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歯科矯正
最終更新日:2024年4月11日

非抜歯矯正は後悔する?よくある誤解と4つの失敗例

「非抜歯矯正しなければよかった」という後悔の声が気になっていませんか?本記事では歯を抜かない矯正のメリット・デメリット、非抜歯矯正のよくある誤解や失敗例を紹介します。矯正で抜歯するかどうか悩んでいる方は必見です。

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歯科医師

西尾万樹

東京表参道矯正歯科 院長。北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科勤務。2020年コスメコンシェルジュ取得。

歯を抜かずに歯科矯正を行うことを「非抜歯矯正」と言います。

非抜歯矯正をすると「ゴリラ顔になる」「後戻りする」「出っ歯になった」などのさまざまな情報があります。正しい情報がわからなくて、不安に思う人も多いのではないでしょうか。

非抜歯矯正治療について正しい情報を知ると、不安を取り除くことができ、矯正治療を円滑に進められます。本記事では非抜歯矯正について下記の内容を紹介します。

  • 非抜歯矯正のよくある誤解

  • 抜歯・非抜歯を決める基準

  • メリットとデメリット

  • 無理な非抜歯矯正による失敗例

  • 後悔しないためにできること

  • 実際の症例

非抜歯矯正か抜歯矯正どっちがいいのか悩んでいる人は、ぜひ最後までご覧ください。

【本記事の要点】

  • 非抜歯だから後戻りしやすい・時間がかかる・ゴリラ顔になると言われるのは誤解

  • 無理に非抜歯矯正にすると出っ歯になったり、横顔のバランスが崩れることがある

  • 歯並びの乱れの程度によって、非抜歯矯正ができないこともある

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非抜歯矯正でよくある誤解

非抜歯矯正は後悔する?よくある誤解と4つの失敗例

非抜歯矯正では以下のような誤解をされることがあります。

  • 後戻りしやすい

  • 治療期間が長い

  • ゴリラ顔になる

後戻りしやすい?

非抜歯矯正は、抜歯せずに矯正をすることから「歯がきれいに並ぶ十分なスペースを確保できていない→歯が並んだとしても再び元の位置に戻りやすい」という誤解をされることがあります。

しかし抜歯あり・なしにかかわらず、歯科矯正後は後戻りのリスクがあります。「リテーナー」と呼ばれる歯を保定する装置をつけなければ、後戻りの可能性はほぼ100%です。

このことから、非抜歯だから後戻りしやすいとは言えないのです。

後戻りに関しては、下記の記事も参考にしてください。

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リテーナーしてるのに後戻りするのはなぜ?再矯正の必要性も解説

治療期間が長い?

「非抜歯矯正は治療期間が長い」と言われるのも、抜歯矯正よりもスペースが確保できていないという誤解から生じています。

治療期間は抜歯・非抜歯のみの理由によって前後するわけではありません。歯並びの乱れの大きさや、歯の移動スピードの個人差によって治療期間は異なります

抜歯をした方がスペースが大きく生まれるため、そのスペースが埋まるまでに時間がかかるケースもあります。

非抜歯の部分矯正は、歯を動かす範囲も限定的なため、2ヶ月程度で治療が完了するケースもあります。

  以下はマウスピース矯正Oh my teethの症例ですが、非抜歯のマウスピース矯正で、2ヶ月で治療が完了しています。※保定期間を含みません。
非抜歯矯正は後悔する?よくある誤解と4つの失敗例
  • 総額:33万円 (税込)

  • 期間:2ヶ月

  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

非抜歯矯正は後悔する?よくある誤解と4つの失敗例

抜歯だから期間が長い、非抜歯だから期間が短いというわけではなく、自分の歯並びに合った、適切な矯正方法を選ぶことが重要です。自己判断をするのではなく、まずは歯科医院に相談に行きましょう。

歯科医院への相談がハードルが高いと感じるなら、20,000人以上※が体験したマウスピース矯正Oh my teethの無料診断にお気軽にお越しください。

※2020年5月〜2023年10月の歯型スキャン体験ユーザーの合計数

ゴリラ顔になる?

ゴリラ顔とは口元が盛り上がったような状態のことで、「口ゴボ」と言われることもあります。

「非抜歯矯正するとゴリラ顔になる」と言われるのは、歯を並べるスペースが十分確保されていないのに無理に非抜歯で矯正を行った結果、「歯が行き場をなくして口元が盛り上がってしまった」という方から生じた誤解です。

抜歯以外で歯を並べるスペースが確保できるのであれば、非抜歯矯正を行ってもゴリラ顔になることはありません。

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非抜歯矯正は後悔する?よくある誤解と4つの失敗例

抜歯は「歯を動かすスペースを確保すること」を目的に行われるため、抜歯以外に問題を解消する方法があれば、非抜歯矯正が可能になります。

抜歯以外で歯の移動スペースを確保するには、以下の方法を組み合わせて行います。

  • 拡大床で歯列を横(頬側)に広げる

  • 矯正用インプラント(アンカースクリュー)で奥歯を後ろに動かす

  • 前歯を前方に移動させる(前歯が内側に倒れているケースに限る)

  • 歯を少量削る(IPR・ストリッピング)

「どの程度のスペースが必要で、そのスペースを抜歯以外で作れるのか」など総合的に検討した結果、抜歯が必要かどうかが決まります。しっかりと検査を行い最適な治療方法を決めることが大切です。

歯科矯正では以下のことを検討した上で、抜歯・非抜歯どちらにするかを決定します。

歯のガタつきの程度

歯がデコボコでガタつきが大きい場合、その状態に合わせた歯の移動スペースが必要です。

デコボコが大きければ必ず抜歯が必要になるわけではなく、前述した方法を組み合わせることで非抜歯矯正が可能になる場合もあります。

噛み合わせのズレの程度

歯型模型を使用して患者に説明する歯科医師

反対咬合など上下の噛み合わせにズレがある場合、従来であれば抜歯が必要でしたが、現在は奥歯を後ろに移動させることで、非抜歯矯正でも改善できます。

ただし奥歯へ後方移動できる幅は5mm程度のため、歯の移動が少ない場合に有効な方法です。

前歯の傾きや突出具合

歯並びは悪くないように見えても、前歯だけが突出している場合も。口元の突出は、見た目の問題だけでなく口呼吸などの原因につながってしまうため、十分に検査した上で最適な治療方法を考える必要があります。

先述した方法を組み合わせて歯の移動スペースが確保できれば非抜歯で矯正を行いますが、できない場合は抜歯矯正を選択することになります。

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歯を抜かない矯正のメリット

歯を抜かないイメージ

非抜歯矯正には以下のようなメリットがあります。

  • 健康な歯を残せる

  • 抜歯のための費用とお金がかからない

  • 精神的・身体的負担がかからない

健康な歯を残せる

非抜歯矯正は後悔する?よくある誤解と4つの失敗例

矯正で抜歯するのは、第一小臼歯や第二小臼歯です(上記イラストの赤字の箇所)。第一小臼歯と第二小臼歯は、抜いても比較的噛み合わせに悪影響が少ないためです。しかし健康な歯を抜歯をして本当に問題ないのか不安に感じ、抵抗がある人もいます。

その点、非抜歯矯正は歯を抜かずに矯正ができるので、虫歯や歯周病ではない健康な歯を残すことができます。

抜歯のための費用と時間がかからない

抜歯には費用と時間がかかります。

矯正専門の歯科医院の場合、抜歯は一般歯科診療を行っている別の歯科医院で行います。その場合、紹介状を書いてもらい、別の歯科医院に通院する費用と時間がかかります。

抜歯費用は歯科医院によって異なりますが、5,000〜15,000円程度です。個人差はありますが、抜歯をした箇所の治癒にも時間が必要です。

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精神的・身体的負担がかからない

不安そうに頬を押さえる女性

健康な歯を抜歯することに抵抗がある人は少なくありません。

抜歯中は、麻酔が効いているため痛みをともなうことはないでしょうが、抜歯後に痛みが出たり、腫れたりすることも。

抜歯窩(ばっしか:歯を抜いた後の穴)が気になってしまい、神経質になってしまう可能性もあります。

非抜歯矯正では、それらの身体的負担や精神的負担がないこともメリットでしょう。

歯を抜かない矯正のデメリット

非抜歯のイメージ

非抜歯矯正のデメリットは、大きく以下の2点あります。

  • 適応症例が限られる

  • 抜歯の代わりの処置が必要

適応症例が限られる

非抜歯矯正は、「抜歯をしなくても歯の移動スペースが確保できる程度の歯並びの乱れ」には対応できます。つまり、抜歯をしないと対応できないほどの歯並びの乱れには対応できません。非抜歯で対応できるかどうか、ドクターの診断が重要です。

抜歯の代わりの処置が必要

IPR

前述したように、抜歯の代わりに歯列を拡大したり、歯の表面を少し削ったりする必要も出てきます。後者の処置は「IPR(ディスキン・ストリッピング)」と言います。

「健康な歯を削って大丈夫?」と思われる方も多いですが、0.1mm程度で少しずつ削る処置で、この処置を行うことで虫歯になりやすくなるといった報告はされていません。

▶︎参考文献: Dental health assessed more than 10 years after interproximal enamel reduction of mandibular anterior teeth

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無理な非抜歯矯正による失敗例

悩む男性

非抜歯矯正では前述したような誤解が生じていることもありますが、実際に非抜歯矯正後に後悔している人がいるのも事実です。

それは、本来は抜歯すべき症例で、無理に非抜歯矯正をすすめたケースが考えられます。無理な非抜歯矯正ではどんな失敗につながってしまうのでしょうか。

【無理な非抜歯矯正の失敗例】

  • 歯列拡大で出っ歯になる

  • 横顔のバランスが崩れる

  • 歯がきれいに並び切らない

  • 噛み合わせが崩れる

歯列拡大で出っ歯になる

歯を抜かずに歯科矯正を行う場合、別の方法で歯の移動スペースを確保しなければなりません。抜歯以外の歯の移動スペースを確保する方法にはいくつかあり、その一つが「歯列拡大」です。

歯列拡大は一般的にあごの発達過程にある子どもの歯科矯正で用いられる方法ですが、大人の歯科矯正で用いられることもあります。

歯列拡大で出っ歯になってしまうケースとは、本来は抜歯して歯が動くスペースを確保すべき症例で起こり得ること。無理な歯列拡大によって歯が外側に倒れ、出っ歯になるリスクがあります。

横顔のバランスが崩れる

こちらも歯列拡大が原因で起こり得ること。無理な歯列拡大を行うと、歯が外側に倒れ、口元が出てしまう可能性もあります。

その結果、横から見たときに、口元が出た状態になることがあります。

歯がきれいに並び切らない

悩む女性

本来は抜歯すべき症例で、非抜歯で無理に治療を進めた場合、歯の移動スペースを十分に確保できていない可能性があります。

その結果、歯がきれいに並び切らないリスクもあります。

噛み合わせが崩れる

こちらも本来は抜歯すべき症例であった場合に起こり得るリスクです。

無理な歯列拡大を行うと、もともとは奥歯が噛み合っていたのに噛み合わなくなる原因に。最悪、一部の歯に大きな負担がかかり、歯の寿命が短くなってしまうことさえあります。

   マウスピース矯正 Oh my teethでは、以下のような矯正シミュレーションで治療ゴールを明確にし、納得した上で矯正をスタートできます。シミュレーション作成のための各種検査は無料ですので、まずはお気軽に無料診断へお越しください。※シミュレーション作成には契約が必要です。
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非抜歯矯正で後悔しないためにできること

非抜歯矯正で後悔をしないためには、以下のポイントを押さえましょう。

【非抜歯矯正で後悔しないためにできること】

  • 抜歯・非抜歯にこだわりすぎない(手段を目的化しない)

  • コミュニケーションをとりやすい歯科医院を選ぶ

  • メリット・デメリット双方を教えてくれる歯科医院を選ぶ

  • 定期的な通院がしやすい歯科医院を選ぶ

  • 複数の歯科医院を比較検討する

手段を目的化しない

「非抜歯で矯正をしたい」と考えていても、歯並びの状態によっては抜歯矯正が適切と言われるケースは少なくありません。

抜歯か非抜歯かで考えるのではなく「自分の理想の歯並びになるにはどのような治療法が適切なのか」を歯科医院で相談することが大切です。

「絶対に非抜歯で矯正したい」という考えのもと、矯正歯科医院選びをしてしまうと、無理な非抜歯矯正をすることにもなりかねません。

コミュニケーションを取りやすい歯科医院を選ぶ

カウンセリングをする医師

抜歯・非抜歯問わず、歯科矯正での後悔を防ぐには、治療ゴールの十分なすり合わせが不可欠です。

担当ドクターと「歯科矯正によってどのような歯並びを目指したいのか」を、しっかり話し合えるクリニックを選ぶのがおすすめです。

メリット・デメリット双方を教えてくれる歯科医院を選ぶ

ここまで紹介した通り、非抜歯矯正にもメリット・デメリットがあります。

非抜歯矯正のメリットだけでなく、デメリットやリスクも十分に説明してくれるクリニックであれば、安心して治療を受けられる可能性が高いでしょう。

定期的な通院がしやすい歯科医院を選ぶ

歯科矯正治療は1〜2年など長期間かかるケースも少なくありません。そのため、長期間通い続けられるクリニックを選ぶことが大切です。

ドクターの指示通りに通院できないと、当初の治療計画からズレが生じ、矯正がなかなか終わらない原因になります。

複数の歯科医院を比較検討する

一方の歯科医院では非抜歯矯正ができると言われ、他方の歯科医院では抜歯矯正でないと無理だと言われることもあります。一つの歯科医院で全て決めてしまうのではなく、ほかの歯科医院と比較して、自分が納得できる矯正治療方法を選択することが大切です。

またインターネットの口コミなどのみを参考に決めるのではなく、実際に歯科医院へ相談に行き、コミュニケーションの取りやすさなども比較して歯科医院を選んでくださいね。

   マウスピース矯正 Oh my teethは診断料が無料です。実際にほかの矯正歯科医院と検討中の方が多くいらっしゃいます。まずはお気軽にご予約ください。
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非抜歯矯正の症例を紹介

「自分の歯並びは非抜歯矯正でなおるのだろうか?」こう考えている方に向けて、実際の非抜歯矯正の症例(Oh my teethの症例)を紹介します。

出っ歯の症例

マウスピース矯正Oh my teethの非抜歯矯正(出っ歯)の症例
  • 総額:33万円 (税込)

  • 期間:4ヶ月

  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

すきっ歯の症例

マウスピース矯正 Oh my teethのすきっ歯(空隙歯列)の症例(部分矯正・非抜歯矯正)
  • 総額:33万円 (税込)

  • 期間:4ヶ月

  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

八重歯の症例

マウスピース矯正 Oh my teethの八重歯(叢生)の症例(部分矯正・非抜歯矯正)
  • 総額:33万円 (税込)

  • 期間:9ヶ月

  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

ガタガタの歯並びの症例

マウスピース矯正 Oh my teethのデコボコの歯並び(叢生)の症例(部分矯正・非抜歯矯正)
  • 総額:33万円 (税込)

  • 期間:4ヶ月

  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

マウスピース矯正 Oh my teethの注意事項
  • このほかの症例はこちらからご覧ください

歯科矯正における後悔を防ぐには適切な診断が重要

診断結果を説明している歯科医師

「無理な非抜歯矯正で出っ歯になった・横顔のバランスが崩れた」といった後悔を防ぐには、歯科医師による適切な診断を受けることが重要です。

まずは複数のクリニックに矯正相談に行ってみて、自分の歯並びは非抜歯矯正でなおるのかどうか尋ねてみましょう。

マウスピース矯正Oh my teethは、軽度~中等度の非抜歯矯正に対応したマウスピース矯正です。矯正に必要な初期検査(歯型スキャン・レントゲン撮影・ドクターによる診察など)が無料で受けられます。

歯並び診断では、ドクターがOh my teethの矯正プランに適合するかどうかを診断。不適合の場合は提携のワイヤー矯正医をご案内します。

ご予約は以下のボタンから24時間Webから受付中です。

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