logo
歯科矯正
最終更新日:2024年10月19日

口ゴボの矯正方法とは?歯科矯正で治すための費用について解説

口ゴボ 矯正で治る?治らない?

口ゴボは歯並びに原因がある場合は、歯科矯正で治療が可能です。ただし、骨格や唇の組織が原因の場合は、美容整形などで改善します。

本記事では、

「私の口ゴボは治らないのかな…」
「マウスピース矯正で治せるの?」
とお悩みの方に向けて、口ゴボのタイプ別治療法を解説。

口ゴボになる原因や治療方法、歯科矯正の費用や期間もわかります。症例写真もあわせて紹介するので、口元や横顔がきになる方はぜひ最後までご覧ください。

↓こちらの記事もチェック
Oh my teethで口ゴボは治せるの?症例写真や矯正開始までの流れをサクッと解説!

万樹さんアイコン
歯科医師

西尾万樹

東京表参道矯正歯科 院長。北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科勤務。2020年コスメコンシェルジュ取得。

マウスピース矯正 Oh my teeth導入クリニック
目次下CTA

口ゴボは歯科矯正で改善を目指せる

結論から言うと、口ゴボは歯科矯正でも治療ができます。ただし症状や骨格によっては、矯正ではなく美容整形などの治療が必要です。

歯並びがいいのに横から見ると口ゴボが目立つ場合も、骨格や歯が生える向きが関係しています。口ゴボの状態に合わせて、噛み合わせの改善から行います。

口ゴボは見た目の影響だけでなく、顎関節症や奥歯の欠損など、リスクのある不正歯列です。

治療するべきか一人で悩まず、まずはクリニックで相談しましょう。軽度であれば見た目が目立ちにくいマウスピース矯正でも治療ができます。

→ Oh my teethの無料カウンセリングで「口ゴボ」の悩みを相談する

口ゴボをセルフチェックする方法

口ゴボのセルフチェック方法として、Eラインの確認がおすすめです。

Eラインとは、鼻の先端と下あごの先端を1本線で結んだラインです。そしてEライン上に口先があると、横顔もきれいに見えます。

口ゴボかどうかは、人差し指を鼻先とあご先に当てる方法で確認しましょう。

Eラインセルフチェック

もしEラインより口先がはみ出ていれば、口ゴボの傾向にあるでしょう。

口ゴボの特徴
  • 口が閉じにくい

  • 口を閉じたときに下顎に梅干しのようなシワができる

  • 口を閉じたときに鼻の下が長い

  • 口元が盛り上がっている

口ゴボは自分では治せないので注意

口ゴボは自分で治せないので注意してください。

歯並びや噛み合わせの異常によって口ゴボになる場合は、基本的に矯正治療が必要です。

自力で引っ込めるために口元を押したりすると、歯が折れるなどトラブルの原因になるため避けましょう。

口ゴボのタイプ別治療方法4選

口ゴボのタイプ4種類と治療方法

口ゴボといっても、以下のような4つのタイプに分けられます。

矯正で治るかどうかは、どのタイプに当てはまるかで決まります。

口ゴボの原因

見た目の特徴

出っ歯が原因

前歯が前に突き出している

上下顎前突が原因

上下のあごが前に出ている

下あごが小さいことが原因

骨格に比べて下あごが小さい

歯やあご以外に原因がある

鼻が相対的に低い、唇が分厚くボリュームがある

それぞれの口ゴボについて、どんな治療方法が必要になるか見てみましょう

A. 出っ歯タイプ

口ゴボ type A

出っ歯が原因の口ゴボは、前歯が前に突き出しているのが特徴です。前に突き出した前歯に上唇が引っ張られ、鼻の下が長く見えたり、意識しないと口が閉じられないことがあります。

出っ歯タイプの口ゴボは、大きく以下の2つに大別されます。

  • 歯の生え方に問題があるタイプ

  • 骨格に問題がある(上あごの骨ごと前に出ている)タイプ

歯の生え方に原因がある口ゴボは、歯科矯正のみで治すことが可能です。

しかし、骨格に問題がある場合は、外科手術と歯科矯正の両方が必要になるでしょう。骨ごと上下あごを後退させて、口元の出っ張りを改善する治療を行います。

あわせて読みたい

出っ歯は押したら治せる?原因別の治療方法や予防法を解説

B. 上下顎前突タイプ

type B

上下のあごが前に出ているタイプの口ゴボです。

正面から見たときの歯並びはきれいなことが多いため、「出っ歯じゃない口ゴボ」と言われることも。

上下のあごが前に出る原因は2つあります。

  • 上下の前歯が前に突き出している

  • 骨格に問題がある

出っ歯タイプと同様、歯の向きが原因の場合は歯科矯正で治せますが、骨格に問題がある場合は外科手術が必要になります。

骨格によって発症する口ゴボは、上下のあごが骨ごと前に出ている状態のため、歯並びの改善だけでは難しいです。

→ Oh my teethの無料カウンセリングで「口ゴボ」の悩みを相談する

C. 下顎が小さいタイプ

type C

口ゴボの症例として、上あごに対して下あごが小さすぎるタイプもあります。このような横顔は「アデノイド顔貌」と呼ばれていて、外科手術が必要になるのが一般的です。

アデノイド顔貌とは?toggle-arrow

アデノイドとは鼻の奥にあるリンパ組織のこと。

子供の頃にこのアデノイドが肥大化すると、鼻呼吸がしにくくなるので、口呼吸になってしまいます。

通常は次第に治癒していくのですが、先天的にアデノイドが大きかったり、細菌やウイルスの感染でさらに肥大化する場合は治療が必要です。

そうなると口呼吸が常態化してしまい、口元の筋肉が育たずに常に口がポカンと空いた状態になります。

下あごの筋肉も育たず、骨の成長も十分に起こらないため下あごが小さい大人になってしまいます。

アデノイドが関係する場合は、下あごを前に出したり、上あごを後ろに下げないと横顔のラインが整いません。

また、口呼吸から鼻呼吸に治したり、アデノイド肥大に効果のある抗生剤を服用したり、重度の場合だとアデノイドの切除手術が必要になります。

D. 鼻が相対的に低い・唇が分厚いタイプ

type D

鼻が相対的に低いタイプの口ゴボは、美容整形での治療が一般的です。

骨格がアンバランスで、鼻に高さがないことから、Eラインから口元が前に出てしまいます。歯並びやあごの骨格に問題がない場合、鼻に高さを出す美容整形によって横顔のバランスを整えます。

また、唇が分厚いことで、口元にボリュームが出て口ゴボに見えるケースもあります。

この場合は、歯科矯正や口周りのトレーニングで唇を薄くできる可能性があります。

しかし、遺伝が原因と考えられる場合、美容整形外科で唇のボリュームを少なくする相談をするとよいでしょう。

※ここまで紹介した口ゴボのタイプはあくまでも目安です。自分の口ゴボが矯正で治るタイプなのか、治らないタイプなのかを知るには、まずは歯科医院に相談に行ってみることをおすすめします。

マウスピース矯正 Oh my teethの無料診断では、歯科医師に直接歯並びのお悩みを相談いただけます。無料診断について詳しくはこちらをご覧ください。

口ゴボ、治るって

※実際にOh my teethが適合するかは歯科医師の診断が必要です

歯科矯正で治る口ゴボの症例3つ

歯科矯正で治る口ゴボは以下のような3つのケースで考えられます。

  • 出っ歯によって口先が出ている

  • 歯並びの乱れによって受け口になっている

  • 歯並びはそこまで悪くないのに口先が出ている

歯科矯正で治る口ゴボの例

①出っ歯によって口先が出ている

出っ歯によって口先が出ている口ゴボは、歯科矯正で治る可能性があります。出っ歯が改善されると口元も引っ込み、Eラインの内側に収まるからです。ただし数ミリ程度の歯並びのズレだけでは、口ゴボが大きく改善するのは難しいでしょう。

骨格からの改善が必要か、歯科矯正だけで改善できるかは、歯科医師との相談が必要です。

②歯並びの乱れによって受け口になっている

歯並びの乱れにより受け口になっていて口ゴボは、骨格に問題はないケースが多いので、歯科矯正で治せる可能性があります。歯科矯正で受け口が改善されれば、理想的なEラインに近づきやすくなります。

③歯並びは悪くないのに口先が出ている

一見歯並びの乱れはなくても、全体的に口元が出ている口ゴボは、歯科矯正で治る可能性があります。この場合は抜歯をして歯が動くスペースを作って矯正を行い、全体的に口元を後ろに下げる方法があります。

口ゴボの改善を目的とする歯科矯正は、クリニックで相談しながら、実際にどう変わるかを確認しておくといいでしょう。

あわせて読みたい

歯科矯正で横顔はきれいになる?症例別の変化と変わらない人の特徴を解説

歯科矯正で治らない口ゴボの症例4つ

歯科矯正では治らない口ゴボは、大きく以下の4つのケースです。

  • 骨格に原因がある場合

  • 整形が必要な場合

  • ガミースマイル

  • アデノイド顔貌

矯正で治らない口ゴボの原因

骨格に原因がある場合

骨格に原因がある口ゴボとは、上あごあるいは上下のあごごと前に出ているタイプのこと。

骨格ごと前後させないと口ゴボが改善されない場合、歯科矯正のみでの治療は困難です。

このタイプは歯科矯正と、外科手術を併用する外科的矯正治療が必要になります。歯科矯正だけで治療できるかは、歯並びの状態も関係してくるでしょう。

整形が必要な場合

整形が必要な口ゴボとは、鼻に高さがなかったり、唇が分厚かったりするタイプです。

鼻に高さがないことで相対的に口ゴボに見える場合、鼻翼基部にプロテーゼを入れるなど鼻に高さを出す美容整形によって横顔のバランスが改善できます。

また、唇が分厚く口ゴボに見える場合は、唇の内側の余分な組織を切除・縫合する施術によって唇のボリュームを下げる美容整形が選択肢として挙げられます。

ガミースマイル

ガミースマイルとは、笑ったときに歯茎が多く見える状態です。

ガミースマイルは、上唇の筋肉のつき方や、唇のボリュームなどが原因だと考えられます。これらが原因であれば、歯科矯正のみでガミースマイルを改善させ、口ゴボの状態をなおすのは困難かもしれません。

歯科矯正以外のガミースマイルの治し方としては、粘膜や骨の調整を行う外科手術が挙げられます。

↓こちらの記事もチェック
ガミースマイルは歯科矯正で治る?

アデノイド顔貌

アデノイド顔貌とは、喉の奥の上部(上咽頭)にあるリンパ組織のかたまりであるアデノイドの肥大によって起こります。

歯科矯正以外のアデノイド顔貌の治し方としては、以下が挙げられます。

  • 口呼吸から鼻呼吸に変える

  • アデノイド肥大の治療

  • 骨格を修正する外科手術

あわせて読みたい

歯科矯正で面長は治る?改善する歯並びと難しいケースを解説

矯正で口ゴボを治す場合の費用や期間は?【種類別に比較】

歯科矯正と一口に言っても種類があり、それぞれでかかる費用と期間の目安は異なります。

以下は4種類の矯正それぞれの特徴や、全体矯正・部分矯正にかかる費用と期間の目安をまとめたものです。


表側矯正

裏側矯正

ハーフリンガル矯正

マウスピース矯正

特徴

歯の表側に装置をつけるワイヤー矯正

歯の裏側に装置をつけるワイヤー矯正

上の歯は裏側、下の歯は表側に装置をつけるワイヤー矯正

透明のマウスピースを使った矯正方法

費用

全体矯正:60万〜130万円
部分矯正:30万〜60万円

全体矯正:100万〜170万円
部分矯正:40万〜70万円

全体矯正:80万〜150万円
部分矯正:35万〜65万円

全体矯正:60万〜100万円
部分矯正:10万〜40万円

メリット

・幅広い症例に対応できる
・自己管理が不要

・正面から見えない

表側矯正と裏側矯正それぞれのメリットを兼ね備えている

・目立ちにくい
・取り外して食事や歯磨きができる
・ホワイトニングも同時進行できる

デメリット

・目立つ
・食べかすが引っかかりやすい

・費用が高い
・滑舌が悪くなりやすい

・表側矯正より費用は高い
・表側矯正よりも滑舌に影響が出やすい

自己管理が必要

矯正期間

全体矯正:1〜3年程度
部分矯正:2ヶ月〜1年程度

全体矯正:2〜3年程度
部分矯正:5ヶ月〜1年程度

全体矯正:2〜3年程度
部分矯正:5ヶ月〜1年程度

全体矯正:1〜3年程度
部分矯正:2ヶ月〜1年程度

通院頻度

1ヶ月に1回

1ヶ月に1回

1ヶ月に1回

1〜3ヶ月に1回

全体矯正とは、奥歯を含めた歯並びを全体的に整える方法で、部分矯正は笑ったときに見える前歯などを部分的に整える方法です。

部分矯正は一般的に抜歯をしないため、Eラインを整えるのが目的である場合は適応されない可能性があります。

それぞれの矯正方法にメリット・デメリットがあるので、比較しながら自分に合った矯正方法を見つけましょう。

矯正の抜歯や検査にかかる費用

上記の表で示した費用のほか、歯科矯正には以下のような費用もかかります。

あくまでも目安にはなりますが、参考にしてください。

歯科矯正の流れ

内訳

費用目安

モデルケース(合計:98万円)

プレ矯正期間

カウンセリング

精密検査・診察

虫歯・歯周病治療

抜歯

無料~5,000円

10,000~65,000円

1,500~10,000円/回

5,000~15,000円/本

カウンセリング:無料
精密検査・診察:30,000円
虫歯・歯周病治療:なし
抜歯:4本(5,000円/本)

→合計50,000円

矯正期間

矯正費用

調整料

10万~170万円

3,000~10,000円/回

矯正装置料:75万円
調整料:5,000円/回
矯正期間:2年間
矯正中の通院頻度:1ヶ月に1回

→合計87万円

保定期間

保定装置料

観察料

10,000~60,000円

3,000~5,000円/回

保定装置料:20,000円
観察料:5,000円/回
保定期間:2年間
保定期間中の通院頻度:3ヶ月に1回

→合計60,000円

歯科矯正では、矯正器具以外にも費用がかかります。通院ごとに費用がかかる場合や、最初の支払い以降料金が発生しないシステムを取り入れている歯科もあります。

↓こちらの記事もチェック
Oh my teethの矯正費用はデンタルローンで支払える?

矯正後の保定にかかる期間

上記の表で示した期間のほか、歯科矯正には保定期間が必要です。

保定期間とは、矯正で整えた歯並びを固定するために必要な期間。

ここでしっかりと保定しなければ、ほぼ100%後戻りしてしまいます。

保定期間中は「リテーナー」という保定装置を装着して、歯並びが元に戻らないように骨が固まるまでキープします。

保定期間は最低でも矯正期間と同期間は必要で、その後も就寝時はリテーナーをつけ続けるのが理想的です。

口ゴボについてよくある質問

口ゴボの治療について、よくある質問を見ていきましょう。

口ゴボは自力で直せる?

残念ながら、口ゴボは自力で治すことができません。

口元の筋肉が正しく使えてない場合は、口元の筋肉をトレーニングすることで、ポカン口は治るかもしれません。

しかし、骨格や歯並びが原因で口ゴボになる場合は、自力での改善は難しいでしょう。

口ゴボを治した時のビフォーアフターは?

口ゴボを治した時のビフォーアフターとあわせて、治療費や期間もご紹介します。

以下はOh my teethの実際の症例です。

EラインBA症例

マウスピース橋正(Oh my teeth含む)の主なリスク:虫歯・歯周病・ブラックトライアングル・歯根吸収・歯肉退縮・1日20時間以上のマウスピース装着が必須・マウスピースにより痛みを感じる可能性・治療中に一時的にかみ合わせに不具合をきたす可能性・リテーナーを最低1年間は1日20時間以上装着、その後徐々に着用時間を減らし、2年目以降は夜間のみの着用推奨。

上記の症例写真では、出っ歯を治すことで口の出っ張りが改善しました。

マウスピース矯正で口ゴボは治る?

マウスピース矯正で治せる例の一つは、歯並びが原因で口ゴボになっている場合です。

軽度であれば治療はできますが、専門的な知識がないと、個人の判断は難しくなります。

あなたの口ゴボもマウスピース矯正で治療できるか、一度歯科医師に相談してみましょう。

通常、相談には初診料や検査料がかかるクリニックが多いですが、Oh my teethでは0円で気軽に相談できます。

口ゴボの矯正はほうれい線ができる?

口ゴボの矯正によって、ほうれい線ができるケースは稀です。無理な治療計画を立てていたり、矯正で口元を引っ込めすぎると、ほうれい線が目立つ可能性も考えられます。

信頼できる歯科医師と、綿密に計画を立てましょう。

口ゴボなのに歯並びはいい場合は?

下あごが小さかったり、噛み合わせが悪いだけだと、歯並びの良い口ゴボになります。

前から見ると目立たないのに、横からみると前歯の出っ張りが気になりやすいです。

骨格から改善が必要な場合もありますが、歯並びだけが原因なら歯科治療で改善できます。

口ゴボが矯正で治るか確認してみませんか?

自分の口ゴボは矯正で治るのか、美しいEラインを描けるようになるのかを確認するには、実際に歯科医院に相談に行ってみることが大切です。

マウスピース矯正 Oh my teethは、相談・診断が無料です。あなたの口ゴボがマウスピース矯正でどれくらい改善できるのか、シミュレーション動画で確認できます。

矯正シミュレーション

まだ矯正をするかどうか決めていない方でも、まずはお気軽に無料診断へお越しください。

モニター募集CTA

矯正についてもっと知る

ドクター所属学会(一部)

矯正歯科治療にともなうリスクについて