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歯科矯正
最終更新日:2023年10月10日

部分矯正と全体矯正の違いって?メリットデメリットも解説

部分矯正と全体矯正の違いを知っていますか?本記事では部分矯正と全体矯正の違いやメリット・デメリットについて解説します。それぞれの症例写真も載せていますのでぜひその違いを見てみてください。

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歯科医師

西尾万樹

東京表参道矯正歯科 院長。北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科勤務。2020年コスメコンシェルジュ取得。

最近「○ヶ月からできる」「短期間で歯並びをなおす」といった部分矯正の広告を目にする機会が増えていませんか? 中には「部分矯正と全体矯正ってどう違うの?」と疑問に思っている人もいるかもしれません。

そこで本記事では、部分矯正と全体矯正との違いやそれぞれのメリット・デメリットを紹介します。

部分矯正と全体矯正、どちらの歯科矯正がいいのか迷っている人はぜひ参考にしてください。

   マウスピース矯正 Oh my teethでは、上下前歯の部分矯正プラン(Basicプラン)と奥歯からなおす全体矯正プラン(Proプラン)、どちらに適合するか診断するための各種検査が無料です。不適合の場合は提携クリニックのご紹介も可能ですので、まずはお気軽にご予約ください。
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部分矯正と全体矯正の違い

比較検討する女性

歯科矯正には部分矯正と全体矯正があります。

それぞれの違いを知ることで自分にはどちらの歯科矯正が合っているのか検討できます。

歯を動かす範囲

部分矯正は基本的に、笑ったときに見える上下の前歯部分(前から数えて3番目の歯まで)を矯正することが多いです。

対して、全体矯正は奥歯から動かすことができる矯正です。全体矯正は見た目だけでなく、噛み合わせに不具合がある症例でも対応できます。

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費用目安

歯科矯正の費用は矯正方法や装置、動かす範囲によって異なります。

全体矯正よりも部分矯正の方が動かす範囲が狭いため、費用も安く抑えられる傾向があります。ただ歯科矯正は自由診療のため、同じ矯正方法でもクリニックによって差があります。

部分矯正と全体矯正の費用の目安は以下の表や記事を参考にしてください。

全体矯正

部分矯正

表側矯正

60万〜130万円

30万〜60万円

裏側矯正

100万〜170万円

40万〜70万円

ハーフリンガル矯正

80万〜150万円

35万〜65万円

マウスピース矯正

60万〜100万円

10万〜40万円

矯正期間

矯正期間は歯を動かす範囲や歯の動きやすさによって差が出ます。

全体矯正よりも部分矯正の方が動かす範囲が狭いため矯正期間も短くなる傾向があります。

部分矯正と全体矯正の矯正期間の目安は以下の表や記事を参考にしてください。

全体矯正

部分矯正

通院頻度

表側矯正

1〜3年程度

2ヶ月〜1年程度

1ヶ月に1回

裏側矯正

2〜3年程度

5ヶ月〜1年程度

1ヶ月に1回

ハーフリンガル矯正

2〜3年程度

5ヶ月〜1年程度

1ヶ月に1回

マウスピース矯正

1〜3年程度

2ヶ月〜1年程度

1〜3ヶ月に1回

部分矯正のメリット・デメリット

メリットとデメリット

部分矯正のメリットとデメリットを見ていきましょう。

部分矯正のメリット

部分矯正のメリットは以下の通りです。

  • 治療期間が早い

  • 治療費が安い

  • 比較的痛みを抑えられる

治療期間が早い

部分矯正は歯を動かす範囲や本数が少ないため、全体矯正に比べて矯正期間が短い傾向にあります。

そのため「数年という時間は取れないが、とりあえず見た目だけでもなおしたい」というニーズに対応しやすいでしょう。

治療費が安い

上記のように、部分矯正は歯を動かす範囲や本数が少ないため、部分矯正は費用も比較的抑えられます。

たとえば同じ表側矯正(ブラケットとワイヤーを使った矯正方法)でも全体矯正の費用相場(目安)が60〜130万円であるのに対し、部分矯正だと30〜60万円です。

※上部セクション「部分矯正と全体矯正の違い」費用目安の表もあわせて参考にしてください。

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比較的痛みを抑えられる

動かす歯の本数が少なく短期間で矯正を完了できるため、矯正による痛みも比較的抑えられるでしょう。

ただし、痛みの感じ方には個人差があるため一概には言えません。

もし痛みがひどいようならばドクターに早めに相談するようにしましょう。

部分矯正のデメリット

部分矯正のデメリットは以下の通りです。

  • 対応できる歯並びが限られる

  • 完璧を求める人には向かない可能性がある

  • 歯の表面を削る処置が必要になることがある

対応できる歯並びが限られる

部分矯正は比較的軽度の歯並びの乱れに適応されます。

そのため、なおしたい部分が前歯だけであっても、重なり具合によっては部分矯正ではできない例も。

歯科矯正では歯並びの乱れの原因も考慮して矯正方法を決めるため、ドクターの診断が必要です。

完璧を求める人には向かない可能性がある

部分矯正は基本的に、一度矯正を経験した後に軽く後戻りしたケースや、気になる部分だけでも短期間でなおしたいというケースに適した矯正方法です。そのため

「見た目だけでなく噛み合わせもなおしたい」「前歯も奥歯もきれいな歯並びにしたい」

という人は部分矯正では対応できない可能性があります。

どこから見ても完璧な歯並びを求める場合は、全体矯正も視野に入れてみましょう。

歯の表面を削る処置が必要になることがある

凸凹している歯並びをきれいにするためには、そのためのスペースが必要です。スペースを確保する方法で代表的なものが抜歯ですが、部分矯正は基本的に抜歯を行わないことが多いです。

そのため、部分矯正では歯が動くスペースを作る方法として歯の表面を削る処置(IPR)が必要になる場合があります。

健康な歯を削ることに抵抗感がある方もいるかもしれませんが、IPRで削るのは歯の表面の髪の毛数本分程度。見た目や歯の健康に影響が出ることはほぼありません。

以上のメリット・デメリットから部分矯正は以下のような人におすすめです。

  • 気になる部分だけでもなおしたい人

  • 過去の矯正後、少しだけ後戻りしてしまった人

  • 矯正の期間・費用を抑えたい人

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全体矯正のメリット・デメリット

全体矯正のメリット・デメリットはこちらです。

全体矯正のメリット

鏡を見て嬉しそうな女性

全体矯正のメリットは以下の通りです。

  • 対応できる歯並びが広い

  • 噛み合わせを整えられる

  • 抜歯をともなう矯正にも対応可能

対応できる歯並びが広い

軽度の歯並びの乱れから重度のものまで、幅広い症例に対応できることが全体矯正のメリットと言えるでしょう。

たとえば部分矯正では対応が難しいことがある歯並びに「受け口(反対咬合)」がありますが、全体矯正では対応できる可能性があります。

噛み合わせを整えられる

全体矯正は奥歯も矯正範囲に入るため、噛み合わせを整えながら歯並びをきれいにすることができます。

完璧を求める人だけでなく、噛み合わせの不具合による肩こりや頭痛などに悩まれている人は、全体矯正で症状が改善する可能性もあるでしょう。

抜歯をともなう矯正にも対応可能

全体矯正では歯を動かすスペース作りのため、抜歯も視野に入れて計画を立てます。

抜歯が必要と診断された場合は、一般的に小臼歯を抜歯することが多いです。

抜歯をすることで歯の移動スペースを十分に確保できるため、歯並びの改善だけでなく、出っ歯によって口元が突き出ていたケース(口ゴボ)の改善にもつながります。

全体矯正のデメリット

悩む男性

全体矯正のデメリットは以下の通りです。

  • 治療費が高い

  • 治療期間が長い

治療費が高い

部分矯正と比べて、やはり費用が高額になる点が大きなデメリットと言えるでしょう。

目安として部分矯正の約2倍の費用がかかります。

ただし歯科矯正は矯正方法やクリニックによっても費用の差が出るもの。

費用面だけ見て決めず、ドクターとの相性や通いやすさなどのポイントも検討して、納得のいくクリニックを選ぶようにしましょう。

治療期間が長い

一般的に全体矯正は1〜3年の矯正期間がかかります。

この期間、食事や会話やブラッシングなどが辛く感じることもあるでしょう。

長い矯正期間、いかにモチベーションを維持していけるかが、歯科矯正の成功・失敗にもつながります。

以上のメリット・デメリットから全体矯正は以下のような人におすすめです。

  • 見た目も含め、噛み合わせまでしっかりなおしたい人

  • 歯並びの乱れが見た目だけでなく体調にも影響を及ぼしている人

  • 歯科矯正にかけられる費用・期間にある程度余裕がある人

   マウスピース矯正 Oh my teethの奥歯からなおす全体矯正プランは、〜中度までの症例に絞ることで、治療期間は平均6ヶ月。矯正プランの適合診断は無料ですので、まずはお気軽にご予約ください。
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部分矯正ができない例とは?

NGを出す女性

一見手軽に行えそうな部分矯正ですが、全体矯正よりも適応症例が狭いデメリットがあります。

では部分矯正ができない歯並びとはどんなものなのでしょうか。

※ここで紹介するのはあくまでも目安です。部分矯正と全体矯正どっちが適しているかは、歯並びの状態を検査した上でドクターが診断します。

以下のような歯並びは、部分矯正では対応が難しい可能性があります。

  • 重度の凹凸がある歯並び

  • 大きくねじれている歯

  • 開咬(奥歯で噛み合わせたときに前歯が噛み合わない)

  • 前歯のスペース不足

部分矯正は基本的に抜歯をせずに対応することが多いです。

つまり、抜歯をして歯が並ぶスペースを作らないといけないほど重度の歯並びの乱れには、部分矯正では対応できない可能性が高いでしょう。

また「開咬」という上下の前歯が噛み合わないケースなど、骨格的な問題が考えられる場合は部分矯正だけでなく、全体矯正でも対応が難しいことがあります。

部分矯正ができるかできないかはドクターが診断します。

「自分の歯並びは部分矯正できそうにないな……」とあきらめず、まずは部分矯正を希望していることを伝え、ドクターとしっかり相談しましょう。

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部分矯正と全体矯正の症例

ここではマウスピース矯正「Oh my teeth」の部分矯正プランと全体矯正プランの症例を紹介します。

どのような歯並びがどのように改善されているか、具体的なイメージを掴んでみてください。

部分矯正の症例(出っ歯・ガタガタ・すきっ歯)

マウスピース矯正 Oh my teethの出っ歯の症例
  • 総額:33万円 (税込)

  • 期間:4ヶ月

  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

後戻りユーザーのマウスピース矯正 Oh my teethの症例(部分矯正)
  • 総額:33万円 (税込)

  • 期間:2ヶ月

  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

マウスピース矯正 Oh my teethのすきっ歯(空隙歯列)の症例
  • 総額:33万円 (税込)

  • 期間:3ヶ月

  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

全体矯正の症例(出っ歯・八重歯・すきっ歯)

マウスピース矯正 Oh my teethの出っ歯の症例(全体矯正)
  • 総額:66万円 (税込)

  • 期間:12ヶ月

  • 備考:非抜歯/全体矯正/研磨処置込

マウスピース矯正 Oh my teethの八重歯の症例(全体矯正)
  • 総額:66万円 (税込)

  • 期間:5ヶ月

  • 備考:非抜歯/全体矯正/研磨処置込

マウスピース矯正 Oh my teethのすきっ歯(空隙歯列)の症例(全体矯正)
  • 総額:66万円 (税込)

  • 期間:5ヶ月

  • 備考:非抜歯/全体矯正

このほかの症例はこちらからご覧ください。

マウスピース矯正 Oh my teethの注意事項
   マウスピース矯正 Oh my teethは、24時間LINEサポートつき。Proプラン適合で比較的長い期間が必要になっても、自宅で問題なく矯正が進むよう専属医療チームが伴走します。矯正中の不安や疑問も、次回の通院を待つことなく、いつでもLINEでご相談いただけますのでご安心ください。
  • Oh my teethについて詳しくはこちら

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部分矯正やってみたいけど実際どうなの?体験談や画像も紹介

部分矯正と全体矯正どっちが適するか相談に行ってみよう

部分矯正と全体矯正では主に「費用」「期間」「歯を動かす範囲」に違いがあります。

それぞれにメリット・デメリットがあり、部分矯正と全体矯正、どちらが適しているのか決めるにはドクターの診断が必要です。

まずはお近くのクリニックに相談に行き、あなたの歯並びにはどちらが適しているのか尋ねてみましょう。

マウスピース矯正 Oh my teethの無料診断にお越しいただければ、上下前歯の部分矯正プランに適合するか、奥歯からなおす全体矯正プランに適合するかを診断するための各種検査が無料で受けられます。歯並び相談も可能ですので、まずはお気軽にご予約ください。

マウスピース矯正 Oh my teethの適合診断ビューア
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