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歯科矯正
最終更新日:2023年8月31日

歯科矯正で面長は治る?改善する歯並びと難しいケースを解説

「歯科矯正で面長が治る」という話を聞くことがあります。一方で「歯科矯正で面長が悪化してブサイクになった」という声もあります。矯正治療を検討中にこのような話を聞くと、どっちが本当なのか心配になってしまいますよね。

結論から言うと、歯並びを治すことで面長な顔立ちも改善できる場合があります。ただし、すべてのケースで改善できるわけではありません。

そこで本記事では、矯正治療で面長を解消できる歯並びとその理由、ブサイクになったと感じる原因を解説します。この記事を読めば、あなたの歯並びを治すことで面長も治る見込みがあるのかがわかります。

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歯科医師

西尾万樹

東京表参道矯正歯科 院長。北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科勤務。2020年コスメコンシェルジュ取得。

マウスピース矯正Oh my teethでは、歯科医師に直接歯並びのお悩みを相談できます。面長な顔立ちで悩んでいるなら、まずはお気軽に無料診断へお越しください。

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歯科矯正によって面長が治ることがある

歯科矯正で歯並びや噛み合わせを改善することで、顔のバランスが整ったように感じ、面長に見えなくなることがあります。ただし、歯科矯正はあくまでも口腔内にアプローチするものなので、顔の骨格自体を変えることはできません

つまり、歯科矯正が顔の形そのものを変えるわけではなく、面長な顔立ちの見え方が解消する可能性があるということです。

顔が長く見えてしまう要素

顔が長く見えてしまう要素にはさまざまなものがありますが、以下の要素は歯並びの悪さが関係していることもあります。

眉から鼻の下までが長い

眉から鼻の下の部分を「中顔面(ちゅうがんめん)」と言います。顔を三等分にわけたときに中心にあり、顔の印象を決める上で重要な部分です。

中顔面が短いと顔全体のバランスが整って見え、中顔面が長いと面長の印象を与える傾向にあります。

鼻と口の間にある溝が長い

鼻と口の間にある縦の溝のことを「人中(じんちゅう)」と言います。顔全体の印象を左右する部分で、人中が短いと若々しい印象になり、人中が長いと間延びしたような印象に。

日本人の平均的な人中の長さは約1.5㎝で、個人差はありますが2㎝以上あると長いとされています。

あごが長い

あごの長さも面長に見える要素の一つです。あごが長いと顔が大きく見えたり、顔全体が長く見えてしまうことがあります。

これらの要素は、顔の骨格や加齢による皮膚のたるみなどが原因になっていることが多いですが、歯並びの乱れが原因で面長な顔つきに見えていることもあります。

どうして面長が治るの?

歯科矯正で面長が治るのは、以下のことを改善できるからです。

  • 噛み合わせ

  • 口周りの筋肉のつき方

  • 口元の突出感

噛み合わせが悪いとうまく咀嚼できず、口周りの筋肉が発達していないことがあります。その結果、顔の皮膚がたるみ、顔が長く見えているケースも。

歯科矯正で正しい噛み合わせになると、筋肉もきちんと使われるようになり、フェイスラインがスッキリした印象になります。

実際に改善した人の声

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このように歯科矯正をしたことで「面長な印象が気にならなくなってきた」「矯正前と比べて改善してきた」と実感している人もいます。

面長が治る可能性のある歯並び

すべての歯並びが歯科矯正を受けることで面長が治るわけではありません。改善しやすい傾向にあるのは、以下のような口元や口周りの筋肉に影響を与えている歯並びです。

出っ歯

出っ歯

出っ歯は上の前歯が前方に飛び出た歯並びです。出っ歯の人は口元が盛り上がった状態の「口ゴボ」で悩んでいるケースも少なくありません。

どちらも口が閉じにくく、無理に閉じようとすると鼻の下が伸ばされてしまうため、面長の印象を与えてしまいます。

歯の生え方に原因のある出っ歯は、歯科矯正で前歯を適切な位置へ動かすことで、自然と口が閉じられるようになります。その結果、顔が長いという印象も与えにくくなるでしょう。

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受け口

受け口

受け口は上の歯より下の歯が前に出ている歯並びです。受け口の人は「しゃくれ」と呼ばれることもあり、あごが長く見えるため、顔全体も面長に見える傾向があります。

歯の生え方が原因で受け口になっている場合、歯科矯正で適切な位置へ移動させることで、顔の印象も改善する可能性があります。

開咬

開咬

開咬(かいこう)は奥歯で噛み合わせたときに前歯が当たらない歯並びで、「オープンバイト」とも呼ばれています。開咬は上下の前歯に隙間が空いているため、口が閉じにくく、面長になっているケースも多いです。

歯並びが原因の開咬には、奥歯を圧下(歯の根っこの方向へ押し込む)するために、アンカースクリュー(チタン製の小さなネジ)を併用して矯正治療が行われることもあります。開咬を改善することで面長だった顔立ちが短く見えることがあります。

歯科矯正では改善が難しいケース

歯科矯正では面長の改善が難しいのは、以下のようなケースです。

あごの骨格自体が長い

あごの骨格自体が長い場合は、歯科矯正での改善は難しいです。あごの骨そのものを小さくするため、あごの骨切りなどの外科手術が必要になります。外科手術は、口腔外科や形成外科で行われます。

また、あごの骨格異常によって引き起こされている出っ歯・受け口・開咬も、歯科矯正だけでの治療は困難です。歯科矯正に外科手術を併用する外科的矯正治療が行われます。

見た目を改善する目的で手術を行う場合は、保険適用外の自費治療です。しかし、顎変形症などの特定疾患と診断された場合、矯正治療と外科手術に保険が適用されるケースもあります。

加齢による皮膚のたるみ

年齢を重ねるにつれて骨密度が減ると、顔の骨も縮んでいきます。顔の骨が縮むと、その上にある皮下脂肪や皮膚が重力によって垂れ下がってしまい、顔が長くなったように見えてしまうのです。

加齢による皮膚のたるみには、ヒアルロン酸の注入など美容整形によって面長の改善をする方法があります。

歯科矯正で面長が悪化することもある?

「歯科矯正で面長が治った」というプラスの声がある一方で「面長が悪化した」「ブサイクになった」などマイナスの声もあります。

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ブサイクになったと感じるのは、以下のような理由が考えられます。

  • エラ張りが解消して頬がこけたような印象になったため

  • 出っ歯が改善してほうれい線が濃くなったように見えるため

  • 矯正中の咀嚼のしにくさで口周りの筋肉が衰えたため

  • 矯正装置(ブラケット)によって口元に厚みが出たため

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せっかくお金を払って歯科矯正を受けたのに、ブサイクになったと後悔はしたくありませんよね。満足のいく矯正治療にするためには、事前に理想の治療ゴールをドクターとすり合わせておくことが大切です。

また矯正後の頬こけや筋肉の衰えには、マッサージやエクササイズを試してみるのが効果的なケースもあります。

歯科矯正で後悔しないための対策やブサイクになったときの対処法は、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

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面長解消以外に期待できる顔の変化

歯科矯正には個人差はありますが、面長解消以外にも以下のような顔の変化が期待できます。

  • 横顔のラインが整う

  • 輪郭の歪みがなくなる

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このように歯科矯正で歯並びを整えたことで理想の横顔を手に入れた方や、噛み合わせを改善したことで輪郭の歪みがなくなり小顔になったと実感されている方もいます。

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あなたの面長は歯科矯正で変わる?

歯科矯正で面長の印象が改善することは十分にあります。しかし、すべての歯並びが顔の印象まで変化するわけではありません。症例によっては変わらないケースもあります。

あなたの歯並びを矯正治療することで、どのくらい顔の変化があるのかを知るためには、歯科医師による精密検査と診断が必要です。

マウスピース矯正「Oh my teeth」でも無料の歯並び相談を受け付けています。導入クリニックの無料診断では、歯科医師に直接、矯正に関する疑問や歯並びの悩みを相談していただけます。

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「自分の面長は歯科矯正で治せる?」
「顔が長いのは歯並びのせい?」

こんな疑問もぜひお気軽に投げかけてみてくださいね。

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