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歯科矯正
最終更新日:2024年3月22日

歯科矯正で目指すべき理想的な噛み合わせは?矯正が必要な歯並びを解説

噛み合わせの矯正にはどんな方法がある?

噛み合わせを改善するために矯正治療を検討してる方へ、噛み合わせの基準を解説。矯正が必要な歯並びや症状もご紹介します。

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歯科医師

西尾万樹

東京表参道矯正歯科 院長。北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科勤務。2020年コスメコンシェルジュ取得。

歯科医院で「噛み合わせが悪い」「ずれている」と指摘されたり、噛み合わせの改善のため矯正治療を提案されたりしたことはありませんか?

矯正治療にはお金も時間もかかるため、なかなか踏み出せない人も多いでしょう。

しかし、噛み合わせが悪い状態を放置すると、歯やあごに負担がかかるだけでなく、全身の健康に影響を及ぼすこともあります。先延ばしせず適切な治療法を検討することが大切です。

本記事では「正しい噛み合わせ」の基準や、噛み合わせ改善の矯正方法の種類を解説。自分の噛み合わせのどこに問題があるのかわかるので、ぜひご覧ください。

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そもそも噛み合わせとは?

噛み合わせとは、専門用語で「咬合」(こうごう)と呼ばれます。

歯科矯正では、噛んだ際に上下の歯がどのように接触しているか、また下あごを左右に動かした際に歯がどのように接触しているかを重視します。

噛み合わせは「あごの骨・歯・顎関節・筋肉」の4つが密接に関係しており、食べ物を咀嚼(そしゃく)する際や正しい発音、表情づくりなど日常生活に重要な役割を果たしています。そのため、噛み合わせが悪いとそれらの機能に悪影響を及ぼす可能性があります。

「正しい噛み合わせ」の基準とは?

プラスチックブラケットとワイヤーを装着した歯型模型

噛み合わせの良しあしは、以下の要素で判断されます。鏡を見ながら、ぜひセルフチェックしてみましょう。

  • あごに痛みや違和感がない

  • 噛んだときに違和感がない

  • 歯の真ん中の線が上下で一致している

  • 上の前歯が下の前歯をわずかに覆っている

  • 全ての奥歯が均等に接触している

  • 上下の4本の前歯が強くあたり過ぎていない

  • あごを左右に動かした際、上下の犬歯同士があたっている

噛み合わせは歯並びの状態・上下の歯の接触具合、あごの位置などのバランスが整っているとよい噛み合わせといえます。逆に、そのバランスが崩れていると噛み合わせが悪いと判断され、場合によっては歯科矯正が必要になることがあります。

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噛み合わせを矯正する5つのメリット

歯科矯正の本来の目的は、正しい噛み合わせをつくり、歯の健康を維持することです。よい噛み合わせは、歯並びが整うだけでなく全身の健康にも影響を与えます。歯科矯正で噛み合わせを治すことで、以下の5つのメリットが期待できます。

歯科矯正で噛み合わせを治すメリット
  • 虫歯・歯周病のリスク軽減

  • 咀嚼機能の向上

  • 発音の改善

  • 口呼吸の改善

  • 肩こり・頭痛の改善

①虫歯・歯周病のリスク軽減

噛み合わせを治すと歯並びが整うため、虫歯や歯周病のリスクを減らせます。整った歯並びは歯ブラシやフロスなどが届きやすくなり歯の間や歯茎の境目などに発生する虫歯や歯周病も減少するでしょう。

②咀嚼機能の向上

歯並びがよくなることで食べ物をしっかりと噛めるようになり、咀嚼機能アップにつながります。よく噛んで食べることは消化をスムーズにし、栄養素の吸収を助ける効果が期待できます。また、満腹感を得やすくなるため、食べ過ぎ防止にもなるでしょう。

③発音の改善

噛み合わせのバランスが崩れていると、発音にも影響を与えます。たとえば、前歯の位置が前方にあると発音する際に空気が漏れやすくなるため、歯並びが悪い場合は「サ・タ・ナ・ラ行」が不明瞭になることも。噛み合わせが整うと歯の位置が正確に並ぶため、空気が漏れにくくなり発音が明瞭になります

④口呼吸の改善

噛み合わせが悪いと、口呼吸になりやすいといわれいます。特に出っ歯は唇が閉じにくくなるため、口呼吸になりやすいです。口呼吸は口の中が乾燥し、口臭やのどの炎症、いびきなど引き起こす可能性があります。

噛み合わせが改善されると口が閉じられるようになり口呼吸から鼻呼吸へ切り替えやすくなるでしょう

⑤肩こり・頭痛の改善

噛む際に使用する筋肉は、頭や肩にもつながっています。噛み合わせが悪い状態は、筋肉のバランスが崩れてしまうため、肩こりや頭痛を引き起こす可能性があるでしょう。噛み合わせが改善されると筋肉のバランスが整うため、頭痛や肩こりの軽減が期待できます。

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歯科矯正が必要な噛み合わせ

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以下のような噛み合わせは、歯科矯正が必要になります。

歯科矯正が必要な噛み合わせ
  • ガタガタの歯並び(叢生)

  • 出っ歯(上顎前突)

  • すきっ歯(空隙歯列)

  • 受け口(下顎前突)

  • 開咬

  • 過蓋咬合

  • 交叉咬合

自分では噛み合わせが悪いかどうか、見てわからない場合もあります。歯科矯正が必要かどうか迷った場合、クリニックを受診するのがおすすめです。

ガタガタの歯並び(叢生)

歯と歯が重なり合っている、八重歯がある、このような歯並びは「叢生」(そうせい)と呼ばれています。歯列にがたつきがあると、歯ブラシが細かな部分まで届きません。そのため、虫歯や歯周病のリスクが高まり、さらには叢生は一部の歯に負担がかかることで歯の寿命が短くなる可能性もあります。

出っ歯(上顎前突)

前歯が前方に突き出している状態を「上顎前突」(じょうがくぜんとつ)といいます。前歯が噛み合っていないため、奥歯に負担がかかりやすいのが特徴です。また、転倒した際に前歯を破損する可能性も高まります。

すきっ歯(空隙歯列)

「空隙歯列」(くうげきしれつ)とは、歯と歯の間にすき間がある状態を指します。食べ物がうまく噛めず、すき間に食べかすが詰まりやすいため、虫歯や歯周病になりやすいです。

受け口(下顎前突)

「下顎前突」(かがくぜんとつ)は、上あごよりも下あごが突き出ている状態のことです。遺伝的な要素や口呼吸、指しゃぶりなどの悪習慣で引き起こされることがあります。食べ物がうまく噛めないだけでなく、奥歯がすり減りやすいです。また、骨格に問題が生じているため、輪郭に影響を及ぼすこともあります。

開咬

「開咬」(かいこう)は噛んだときに上下の歯が接触せず、すき間ができてしまう状態のことです。指しゃぶりや舌を突き出す癖などが原因で引き起こされることがあります。前歯が接触しないため、奥歯に負担がかかりやすいです。

過蓋咬合

「過蓋咬合」(かがいこうごう)は、上の前歯が下の前歯を覆っている状態です。「ディープバイト」とも呼ばれており、顎関節に負担がかかりやすくなります。また、上の前歯で下あごの歯茎を傷つけてしまうことがあります。

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交叉咬合

「交叉咬合」(こうさこうごう)は、上下の歯並びの位置関係が一部反対になっている状態です。噛み合わせの悪さから顎関節に負担がかかり、顎関節症を引き起こす可能性があります。

歯科矯正の理想的な噛み合わせ

歯科矯正の理想的な噛み合わせ

歯科矯正の理想的な噛み合わせとして、条件に含まれる歯並びは以下です。

理想的な噛み合わせ
  • 正中線が一致してる

  • 上前歯の切端ラインが整う

  • 歯頚部のラインが整う

  • 山上の歯茎に隙間がない

  • 歯茎が見えすぎない

  • スマイルラインが整う

  • Eラインが整う

正中線(上下の前歯2本の間)の一致や、前歯の切れ端ラインが整っているなど、人によって歯並びのゴールは違います。

そして歯茎の状態やあごの骨格によっても、歯の印象は異なります。そのため、自分にとって「どんな歯並びが理想なのか」「噛み合わせをどう改善したいのか」を明確にして、希望をドクターに伝えることが大切です。

噛み合わせを治す矯正方法

噛み合わせを治すためには、歯科矯正が必要です。しかし部分矯正では奥歯を動かすことが難しいため、全体矯正が適応されます。歯科矯正は大きく分けて小児矯正と成人矯正の2種類があります。ここでは、それぞれの目的や特徴、治療方法について解説します。

小児矯正

小児矯正はあごの成長に合わせて行われる矯正治療です。治療を行う時期によって2種類に分けられ、それぞれの目的が異なります。

Ⅰ期治療

Ⅰ期治療は乳歯が生え始める6歳頃から、永久歯が生え揃うまでに行われる矯正治療です。あごの成長をコントロールし、永久歯が正しい位置に生えるように促します。将来的な歯並びの悪化を予防するために行われますが、Ⅱ期治療に備えた土台づくりを目的としています。

Ⅱ期治療

Ⅱ期治療は、永久歯が生え揃った段階で行われる矯正治療です。歯の位置や噛み合わせを改善することを目的としており、ワイヤー矯正やマウスピース矯正を用いて治療を行います。

成人矯正

ワイヤー矯正中の女性

成人矯正はあごの成長が完了した後に行われる矯正治療です。主に以下の矯正方法があります。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯にブラケットとワイヤーを装着して歯並びと噛み合わせを整える方法です。確立された矯正方法で、さまざまな症例に対応できます。ワイヤー矯正には、歯の表に装置をつける「表側矯正」と歯の裏側に装置をつける「裏側矯正」があります。

表側矯正で使用するブラケットには、透明なものや歯の色に近いものなど、さまざまな種類があります。

裏側矯正は、歯の裏側に装置をつけるため、外からはほとんど見えません。見た目が気になる方や人前に出る機会が多い方に選ばれています。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のマウスピースを装着して歯並びと噛み合わせを整える方法です。およそ2週間ごとに新しいマウスピースに交換しながら、少しずつ歯を動かします。見た目が目立ちにくく、取り外しができるため、日常生活に支障がきたしにくいのがメリットです。

ただし、マウスピース矯正は重度の症例には適していない場合もあるため、適応しているかはクリニックで診断する必要があります。

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矯正後に噛み合わせが悪化する3つの理由

SNSやインターネット上で「矯正して逆に噛み合わせが悪くなった」と聞いて不安を抱く方もいるでしょう。矯正後に噛み合わせが悪化する理由は、以下のようなものがあります。

①後戻りの発生

矯正後は並べた歯を固定するために、保定装置を装着します。初期の段階では食事と歯みがき以外は装着する必要がありますが、半年を目安に使用頻度を減らしていきます。しかし、ドクターの指示通りに保定装置を使用しないと、歯が元の位置に戻ろうとする後戻りが生じ、再び噛み合わせや歯並びが悪くなる可能性があります。

②無理な治療計画

歯並びの状態に適していない無理な治療計画を組んだ場合、治療後の噛み合わせが悪化する可能性があります。

たとえば、噛み合わせの改善が必要なのに部分矯正を行う、ワイヤー矯正の適応症例なのにマウスピース矯正を選択するなどは、噛み合わせにも影響がでます。歯科矯正を行う前にドクターとよく相談し、適切な矯正方法を選択することが重要です。

③悪習慣の影響

歯ぎしりや頬杖、爪を噛むなど日常生活の悪い癖が矯正後も残っていると、噛み合わせに影響を与える可能性があります。矯正後の噛み合わせを維持するためには、悪習慣を改善することが重要です。そのため、一部のクリニックでは矯正治療と併用してMFT(口腔筋機能療法)を行うところもあります。

噛み合わせが気になったらクリニックに相談を

噛み合わせがよい状態は、虫歯や歯周病予防になるだけでなく、身体の健康維持にもつながります。歯科矯正は小児矯正から成人矯正までライフステージに適した治療方法があるので、噛み合わせが気になる方は、歯科矯正を行っているクリニックに相談しましょう。

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