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最終更新日:2025年4月21日

歯並びが悪い原因と治し方を徹底解説!悪い歯並びの種類・リスク・治療法まで紹介

歯並びが悪い原因とリスクを解説!あなたの歯並びはどの種類?

「自分の歯並びって悪いのかな?」と気になったことはありませんか?出っ歯やガタガタの歯並びは見た目だけでなく、噛み合わせや滑舌、健康にも影響することがあります。

本記事では、歯並びが悪いとされる主な種類や原因、放置によるリスク、そして治療方法までをわかりやすく解説

矯正を検討している方にも役立つ情報をまとめました。まずは今の状態を知ることから始めましょう。

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歯科医師

西尾万樹

東京表参道矯正歯科 院長。北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科勤務。2020年コスメコンシェルジュ取得。

目次

自分の歯並びは悪い?【セルフチェックと主な症状】

歯並びが悪くなる原因と種類・治療方法を解説

歯の位置やあごの大きさ、上下の噛み合わせなどに乱れが生じている悪い歯並びを、専門用語で「不正咬合(ふせいこうごう)」と言います。

ここからは7つの不正咬合と、それぞれの特徴・原因を解説。あなたの歯並びがどの不正咬合なのか、鏡を見ながらチェックしていきましょう。

【不正咬合の種類】
  • 出っ歯(上顎前突)

  • 受け口(下顎前突)

  • すきっ歯(空隙歯列)

  • 深い噛み合わせ(過蓋咬合)

  • 一部が逆に噛んでいる(交叉咬合)

  • ガタガタ・八重歯(叢生)

  • 前歯が噛み合わない(開咬)

出っ歯(上顎前突)

歯並びが悪くなる原因と種類・治療方法を解説

出っ歯(上顎前突)とは、上の前歯が前に突出している状態のことです。出っ歯には、歯自体が前に出っぱっているものと、上顎全体が前に出ている骨格性のものがあります。

そして横から見たときに、口元がゴボっと前に突き出たような状態(いわゆる口ゴボ)になっていることも。

出っ歯の原因には、生まれつきの歯の大きさによるもの、上あごの骨の過成長や下あごの劣成長などがあります。後天的なものとしては、指しゃぶりや舌で前歯を押す癖などが原因です。

受け口(下顎前突)

歯並びが悪くなる原因と種類・治療方法を解説

下顎前突(受け口)とは、下あごが上あごより前に出ている状態です。

正常な骨格は下あごよりも上あごが前に出ている状態のため、それが逆になっているこの不正咬合は、「反対咬合」とも呼ばれます。

受け口は、生まれつきのあごの発育不全などによって、上あごよりも下あごが大きくなってしまったときに起こることが多いです。

また、子どもの頃から舌癖(舌で前歯を押す癖)があると、骨格に異常がなくても歯が前に押し出されてしまい、成長と共に受け口になってしまうことがあります。

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すきっ歯(空隙歯列)

歯並びが悪くなる原因と種類・治療方法を解説

すきっ歯(空隙歯列)とは、歯と歯の間に隙間が空いている歯並びのことです。生まれつき歯の本数が少なかったり(先天性欠如歯)、成長の段階で歯を失ってしまったりすることがあります。

また「歯とあごの骨とのバランスの悪さ」や、「舌で歯を前に押し出す癖」なども原因の1つです。

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噛み合わせが深い(過蓋咬合)

歯並びが悪くなる原因と種類・治療方法を解説

過蓋咬合(かがいこうごう)とは、上下の歯を噛み合わせたときに、下の歯が上の歯に隠れてほぼ見えない状態の不正咬合のことです。

嚙み合わせが深いことから「ディープバイト」と呼ばれることもあります。

上あごよりも下あごが大きく後方にあるときに起こり、出っ歯を併発している場合も。

また、乳歯の虫歯などで早期に奥歯を失い、永久歯が十分に生えないと、噛み合わせが深くなることもあります。

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一部が逆に噛んでいる(交叉咬合)

歯並びが悪くなる原因と種類・治療方法を解説

交叉咬合とは、一部分が反対の噛み合わせになっている不正咬合のことで、別名「クロスバイト」と呼びます。

生まれつきのあごの大きさのアンバランスや、舌癖(舌を前歯に押し付ける癖)などが原因です。

子どもの頃の交叉咬合は、奥歯の噛み合わせが横にズレていることで引き起こされることもあります。

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ガタガタ・八重歯(叢生)

歯並びが悪くなる原因と種類・治療方法を解説

ガタガタの歯並びは、歯と歯が部分的に重なっている状態で、「叢生(そうせい)」や「乱ぐい歯」とも呼ばれる不正咬合です。いわゆる八重歯もこの叢生の一種です。

厚生労働省の調査によると、日本人の不正咬合のうち4割以上が叢生というデータもあります。

歯並びが悪くなる原因と種類・治療方法を解説

画像出典元:e-ヘルスネット

ガタガタな歯並びは基本的に、歯が生えるスペースが足りないことで起こります。例えばあごのスペースに対して歯が大きすぎたり、歯の大きさに対してあごのスペースが小さいなどです。

また、指しゃぶりや舌で歯を押す癖などによって、部分的に歯並びが悪くなってしまうこともあります。

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前歯が噛み合わない(開咬)

歯並びが悪くなる原因と種類・治療方法を解説

開咬とは、奥歯を噛み合わせたときに、上下の前歯が噛み合わない不正咬合のことです。

下あごの発育不全や、あごの成長期における指しゃぶりや口呼吸、舌を前に出す癖などで起こります。

歯並び悪い記事内CTA

歯並びが悪くなる原因とは?|生活習慣・クセ・遺伝など4カテゴリで解説

【歯並びが悪い原因】15選

「特に何もしていないのに、なんで歯並びが悪くなったんだろう?」実はその原因は、日々の無意識なクセや生活習慣にあるかもしれません。

このパートでは、歯並びが乱れる主な原因を4つのカテゴリに分けてご紹介。自分に当てはまりそうなポイントがないか、チェックしてみましょう。

①日常のクセ・習慣によるもの

日常生活の中で無意識にくり返しているクセが、実は歯並びの乱れに影響することがあります。

特に成長期の子どもは、あごの骨がやわらかく、習慣による力の偏りを受けやすいため注意が必要です。

ここでは、歯並びに悪影響を及ぼす可能性のある日常のクセや習慣を紹介します。

歯並びが悪くなるおそれがあるクセ・習慣
  • 頬杖をつく

  • 指しゃぶり・おしゃぶり

  • 爪を噛む癖

  • 噛み癖・食いしばり・歯ぎしり

  • 舌癖(正しい位置に舌がない)

頬杖をつく

頬杖をつくと、あごの関節や骨に強い力がかかるため、歯並びや噛み合わせに影響が出ると言われています。

同じ側でばかり頬杖をついてしまうと、歯並びはもちろん、左右の顔のバランスも損なわれる可能性があるので注意が必要です。

一例を挙げると、ペンのお尻を頬に当てるのが癖になっていたユーザーさんは、ちょうどその箇所の歯が内側に入っているケースがありました。断続的に力がかかり続けると、歯は動いてしまいます。

指しゃぶり・おしゃぶり

指やおしゃぶりを吸うことで上あごへ力がかかり、出っ歯や上下の噛み合わせが合わない「開咬」といった症状が出ることがあります。

なぜなら「吸う」という行為によって口腔内の圧力が高まり、これを長期間続けることで歯にも圧力がかかり続けるからです。

指しゃぶりやおしゃぶりを吸うことは、3歳くらいまでは歯並びに大きな影響を与えないと言われています。

ただ「3歳を過ぎたのに1日6時間以上指しゃぶりをしている」といった場合は、一度小児歯科クリニックに相談してみましょう。

爪を噛む癖

爪を噛む癖は、子どもに多いと思われがちですが、大人になっても癖がなおらずに噛んでしまう人も多いです。

固い爪を噛むと、歯に強い力がかかり、歯並びが乱れる原因になってしまいます。

噛み癖・食いしばり・歯ぎしり

いつも片側だけで噛んでいると、あごにかかる力が偏り、歯並びの乱れやあごのゆがみにつながることがあります。

また、虫歯などで痛みがあると、無意識に反対側だけで噛む癖がついてしまうことも。

さらに、寝ている間の食いしばりや歯ぎしりは、歯に強い力が加わるため、歯がすり減ったり動いたりする原因になります。

毎日のクセが積み重なることで、歯並びに影響する可能性があるため注意が必要です。

舌癖(正しい位置に舌がない)

無意識に行っている舌の癖は、歯並びを悪くする原因になります。

正しい舌の位置は、前歯の付け根の少し盛り上がった「スポット」と言われる場所についている状態ですが、舌癖があると、舌で前歯を押し出してしまうケースも。

そのため、舌癖が習慣になってしまうと、歯に力が加わり歯並びを悪くすることがあります。

②口まわりの機能・習慣によるもの

呼吸の仕方や食べ物の選び方など、口まわりの使い方にも歯並びを左右する要因があります。

こうした習慣が続くと、あごの発達や筋力バランスに偏りが生じ、歯列に影響を与えることも。

以下のような機能や習慣は、日常的に意識して改善することが大切です。

歯並びに影響する口まわりの機能・習慣
  • 口呼吸

  • 柔らかいものばかり食べる

  • 加齢による口まわりの筋力低下

口呼吸

口呼吸は、口が開いた状態が長く続きやすく、舌やあごの位置が下がります。

正しい位置に舌やあごがないと、口周りの筋肉のバランスが崩れ(舌の圧力よりも頬の圧力が優位になり)、歯並びが悪くなる原因になる場合も。

また、口呼吸は歯並び以外にも虫歯や風邪のリスクを高めたり、口臭の原因になったりすることもあるので注意しましょう。

柔らかいものばかり食べる

柔らかいものばかり食べていると、あごの成長・発達が損なわれてしまう原因に。

その結果あごが小さくなると、歯が正常に並べずに歯並びが悪くなる恐れがあります。

加齢による口まわりの筋力低下

加齢とともに起こる筋力低下は、腕や脚だけではなく、口周りの筋肉でも起こります。

口まわりや舌の筋力が低下すると、舌の位置が下がり下の前歯を押してしまったり、食べ物を飲み込む際に舌で上の前歯を押してしまったりする原因に。

その結果歯に不要な力が加わり、歯並びに悪影響を及ぼすことがあります。

③歯や口腔のトラブルによるもの

虫歯や親知らずなど、口腔内のトラブルも歯並びに大きく影響します。

「ちょっと痛いけどそのままに…」という放置が、歯の移動や噛み合わせの乱れを引き起こす原因になることも。

特に、乳歯や治療途中の歯をそのままにしておくと、将来的な歯並びの崩れにつながる可能性があります。

以下のようなトラブルには、早めの対処が重要です。

歯並びに影響する歯や口腔のトラブル
  • 虫歯・歯周病

  • 乳歯の虫歯

  • 歯科治療の中断

  • 親知らずの圧迫・移動

虫歯・歯周病

虫歯や歯周病によって歯が欠けたり抜けたりしている場合、周辺の歯の生え方や歯並びに影響することがあります。

また、歯周病により歯を支えている骨が溶かされると、歯並びが不安定になり、歯並びの乱れにつながってしまうのです。

乳歯の虫歯

「乳歯は永久歯に生え変わるから、虫歯を放置してもいい」と考えがちですが、それは大きな間違いです。乳歯の虫歯は永久歯の歯並びに影響を及ぼします。

虫歯による痛みで片側だけで噛んでいると、骨やあごの成長を妨げ、歯並びが悪くなる原因に。

また、乳歯の虫歯を治療せず早期に失ってしまった場合、次に生えてくる永久歯の生え方にも悪影響を及ぼします。

乳歯の虫歯は放置せず、しっかりと治療してあげましょう。

歯科治療の中断

歯科治療を中断した歯は、うまく噛むことができず、周囲の歯に負担をかけるため、歯並びに悪影響を及ぼします。

抜歯した歯を放置しておく場合も同様です。抜歯で空いたスペースに周辺の歯が倒れてきて、噛み合わせが乱れることも。

歯科治療は自身の判断で中断せず、完了することが重要です。

親知らずの圧迫・移動

親知らずは、10代後半以降、あごの成長が完了した後に生えてくるため、正常に生えてくるスペースがないことが多いです。

スペースがないと、ほかの歯を圧迫したり、横向きに生えたりして、歯並びに悪い影響を与えることがあります。

親知らずが、斜めや横向きに生えている場合は抜歯を検討しましょう。

④生まれつきの歯の本数・大きさの問題

もともとの歯の本数や大きさの違いも、歯並びに影響を与える大きな要因の一つです。

生まれつき歯が多かったり少なかったり、サイズにバラつきがあると、歯列にズレや隙間が生じやすくなります。

以下のような先天的な特徴がある場合は、歯科での早めの相談がおすすめです。

歯並びに影響する先天的な要因
  • 歯の数が多い・少ない(先天性欠如・過剰歯)

  • 歯が大きい・小さい

歯の数が多い・少ない(先天性欠如・過剰歯)

生まれつき歯が多く、きれいに並ぶスペースが確保できずガタガタの歯並びになることも。

通常乳歯は20本、永久歯は28〜32本ですが、それよりも多く生えてきた歯のことを「過剰歯(かじょうし)」と言います。

過剰歯の生え方によっては、ガタガタの歯並びになることに加えて、歯の根っこが溶けてしまうトラブルにつながることもあるのです。

また、生まれつき歯が少ないのも、歯並びが悪くなる原因に。具体的にはすきっ歯につながったり、片側の歯のみ少ないことで正中(上下のあごそれぞれの真ん中のライン)がずれたりします。

専門的には「先天性欠如(せんてんせいけつじょ)」といい、10人に1人の割合で起こる身近な現象です。

参照:日本人小児の永久歯先天性欠如に関する疫学調査

歯が大きい・小さい

歯並びが悪くなる主な原因は、あごのスペース不足です。

たとえば生まれつき1本1本の歯が大きすぎると、歯列がきれいに並ぶスペースが確保できず、ガタガタの並びになってしまいます。

逆に1本1本の歯が小さすぎるのも問題です。あごにスペースが余ってしまい、すきっ歯に繋がります。

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歯並びの乱れを放置するとどうなる?6つのリスク

悪い歯並びを放置する6つのリスク

悪い歯並びを放置すると、以下のようなリスクを生み出してしまいます。

悪い歯並びを放置するリスク
  • 咀嚼・消化器官に負担がかかる

  • 口臭・虫歯・歯周病リスクの増加

  • 発音や滑舌への影響

  • 口呼吸によるドライマウス

  • 見た目のコンプレックス

  • 肩こり・頭痛との関連

①咀嚼・消化器官に負担がかかる

歯並びがガタガタしていると、食事の際にうまく咀嚼できず、胃腸に負担がかかることがあります。

特に前歯が噛み合わない開咬は、麺類などを前歯で噛み切るのが困難で、細かく嚙み砕けなくなり、唾液が出にくくなるケースも。

「食物の大きさ」と「消化に大きな役割を果たす唾液」の2点が正常に働いていないと、胃腸に負担をかける原因になってしまうのです。

マウスピース矯正Oh my teethユーザーの中にも、「ラーメンなどの麺類を食べるときに、上下不揃いの歯並びだったため、舌と上の歯の裏の部分ですりつぶすようにして切って食べていました」と、矯正開始前に咀嚼しづらさを感じていた人がいらっしゃいます。

下記の症例のユーザーです。

咀嚼不足で胃腸へ負担がかかる
  • 年代・性別:20代後半男性

  • 総額:33万円 (税込)

  • 期間:2ヶ月

  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

②口臭・虫歯・歯周病リスクの増加

特に叢生などでは、歯と歯が重なり合った部分に食べかすが溜まりやすく、歯磨きしても汚れが残りやすいです。

また、歯と歯がぴったりと重なり合っているケースでは、セルフケアが難しいだけでなく、クリニックでのクリーニングも難しくなることも。

これらのことから、歯並びの悪さは口臭・虫歯・歯周病のリスクを高める原因といえます。

下記の症例のマウスピース矯正 Oh my teethユーザーも、歯医者に行くたびにガタガタしている部分の歯磨き指導をされて、気になっていたそうです。

症例:口臭・虫歯・歯周病になりやすい
  • 年代・性別:40代前半女性

  • 総額:66万円 (税込)

  • 期間:12ヶ月

  • 備考:非抜歯/全体矯正/研磨処置込

③発音や滑舌への影響

すきっ歯の場合、歯と歯の間の隙間から息が漏れて、発音が不明瞭になることがあります。特に「サ」行が言いにくいでしょう。

すきっ歯以外でも、歯並びのガタつきが原因で舌の動きに制限がかかり、発音がはっきりしないことがあります。

④口呼吸によるドライマウス

特に開咬・上顎前突・下顎前突などでは、口を閉じられず口呼吸になり、ドライマウスとなってしまう場合があります。

ドライマウスは口臭や歯周病を悪化させる原因の一つです。

唾液には自浄作用があり、口腔内で細菌が増えるのを防ぐはたらきを持ちますが、ドライマウスになると唾液の循環が悪くなります。

また口呼吸自体が、歯並びにさらに良くない影響を与えてしまうこともあるので注意が必要です。

⑤見た目のコンプレックス

歯並びが悪いことで、「人前で思いきり笑えない」「話すときに口元に手で隠してしまう」など、人とのコミュニケーション面で支障が出るケースがあります。

周囲からの歯並びに対する何気ない指摘が大きなコンプレックスにつながったり、それがきっかけで横顔のラインが過度に気になったりすることもあるでしょう。

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⑥肩こり・頭痛との関連

歯並びの悪さで噛み合わせが崩れていると、頭痛や肩こりの原因になります。

まず、噛み合わせの悪さは顎関節周囲の過度の緊張につながります。顎関節周囲の過度の緊張は血行不良につながり、顎の周りの痛みを引き起こすことも。

さらに、悪い歯並びを放置しているとあごだけでなく肩や首周りの筋肉の緊張も招くことで肩こり・頭痛の原因になってしまいます。

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歯並びを悪くしないために|今日からできる予防習慣8選

【歯並びが悪い】予防法8選

「歯並びが悪くなる原因」の部分で紹介した通り、歯並びが悪くなる原因には生まれつきの特徴もありますが、日々の習慣も大きく関係しています。

日々の悪い習慣をやめることで歯並びが悪くなるのを予防することが可能です。

特にあごの成長期にある子供の歯並びの悪化を防ぐには、ここで紹介する方法をぜひ参考にしてみてください。

【歯並びの悪化を予防する方法】
  • 頬杖・爪噛み・指しゃぶりを避ける

  • 口呼吸から鼻呼吸へ

  • 舌の正しい位置を知る

  • 仰向けで寝る・硬いものを噛む

  • 歯科治療の継続と定期検診

頬杖・爪噛み・指しゃぶりを避ける

無意識のうちに行っているクセが、歯並びの乱れにつながることがあります。

特に指しゃぶりは、3歳頃までは本能的な行動とされ問題ありませんが、4歳を過ぎても続けている場合は注意が必要です。

指にかかる力が歯を支える骨に長時間加わることで、徐々に歯列が狭くなったり、前歯が前方に押し出されたりするなどの影響が出てきます。

同様に、頬杖や爪を噛むクセも、力のかかり方が偏ることであごや歯並びにゆがみを生じさせる要因に。

どれも、子どもの頃から続いているクセが、今の歯並びに影響している可能性があります。

口呼吸から鼻呼吸へ

日常的に口がポカンと開いたままになっている方は、知らないうちに口呼吸が習慣化しているかもしれません。

実はこの「口呼吸」、歯並びを乱す原因の一つといわれています。

歯列は、外側からは頬の筋肉、内側からは舌の力によってバランスを保っていますが、口呼吸になるとその力のかかり方が崩れ、歯が本来の位置に収まりにくくなるのです。

特に成長期に口呼吸が続くと、あごの発達や顔まわりの骨格形成にも影響を及ぼすことがあります。

意識的に鼻呼吸へと切り替えていくことが、歯並びを整えるうえでの第一歩といえるでしょう。

舌の正しい位置を知る

歯並びが悪くなる原因と種類・治療方法を解説

上のイラストは上顎の裏側を表したものです。舌がリラックスした状態で、舌先が赤丸部分にあるのが正しい位置「スポット」といいます。

正しい舌の位置は、上あごに舌が触れ、舌先がスポットに収まります。舌で歯を押す癖をやめ、正しいポジションに常に収まっている状態をキープできると、歯並びの悪化を防げるでしょう。

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舌のトレーニング「あいうべ体操」

あいうべ体操は、福岡県のみらいクリニック 今井一彰院長が考案した舌のトレーニングで、舌を正しい位置に引き下げることを目的としています。

やり方は、大きく「あ」「い」「う」と口を動かし「べ」で舌を思い切り下に伸ばします。これを1セットとし、食後10セット、1日合計30セット続けます。

継続することで、舌の筋力がつき、舌が正しいポジションに収まるようになるでしょう。

参照: あいうべ体操 | 福岡のみらいクリニック

仰向けで寝る・硬いものを噛む

歯並びの乱れは、就寝中の姿勢や日常の噛む習慣とも深く関係しています。

横向きやうつ伏せで寝ることは、歯やあごの骨に片側だけ負荷がかかり、歯の位置がずれたり、あごの成長バランスが乱れたりする原因です。

できるだけ仰向けで眠れるよう、枕の高さを見直したり、寝返りしやすいマットレスを使うなど、就寝環境を整えることが大切。

また、硬いものをよく噛む習慣は、あごの筋肉をしっかり使うことにつながり、骨の発達を促す効果があります。

あごの成長によって歯が並ぶスペースがしっかり確保されるため、歯列の乱れを防ぐためにも意識したい習慣です。

歯科治療の継続と定期検診

歯の欠けや歯が抜けたまま放置していると、空いたスペースに周囲の歯が倒れ込み全体の歯並びが崩れる原因になり得ます。

虫歯治療も途中でやめることで悪化し、歯が抜け落ちてしまうリスクがあるので、最後まで治療を中断しないようにしましょう。

特に歯周病は、軽度の状態だと自覚症状がないまま進行します。進行すると歯を残せなくなることもあり、歯並びにも影響が出るので、定期検診を受けることも大切です。

歯並びはどうやって治す?3つの方法と特徴比較

歯並びが悪いのを治す方法

悪くなってしまった歯並びは自分で治せないため、歯科矯正が必要です。歯並びは一人ひとり異なり、悪くなる原因もさまざまあります。

歯科矯正には、ワイヤー矯正、マウスピース矯正があり、MFT(口腔筋機能療法)によって、お口の筋力を整えることも大切です。

ここでは、それぞれの治療方法とメリット・デメリットを紹介します。

ワイヤー矯正|確実性の高い治療法

ワイヤー矯正とはブラケットとワイヤーと呼ばれる器具を歯に装着し、適切な力を加えて歯を動かす矯正方法です。

費用は状態によって異なりますが、全体矯正の場合60万〜170万円が目安。

ワイヤー矯正のメリット・デメリットを見ていきましょう。

ワイヤー矯正のメリット

ワイヤー矯正のメリットは以下になります。

  • あらゆる不正咬合に対応できる

  • 発音に影響しにくい(表側矯正の場合)

  • 費用が比較的安い(表側矯正の場合)

ワイヤー矯正は、あらゆる不正咬合に対応できるため、外科的処置が必要な難しい症例などでも活躍しています。

裏側矯正は歯科医師の技術力や豊富な経験が必要なため費用は高額な設定です。症例にもよりますが、表側矯正であれば期間や費用を抑えられます。

ワイヤー矯正のデメリット

一方、以下のデメリットもあります。

  • 矯正装置が目立つ(表側矯正の場合)

  • 装置が当たって痛むことがある

  • ブラッシングや歯磨きがしにくい

ワイヤー矯正のデメリットには、見た目に影響したり、ブラッシングがしにくかったりと日常生活に影響する点があります。

そしてブラケットやワイヤーの先が粘膜に当たって、痛みが出る場合があることも覚えておきましょう。

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ワイヤー矯正とは?値段・期間・メリット・デメリットなど徹底解説

マウスピース矯正|目立たず始めやすい選択肢

マウスピース矯正とは、透明なマウスピース型の矯正装置を歯に装着して少しずつ歯を動かす矯正方法です。

費用は歯並びの状態によっても異なりますが、全体矯正の場合60万〜100万円が目安。

マウスピース矯正のメリット・デメリットは以下の通りです。

マウスピース矯正のメリット

マウスピース矯正のメリットはこちらです。

  • 装置が目立たない

  • 取り外して食事・ブラッシングできる

  • 痛みが比較的少ない

マウスピース矯正は着脱できる透明のマウスピースを使用するため、見た目に影響しません。また、矯正治療特有の食事や痛みのストレスも比較的減らすことができます。

マウスピース矯正のデメリット

マウスピース矯正のデメリットは以下になります。

  • 難症例が苦手

  • 1日20時間以上装着しなければならない

  • 装着中は飲食できない

マウスピース矯正は着脱できますが、食事以外(1日20時間以上)はマウスピースの装着が必要です。

マウスピース装着を継続することで歯を少しずつ動かすため、つけ忘れや紛失など自己管理に不安がある方にはおすすめできません。

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マウスピース矯正とは?特徴・メリット・費用・治療の流れを徹底解説

以下はマウスピース矯正 Oh my teethの症例です。

歯並びが悪くなる原因と種類・治療方法を解説
  • 年代・性別:30代女性

  • 総額:33万円 (税込)

  • 期間:3ヶ月

  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

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MFT(口腔筋機能療法)

歯並びが悪くなる原因には口周りの癖があると紹介しましたが、これを取り除くために行うトレーニングがMFT(口腔機能療法)です。

舌や唇などの筋肉の機能改善をはかったり、いつも唇と舌が正しい位置になるように促します。

費用は歯科医院によって異なりますが、調べたところ、30分のトレーニングで5,500円程度としているところが多くありました。

矯正装置を使った矯正と並行する場合、MFTの費用が矯正費用に含まれるクリニックもあります。

MFT(口腔機能療法)のメリット・デメリットは以下の通りです。

MFT(口腔機能療法)のメリット

MFT(口腔機能療法)のメリットは以下になります。

  • 舌が正しい位置になり口呼吸が改善する

  • 成長期に行うことで歯並びが悪くなるのを予防できる

  • 矯正後の後戻りが防げる

  • 矯正の難易度を下げ、結果費用や期間を抑えられる

口周りの筋力の低下が原因で歯並びが悪くなっている場合、成長期であればMFT(口腔機能療法)を継続することで、骨と筋肉のバランスが整いあごの成長を促せるため、歯が正しい位置に動きます。

成長期が終わっている場合、あごの拡大や抑制はできませんが、矯正中にMFT(口腔機能療法)を取り入れることで、口周りの筋肉のバランスが整うことが矯正力となり、結果として矯正の費用や期間を抑えられます。

また、矯正後の後戻りの防止として矯正治療のメニューにMFTを含む場合もありますが、必ずしも全員が対象となるわけではありません。

MFT(口腔機能療法)のデメリット

MFT(口腔機能療法)のデメリットはこちらです。

  • 成人はMFT(口腔機能療法)だけでは歯並びは治らない

  • 継続しないと効果が出ない

  • 習慣化するのが難しい

成人は顎の成長が終わっているため、MFT(口腔機能療法)だけで歯を動かすことは難しいです。

また成長期の子供の場合でも、半年以上、毎日継続することが望ましいため、子どもだけでトレーニングを習慣化するのは難しく、保護者の協力が必要になります。

口周りの筋肉のトレーニングは、アンチエイジングにもつながるため、親子で一緒に楽しみながら取り組んでみてくださいね。

歯並びは自分で治せないので注意!必ず専門家に相談を

歯並びが気になると、「自分でなんとか治せないかな?」と考えてしまう方も少なくありません。

たしかに、頬杖や口呼吸などのクセを直したり、あごの発達を促す生活習慣を見直したりといった「予防」は、自分でも取り組むことができます。

しかし、すでに歯並びが乱れている状態を自己流で矯正することは非常に危険です。

最近では、SNSやネット上で「輪ゴムを使った矯正」や「市販のマウスピースによる矯正」などのセルフ矯正法が紹介されることもありますが、これらは歯や歯ぐきに大きなダメージを与え、噛み合わせの悪化や歯の移動トラブルにつながる可能性があります。

歯の状態は一人ひとり異なるため、見た目だけでは判断できない問題が潜んでいることも多いです。

矯正が必要かどうか、どんな方法が合っているのかを正しく知るためには、歯科医師による診断が不可欠。

少しでも気になることがあれば、まずは専門家に相談してみましょう。

Oh my teethのLINEに登録すれば、無料でドクターによる写真診断が受けられます。「自分の歯並び、これって治すべき?」という段階でもOKです。まずは現状を知ることから始めてみませんか?

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後悔しない矯正歯科の選び方|チェックすべき3つのポイント

歯並びが悪いのを改善するクリニックの選び方

歯科矯正は、費用や期間だけでなく、治療中の過ごし方や仕上がりにも大きく関わるため、クリニック選びはとても重要です。

「なんとなく近いから」「料金が安いから」といった理由で選んでしまうと、思っていた治療が受けられず後悔するケースも少なくありません。

納得して矯正を始めるためにも、信頼できる歯科医師と出会えるかどうかが大切です。

ここでは、後悔のない矯正歯科選びのためにチェックしておきたい3つのポイントをご紹介します。

説明が丁寧で質問しやすいか

矯正相談の時点で、コミュニケーションが取りやすいクリニックであるかをチェックするのがおすすめ。

なぜなら矯正治療は歯科医師との二人三脚で進めていくものだからです。信頼関係が構築できないと、スムーズな治療につながりません。

「こちらの質問に納得のいく説明がもらえるか」「不安な気持ちに寄り添ってもらえるか」などを確認してみましょう。

デメリットも隠さず教えてくれるか

矯正治療にはメリットもあればデメリットもあります。高額な費用がかかったり、場合によっては治療が長引いたりすることもあるでしょう。

このような歯科矯正治療のデメリットやリスクも加えた説明をしてもらえるかをチェックしてみてください。

カウンセリングの時点で不安を解消できると、その後の治療も進めやすいでしょう。

選択肢が豊富かどうか

歯科矯正治療には種類があり、どの治療方法が適切かは検査してみないとわかりません。

あなたの理想の歯並びについてしっかり耳を傾け、その状態を目指すための選択肢を複数提示してもらえるかをチェックしましょう。

複数の選択肢から自分の納得できる治療法を選べると、治療がスムーズに進みやすいです。

このほか、矯正歯科医院選びについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせて参考にしてくださいね。

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矯正歯科の選び方|歯科医師監修の後悔しない10のチェックポイント

歯並びが悪いのが気になるなら早めに相談してみよう

自分の歯並びは治療するほど悪いのかが気になるなら、一度お近くの歯科クリニックに相談に行ってみませんか?

特に子供の歯並びは、早めに相談することで顎の成長を生かした治療を受けられます。

大人になってからでも、歯並びが悪いのを治療する方法には選択肢があります。歯並び相談は無料でおこなっているところもあるので、自分の悪い歯並びの治療方法にはどんなものがあるのか尋ねてみましょう。

マウスピース矯正「Oh my teeth」も、無料で歯並び相談を行っています。まずはお気軽に無料診断へ。

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歯並びが悪くなる原因と種類・治療方法を解説

矯正についてもっと知る

ドクター所属学会(一部)

矯正歯科治療にともなうリスクについて