろまでには一度歯科クリニックに相談に行ってみましょう。

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大人の受け口は手術なしで治せることがある

大人の受け口は歯並びの乱れ(歯の生えている位置の異常)が原因の場合はワイヤー矯正やマウスピース矯正などの歯科矯正で治せる場合があります。一方あごの骨格異常が原因の受け口を治すには、手術をともなう外科的矯正治療が必要です。

自分の歯並びの乱れや下あごの突き出しが受け口かどうか気になる人は、まずは歯科クリニックで診察を受けることをおすすめします。自分の受け口が歯科矯正で治療できるか外科手術が必要かをドクターに確認してもらいましょう。

マウスピース矯正Oh my teethは、無料で受け口の治療プランを提案いたします。まずはお近くのクリニックにご相談くださいね。

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