すきっ歯の原因と治療方法は?放置するリスクや影響を解説【歯科医師監修】
すきっ歯とは、前歯の歯列に隙間が生じた歯並びです。
「すきっ歯になった原因ってなに?」
「すきっ歯がひどいから治したい…」
このような疑問を解決しながら、この記事ではすきっ歯の治療方法や放置するリスクをご紹介。
治療の費用や治療期間も比較しているので、「すきっ歯がきになる…」「今年こそはすきっ歯を治したい!」という方はぜひ参考にしてください。
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目次
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すきっ歯とは、歯と歯の間に隙間がある状態です。
すきっ歯には 大きく2種類あり、前歯の真ん中に隙間ができるタイプと、歯が全体的に隙間があるタイプに分けられます。
なお、歯学領域においては、歯の隙間が2mm以上あると「正中離開(せいちゅうかいり)」や空隙歯列(くうげきしれつ)と呼ばれる症例に当てはまります。
ただし乳歯の場合は、永久歯が生えるスペースを確保するために必要な隙間であるため、すきっ歯でも問題ない場合が多いです。
成人ですきっ歯がある場合は、矯正などの治療によって改善します。
なお、 「矯正ですきっ歯を治したい」という方は、Oh my teethの無料カウンセリングをご利用ください。
3Dスキャナーで歯型を採取し、マウスピース矯正であなたの歯並びをなおせるか診断させていただきます。所要時間はおよそ30分。
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すきっ歯になる原因は、先天的要因と後天的要因があります。それぞれの詳しい要因を見てみましょう。
先天的要因
先天的なすきっ歯の要因は以下の4つです。
上唇小帯の付着異常
歯の大きさが小さい
過剰歯がある
歯の本数が少ない
上唇小帯の付着異常
永久歯列期になっても上唇小帯の付着位置が歯と歯の間にあると、正中離開の原因になります。
上唇小帯とは上唇をめくると中央にある、歯茎に向かってある「すじ」のこと。通常、上唇小帯の位置は成長とともに上に移動します。
しかし永久歯列期になっても移動しない場合は、上唇小帯が邪魔になることで歯と歯のあいだに隙間ができるのです。
歯の大きさが平均より小さい
歯の大きさが平均よりも小さいと、歯のスペースがあごのスペースに対して余ってしまい、すきっ歯になることがあります。
特に、上顎の歯で前から2番目の歯が小さくなる傾向が強いです。
過剰歯が隙間の下に埋まっている
過剰歯もすきっ歯の原因になります。
過剰歯とは通常よりも多い歯のことで、過剰歯が歯と歯の間にあると邪魔になり、隙間が閉じないことがあります。
特に一番前の歯と歯の間に過剰歯が見つかることが多いです。
歯の本数が少ない
歯の本数が少ないと、歯列に隙間ができてすきっ歯になります。
本来、親知らずを除いて歯は28本生えていますが、生まれつきすべてが生えそろわない人もいます。
そのような場合、前から数えて2番目の歯・5番目の歯が欠損していることが多いです。
後天的要因
すきっ歯の後天的な要因は、以下の2つです。
奥歯の欠損が原因で前歯で咀嚼する癖がつく
指しゃぶりや舌の癖
奥歯の欠損が原因で前歯で咀嚼する癖がつく
奥歯の欠損が影響して、すきっ歯になるケースがあります。
例えば歯周病や虫歯によって奥歯を失うと前歯でしか噛めなくなり、前歯が外側へ開くように傾いていくことがあります。
それにより前歯に隙間が生まれるのです。痛みもなくゆっくりと進行するため、初期段階では自身で気づかないことが多いです。
指しゃぶりや舌の癖
指しゃぶりなどの癖によって、すきっ歯になる場合もあります。
日常的に指しゃぶりや舌を前に出す癖があると、歯は少しずつ動きます。
歯科矯正を終えた後もこのような悪習癖があると歯が動いてしまうので、改善することが大切です。
すきっ歯の治療方法は、大きく分けて以下の2つです。
詰め物・被せ物で治す
歯科矯正で治す
そして必要に応じて、以下の治療を行うこともあります。
上唇小帯の切除
過剰歯の抜歯
①詰め物・被せ物で治す
詰め物や被せ物で治療することを補綴治療と呼び、すきっ歯の治療にも使われます。
「ダイレクトボンディング」「ラミネートベニア」「セラミッククラウン」など複数の種類があります。
それぞれくわしく見ていきましょう。
ダイレクトボンディング
治療期間:1〜2日
費用目安:1歯あたり3万〜5万円程度
メリット:1回で治療が完了する・値段が安い
デメリット:治療付近の歯の虫歯リスク・経年劣化
ダイレクトボンディングは、型どりをせず審美性の高いレジンを歯に直接接着させます。その場で隙間を修復する方法で、歯を削る量を減らせるのが特徴です。
ラミネートベニア
治療期間:3週間〜1.5ヶ月
費用目安 :1歯あたり5万〜15万円程度
メリット:長期間美しい状態をキープできる・施術を受けていない歯と馴染む
デメリット:健康な歯のエナメル質を削らなければならない・値段が高い
ラミネートベニアは、歯の表面のエナメル質だけを薄く削り、薄いセラミックを表面に貼り付けて治療します。隙間が3mm程度であれば適応できます。
すきっ歯の先天的な原因である、「歯の大きさが平均より小さい」「歯の本数が本来より少ない」などの場合にこの治療を行えます。
セラミッククラウン
治療期間:約3週間
費用目安:1歯あたり8万〜15万円程度
メリット:審美性に非常に優れる
デメリット:歯を削らなければならない・値段が高い
セラミッククラウンは歯を大きく削り、白いセラミックの冠を歯に被せる治療です。歯の大きさにバランスがある場合に適応されます。
すきっ歯の先天的な原因である、「歯の大きさが平均より小さい」「歯の本数が本来より少ない」の場合にこの治療を行えます。
②歯科矯正で治す
歯科矯正で歯を移動させることで、歯と歯の隙間をなくせます。
歯科矯正には大きく「マウスピース矯正」と「ワイヤー矯正」の2種類あります。
マウスピース矯正
治療期間:2ヶ月〜
費用目安:10万円〜
メリット:自身の歯を削る必要がない
デメリット:後戻りのリスクがあるため保定装置の着用が必要
マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置を装着して歯を動かします。すきっ歯に適用可能なケースがほとんどで、短期間で見栄えが大きく改善されるケースが多いです。
す きっ歯の先天的な原因である、「歯の大きさが平均より小さい」「歯の本数が本来より少ない」の場合にこの治療を行えます。
マウスピース矯正の詳しい費用や期間、詳細については「マウスピース矯正とは」をご覧ください。
以下は、マウスピース矯正 Oh my teethの実際の症例(すきっ歯の部分矯正)です。
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ワイヤー矯正
治療期間:2ヶ月〜
費用目安:30万円〜
メリット:自身の歯を削る必要がない
デメリット:後戻りのリスクがあるため保定装置の着用が必要
ワイヤー矯正は「ブラケット」と「ワイヤー」と呼ばれる装置を装着して歯を動かします。すきっ歯に適用可能なケースがほとんどで、大きく改善されることが多いです。
一方で種類にもよりますが、矯正装置が目立ちます。
先天的な原因である、「歯の大きさが平均より小さい」「歯の本数が本来より少ない」の場合にこの治療を行えます。
※ワイヤー矯正については「ワイヤー矯正の種類と値段を解説!」を合わせてご覧ください。
すきっ歯によって見た目だけでなく、噛み合わせなど機能的に問題がある場合は、補綴治療よりも矯正治療がおすすめです。
なぜなら歯科矯正治療は補綴治療と異なり、噛み合わせを改善できるからです。また、歯を大きく削る必要がない点もメリットでしょう。
一方で歯科矯正のデメリットは、補綴治療に比べて治療期間が長い点や後戻りする可能性があることです。
すきっ歯の原因が後天的要因の場合、悪習慣を治さずに矯正をすると後戻りの原因に。その点、悪習慣を取り除くことが、すきっ歯の予防につながります。すきっ歯を予防する方法については後ほど詳しく紹介します。
③上唇小帯の切除
治療期間:1〜2週間
メリット:改善効果が早く現れる・後戻りを起こしにくい
デメリット:外科的治療を行うため、元に戻せない
すきっ歯の原因の1つである上唇小帯をメスやレーザーを使って切除することで、すきっ歯の改善が期待できます。
成長期である6~7歳で行われることが多いです。