口呼吸から鼻呼吸に矯正するメリット!歯並びに与える影響も解説
「子供が口呼吸で歯並びへの影響が気になる」
「鼻呼吸になれば口ゴボは治る?」
「市販の口閉じテープは効果ある?」
こう悩んでいませんか?
顎の発達過程にある子供にとって、口呼吸が歯並びに与える影響は大きいです。
本記事では、鼻呼吸に矯正するメリットや口呼吸の原因、歯並びとの関係を解説。さらに口呼吸を治すためのトレーニング方法も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
【本記事の要点】
口呼吸は口まわりの筋肉のバランスが乱れ歯並びの悪化につながる
口呼吸から鼻呼吸に切り替えると虫歯・歯周病・口臭リスクの低下や風邪をひきにくくなるといったメリットがある
すでに口呼吸が習慣になっている場合、歯科クリニックや耳鼻科、耳鼻咽喉科などへの相談がおすすめ

目次
- 口呼吸かどうかをチェックする方法
- 口呼吸で歯並びが悪くなる原因
- 口まわりの筋肉のバランスが乱れる
- 口ゴボにつながる
- 口呼吸から鼻呼吸に矯正するメリット
- 虫歯や歯周病リスクが下がる
- 口臭予防になる
- 風邪を引きにくくなる
- 発音がしっかりする
- 顔の印象が変わる
- 口呼吸になってしまう原因
- 鼻炎やアレルギー疾患
- アデノイド肥大
- 口まわりの筋力不足
- 歯並びの悪さ
- 口まわりの悪習慣
- 口呼吸の治し方
- ガムを噛む
- 舌のトレーニングを行う
- 口呼吸対策グッズを使用する
- 歯科矯正治療を受ける
- 口呼吸の矯正はどこに相談したらいい?
- 歯科クリニック
- 耳鼻科や耳鼻咽喉科
- 口呼吸に関するよくある疑問
- 口を開けて寝るのを治す方法は?
- 口呼吸はどれくらいで治る?
- 口呼吸が気になるなら早めに相談を
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まずはあなたやあなたのお子様が口呼吸かどうかを、以下の項目でセルフチェックしてみましょう。
【口呼吸セルフチェック】
特に意識していないと口がぽかんと開く
朝起きたときに喉が痛いことが多い
慢性鼻炎などで鼻が詰まっていることが多い
口臭がある
就寝中よくいびきをかく
風邪をひきやすい
食事中の咀嚼音が気になる
会話中唾がよく飛ぶ
上記の項目に当てはまる場合、口呼吸になっている可能性があります。

歯並びが口呼吸につながっていることもあれば、そもそも口呼吸が歯並びに悪影響を与えて顔つきまで変わっていることもあります。なぜ口呼吸で歯並びが悪くなるのかというと、口まわりの筋肉のバランスが乱れるからです。
口まわりの筋肉のバランスが乱れる
口呼吸が習慣になっていると、舌が正しい位置に収まりにくくなります。
そもそも鼻呼吸が習慣になっていると、舌は上あごにあるくぼみに収まっています。これが舌の正しいポジションと言えます(下のイラストの赤丸に舌先が収まっている状態)。

しかし口呼吸は口が開いた状態になり、舌が下に落ちてしまいます(低位舌)。この状態は、口まわりの筋肉のバランスが乱れることにつながります。
具体的には、舌の圧力よりも頬の圧力が優位になり、歯が内側に押されることに。その結果、出っ歯・乱ぐい歯(歯が並びきらず重なっている状態)・開咬(噛み合わせたときに上下の歯の間に隙間が開く状態)などにつながってしまいます。
口ゴボにつながる
「口ゴボ」とは、口元が前にモコっと出ている状態を指したもの。口ゴボの原因として代表的なのが、出っ歯や上下のあごのバランスの乱れです。
口呼吸は口まわりの筋力のバランスが乱れる原因になり、さらにそこで指しゃぶりなどの悪習慣が重なると、出っ歯になったり、あごの正常な発達を妨げたりすることも。その結果、口ゴボにつながってしまいます。
以下に口ゴボの特徴を挙げますので、気になる人はセルフチェックをしてみてください。
【口ゴボの特徴】
横から見ると、唇が鼻の高さと同じくらい前方に出ている
口を閉じると人中(鼻の下)が長く見える
横顔の輪郭がぼんやりしている(あごがないように見える)
口を閉じるとあごに梅干しのようなシワができる

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すでに口呼吸によって歯並びが乱れている場合、口呼吸をなおすだけで歯並びが改善するとは考えにくいです。しかし幼い頃から口呼吸などの悪習慣を矯正すれば、本格的な歯科矯正なしで歯並びが改善できることもあります。
口呼吸などを矯正することで歯並びを改善に導く子供の歯科矯正は、3歳から5歳ごろなど、早めに治療を行うのが大切です。
また、口呼吸をなおすと虫歯や歯周病リスクが下がる、口臭予防になる、風邪をひきにくくなるといったメリットも。そのため、たとえ歯並びが改善しなくても、鼻呼吸にシフトしたほうがいいと言えるでしょう。
【口呼吸から鼻呼吸に矯正するメリット】
虫歯や歯周病リスクが下がる
口臭予防になる
風邪を引きにくくなる
発音がしっかりする
顔の印象が変わる
虫歯や歯周病リスクが下がる
口呼吸が習慣になっていると、口腔内が唾液で満たされにくくなります。そもそも唾液には自浄作用や殺菌作用があり、虫歯や歯周病の原因菌の活性を抑える働きを持ちます。
口呼吸から鼻呼吸にシフトすると、口をしっかり閉じられるようになり、口腔内が唾液で満たされやすくなります。その結果、唾液による自浄作用や殺菌作用も十分に働きやすくなり、虫歯や歯周病リスクが下がるのです。
口臭予防になる
唾液の自浄作用や殺菌作用は、口臭の原因菌の活性を抑える働きもあります。そのため口呼吸から鼻呼吸にシフトすると、口腔内が唾液で満たされるようになり、口臭リスクも抑えられます。
風邪を引きにくくなる
鼻は優秀な器官です。
空気中に浮遊する細菌・ウイルスや、アレルギーの原因となるダニやハウスダストも、鼻毛や鼻の粘膜が除去してくれます。また、冬の冷 たい空気も、いったん鼻を通ることで温められ、さらに湿度も加わり、喉や肺への刺激を軽減してくれます。
しかし口呼吸では細菌やウイルス、冷たく乾燥した空気が、直接気道に入ってしまいます。鼻呼吸に切り替えることで風邪を引きにくくなるのは、このようなメカニズムが関係しています。
発音がしっかりする
口呼吸が習慣になると、舌が下に落ちやすくなります(低位舌の状態)。低位舌では、上の歯の内側に舌をつけるのが難しくなります。
その結果、タ行・ナ行など、上の歯の内側に舌をつける必要がある言葉の発音が難しくなり、滑舌が悪くなる原因に。しかし口呼吸から鼻呼吸に切り替えれば、舌が正しいポジションに収まり、発音もしっかりできるようになります。