出っ歯は押したら治せる?原因別の治療方法や予防法を解説
インターネットなどで「出っ歯は押したら治せる」という情報を見ることもありますが、出っ歯を自力で治すことはできません。自力で治そうとすると、余計に歯並びが悪くなる可能性があります。
この記事を読めば、自分自身の出っ歯の治療方法にはどんな選択肢があるのか、どれくらいの費用や期間がかかるのかがわかります。実際に歯科医院に相談に行く際も、具体的な質問をしやすくなるでしょう。
目次
- 出っ歯を押しても治すことはできません
- 見た目以外も!出っ歯を放置するとカラダに悪いかも
- ①噛む力が奥歯に集中する
- ②噛みきれずに消化不良に
- ③虫歯や歯周病になりやすい
- 放置はNG!出っ歯を矯正したいなら…
- 出っ歯になる5つの原因と治療法
- 上唇が分厚くて出っ歯に見える:歯科矯正治療・口周りのトレーニング
- 歯が前に出ている:歯科矯正治療・補綴治療
- 顎の骨が前に出ている:外科手術
- 歯と顎の骨の双方が前に出ている:歯科矯正治療・外科的矯正治療
- 下顎が後退していて出っ歯に見える:歯科矯正治療・外科的矯正治療
- 出っ歯の矯正方法とそれぞれの費用・期間
- マウスピース矯正:手軽で目立ちにくい
- 表側矯正:対応できる症例が多い
- 裏側矯正
- ハーフリンガル矯正
- 歯を抜かずに治せるケースもある
- 出っ歯の状態をセルフチェックしてみよう
- 上下の前歯の先端の隙間が4mm以上ある
- 前歯が出ているため意識しないと唇を閉じられない
- 口を閉じると顎先に梅干しのようなシワができる
- 横から見た時に口元がゴボッと前に突き出ている(口ゴボ)
- ちょっと出っ歯の方へ!マウスピースの部分矯正がフィット
- 出っ歯にならないように気をつける事
- 口周りの癖
- 食べ方の癖
- 生まれつきの特徴
- 食べ物の影響
- 出っ歯が治るとどんな変化がある?
- 出っ歯が気になるなら早めに相談しよう
※平均3ヶ月:2020/1~2023/7 Basicプランの平均(保定期間除く)。サクッと:ワイヤー矯正と比較し、期間が短いこと
出っ歯を自力で治すこ とはできません。「出っ歯を押してたら治った」という話を耳にすることがあるかもしれませんが、自力で歯を動かそうとすることは、最悪歯が抜けてしまうリスクさえあり危険です。
ただし子どもの頃に正しい噛み方や舌の動かし方、舌の位置を覚えることで出っ歯になるのを防げる可能性はあります。
出っ歯を放置すると口元が突き出ている「口ゴボ(ゴボ口などとも言われる)」の状態になり、コンプレックスにつながります。
しかし、見た目以外にも出っ歯を放置するリスクがあります。
①噛む力が奥歯に集中する
出っ歯は上下の前歯に隙間があります。そのため前歯で食べ物を噛み切ることができず、食べにくいと感じる人がいます。
本来であれば前歯を使って噛むところを、奥歯でカバーしなければならないことも。この状態が長期間続くと奥歯に負担がかかり、奥歯を失うリスクさえあります。
②噛みきれずに消化不良に
出っ歯を放置すると、噛み合わせの影響でしっかり噛む習慣がなくなってしまいます。その結果食べ物を十分に咀嚼できず、消化不良で胃腸へ負担がかかります。
「咀嚼」とは、食べ物を細かくなるまで噛み砕くことです。しっかり噛んで食べることは、全身の健康維持にも大きく関わっています。
咀嚼を十分に行うことで、唾液の分泌を促し、胃腸への負担を軽減。また口元の筋肉や顎の成長も促します。
③虫歯や歯周病になりやすい
出っ歯の場合、前歯が前に出ているため口を閉じにくく、無意識のうちに口呼吸になっていることがあります。
口腔内が乾燥しやすくなると、唾液の分泌が少なくなり、唾液の自浄作用がうまく働かず、虫歯や歯周病、口臭の原因に。
また口呼吸になると、鼻の粘膜や鼻毛で止められるはずの風邪やウイルスが体内に入りやすく、感染もしやすくなります。
放置はNG!出っ歯を矯正したいなら…
出っ歯を治すのは時間もお金もかかって大変だ…と思って諦めていませんか?
こちらの歯科医院では平均3ヶ月で出っ歯の矯正ができます。
「出っ歯を引っ込めすぎると顎が目立つようになる?」など理想の歯並びについても気軽に相談できます。
※実際にOh my teethが適合するかは歯科医師の診断が必要です。平均3ヶ月:2020/1~2023/7 Basicプランの平均(保定期間除く)。サクッと:ワイヤー矯正と比較し、期間が短いこと
実は出っ歯の原因は5つあります。
歯並びはきれいなのに出っ歯に見える状態になっているケースもあります。部位ごとで治療方針は異なってきます。
出っ歯の原因 | 代表的な治療法 |
---|---|
上唇が分厚く出っ歯に見える | 歯科矯正治療 |
歯が前に出ている | 歯科矯正治療 |
あごの骨が前に出ている | 外科手術 |
歯と顎の骨の双方が前に出ている | 歯科矯正治療 |
下あごが後退していて出っ歯に見える | 歯科矯正治療 |
上唇が分厚くて出っ歯に見える:歯科矯正治療・口周りのトレーニング
いわゆる「たらこ唇」だと横から見たときに唇が前に突き出ているように見えることがあります。
上唇が分厚くなる原因は以下の4つが考えられます。
出っ歯やねじれなどの歯並びの悪さで唇が前に押し出され、唇の内側まで見えている
口呼吸による唇のひび割れなどの刺激で角質層に厚みが出る
また、口呼吸による口腔内の乾燥を防ごうとして唇をすぼめる行為が癖になり唇が分厚く見える口周りの筋力低下でハリがなくなり唇がたるんで分厚く見える
生まれつき上唇が分厚い
歯科矯正で歯並びを治したり、トレーニングで鍛えることで唇が薄くなる可能性があります。
しかし生まれつき上唇が分厚い場合は、美容外科へ相談するのが望ましいでしょう。
歯が前に出ている:歯科矯正治療・補綴治療
歯が前に突き出ているタイプでは、歯並びを整えることで出っ歯を治すことができます。
歯並びを整える方法は以下の通り。
ワイヤー矯正やマウスピース矯正で歯を動かす矯正治療をする
歯を削ってセラミックなどの被せ物をする
顎の骨が前に出ている:外科手術
歯並びが良くても、顎の骨が前に出ていると出っ歯になります。この場合、顎の骨を切って後ろに下げるなどの外科手術で治す必要があります。
外科手術は骨の位置を治すため、顔貌の変化が出ることを理解しなければなりません。
歯と顎の骨の双方が前に出ている:歯科矯正治療・外科的矯正治療
顎の骨と歯の双方が前に出ている場合、顎の骨を移動させる外科手術と歯科矯正治療の両方を行う必要があります。
手術前歯科矯正(1〜2年目安)
外科手術(2〜3週間目安)
術後歯科矯正(6ヶ月〜1年半目安)
保定(最低でも歯科矯正にかかった期間と同期間以上)
手術前歯科矯正の前には入念な検査と診断が必要です。外科的矯正治療を行う場合、長期間かかることを理解しておきましょう。