上の歯だけ矯正できる?デメリットや症例まとめ
上の歯だけ矯正して費用を最小限に抑えつつ、期間を短くしたいと思っていませんか?本記事では上の歯だけ矯正する場合の費用や期間を解説します。上の歯だけ矯正するメリット・デメリットや症例も紹介するので、前歯の歯並びを治したい方は必見です。
「上の歯だけ矯正するなら費用を安くできる?」「噛み合わせや見た目へのデメリットはない?」など、お悩みではありませんか?出っ歯やすきっ歯など、とにかく上の歯だけ安く治したい方も多いでしょう。
結論から言うと、症例により上の歯だけの歯科矯正は可能ですが、選択する際はメリット・デメリットをよく理解しておく必要があります。
そこで本記事では、上の歯だけ治す矯正方法の種類、メリット・デメリット、目安費用などを紹介します。
結論から言うと、上の歯だけの部分矯正で、歯並びを改善できます。通常、歯科矯正は上下の歯を対象としていますが、噛み合わせに問題がない軽度のすきっ歯や出っ歯、ガタガタの歯並びは、上の歯だけの部分矯正で対応できる可能性があります。
ちなみに、「上の歯のみの全体矯正」はほとんど行いません。なぜなら、上の歯並びだけ全体的に動かしてしまうと、下の歯並びとの調和が取れず、噛み合わせや見た目に悪影響を与えてしまうからです。
また、部分矯正も希望すれば誰でも適用されるわけではありません。噛み合わせに問題がある方は適用外になります。
自分の歯並びが上の歯だけ矯正できるかどうかは、クリニックでの精密検査が必要です。
部分矯正で前歯だけを矯正!適応症例から治療方法まで詳しく解説
上の歯並びを整える矯正方法には、以下の4種類があります。
表側矯正(ワイヤー矯正)
裏側矯正(ワイヤー矯正)
マウスピース矯正
セラミック矯正
それぞれの矯正方法の「特徴・費用・期間」をくわしく見ていきましょう。
表側矯正(ワイヤー矯正)
歯の表側にブラケットとワイヤーをつけて歯を整える矯正方法です。確立された治療方法で、幅広い症例に対応できます。
ただし、歯の表側に装置をつけるため目立ちやすく、食事の際は食べ物が引っかかるデメリットがあります。
費用相場:約30万~60万円
治療期間:2ヶ月~1年
裏側矯正(ワイヤー矯正)
歯の裏側にブラケットとワイヤーをつけて歯を整える矯正方法です。表側矯正と同様に幅広い症例に対応できます。
装置が歯の裏側に隠れるため、自分から矯正しているということを言わない限り周囲の人に気づかれることは少ないです。
費用相場:約40万~70万円
治療期間:5ヶ月~1年
マウスピース矯正
専用のマウスピースを装着して、歯を整える矯正方法です。歯磨きと食事以外で、マウスピースを装着します。1~2週間ごとにマウスピースを新しいものに交換し、少しずつ歯を動かします。
透明度の高いマウスピースを使用するため、装着してもほとんど目立ちません。ただし、部分矯正であっても歯並び全体にマウスピースを装着する必要があります。
費用相場:約10万~40万円
治療期間:2ヶ月~1年
セラミック矯正
セラミック矯正は、前歯の見た目を整える治療方法です。歯を動かさずに歯の形や色も整えるために、歯を削りセラミックの被せ物をします。
セラミック矯正は、審美歯科として行われる補綴(ほてつ)治療で、歯を動かして歯並びを整える歯科矯正とは異なります。公益社団法人日本矯正歯科学会では、歯科矯正治療について以下のように定義しています。
矯正歯科治療って何?
悪い歯ならびや噛み合わせを、きちんと噛み合うようにして、きれいな歯ならびにする歯科治療です。しかし、きれいな歯ならびにするために、歯を削って「差し歯」にすることは、基本的にはありません。矯正装置を通じて、歯やアゴの骨に力をかけてゆっくりと動かして、歯ならびと噛み合わせを治していきます。歯がふぞろいだったり、上下のアゴの歯ならびがお互いにちゃんと噛み合わない状態を、専門的には 「不正咬合」 といいます。
削った歯は2度と戻らないため、選択する際にはよく検討しましょう。
またセラミック矯正は、歯を並べる治療期間がかからないため、歯を削って、後日にセラミックを被せたら終了なので、治療期間はかかりません。
セラミックの費用は、1本につき10万〜15万円ほどです。ただしこの他に、仮歯代がかかることがあります。
出っ歯や前歯2本だけセラミック矯正で治したい方は、以下の記事も参考にしてください。
出っ歯はセラミック矯正で治る?歯科矯正との違いとメリット・デメリット
前歯2本だけ治すならセラミック治療がいい?値段や治療方法を比較
上の歯だけの歯科矯正は、全体矯正と比較すると治療期間が短く、費用を抑えられるメリットがあります。ここでは、上の歯だけ歯科矯正するメリットを4つ紹介します。
費用を抑えられる
短期間で治療が完了する
比較的痛みが少ない
コンプレックスが解消される
それぞれのメリットが理解できるようにチェックしていきましょう。
費用を抑えられる
上の歯だけの歯科矯正は、歯を動かす範囲が限定されます。それにより、矯正装置のマウスピースの枚数やブラケットの数も少なくて済むため、費用を抑えられます。
部分矯正は10万円でできる?安い理由と選ぶ際の注意点
短期間で治療が完了する
歯を動かす範囲が限定されるため、上下の部分矯正や全体矯正よりも治療期間が短縮されます。目安費用と期間は次の項目で詳しく解説します。
比較的痛みが少ない
歯科矯正は、歯が動く際に痛みを伴うことがあります。上の歯だけの歯科矯正は、治療の対象が上の前歯のみに限定されるため、痛みは少ない傾向にありますが、人によっては食事が困難になるほどの痛みを感じる方も。
痛みの感じ方には個人差があることを覚えておきましょう。
コンプレックスが解消される
特に上の前歯は、笑ったときや会話中に目立ちやすいため、歯並びにコンプレックスを持つ方も多いです。歯科矯正で歯並びが改善されると、コンプレックスが解消されて笑顔にも自信が持てるようになります。
上の歯だけの矯正には、以下のデメリットも存在します。
対応できる歯科クリニックが少ない
適応症例が少ない
噛み合わせが悪化することがある
全体矯正とと比較すると仕上がりが劣る
それぞれのデメリットが理解できるように、確認していきましょう。
対応できる歯科クリニックが少ない
歯科矯正は、乱れた歯並びと噛み合わせを正常な位置に整えることを目的としています。そのため、上の歯だけの矯正は噛み合わせが悪化するリスクが高まるため、これに対応できる歯科クリニックは限られています。
適応症例が少ない
上の歯だけの矯正は、噛み合わせに問題のない軽度の歯並びの乱れに限定されます。奥歯の噛み合わせに問題がある症例や、抜歯が必要となる重度の症例は適応されません。
部分矯正:できない例・できる人・向かない人【歯科医監修】
噛み合わせの悪化
上の歯だけ歯科矯正を行うと、下の歯との噛み合わせに問題が生じる可能性があります。
上下の歯の位置関係が少しでもずれると、噛み合わせに違和感を覚えやすいです。噛み合わせの悪化で一部の歯や顎関節に負担がかかり、顎関節症などのトラブルを引き起こす可能性があります。
全体矯正と比較すると仕上がりが劣る
全体矯正は歯並びや噛み合わせ、顔のバランスなどを考慮して行われるため、仕上がりに期待できます。一方、部分矯正は全体的な調整ができないため、仕上がりが劣る可能性があります。
部分矯正のデメリットとは?メリットやどこまで治せるのか解説
マウスピース矯正 Oh my teethでは全体的な噛み合わせを重視しており、上の歯または下の歯のみの部分矯正には対応していません。
しかし奥歯の噛み合わせに問題がない軽度のすきっ歯・ガタガタの歯並び・出っ歯は、上下前歯の部分矯正プランに適合し、比較的短期間・リーズナブルに上あごの歯並びが改善できることがありますあります。
以下はマウスピース矯正 Oh my teethのBasicプラン(上下前歯の部分矯正プラン)で上の前歯の歯並びが改善した症例です。
すきっ歯
総額:33万円 (税込)
期間:3ヶ月
備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込
ガタガタの歯並び
総額:33万円 (税込)
期間:3ヶ月
備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込
出っ歯
総額:33万円 (税込)
期間:4ヶ月
備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込
部分矯正で出っ歯は治る?できない例・費用目安も解説
部分矯正をやってみた人の体験談・症例写真を紹介!失敗を防ぐ方法とは?
前歯だけでも整うと見た目が大きく変わるため、上の歯並びだけ矯正したいと考える方は多いようですが、矯正を行う際は、全体的な正しい噛み合わせを考慮して、適切な治療方法を選択することが重要です。
上の歯だけ矯正できるかは歯科クリニックで、精密検査を行い診断してもらう必要があります。
マウスピース矯正 Oh my teeth 導入クリニックの無料診断では、歯科医師に直接、矯正に関する疑問や歯並びの悩みを相談していただけます。
「前歯だけ矯正するといくらかかる?」
「部分矯正だけで本当に歯並びが治るの?」
こんな疑問もぜひお気軽に投げかけてみてくださいね。