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歯科矯正
最終更新日:2024年3月14日

部分矯正と全体矯正の違いは?どっちがおすすめ?タイプ別診断をチェック

部分矯正と全体矯正の違いは?どっちがおすすめ?タイプ別診断をチェック

部分矯正と全体矯正の違いは、歯を動かす範囲や費用・治療期間にあります。「私には部分矯正と全体矯正どっちがおすすめ?」と疑問を持つ方に向けて、本記事ではそれぞれの特徴、メリット・デメリット、タイプ別診断を紹介。症例写真も掲載していますので、あなたの歯並びと照らし合わせてみてくださいね。

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歯科医師

西尾万樹

東京表参道矯正歯科 院長。北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科勤務。2020年コスメコンシェルジュ取得。

部分矯正は全体矯正と比較して歯を動かす範囲が狭まるため、歯並びの気になる部分だけを安く短期間で治せる矯正方法です。

「私の歯並びには部分矯正と全体矯正どっちがおすすめ?」
「部分矯正は全体矯正よりもちゃんと治らなかったりする?」

こんな不安を抱えている方に向けて、本記事では部分矯正と全体矯正の違いや、メリット・デメリットを解説します。

実際に部分矯正と全体矯正、それぞれを行なった歯並び写真を紹介しますので、あなたの歯並びと照らし合わせてみてくださいね。

後半ではタイプ別に、部分矯正と全体矯正どっちがおすすめかを紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

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部分矯正と全体矯正の3つの違い

部分矯正と全体矯正の違い

歯科矯正には部分矯正と全体矯正があります。

それぞれの違いを知ることで自分にはどちらの歯科矯正が合っているのか検討できます。

①歯を動かす範囲

部分矯正は基本的に、笑ったときに見える上下の前歯部分(前から数えて3番目の歯まで・上下合計12本まで)を矯正することが多いです。

対して、全体矯正は奥歯から動かすことができる矯正です。全体矯正は見た目だけでなく、噛み合わせに不具合がある症例でも対応できます。

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②費用目安

歯科矯正の費用は矯正方法や装置、動かす範囲によって異なります。

全体矯正よりも部分矯正の方が動かす範囲が狭いため、費用も安く抑えられる傾向があります。ただ歯科矯正は自由診療のため、同じ矯正方法でもクリニックによって差があります。

部分矯正と全体矯正の費用の目安は以下の表や記事を参考にしてください。

全体矯正

部分矯正

表側矯正

60万〜130万円

30万〜60万円

裏側矯正

100万〜170万円

40万〜70万円

ハーフリンガル矯正

80万〜150万円

35万〜65万円

マウスピース矯正

60万〜100万円

10万〜40万円

③矯正期間

矯正期間は歯を動かす範囲や歯の動きやすさによって差が出ます。

全体矯正よりも部分矯正の方が動かす範囲が狭いため矯正期間も短くなる傾向があります。

部分矯正と全体矯正の矯正期間の目安は以下の表や記事を参考にしてください。

全体矯正

部分矯正

通院頻度

表側矯正

1〜3年程度

2ヶ月〜1年程度

1ヶ月に1回

裏側矯正

2〜3年程度

5ヶ月〜1年程度

1ヶ月に1回

ハーフリンガル矯正

2〜3年程度

5ヶ月〜1年程度

1ヶ月に1回

マウスピース矯正

1〜3年程度

2ヶ月〜1年程度

1〜3ヶ月に1回

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【タイプ別診断】部分矯正と全体矯正どっちがおすすめ?

【タイプ別診断】部分矯正と全体矯正どっちがおすすめ?

※上記はあくまでも一例です。実際に部分矯正と全体矯正どちらが適するのかは、歯科医師による診断が必要です。

部分矯正と全体矯正それぞれの違いを説明してきましたが、実際に気になるのは「私にはどっちがおすすめなの?」という点ではないでしょうか。

ここではいくつかのタイプ別に、部分矯正と全体矯正それぞれおすすめの人を紹介します。

あなたはどちらのタイプに多く当てはまるのか、チェックしてみてくださいね。

部分矯正がおすすめの人

部分矯正がおすすめの人は、以下のようなタイプです。

部分矯正がおすすめの人

笑ったときに目立つ部分だけでも治したい

✅できるだけコストを抑えて矯正したい

✅結婚式や卒業式、転勤までに、など矯正を完了させたい日が決まっている

✅矯正装置をつけている期間をできるだけ短くしたい

部分矯正は対応できる歯並びは限られますが、その分短期間で、安く矯正ができます。

「前歯だけでも、早く安く矯正したい」という人のニーズに合った矯正方法です。

全体矯正がおすすめの人

全体矯正がおすすめの人

✅矯正するなら奥歯から完璧に整えたい

✅ある程度お金はかかってもいいから納得いくまで治したい

長期間の治療は覚悟している

噛み合わせに不具合があるので治したい

全体矯正は歯列全体の並びを整えていくため長い期間かかり、その分治療費も高額です。

「矯正するならある程度お金や時間がかかっても、しっかりキレイにしたい」という人のニーズに合った矯正方法です。

まずは検査を受けることが大切

今回紹介したおすすめタイプはあくまでも一例で、実際に部分矯正と全体矯正どちらが適するのかは、歯科医師による診断が必要です。

「安くできそうだから部分矯正したい」と思っていても、現状の歯並びを検査し、目指したい理想の歯並びとすり合わせた結果、「全体矯正の方が適する」と診断されることは珍しくありません。

一般的な歯科医院では上記のような矯正診断に3〜5万円程度かかりますが、こちらのクリニックでは無料で診断が受けられます。

「私の歯並びには部分矯正か全体矯正、どちらが合っているのかまずは知りたい」という方は、無料で調べられるクリニックに行ってみてくださいね。

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部分矯正のメリット

部分矯正のメリット

部分矯正のメリットは以下の通りです。

  • 治療期間が早い

  • 治療費が安い

  • 比較的痛みを抑えられる

①治療期間が早い

部分矯正は歯を動かす範囲や本数が少ないため、全体矯正に比べて矯正期間が短い傾向にあります。

そのため「数年という時間は取れないが、とりあえず見た目だけでもなおしたい」というニーズに対応しやすいでしょう。

②治療費が安い

上記のように、部分矯正は歯を動かす範囲や本数が少ないため、部分矯正は費用も比較的抑えられます。

たとえば同じ表側矯正(ブラケットとワイヤーを使った矯正方法)でも全体矯正の費用相場(目安)が60〜130万円であるのに対し、部分矯正だと30〜60万円です。

※上部セクション「部分矯正と全体矯正の違い」費用目安の表もあわせて参考にしてください。

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③比較的痛みを抑えられる

動かす歯の本数が少なく短期間で矯正を完了できるため、矯正による痛みも比較的抑えられるでしょう。

ただし、痛みの感じ方には個人差があるため一概には言えません。

もし痛みがひどいようならばドクターに早めに相談するようにしましょう。

部分矯正のデメリット

部分矯正のデメリット

部分矯正のデメリットは以下の通りです。

  • 対応できる歯並びが限られる

  • 完璧を求める人には向かない可能性がある

  • 歯の表面を削る処置が必要になることがある

①対応できる歯並びが限られる

部分矯正は比較的軽度の歯並びの乱れに適応されます。

そのため、なおしたい部分が前歯だけであっても、重なり具合によっては部分矯正ではできない例も。

歯科矯正では歯並びの乱れの原因も考慮して矯正方法を決めるため、ドクターの診断が必要です。

②完璧を求める人には向かない可能性がある

部分矯正は基本的に、一度矯正を経験した後に軽く後戻りしたケースや、気になる部分だけでも短期間でなおしたいというケースに適した矯正方法です。そのため

「見た目だけでなく噛み合わせもなおしたい」「前歯も奥歯もきれいな歯並びにしたい」

という人は部分矯正では対応できない可能性があります。

どこから見ても完璧な歯並びを求める場合は、全体矯正も視野に入れてみましょう。

③歯の表面を削る処置が必要になることがある

凸凹している歯並びをきれいにするためには、そのためのスペースが必要です。スペースを確保する方法で代表的なものが抜歯ですが、部分矯正は基本的に抜歯を行わないことが多いです。

そのため、部分矯正では歯が動くスペースを作る方法として歯の表面を削る処置(IPR)が必要になる場合があります。

健康な歯を削ることに抵抗感がある方もいるかもしれませんが、IPRで削るのは歯の表面の髪の毛数本分程度。見た目や歯の健康に影響が出ることはほぼありません。

以上のメリット・デメリットから部分矯正は以下のような人におすすめです。

  • 気になる部分だけでもなおしたい人

  • 過去の矯正後、少しだけ後戻りしてしまった人

  • 矯正の期間・費用を抑えたい人

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全体矯正のメリット

全体矯正のメリット

全体矯正のメリットは以下の通りです。

  • 対応できる歯並びが広い

  • 噛み合わせを整えられる

  • 抜歯をともなう矯正にも対応可能

①対応できる歯並びが広い

軽度の歯並びの乱れから重度のものまで、幅広い症例に対応できることが全体矯正のメリットと言えるでしょう。

たとえば部分矯正では対応が難しいことがある歯並びに「受け口(反対咬合)」がありますが、全体矯正では対応できる可能性があります。

②噛み合わせを整えられる

全体矯正は奥歯も矯正範囲に入るため、噛み合わせを整えながら歯並びをきれいにすることができます。

完璧を求める人だけでなく、噛み合わせの不具合による肩こりや頭痛などに悩まれている人は、全体矯正で症状が改善する可能性もあるでしょう。

③抜歯をともなう矯正にも対応可能

全体矯正では歯を動かすスペース作りのため、抜歯も視野に入れて計画を立てます。

抜歯が必要と診断された場合は、一般的に小臼歯を抜歯することが多いです。

抜歯をすることで歯の移動スペースを十分に確保できるため、歯並びの改善だけでなく、出っ歯によって口元が突き出ていたケース(口ゴボ)の改善にもつながります。

全体矯正のデメリット

全体矯正のデメリット

全体矯正のデメリットは以下の通りです。

  • 治療費が高い

  • 治療期間が長い

①治療費が高い

部分矯正と比べて、やはり費用が高額になる点が大きなデメリットと言えるでしょう。

目安として部分矯正の約2倍の費用がかかります。

ただし歯科矯正は矯正方法やクリニックによっても費用の差が出るもの。

費用面だけ見て決めず、ドクターとの相性や通いやすさなどのポイントも検討して、納得のいくクリニックを選ぶようにしましょう。

②治療期間が長い

一般的に全体矯正は1〜3年の矯正期間がかかります。

この期間、食事や会話やブラッシングなどが辛く感じることもあるでしょう。

長い矯正期間、いかにモチベーションを維持していけるかが、歯科矯正の成功・失敗にもつながります。

以上のメリット・デメリットから全体矯正は以下のような人におすすめです。

  • 見た目も含め、噛み合わせまでしっかりなおしたい人

  • 歯並びの乱れが見た目だけでなく体調にも影響を及ぼしている人

  • 歯科矯正にかけられる費用・期間にある程度余裕がある人

希望しても部分矯正できない例がある

部分矯正ができる例・できない例

※ここで紹介するのはあくまでも目安です。部分矯正と全体矯正どっちが適しているかは、歯並びの状態を検査した上でドクターが診断します。

一見手軽に行えそうな部分矯正ですが、全体矯正よりも適応症例が狭いデメリットがあります。

では部分矯正ができない歯並びとはどんなものなのでしょうか。

以下のような歯並びは、部分矯正では対応が難しい可能性があります。

  • 重度の凹凸がある歯並び

  • 大きくねじれている歯

  • 開咬(奥歯で噛み合わせたときに前歯が噛み合わない)

  • 前歯のスペース不足

部分矯正は基本的に抜歯をせずに対応することが多いです。

つまり、抜歯をして歯が並ぶスペースを作らないといけないほど重度の歯並びの乱れには、部分矯正では対応できない可能性が高いでしょう。

また「開咬」という上下の前歯が噛み合わないケースなど、骨格的な問題が考えられる場合は部分矯正だけでなく、全体矯正でも対応が難しいことがあります。

部分矯正ができるかできないかはドクターが診断します。

「自分の歯並びは部分矯正できそうにないな……」とあきらめず、まずは部分矯正を希望していることを伝え、ドクターとしっかり相談しましょう。

こちらのクリニックでは、部分矯正ができるかどうか無料で調べられます。

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部分矯正と全体矯正の症例

ここではマウスピース矯正「Oh my teeth」の部分矯正プランと全体矯正プランの症例を紹介します。

どのような歯並びがどのように改善されているか、具体的なイメージを掴んでみてください。

部分矯正の症例(出っ歯・ガタガタ・すきっ歯)

マウスピース矯正 Oh my teethの出っ歯の症例
  • 総額:33万円 (税込)

  • 期間:4ヶ月

  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

後戻りユーザーのマウスピース矯正 Oh my teethの症例(部分矯正)
  • 総額:33万円 (税込)

  • 期間:2ヶ月

  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

マウスピース矯正 Oh my teethのすきっ歯(空隙歯列)の症例
  • 総額:33万円 (税込)

  • 期間:3ヶ月

  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

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全体矯正の症例(出っ歯・八重歯・すきっ歯)

マウスピース矯正 Oh my teethの出っ歯の症例(全体矯正)
  • 総額:66万円 (税込)

  • 期間:12ヶ月

  • 備考:非抜歯/全体矯正/研磨処置込

マウスピース矯正 Oh my teethの八重歯の症例(全体矯正)
  • 総額:66万円 (税込)

  • 期間:5ヶ月

  • 備考:非抜歯/全体矯正/研磨処置込

マウスピース矯正 Oh my teethのすきっ歯(空隙歯列)の症例(全体矯正)
  • 総額:66万円 (税込)

  • 期間:5ヶ月

  • 備考:非抜歯/全体矯正

症例をもっと見る

※保険適用外の自由診療です。効果や感じ方には個人差があります。マウスピース橋正(Oh my teeth含む)の主なリスク:虫歯・歯周病・ブラックトライアングル・歯根吸収・歯肉退縮・1日20時間以上のマウスピース装着が必須・マウスピースにより痛みを感じる可能性・治療中に一時的にかみ合わせに不具合をきたす可能性・リテーナーを最低1年間は1日20時間以上装着、その後徐々に着用時間を減らし、2年目以降は夜間のみの着用推奨。

どっちがいいか無料で調べられるOh my teeth

マウスピース矯正 Oh my teeth(公式サイト)導入クリニックは、一般的に3〜5万円程度かかる口腔内診査・レントゲン撮影・3D歯型スキャン・矯正診断が無料です。

部分矯正か全体矯正、どちらで改善できるかが無料でわかるので、まだ矯正をやるかどうか決めていない段階の方も多くいらっしゃっています。

無理な勧誘がないため、自宅に診断結果を持ち帰ってじっくり検討できます。

まずはこの機会に、お気軽に無料診断をご予約くださいね。

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部分矯正と全体矯正どっちが適するか相談に行ってみよう

部分矯正と全体矯正では主に「費用」「期間」「歯を動かす範囲」に違いがあります。

それぞれにメリット・デメリットがあり、部分矯正と全体矯正、どちらが適しているのか決めるにはドクターの診断が必要です。

まずはお近くのクリニックに相談に行き、あなたの歯並びにはどちらが適しているのか尋ねてみましょう。

マウスピース矯正 Oh my teethの無料診断にお越しいただければ、上下前歯の部分矯正プランに適合するか、奥歯からなおす全体矯正プランに適合するかを診断するための各種検査が無料で受けられます。

マウスピース矯正 Oh my teethの適合診断ビューア

診断結果は上記のようにスマホに届きます!

一般的な歯科医院では3〜5万円程度かかる検査〜診断が無料なので、まだ矯正をするかどうか決めていない段階の方も多くいらっしゃっています。

「私が目指す歯並びは全体矯正と部分矯正、どっちで叶えられる?」といった歯並び相談も可能ですので、まずはお気軽にご予約ください。

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ドクター所属学会(一部)

矯正歯科治療にともなうリスクについて