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最終更新日:2025年4月17日

噛み合わせが悪いと出る症状は?治し方と噛み合わせの確認方法を紹介

噛み合わせが悪いと起こる7つの症状|原因や治し方を徹底解説

「肩こりや頭痛、もしかして噛み合わせが原因かも…」

こんな風に感じたことはありませんか?噛み合わせが悪いと、見た目の歪みや体の不調、虫歯や滑舌の悪化まで、全身に影響することも。

この記事では、噛み合わせが悪いと起こる代表的な症状、セルフチェック方法、原因、そして治療法までをわかりやすく解説します。

「自分は大丈夫?」と気になる方はぜひ最後までチェックしてください。

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歯科医師

西尾万樹

東京表参道矯正歯科 院長。北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科勤務。2020年コスメコンシェルジュ取得。

目次

噛み合わせが悪いと出る8つの症状

噛み合わせが悪いと起こる8つの症状

ここからは不正咬合が原因の一つと考えられる健康への悪影響を8つ紹介します。

噛み合わせが悪いと出る8つの症状
  • 顎関節症

  • 頭痛・肩こり・腰痛

  • しっかり物が噛めない

  • 顔が歪む

  • 虫歯や歯周病になりやすい

  • 歯ぎしりや食いしばり

  • 滑舌が悪くなる

  • ストレスを感じる

1.顎関節症(がくかんせつしょう)

噛み合わせが悪いと、顎関節に負担がかかりやすく、顎関節症の原因となります。

顎関節症とは、顎関節に負荷がかかることで起こる病態のことです。あごの痛みや口の開きにくさなどの症状が現れ、重症化すると日常生活に支障をきたす恐れがあります。

顎関節症の代表的な症状は以下の3つです。

  • 口を開けるときにあごがカクッと音がする

  • あごが痛む

  • 大きく口が開かない

2.頭痛・肩こり・腰痛

噛み合わせが悪くそれらの口周りの筋肉のバランスが崩れると、頭痛や肩こりなどの症状が出ることがあります。

口周りには、口輪筋(こうりんきん)や咬筋(こうきん)と呼ばれる筋肉が複数存在しています。

全身の筋肉は筋膜でつながっており、ある一つの筋肉に負担がかかると、引っ張られるように首や肩、腰といったあらゆる部分に影響が出てしまうのです。

3.しっかり物が噛めない

噛み合わせが悪いと、食べ物をしっかり噛むことができなくなります。

これは上下の歯が正しくかみ合わず、噛む力のバランスが崩れてしまうためです。

たとえば、上下の歯がずれていたり、奥歯がうまく接触しないと、片側だけで噛むクセなどがつきやすくなります。

また、うまく噛めないことで咀嚼回数が減り、満腹感を得にくくなるため、食べすぎの原因になることもあります。

4.顔が歪む

噛み合わせが悪いと、顔のバランスが崩れて歪んで見えることがあります。

たとえば、噛み合わせが悪くて片側だけで噛むクセがつくと、左右の筋肉の使い方に差が生まれ、咬筋などの発達にも偏りが出ます。さらに、あごの動きが不自然になることで骨格のズレが生じ、顔の輪郭にも影響を及ぼします。

この状態を放置すると、見た目の左右差だけでなく、特定の歯に負担がかかって痛みや破損の原因にもなります。

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5.虫歯や歯周病になりやすい

噛み合わせが悪いと、虫歯や歯周病になりやすくなります。

これは、歯並びが乱れていたり、歯の接触に偏りがあると、特定の場所に歯ブラシが届きにくくなり、磨き残しが生じやすいためです。

さらに、噛む力のバランスが崩れていると、一部の歯に過剰な力が加わり、歯の表面に小さな亀裂ができたり、歯茎に炎症が起きやすくなることもあります。

このような状態が続くと、日々の歯磨きだけではケアしきれず、虫歯や歯周病が進行するリスクが高まります。

6.歯ぎしりや食いしばり

噛み合わせが悪いと、気がつかないうちに歯ぎしりや食いしばりをしていることも多く、必要以上にあごに負担がかかってしまいます。

歯ぎしりや食いしばりの力は体重の2〜5倍の力がかかるとされており、ときには300kgもの力になることも珍しくありません。

歯ぎしりや食いしばりで相当な力が加わったあごや歯には、以下のような悪影響が生じると考えられます。

  • 歯がすり減る・ヒビが入る

  • 詰め物や被せ物が外れやすくなる

  • 歯槽骨(あごの骨)が吸収されて歯がグラつく

  • 起きたときにあごや頬がだるい

  • 歯が痛む・冷たいものがしみる

7.滑舌が悪くなる

噛み合わせが悪いと、滑舌が悪くなりやすくなります。

これは、上下の歯の位置がずれていたり、歯並びに凸凹があることで、息が歯のすき間から漏れたり、舌の動きが制限されるためです。

たとえば、舌先が本来触れるべき歯の裏に届かなかったり、歯の並びによって発音時の舌の位置が不安定になると、正確な音を出すことが難しくなります。

特にサ行・タ行・ラ行など、舌先を使う発音は影響を受けやすいです。

8.ストレスを感じる

噛み合わせが悪いと、日常生活の中でさまざまなストレスを感じやすくなります。

たとえば、噛み合わせのズレが原因であごの筋肉に負担がかかると、顎関節の違和感や頭痛、肩こりなどの不調が現れることがあります。

これらの症状が長期間続くと、仕事や家事に集中できなくなり、身体的にも精神的にも疲れを感じやすくなります

このように、噛み合わせの悪さは見過ごされがちですが、日常生活にじわじわとストレスを積み重ねる原因になるので注意が必要です。

あなたは当てはまる?噛み合わせセルフチェック7項目

噛み合わせセルフチェック7項目

「自分の噛み合わせに問題があるのでは?」と感じたとき、簡単に確認できるチェックポイントがあります。

ここでは、自宅でもできる7つのチェック項目をご紹介します。

奥歯の山と溝がしっかり噛み合っているか?

奥歯の山と溝がしっかり噛み合っていないと、正しくものを噛んだりすりつぶしたりすることができません。

奥歯は食べ物を効率よく砕くために、上下の歯の山と溝が互いにかみ合う構造になっています。

しかし、噛み合わせがずれていると、特定の歯だけが強く当たったり、逆にまったく接触していない部分が生じることがあります。

奥歯を軽く噛みしめて、上下の歯が均等に当たっているか、特定の歯だけが強く当たっていないかを感じてみましょう。

歯が左右に傾きすぎていないか?

歯が左右に大きく傾いていると、噛み合わせや歯の寿命に悪影響を及ぼす可能性があります。

本来、歯は歯茎(歯肉)に対して垂直に近い角度で生えており、上下の歯がバランスよく接触することで噛む力を正しく分散しています。

しかし、何らかの原因で歯が左右どちらかに傾いていると、隣り合う歯の根(歯根)同士が接触しやすくなり、歯根が吸収されて短くなってしまうのです。

鏡の前で正面から歯を見て、上下の歯が垂直に並んでいるか、片側に傾いていないかを確認しましょう。

歯が前後に傾きすぎていないか?

歯が前後に大きく傾いていると、見た目だけでなく噛み合わせにも悪影響を与えるおそれがあります。

とくに前歯の噛み合わせは重要で、通常は上の前歯が下の前歯に2〜3mmほど軽く被さっているのが理想的な状態です。

しかし、噛んだときに上下の前歯の先端同士がぶつかっていたり、上の前歯が前方に大きく突き出ていたりすると、「出っ歯(上顎前突)」と診断されることがあります。

噛み合わせたとき、下の前歯が見えなくなるほど上の前歯がかぶさっていないか、前歯同士がぶつかっていないかをチェックしてみてください。

歯がねじれていないか?

歯がねじれて生えていると、噛み合わせのバランスが崩れ、さまざまな問題を引き起こします。

たとえば、一本だけ方向がずれている歯があると、しっかりと噛めなかったり、噛む力がほかの歯に偏ってかかってしまいます。

これにより、歯全体の機能性が落ちたり、歯や顎に余計な負担がかかることもあります。

また、ねじれた歯の周囲にはすき間や段差ができやすく、歯ブラシが届きにくくなるため、磨き残しが増えて虫歯や歯周病の原因にもなります。

鏡を使って1本だけ斜めに生えている歯や、表面が回転しているように見える歯がないかを見てみましょう。

歯と歯の間に隙間がないか?

歯と歯の間に不自然な隙間がある場合、噛み合わせに問題がある可能性があります。

大人の正常な噛み合わせでは、歯と歯の間に隙間がなく、重なりもない状態が理想とされています。

しかし、歯並びのバランスが崩れていると、歯と歯の間にすき間ができてしまい、「すきっ歯」と呼ばれる状態になります。

このすき間は見た目の問題だけでなく、発音が不明瞭になったり、食べ物が挟まりやすくなって虫歯や歯周病の原因にもなります。

歯を軽く閉じた状態で、歯と歯の間にすき間が空いていないかを目視で確認できます。食べ物が詰まりやすい部分も要注意です。

歯は水平に並んでいるか?

上下の歯が水平に並んでいないと、噛み合わせにズレが生じる可能性があります。

本来、噛み合わせが整っている状態では、左右の奥歯の高さが揃い、前歯から奥歯までが滑らかなカーブを描くように並んでいます。

しかし、歯の高さに差があったり、一部の歯だけが沈んでいたり浮いていたりすると、噛む力が均等に伝わりません。その結果、あごの関節や筋肉に負担がかかるようになります。

また、歯の一部が浮いていると上下の歯が接触せず、「噛みしめにくい」「一部の歯だけ当たる」といった違和感も出やすいです。

口を閉じて軽く噛んだ状態で、左右の奥歯の高さがそろっているか、片側だけ浮いていないか感じてみましょう。

噛み合わせが深すぎないか?

噛み合わせが深すぎると、歯やあごに大きな負担をかけるおそれがあります。

通常、奥歯を噛みしめたときには、上の前歯が下の前歯に軽くかぶさる程度が理想です。

しかし、噛み合わせが深すぎる場合は、上の前歯が下の前歯を大きく覆ってしまい、下の前歯がほとんど見えない状態になります。

そしてこの状態では、噛むたびに下の前歯が上の前歯の裏側に強く当たります。その結果、歯ぐきを傷つけたり、あごの関節に余計な力が加わったりすることで、顎関節症を引き起こすこともあります。

噛みしめたとき、下の前歯が上の前歯に完全に隠れてしまっていないかを鏡で見て確認してみましょう。

噛み合わせの悪さ(不正咬合)7タイプの特徴と原因

噛み合わせが悪いことで起こる8つの症状!原因や治し方も解説

噛み合わせが悪い状態は「不正咬合(ふせいこうごう)」と呼ばれ、見た目だけでなく、噛む・話すなどの機能にも影響を及ぼします。

不正咬合にはいくつかのタイプがあり、それぞれ歯の生え方やあごの成長、クセなどによって引き起こされます。

ここでは、代表的な7つの不正咬合について、特徴や主な原因をわかりやすく解説します。

❶叢生(そうせい)

噛み合わせが悪いことで起こる8つの症状!原因や治し方も解説

叢生(そうせい)とは、歯が重なり合ってデコボコに生えている状態で、「乱ぐい歯」や「八重歯」などもこのタイプに含まれます。

主な原因は、歯の大きさに対してあごが小さく、歯がきれいに並ぶスペースが足りないことです。また、指しゃぶりや舌で歯を押す癖といった習慣が影響することもあります。

❷上顎前突(出っ歯)

噛み合わせが悪いことで起こる8つの症状!原因や治し方も解説

上顎前突(じょうがくぜんとつ)は、いわゆる「出っ歯」と呼ばれる状態で、上の前歯が前方に大きく突き出している噛み合わせのことを指します。

原因としては、上あごの骨が前に出ているケースや、下あごの成長が不十分なケースがあり、遺伝的な影響を受けることもあります。

また、幼少期の指しゃぶりや口呼吸などの癖も、歯を前に押し出す要因になります。

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❸空隙歯列(すきっ歯)

すきっ歯

空隙歯列(くうげきしれつ)は、歯と歯の間にすき間がある状態で、「すきっ歯」とも呼ばれます。

あごの大きさに対して歯が小さい場合や、歯の本数が先天的に少ない場合などに起こりやすく、舌で前歯を押す癖や口呼吸などの習慣が原因になることもあります。

歯と歯のすき間があると、見た目が気になるだけでなく、発音がしにくくなったり、食べ物が詰まりやすくなるなどの影響も出ます。

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❹開咬(オープンバイト)

開咬

開咬(かいこう)は、奥歯をしっかり噛み合わせても前歯がかみ合わず、上下の前歯の間にすき間ができてしまう状態で、「オープンバイト」とも呼ばれます。

原因として多いのは、舌を前に突き出す癖(舌突出癖)や指しゃぶり、口呼吸など、日常の習慣によるものです。また、あごの骨の成長バランスが原因となるケースもあります。

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❺過蓋咬合(かがいこうごう)

過蓋咬合

過蓋咬合(かがいこうごう)は、上の前歯が下の前歯に深くかぶさりすぎて、下の前歯がほとんど見えない状態の噛み合わせです。

原因には、上下のあごの成長バランスの崩れや、奥歯のすり減りによる噛み合わせの変化などがあります。

見た目には気づきにくい不正咬合ですが、あごの関節や筋肉に負担がかかりやすく、顎関節症の原因にもなるため注意が必要です。

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❻下顎前突(受け口)

受け口

下顎前突(かがくぜんとつ)は、いわゆる「受け口」と呼ばれる噛み合わせで、下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態です。

下あごの骨が過剰に成長していたり、逆に上あごの成長が不十分だったりすることで起こります。遺伝の影響を受けやすいほか、口呼吸や舌のクセが関係している場合もあります。

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❼交叉咬合(こうさこうごう)

交叉咬合

交叉咬合(こうさこうごう)は「クロスバイト」とも呼ばれ、上下の歯のかみ合わせが左右にずれていて、本来とは逆の位置で歯がかみ合っている状態です。

たとえば、通常は上の歯が外側にあるべきところで、下の歯のほうが外に出ているなど、左右のかみ合わせにズレが見られます。

これは、あごの成長のバランスが悪かったり、頬杖や寝方などの癖が影響していることもあります。

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噛み合わせが悪くなる原因|カテゴリ別に解説!

噛み合わせが悪くなる背景には、さまざまな要因が関係しています。

遺伝的な要素もありますが、日常生活のクセや口まわりの筋肉の使い方、歯のトラブルなど、後天的な要因によって噛み合わせが崩れるケースも少なくありません。

ここでは、噛み合わせに影響を与える原因を4つのカテゴリに分けて解説します。

①日常のクセ・習慣によるもの

何気ない日常のクセが、実は噛み合わせの乱れにつながることがあります。

たとえば、頬杖をつく、指しゃぶりをする、爪を噛むといった行動は、歯やあごに片側だけ力が加わる原因になります。ほかにも、食いしばりや歯ぎしり、寝ている間の無意識の噛み癖も、歯並びや噛み合わせを少しずつ歪める原因の一つです

また、舌を上あごにつけず、下の歯の裏側など正しくない位置に置く「舌癖(ぜつへき)」も、前歯を押し出してしまい、出っ歯や開咬の原因になることがあります。

これらのクセは無意識に行っていることが多いため、気づかないうちに長期間続いてしまいがちです。特に成長期のお子さんにこうした習慣がある場合、将来的な歯並びに大きく影響する可能性があるため、早めに見直すことが大切です。

②口まわりの機能・習慣によるもの

噛み合わせは、口まわりの筋肉の使い方や機能のバランスによっても左右されます。

たとえば、口呼吸が習慣になっていると、口まわりの筋肉が十分に使われず、あごの発育や歯並びに悪影響を及ぼすことがあります。

また、柔らかいものばかり食べることも、あごの骨や筋肉がしっかり発達せず、歯が動きやすくなる原因の一つです。

そして、加齢によって口の周囲の筋肉が衰えると、筋肉が歯を支える力が弱まり、噛み合わせが徐々にずれてくることもあります。

こうした筋肉のアンバランスは、歯の位置を長期的に変化させ、噛み合わせ全体の崩れにつながるのです。

③歯や口腔のトラブルによるもの

虫歯や歯周病といったお口のトラブルも、噛み合わせの乱れを引き起こす原因となります。

たとえば、虫歯や歯周病によって歯が抜けたり、ぐらついた状態が続いたりすると、周囲の歯がそのすき間を埋めるように動き出し、歯並び全体が崩れてしまいます。

乳歯の虫歯を放置した場合も、永久歯が正しく生えてくるスペースが確保できず、噛み合わせに影響が出る原因の一つです。

また、治療中のまま放置された仮歯や、中断された矯正治療も、歯の位置の安定性を損なう原因になります。

さらに、親知らずが横向きに生えている場合は、隣の歯を押すように力が加わり、前歯の歯並びにまで影響を与えるケースもあります。

④生まれつきの歯の本数・大きさの問題

噛み合わせの乱れは、生まれつきの歯の本数や大きさが関係していることもあります。

本来あるはずの歯が生えてこない「先天性欠如」や、余分な歯ができる「過剰歯」は、歯並びのバランスを大きく崩す原因の一つです。

また、歯が極端に大きかったり小さかったりすると、あごのスペースとの不調和が生じ、歯がきれいに並びきらずにズレや傾きが出てしまうことがあります。

こうした先天的な特徴は、見た目では判断しにくく、自覚しづらいのが特徴です。

噛み合わせの治し方を矯正方法別に紹介!期間・費用もチェック

カバー3(噛み合わせが悪い)

噛み合わせの乱れは、矯正治療によって改善が可能です。

治療方法にはいくつかの種類があり、歯並びの状態や症状の程度、ライフスタイルなどに応じて適した方法が選ばれます。

ここでは、代表的な3つの矯正方法をご紹介します。治療にかかる期間や費用の目安についてもあわせて解説するので、「どの治療が自分に合っているのか知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

マウスピース矯正(軽度におすすめ)

噛み合わせが悪いことで起こる8つの症状!原因や治し方も解説

マウスピース矯正は、透明なプラスチック製の装置を段階的に取り替えながら、歯並びや噛み合わせを少しずつ整えていく治療法です。

見た目が目立ちにくく、装着時の違和感や痛みも比較的少ないため、近年注目が集まっています。

治療期間は1〜3年ほどで、費用は60〜100万円前後のことが多いです。自分で取り外しができるため、食事や歯磨きがしやすく、衛生面でも管理しやすいのが魅力です。

軽度の歯並びの乱れや噛み合わせのズレに悩んでいる方にとっては、日常生活に支障をきたしにくいマウスピース矯正は選択肢のひとつになるでしょう。

一方で、歯を大きく動かす必要がある中〜重度の症例には対応できないケースもあります。適応かどうかは見た目だけでは判断できないため、まずは歯科医師による診断を受けることが大切です。

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ワイヤー矯正

噛み合わせが悪いことで起こる8つの症状!原因や治し方も解説

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットという小さな装置を取り付け、そこにワイヤーを通して歯を動かす、もっとも一般的な矯正方法です。

矯正力が強く、幅広い歯並びや噛み合わせに対応できるため、中〜重度の不正咬合にも効果が期待できます。

全体矯正の場合、治療期間はおよそ1〜3年、費用は60〜130万円ほどが目安とされています。

目立ちやすいというデメリットはありますが、最近では歯の裏側に装置をつける「裏側矯正」や、目立ちにくい素材を使った「審美ブラケット」など、見た目への配慮がされた選択肢も増えてきました。

特に歯を大きく動かす必要があるケースでは、安定した治療効果が見込める点がワイヤー矯正の強みです。装置の見た目や費用が気になる方も、まずは歯科医師に相談し、自分に合った方法を見つけることが大切です。

外科的矯正治療

外科的矯正治療は、あごの骨に対して手術を行い、噛み合わせや顔のバランスを根本から整える治療法です。

上下のあごの骨格に大きなズレがある場合や、歯の矯正だけでは十分な改善が難しい重度の不正咬合に対して行われます。特に、受け口や開咬などであごの位置自体に問題があるケースでは、外科手術が有効な選択肢となります。

治療の一般的な流れは、まず手術前に歯の位置を整える「術前矯正」を約1年ほど行い、その後に入院を伴う手術を実施します。そのうえで、術後も引き続き歯の矯正を行い、最終的には保定期間に入るというステップで進められます。

見た目の印象だけでなく、かみ合わせや発音、呼吸といった機能面も大きく改善できる可能性が高いです。

ただし、体への負担が大きいため、治療の可否は専門医とともに慎重な判断をしましょう。

噛み合わせのセルフケアには限界あり!正しい対処法と注意点

噛み合わせの不調を感じたとき、「舌の位置を直せばいい?」「市販のマウスピースで治せる?」と思う方もいるかもしれません。

しかし、噛み合わせの問題にはセルフケアで対応できることと、専門的な治療が必要なことがあり、それらを正しく見極めることが大切です。

たとえば、正しい舌の位置を意識する、頬杖や歯ぎしりなどのクセを見直す、舌や口まわりの筋肉を鍛えるMFT(口腔筋機能療法)などは、噛み合わせの予防や悪化の抑制につながります。

一方で、すでに歯列が乱れている場合や、あごの骨格にズレがある場合には、セルフケアでは根本的な改善は見込めません。歯の位置の調整や骨格の矯正は、矯正治療など専門的なアプローチが必要です。

気になる症状がある場合は、自己判断で済ませず、まずは歯科医院での相談をおすすめします。早めに対処することで、将来的なトラブルの予防にもつながります。

噛み合わせの不調は自分で治せない!早めに専門家に相談しよう

噛み合わせにはいくつかのタイプがあり、不調の原因は人それぞれ異なります。

中には、頬杖や舌のクセなど、日常的な習慣が影響しているケースもあります。

ただし、歯並びや骨格のズレは自力で改善できません。気になる症状がある場合は、早めに専門家へ相談しましょう

マウスピース矯正 Oh my teeth 導入クリニックの無料診断では、最短30分で歯科医師による口腔内診査・レントゲン撮影・3D歯型スキャンが受けられます。

噛み合わせが気になる方、自分の歯並びの状態を知りたい方は、ぜひ一度無料診断へお越しください。

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