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歯科矯正
最終更新日:2024年1月12日

抜歯矯正は後悔するって本当?その理由と抜歯するメリット・デメリット

「抜歯矯正で後悔した」という声を聞いて不安になっていませんか?しかし、抜歯が必要なのに非抜歯で進めると最終的な仕上がりに影響を及ぼす可能性があります。本記事では矯正治療はなぜ抜歯が必要なのか、後悔する理由、抜歯するメリット・デメリットについて紹介します。

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歯科矯正ブログ編集チーム

木村真由美

Oh my teethでのマウスピース矯正を経て、2021年6月に株式会社Oh my teethにジョイン。マウスピース矯正経験者としてOh my teethのオウンドメディア「歯科矯正ブログ」にて記事を更新中。ミッションは「歯並びに悩むすべての方に歯科矯正の確かな情報をお届けすること」。

「抜歯矯正で後悔したくない」と思う方は多いです。抜歯矯正では健康な歯を抜くことが多いため、治療をためらうことも珍しくありません。

しかし、抜歯が必要な場合に非抜歯を選ぶと最終的な仕上がりに満足いかず、結局あとで抜歯を行う可能性があります。

そこで本記事では、矯正治療で抜歯が必要な理由や抜歯矯正のメリット・デメリットを紹介します。抜歯矯正で後悔したくない方は必見です。

マウスピース矯正 Oh my teethでは、3D歯型スキャンで現在の歯並びの状態を可視化した上で、直接抜歯が必要かどうか相談できます。まずはお気軽に無料診断へお越しください。

まずは理想の歯並びをお聞かせください

抜歯矯正で後悔する?抜歯が必要な理由とは

抜歯矯正のイメージ

矯正治療で抜歯を行う主な理由は、歯を並べるスペースを確保するためです。歯とあごの大きさのバランスがよい状態は、歯がきれいに並びます。しかし、あごが小さいと歯はきれいに並びきれません。

たとえば、3人掛けの椅子に4人が座ろうとする場合のように、限られたスペースに歯を並べるのは困難になります。スムーズに治療を進めるには抜歯が必要です。

特に、以下のような症例は抜歯矯正で行われます。

  • 歯の大きさに対してあごが小さい

  • 親知らずが歯の移動を邪魔をしている

  • Eライン*の改善を目的としている

一般的に抜歯する歯は、前から数えて4・5番目の歯や親知らずです。抜歯のタイミングは矯正装置を装着する前に行われることが多いですが、治療開始後にタイミングを見計らうこともあります。

抜歯が必要かどうかは、お口の中の状態や矯正治療のゴールに応じてドクターが判断します。

「なるべく抜かない」「非抜歯矯正を推奨」と謳っていても、どうしても抜歯が必要になるケースがあることを理解しておきましょう。

鼻の先端とあごの先端を結んだ線のこと。唇がEラインよりもほんの少し内側に入っていると美しい横顔と言われています。

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「抜歯矯正で後悔した」「口元が引っ込みすぎた」などSNS上の声を目にした方もいるでしょう。実際に、抜歯矯正で後悔した理由で多いものを紹介します。

老けて見える

出っ歯やガタガタの歯並びは、抜歯矯正で前歯を後方に移動させる必要があります。しかし、抜歯によってできたスペースが大きい場合、口元が引っ込みすぎることがあり、ほうれい線が目立ち老けたような印象を与えてしまう可能性が。

特に、非抜歯矯正が推奨の方がEラインの改善を目的に無理に抜歯すると、このようなリスクが高まります。

ただし、矯正治療は長期間にわたるもののため、20代後半~30代にかけて行われた場合は、加齢による自然な変化である可能性もあります。

ブサイクになった

矯正中は噛み合わせの変化が生じやすいことに加え、装置をつけていることによって硬いものが食べられません。そのため、お口周りの筋肉が衰え、頬にハリがなくなったりほうれい線が目立つようになることがあります。

矯正治療終了後に表情筋トレーニングやマッサージを行うことで改善が期待できますが、そうならないためにも顔の変化について不安がある場合は、ドクターに相談することが重要です。

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痛みや腫れ

痛みや腫れに対して強い不安を持っている場合は、抜歯矯正で後悔することも考えられます。抜歯は麻酔をしっかりと効かせるため、術中に痛みをともなうことはありません。しかし、麻酔が切れてからは多少の痛みをともなうことがあります。

痛みの感じ方には個人差があるため、強い痛みが生じると後悔してしまう可能性があるのです。

特に抜歯後の注意点を守れない場合は、痛みや腫れが出やすくなります。痛み止めと抗生物質の服用方法や抜歯後の運動、入浴を避けるなど、ドクターの指示に従うことが大切です。

将来への不安

抜歯矯正は上下左右それぞれ1本ずつ、合計4本の歯を抜くことが多いです。親知らずを含む場合は、最大8本抜くこともあります。歯の本数が減少することで、将来のお口の健康維持に不安を感じるかもしれません。

しかし、悪い噛み合わせのまま放置するよりも、よい噛み合わせの方が一部の歯に過度な負担がかかりません。矯正治療は長期的な視点で見るとお口の健康を維持できる治療です。

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抜歯矯正は後悔だけじゃない!メリットは?

Eラインの説明画像

抜歯矯正を勧められた場合は、メリットとデメリットをよく理解しておくことが大切です。ここでは、抜歯矯正のメリットを紹介します。

正しい噛み合わせを得られる

抜歯によって歯を並べるスペースが確保できると、歯が正しい位置に並びやすくなります。噛み合わせが整うと咀嚼(そしゃく)効率や発音の改善、顎関節症のリスク軽減などさまざまなメリットがあります。

Eラインを改善できる

抜歯することによって前歯を大きく後方移動でき、Eラインを改善しやすいです。

反対に、出っ歯といった症例は非抜歯で行うと、口ゴボになる可能性があります。Eラインを改善したい方は、ドクターとよく相談のうえ抜歯矯正を視野に入れてみましょう。

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難しい症例に対応できる

中等度〜重度の症例は、非抜歯矯正では対応できないことも多いです。抜歯を行うことで歯を並べるスペース不足を解消し、歯を理想的な位置に移動できます。

抜歯矯正で後悔するデメリット

痛みが出ている様子の画像

抜歯矯正は、以下のデメリットがあります。

痛みが生じやすい

抜歯後は痛みや腫れが生じるリスクがあります。4本抜く場合は、2~4回の通院が必要になり、その度に同じような痛みをともなうこともあるため、不安を覚えてしまうこともあります。

治療期間が長くなる

抜歯でできたスペースは大きいため、完全に閉じるまでは1年~1年半程度と時間がかかります。その間は歯が動いている気がしないと感じやすいですが、少しずつ閉じていくので焦らずに治療を進めていきましょう。

抜歯矯正で後悔したくない!抜歯を避ける方法は?

インプラントアンカーを埋め込んだ歯型模型

抜歯した歯は元に戻せないため、中には抜歯せずに矯正治療を受けたいという方もいるでしょう。抜歯せずに歯を並べるスペースを確保する方法はいくつかあります。

ここでは、抜歯を避けるにはどうしたらよいか、対処法と治療方法を紹介します。

ドクターとよく相談する

まずはドクターとよく相談しましょう。抜歯が必要と判断された場合は、必ず理由があるはずです。

歯を並べるスペースを確保する方法は、いくつかあるため抜歯以外の選択肢が可能かどうかをしっかり話し合いましょう

また、納得がいかない場合は、非抜歯矯正を専門とするドクターの意見を聞くことも一つの手です。

ただ、ドクターに相談するのは敷居が高いと感じる方もいるでしょう。マウスピース矯正 Oh my teethの無料診断はネットで予約が完了し、歯並びの悩みを直接ドクターに相談できます。もちろん相談だけでもOKです。以下のボタンから簡単に予約できますので、お気軽にお越しください。

空き日程を確認する

インプラント矯正

インプラント矯正とは、歯ぐきに小さなチタン製のネジを埋め込み、そこを固定源として歯を動かす方法です。インプラント矯正を用いることで、抜歯矯正を避けられる可能性があります。

ただし、インプラント矯正を用いる場合は、親知らずの抜歯が必要になることと、費用が別途発生することもあるため事前に確認しておくことが大切です。

歯列を拡大する

「拡大床」と呼ばれる装置を用いて、あごの骨を広げる方法です。歯列の幅を拡大することで歯を並べるスペースが確保でき、抜歯を避けられる可能性があります。

研磨処置

歯と歯の間をほんの少しヤスリがけすることで、スペースを作る方法です。軽度の症例であれば抜歯せずに済む可能性があります。

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【抜歯矯正で後悔しないためのポイント】3選

ドクターから説明を受ける女性

抜歯矯正を勧められたら、後悔しないためにも以下のポイントを押さえておきましょう。

目的を理解する

抜歯矯正がなぜ必要なのか、歯を抜くことでどのような効果が期待できるのかなど、目的を理解することが重要です。

また、シミュレーションを行えるのであれば、抜歯した場合とそうでない場合を比較してみるのもよいでしょう。目的をはっきりさせておくことで、後悔しないで済む可能性が高まります

ゴールの擦り合わせをしっかり行う

治療前に理想の歯並びや噛み合わせについて、ドクターとしっかりと擦り合わせておくことが大切です。

あなたが理想とする歯並びとドクターがよいとする結果に齟齬が生じると後悔につながることがあるからです。抜歯矯正を勧められたら納得するまで話し合いましょう。

セカンドオピニオンを受ける

抜歯矯正を勧められ、ドクターの説明に納得できない場合はセカンドオピニオンを受けるのも一つの手です。セカンドオピニオンとは、現在治療を受けているクリニックとは異なるドクターの意見を聞くこと。治療の選択肢が広がる可能性があります。

まだ契約に進んでいない場合は、複数のクリニックでカウンセリングを受けることをおすすめします。

抜歯矯正で後悔しないためにメリット・デメリットを踏まえて歯科医師と相談すること

抜歯を勧められると健康な歯を抜きたくないとためらってしまう方も多いです。ただ、理想の歯並びとよい噛み合わせを得るためには、抜歯が必要なケースもあります。

抜歯矯正を勧められた場合は、なぜ必要なのか理解し、納得できるまでドクターと相談しましょう。

ちなみにクリニックによっては相談料・検査料・診断料が別途でかかることがあります。

マウスピース矯正 Oh my teeth導入クリニックでは、あなたの歯並びは抜歯が必要なのか無料で診断を受けられるので、まずはお気軽にご相談ください。

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