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歯科矯正
最終更新日:2024年5月1日

口ゴボとは?セルフチェック方法や治し方を徹底解説

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「口ゴボ」とはどういう状態のことなのでしょうか?本記事では、口ゴボについて徹底解説します。

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歯科医師

西尾万樹

東京表参道矯正歯科 院長。北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科勤務。2020年コスメコンシェルジュ取得。

自分の顔を鏡で見たときに、盛り上がったような口元が気になってはいませんか?

このような状態は「口ゴボ(くちごぼ)」と呼ばれ、遺伝や後天的な習慣によって生じます。

出っ歯によって口元が出ているケースのほかにも、歯並びは良い口ゴボもあります。本記事では口ゴボになる原因や治し方、放置するリスクなどもご紹介。

自分の口元や横顔をきれいにしたい方は、ぜひ参考にしてください。

ロゴボとは?記事内容目次
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口ゴボとは「横から見たときに口元が盛り上がった状態」のこと

上下顎前突

口ゴボとは、横から見ると口元が盛り上がった状態を言います。

ただし口ゴボと単に言ってもさまざまな状態があり、なかには一見歯並びが良くても口ゴボになっていることも。

特に正面から見たときの歯並びが良くても、横から見たら口元が前に出てることもあるので、口ゴボかどうかを判断するには横顔をチェックする必要があります。

すぐにできる:セルフチェック方法

口ゴボセルフチェック

口ゴボかどうか確認するには、人差し指を鼻先と顎先に当てる方法があります。

人差し指を鼻先と顎先に当てたときに、口元が人差し指で押し潰されるような場合、口ゴボの可能性があります。

上記の左のイラストのようにEライン(赤い線)の内側、もしくはライン上に口先がある状態が美しい横顔だとされています。横顔を写真で撮ってみると確認しやすいでしょう。

ほかにも、下記のどれかに当てはまる方は口ゴボの可能性が疑われます。

  • 口が閉じにくい

  • 口を閉じたときに下顎に梅干しのようなシワができる

  • 口を閉じたときに鼻の下が長い

  • 口元が盛り上がっている

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歯並びは良いタイプの口ゴボもある

歯並びが良い場合でも、骨格や歯の生え方で口ゴボに見えるケースもあります。

歯科用語では「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」や「上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)」と呼ばれています。

症例

歯並びの状態

上顎前突

いわゆる出っ歯。前歯が大きく前方に突き出ている

上下顎前突

上と下の前歯が前に突き出している

どちらもガタガタした歯並びよりも目立たず、軽度であるほど歯並びがよく見えやすいのが特徴です。

ほかにも唇や皮膚の厚みから口ゴボが目立つ人や、「アデノイド肥大」と呼ばれるリンパ組織が肥大化してるケースもあります。

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口ゴボになる2つの原因

口ゴボの原因

口ゴボの原因は、大きく分けて2つあります。

【口ゴボの原因】
  • 先天的要因

  • 後天的要因

先天的要因

先天的要因とは、遺伝や生まれつきの骨格から影響を受けている状態です。歯の大きさやバランスによって、口ゴボに見えやすくなります。

口ゴボになりやすい例は、以下の通りです。

  • 上あごが下あごよりも大きすぎる

  • 下あごが上あごよりも小さすぎる

  • 歯の大きさがあごに対して大きすぎる

  • あご全体が狭すぎる

このように、上下のあごのバランスが原因で口ゴボになっていると考えられます。

後天的要因

後天的要因とは、生活習慣や日常的な癖から起こる口ゴボです。幼少期からのあごの発達過程において、以下のような癖があると、前歯や口まわりへ影響を与えます。

  • 指しゃぶり

  • 爪を噛む

  • 唇を噛む

  • 舌で前歯を押し出す

あごが成長している時期に、指しゃぶりなどの悪習慣があると口ゴボになってしまいます。

ほかにも口呼吸によって口ゴボになるケースがあり、舌が正しいポジションにおさまらず、口まわりの筋肉のバランスが乱れると口ゴボになりやすいです。

口ゴボの治し方5選【治療期間や費用】

ロゴボとは?口ゴボ治療法

口ゴボを治す方法は、原因によって変わってきます。

  • 歯並びが原因:歯科矯正(ワイヤー矯正・マウスピース矯正)・セラミッククラウン

  • 骨格が原因:外科的矯正治療・美容整形


ワイヤー矯正

マウスピース矯正

外科的矯正治療

セラミッククラウン

美容整形

特徴

ブラケットとワイヤーと呼ばれる矯正装置をつけて歯を動かす

透明なマウスピース型の矯正装置を装着して歯を動かす

外科手術と歯科矯正を組み合わせた方法

セラミックの被せ物をして歯並びを整える

鼻やあごにプロテーゼを入れて口ゴボの改善をはかる

費用の目安

60〜170万円

60〜100万円

65〜150万円

5〜22万円/本

12〜28万円

期間の目安

1〜3年程度

1〜3年程度

1〜2年程度

2〜3ヶ月程度

1〜2ヶ月程度

※ワイヤー矯正・マウスピース矯正については、一般的な全体矯正にかかる費用・期間を紹介しています。

①ワイヤー矯正

ワイヤー矯正とは歯にブラケットという器具を装着し、そこにワイヤーを通して適切な力をかけ、歯を動かしていく矯正方法です。

ワイヤー矯正では、矯正装置を装着する場所を選べる方法が3つあります。

  • 表側矯正

  • 裏側(舌側)矯正

  • ハーフリンガル矯正(上あごの歯は裏側矯正・下あごの歯は表側矯正)

口ゴボの程度にもよりますが、小臼歯(前から3番目および4番目)を抜歯して矯正することが多いです。左右1本ずつ抜歯すると、1.5cmほどのスペースを確保できるため、軽度から中度の口ゴボ治療に適した矯正方法と言えます。

②マウスピース矯正(軽症の口ゴボの場合)

マウスピース矯正とは、透明のマウスピースを装着して、少しずつ歯を動かしていく矯正方法です。

口腔内スキャナーによって得られたデータによって数十枚のマウスピースを作製します。(症状によって作製枚数は異なる)1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換していきながら、理想的な歯並びを目指します。

マウスピース矯正は基本的に抜歯をしないため、軽度の口ゴボに適した矯正方法と言えます(抜歯をすてからマウスピース矯正を行う場合もあります)。抜歯をしない分、研磨処置(IPR:歯の表面を少し削る処置)を行って歯が動くスペースを確保します。

マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いについては、以下の記事も参考にしてくださいね。

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③外科的矯正治療

口元全体の突出によって口ゴボになっている場合、外科的矯正治療が適応されることがあります。外科的矯正治療とは、あごの骨の手術を行い、噛み合わせを改善する治療です。

具体的には、あごの骨の一部を切除し、切除した分上下のあごを後退させます。あごを後退させるため「セットバック術」と呼ばれることも。

外科的矯正治療は、基本的に一般的な歯科矯正と組み合わせて行われます。治療の流れとしては、以下の3段階に分けられます。

  • 術前矯正治療

  • 外科的矯正治療

  • 術後矯正治療

また、顎変形症などの病名がつくような症状の場合、口ゴボの治療は保険適用になるケースがあります。保険適用の費用目安は、外科的矯正治療全体にかかった費用の3割を自己負担するのが一般的です。

④セラミッククラウン

セラミッククラウン(被せ物)をつけることで、口ゴボを改善できることがあります。

セラミッククラウンによる歯並びの改善は、効果がすぐに表れやすい、後戻りがないなどのメリットがあります。

しかしその一方で、健康な歯を削らなければならなかったり、神経の処置が必要になったりするデメリットもあります。

⑤美容整形

美容整形で鼻やあごに高さを出して、口ゴボの改善をはかる方法もあります。

生まれつき鼻やあごが小さいことにより位、相対的に口元が突き出た印象になって口ゴボにつながっているケースもあるからです。

具体的には、鼻やあごにプロテーゼ(シリコン製の人工軟骨)を入れ、理想的なEラインに近づけます。

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口ゴボでも美人・かわいい人の特徴

横から見ると口ゴボでも、きれいな方やかわいらしい印象の人はいます。口ゴボに悩んでいる人から見ると「なぜ?」と思うかもしれません。

口ゴボでも美人な人にはどんな特徴があるのか、見てみましょう。

口ゴボだけどかわいい人の特徴
  • 口ゴボの程度が軽い

  • 目鼻がはっきりしている

  • 歯並びは良い

口ゴボの程度が軽い

口ゴボが軽度な場合、かわいらしい印象になりやすいです。

口ゴボと一口にいっても程度は一人ひとり異なるため「横から見ると少し気になるかな?」くらいの口ゴボならそこまで目立ちません。

目鼻立ちがはっきりしている

口元の悩みの一つである口ゴボですが、そのほかの顔のパーツが大きくはっきりしていると、そこまで目立たないこともあります。特に大きくクリッとした目や、横から見たときにスッと通った鼻筋があると、口元の突出はそこまで気にならないかもしれません。

歯並びは良い

口ゴボでも歯並びが良いことで、美人やかわいい印象になります。なぜなら口ゴボになる原因には出っ歯だけでなく、

  • 唇が分厚い

  • あごに高さがない

といった要素も関係するからです。このような場合、歯並びは良いので正面から見たときは口元が美しく見えるでしょう。

口ゴボを放置するリスクや影響は?

口ゴボの4つのリスク
  • 虫歯・歯周病リスクが高い

  • 口臭リスクが高い

  • 歯が着色しやすい

  • 風邪を引きやすい

口ゴボは見た目を損なうことが注目されることが多いですが、口元が突き出ていることで口が閉じにくくなり、以下のような弊害を引き起こします。

虫歯・歯周病リスクが高い

口ゴボによって口が閉じられないと、口の中が唾液で満たされにくくなり、虫歯や歯周病のリスクが上がります。

そもそも唾液には殺菌作用や自浄作用があります。口ゴボによって口の中が乾燥してしまうと、唾液の作用が十分に発揮されず、虫歯や歯周病の原因菌の働きが活発化するのが原因です。

口臭リスクが高い

口ゴボによって口腔内が唾液で満たされなくなると、唾液の殺菌作用が働きにくくなり、口臭の原因菌の働きも活発になってしまいます。その結果、口臭リスクが高まる原因になります。

歯が着色しやすい

歯の表面は乾燥していると着色しやすくなり、見た目に影響が出るでしょう。そのため口ゴボによって唇が閉じにくくなると、歯の表面が乾燥し、着色しやすい状態になってしまいます。

風邪を引きやすい

口ゴボは、風邪を引きやすさにも影響します。本来、鼻呼吸であれば空気中に浮遊する細菌やウイルスを吸い込んだとしても、鼻毛や鼻の粘膜が除去してくれます。

しかし口ゴボによって唇が閉じられず、口呼吸が癖になってしまうと、細菌やウイルスが直接気道に入る原因に。その結果、風邪を引きやすくなることがあります。

口ゴボに関するよくある質問

口ゴボを自力で治す方法は?

自己流は危険

口ゴボは、自分で治すことはできません。ネットなどでは「歯並びを自分で治す方法」などの情報も流布していますが、無理に自分で治そうとすると健康な歯を痛めてしまうためとても危険です。

あごの成長過程にある子どものうちに口ゴボにつながる習慣をなくしたり、口まわりのトレーニングを受けることで予防することはできます。しかし、すでに口ゴボになってしまっている場合、自力では治せません。

たとえば、出っ歯を自分で押して口ゴボを治すなど、自己判断でセルフ矯正をしようとする行為は危険なのでやめましょう。

口ゴボを治した芸能人はいる?

口ゴボや歯並びの悪さを歯列矯正で治した芸能人は多く、アイドルやお笑い芸人の方も行っています。

芸能人の場合は、目立ちにくい裏側矯正やマウスピース矯正を用いることが多いといわれます。

「過去にどんな芸能人が矯正をしたのか」については以下の記事でご覧いただけます。

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口ゴボだとほうれい線が目立ちやすいって本当?

口ゴボは口元が飛び出てる状態のため、頬の境界線にあるほうれい線が気になりやすいです。歯の向きや骨格によっては目立ちやすくなるため、気になる方は矯正などでの改善がおすすめです。

あなたの口ゴボに適切な治療方法は?

Oh my teeth 導入クリニック ドクターによる口腔内診査

口ゴボに悩まされているなら、まずは歯科医院に相談してみることをおすすめします。今回紹介したように「口ゴボ」といってもさまざまな原因がありますので、あなたの口元の状態を診てもらい、適切な治療方法を提示してもらいましょう。

マウスピース矯正 Oh my teethではドクターによる口腔内診査・レントゲン撮影・3Dスキャンが無料で受けられます。あなたの口ゴボがマウスピース矯正で改善可能かどうか、ドクターの話を聞いてみませんか?

無理な勧誘はいたしませんのでご安心ください。

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