八重歯と犬歯との違いは?治療方法や期間・費用も解説
歯がガタガタしている状態(叢生)の一種である八重歯は、自力でなおせたり自然に治ったりすることはありません。八重歯を改善するには歯科医院での治療が必要で、治療には複数の選択肢があります。
本記事では八重歯と犬歯との違いや、5つの八重歯治療方法、それぞれの特徴やリスク、費用・期間の目安も解説します。「自分の八重歯をなおすにはどんな方法がいいの?」とお悩みの方は必見です。
目次
- 八重歯は不正歯列の一種
- 八重歯と犬歯との違い
- 八重歯の治療方法の種類とメリット・デメリット
- 補綴治療
- 歯科矯正治療
- 八重歯の治療にかかる費用
- ラミネートベニア
- ダイレクトボンディング
- セラミッククラウン
- ワイヤー矯正
- マウスピース矯正
- 八重歯の治療にかかる期間と流れ
- ラミネートベニア
- ダイレクトボンディング
- セラミッククラウン
- ワイヤー矯正
- マウスピース矯正
- 自分に合った八重歯治療方法の選び方
- 軽度〜中度の場合
- 重度の場合
- 八重歯治療の注意点
- 保険が効かない
- 痛みや違和感が出ることがある
- 治療方法によっては食事制限がある
- メンテナンスが必要
- 八重歯治療を受ける歯科医院の選び方
- 各治療方法のデメリットやリスクも説明してくれる
- 自分に似た症例を提示してくれる
- まずは現在の八重歯の状態を検査することが大切
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八重歯とは、歯列よりもはみ出し、ほかの歯と重なり合って生えている歯のこと。ガタガタした歯並びのことを指す「乱ぐい歯(らんぐいば)」の一種です。
特に前から3番目の歯である「犬歯」は、永久歯の中でも最後の方に生えるため、八重歯になりやすい傾向にあります。
犬歯とは前から3番目の歯で、「糸切り歯」とも呼ばれています。鋭く尖った形状をしており、糸を切るのに使うことが由来です。
犬歯は永久歯の中でも歯の根っこが最も長く、最後まで残ることが多い歯です。
八重歯と犬歯との違い
八重歯とは、ほかの歯に重なって生えている歯のことです。
「八重歯」と呼ばれるのは、歯が重なって生えることで、八重桜のように花びらが重なった状態に見えるからです。
一方「犬歯」とは、前から2番目の切歯と前から4番目の臼歯の間にある歯のこと。
犬歯は上下一対、左右に合計4本が存在しており、食べ物を切り裂く役割を持っています。糸を切るときに使うことから「糸切り歯」とも呼ばれることがあります。
犬歯が八重歯になると、その鋭く尖った形状から鬼の牙のように見え、「鬼歯」と言わ れることもあります。
以下の記事では、八重歯の原因やそのままにしておくリスクについて詳しく解説していますので、参考にしてください。
八重歯はかわいいから矯正しなくても大丈夫?放置してはいけない4つの理由
八重歯は前から3番目に生える犬歯で起こることが多いです。犬歯はそもそも尖った状態をしているため、その歯が前に出ることで余計に目立ち、コンプレックスを抱えている人も多いでしょう。
目立つ八重歯を治す方法には、大きく補綴治療と、歯科矯正治療があります。犬歯は歯列の中でも大切な役割を担う歯なので、抜くことは基本的にありません。
補綴治療とは、歯の欠けた箇所を人工物で補う治療のことです。歯を失ったり虫歯ができて削ったりした場合に用いられる治療方法ですが、歯並びを整える目的でも用いられます。
一方歯科矯正治療とは、ブラケット・ワイヤー、マウスピースなどの矯正装置を用いて歯を動かして並びを改善する方法です。
八重歯の治療方法 | ラミネートベニア | ダイレクトボンティング | セラミッククラウン | ワイヤー矯正 | マウスピース矯正 |
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特徴 | 歯の表面を薄く削り、セラミックで作られた薄い板を貼り付けて見た目を整える | 歯に直接レジンを塗り重ねることで歯の形状を整える | 歯を削りセラミックの被せ物を被せることで見た目を整える | ブラケットとワイヤーと呼ばれる矯正装置を歯に装着して力をかけて歯の少しずつ動かし並びを整える | 透明なマウスピース型の矯正装置を歯列にはめることで歯に力をかけて移動させ並びを整える |
メリット | ・歯の色と並びを同時に整えられる | ・治療期間が短い | ・天然歯に近い仕上がり | ・重度の八重歯でも治療できる | ・装置が透明で目立たない |
デメリット | ・噛み合わせはなおせない | ・仕上がりに差が出る | ・歯を大きく削る | ・長期間かかる | ・自己管理が必要 |
補綴治療
補綴治療では、八重歯や八重歯に隣り合う歯を削って被せ物などを被せることにより、八重歯を目立たなくしたり、前歯の並びの見た目を整えたりします。
八重歯を目立たなくする補綴治療には、ラミネートベニア、ダイレクトボンディング、セラミッククラウンがあります。
ラミネートベニア
ラミネートベニアとは、セラミックで作られた薄い板(セラミックシェル)を歯に貼り付けることにより、見た目を整える方法です。
たとえば生まれつき前歯の本数が少なく、その分八重歯が鋭く尖っているのが目立つ場合、前歯の表面を薄く削って、形の整ったセラミックシェルを貼り付けることにより、前歯の大きさや見た目のバランスを整える方法があります。
ラミネートベニアのメリットは、比較的短期間で歯の並びと色を同時に整えられる点、歯を削る量が少ない点です。一方噛み合わせはなおせなかったり、割れたり欠けたりするリスクがある点はデメリットです。
ダイレクトボンディング
ダイレクトボンディングとは、ハイブリッドセラミックを歯に直接重ねることで、歯の形や並びを整える治療法です。歯並びの改善においては、歯と歯の隙間を埋めるのに用いられることが多いです。
八重歯の改善においては、生まれつき前歯の本数が少なく前歯がギザギザしているように見える場合に、八重歯にダイレクトボンディングを施し見た目を整えることがあります。
ダイレクトボンディングでは型取りをせずに歯に直接素材を重ねていくことが多いため、治療期間が短期間で済む点がメリットです。一方ハイブリッドセラミックを用いるため経年劣化がある点に注意が必要です。