歯並びが良いのに口ゴボ?矯正で治せるパターン・治せないパターンを解説

「歯並びはいいのに口ゴボなのが気になる」
「正面からの印象は悪くないのに、横顔に自信が持てない」
こう悩んでいませんか?
歯並びが整っていても口ゴボに悩まされる方は少なくありません。口ゴボの原因は、遺伝・悪習慣・口呼吸などがありますが、歯並びが良い場合は骨格や唇の厚みなどが考えられます。
そこで本記事では、歯並びは良いのに口ゴボになる理由や歯科矯正で改善が見込めるかについて解説します。
目次

口ゴボとは、口元が前に突き出して見える状態のこと。 原因には遺伝や悪習慣、口呼吸などがあり、中でも上下のあごの位置にズレがあると、歯並びが整っていても起こることがあります。
横顔の美しさの基準とされるEラインより口元が出ているため、見た目に悩む人も少なくありません。
以下の記事では口ゴボについて詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。

口ゴボとは?原因・治し方・費用まとめ|自力NGの理由も徹底解説!
「歯並びは良いのに、なぜ口ゴボなのだろう?」と思う方もいるかもしれません。
口ゴボは、指しゃぶりや爪を噛むといった悪習慣や口呼吸によって生じることがあります。
しかし、歯並びが良いのに口ゴボになる理由は、悪習慣や口呼吸によって生じるものではなく、あごの骨格の大きさ、位置が関係しています。
ここでは、歯並びが良いのに口ゴボになる理由を6つ紹介します。
【歯並びが良いのに口ゴボになる理由】
上あごの過成長
下あごの劣成長
上下顎前突
上顎前突(出っ歯)
唇の厚み
アデノイド肥大
①上あごの過成長
上あごが過度に成長していると、口ゴボの原因になることがあります。
顔の形や骨格、あごの大きさは基本的に遺伝によって決まるもの。
ただし、上あごが成長する時期に指しゃぶりや口呼吸などの習慣が続くと、通常よりも上あごが発達しやすくなります。
②下あごの劣成長
逆に、下あごの成長が不十分だと、相対的に上あごが前に出ているように見え、口ゴボと判断されることもあります。
原因としては、遺伝的な要素に加えて、成長期の口呼吸や指しゃぶりといった習慣も影響。
これらが重なることで、下あごの発達に悪影響を及ぼすケースがあります。
③上下顎前突
上下のあごがともに前に突き出している「上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)」は、口ゴボの一因となることがあります。
遺伝にくわえて、口呼吸や口まわりの筋力低下など、いくつかの要因が重なることで引き起こされる状態です。
④上顎前突(出っ歯)
上顎前突は出っ歯とも言われ、上のあごだけが出ている・上の前歯が前向きに倒れている状態です。
歯の並び方は良くても、歯の向きが正しい位置でないと口元が出てしまい、きれいなEラインにはなりません。
上顎前突(出っ歯)になる原因は、遺伝・口呼吸・指しゃぶりや爪を噛む癖などさまざまです。
⑤唇や皮膚の厚み
唇や鼻の下の皮膚が厚すぎたり薄すぎたりすると、口元が前に出て見えることがあります。
このタイプは骨格や歯並びとは関係がなく、歯科矯正だけでは対応が難しい場合も。
ただし、唇や皮膚の厚みによる印象は、顔全体のバランスに左右される部分も大きいです。
⑥アデノイド肥大
アデノイドとは、鼻の奥とのどの奥にある咽頭扁桃(いんとうへんとう)のことです。これはリンパ組織のかたまりで、そこが肥大した状態をアデノイド肥大と言います。
アデノイド肥大になると、口元が突き出したりあごと首の境目が分かりにくくなる「アデノイド顔貌」が現れることも。
また、鼻づまりやいびき、口呼吸など引き起こすこともあり、歯並びに影響を与えてしまうことがあります。
アデノイド肥大は、2歳ごろにかけて徐々に大きくなり、6歳前後でピークを迎えたのち自然に縮小していくのが一般的です。

口呼吸は矯正できる?口呼吸の原因とリスク│鼻呼吸への矯正方法を解説

口コボだけど歯並びは良いという方でも、実は歯並びが悪いという場合もあります。
また、上下のあごのバランスが悪いままにしておくと、歯に負担がかかったり顎関節症のリスクが高まる可能性が。
口ゴボで悩んでいる方は、クリニックで診査・診断を受けて歯科矯正するかどうかを検討すると良いでしょう。
口ゴボは自力で治せない
口コボは骨格の問題であることが多いため、自力で治すことは難しいです。
特に噛み合わせに問題がある場合は、歯科矯正が必要。また、口呼吸などの悪習慣がある場合は悪化する可能性があります。

口ゴボとは?原因・治し方・費用まとめ|自力NGの理由も徹底解説!
口ゴボは歯科矯正や外科矯正で治せる
骨格の問題により口コボが生じている場合、治すためには歯科矯正や外科矯正が必要です。
歯科矯正の場合は、歯列を後退させ、噛み合わせを改善することで口コボを治せます。
ただし、重度の口ゴボの場合は、歯科矯正と併用してあごの骨を切り位置を調整する外科手術が必要になることもあります。
唇や皮膚の厚み・アデノイド肥大は歯科矯正では治せない
唇や皮膚の厚みを改善するためには、美容整形が必要です。たとえば、唇の薄さや厚みを調整したい場合には、ヒアルロン酸注入や口唇縮小術などがあります。
アデノイド肥大は一般的に6歳頃にピークを迎え、10歳には後退することが多いです。
その間にひどい症状がなければ口呼吸から鼻呼吸に変え、経過観察を行います。しかし、肥大が進行する場合はアデノイド切除術を検討する必要があります。

口ゴボは歯科矯正で治る?治らないケースや費用について徹底解説
上下あごの劣成長や過成長、上顎前突は軽度の場合、歯科矯正で治る可能性がありますが、重度の場合は外科矯正が必要です。
また、抜歯をしないと口ゴボが改善しないケースもあります。口ゴボを治す歯科矯正の方法は、以下の通りです。
【歯科矯正方法】
マウスピース矯正
表側矯正
裏側矯正
ハーフリンガル矯正
外科矯正
マウスピース矯正

透明なマウスピース矯正を用いて歯を少しずつ動かす方法です。見た目への影響が少なく、自分で取り外しができます。
基本的に抜歯せず、研磨処置を行って歯列を後退させるため、軽度の口ゴボに適しています。
表側矯正

表側矯正は最も一般的な矯正方法で、軽度~中度の口ゴボに適しています。
歯の表側にブラケットとワイヤーをつけて歯を動かします。口ゴボを治す場合は、前から4・5番目を抜歯することが多いです。
裏側矯正

歯の裏側にブラケットとワイヤーを通して歯を動かします。
表側矯正と同様に軽度~中度の口ゴボに適しています。装置を歯の裏側につけるため、見た目が気になる方に向いている矯正方法です。
ハーフリンガル矯正

上の歯は裏側矯正、下の歯は表側矯正と組み合わせて行う矯正方法です。
裏側矯正よりも費用を抑えられ、舌に装置があたりにくいため、違和感が少ないです。適応症例も表側矯正や裏側矯正と変わらないため、軽度~中度の口ゴボの改善に期待できます。
外科矯正
あごの骨に原因がある重度の口ゴボで、歯科矯正だけでは改善しきれない場合、外科矯正が必要になります。
外科矯正はまず歯科矯正を行ってあごの位置を調整し、再度歯科矯正で噛み合わせを整えます。手術によりあごの骨を調整するため、輪郭の変化に大きな効果が期待できるでしょう。
良い歯並びでも口ゴボになる場合があります。
唇や皮膚の厚みやアデノイド肥大など、歯科矯正では対処できない問題もある一方で、矯正のみでも改善可能なケースも。
まずは実際にクリニックへ行ってあなたの口ゴボの原因を知り、改善のための最適な治療法を提案してもらいましょう。

口ゴボで歯並びが良い場合でも、実は噛み合わせに問題がある可能性があります。あなたの口ゴボが歯科矯正で治せるかは、診査・診断が必要です。
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