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歯科矯正
最終更新日:2024年3月8日

ワイヤー矯正の値段相場は?平均費用を種類別に解説

ワイヤー矯正相場タイトル

ワイヤー矯正の値段はいくらぐらいかかるのでしょうか?本記事では値段相場や平均費用を装置の種類・素材別に紹介します。ワイヤー矯正を検討中の方は必見です。

万樹さんアイコン
歯科医師

西尾万樹

東京表参道矯正歯科 院長。北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科勤務。2020年コスメコンシェルジュ取得。

「ワイヤー矯正の値段はいくらかかる?」
「費用を抑えられるワイヤー矯正の種類は?」

歯科矯正には高額な費用がかかるイメージがあるため、ワイヤー矯正を検討中にはこのような疑問を持つ人も多いのではないでしょうか?

そこで本記事ではワイヤー矯正の種類別の平均的な値段など以下について紹介します。

【本記事の要点】

  • ワイヤー矯正の値段は矯正方法の種類や全体矯正・部分矯正かで異なる

  • ワイヤー矯正の値段は矯正装置によっても異なり、目立たないワイヤー矯正は値段が高くなる

  • あごの成長を利用した矯正を子供に行う場合、大人のワイヤー矯正の値段とは異なることが多い

矯正方法比較
平均3ヶ月で出来る矯正

※2020/1~2023/7 Basicプランの平均(保定期間除く)

ワイヤー矯正:他の治療方法と比較

ワイヤー矯正相場2位置付け

歯並びを改善するためには、骨切りなどを含む外科的矯正治療・ワイヤー矯正・マウスピース矯正の方法があります。

また、矯正の方法の種類とは別に、全体矯正か部分矯正かの選択肢があります。

歯並びの問題の原因や程度、矯正後のゴールによって最適な矯正方法が異なってきます。

必ずしも、費用が高い・矯正期間が長いものを選ぶことで望んだ矯正結果を得られるとも限らないので注意しましょう。

ワイヤー矯正の値段の内訳

ワイヤー矯正相場3全体にかかる費用

ワイヤー矯正は矯正装置以外にも検査費や調整費などのお金がかかります。

費用のシステム(支払い方法や処置料金の加算方法)や各処置にかかる料金はクリニックによって異なります。

システムについては、治療に入る前に総額費用を支払い、追加の処置や治療が延長した場合にも追加料金が発生しない「トータルフィーシステム」のほか、調整や追加の処置の度に追加料金が発生するシステムなどがあります。

ワイヤー矯正の費用はどんな内訳で構成されているのか、確認してみましょう。

歯科矯正の流れ

内訳

費用目安

モデルケース(合計:98万円)

プレ矯正期間

カウンセリング

精密検査・診察

虫歯・歯周病治療

抜歯

無料~5,000円

10,000~65,000円

1,500~10,000円/回

5,000~15,000円/本

カウンセリング:無料
精密検査・診察:30,000円
虫歯・歯周病治療:なし
抜歯:4本(5,000円/本)

合計50,000円

矯正期間

矯正費用

調整料

10万~170万円

3,000~10,000円/回

矯正装置料:75万円
調整料:5,000円/回
矯正期間:2年間
矯正中の通院頻度:1ヶ月に1回

合計87万円

保定期間

保定装置料

観察料

10,000~60,000円

3,000~5,000円/回

保定装置料:20,000円
観察料:5,000円/回
保定期間:2年間
保定期間中の通院頻度:3ヶ月に1回

合計60,000円

ワイヤー矯正相場 ヘッダー プレ矯正期

カウンセリング:無料〜5,000円程度

カウンセリングとは、矯正のための検査に入る前に、ドクターに矯正に関する相談をする場です。カウンセリングではドクターに歯並びを目で見てもらうほか、自分の歯並びの悩みや歯科矯正について知りたいことなどをドクターに話します。

クリニックによってはカウンセリングと精密検査(歯型取り・レントゲン撮影・写真撮影など)を一緒に行うところもあります。

精密検査:10,000〜65,000円程度

精密検査では現在の歯並びやあごの骨の状態、むし歯や歯周病の有無などをチェックします。あわせて、以下のような問診や検査も行います。

  • 問診:歯並びが悪いことでの不便や自覚症状などをドクターがたずねます

  • レントゲン撮影

  • 歯型採得:3Dスキャナーまたは印象材を使った歯型取り

  • 写真撮影:口腔内・顔貌

診断料:10,000~50,000円程度

精密検査の結果をもとに、歯科医師による診断をする際にかかる料金です。診断では矯正治療の歯の動かし方のシミュレーションをしたり(治療計画の立案)、どのように治療を進めていくかを決定します(治療方針の決定)。

虫歯・歯周病治療:1,500〜10,000円程度/回

精密検査で虫歯や歯周病が見つかった場合、原則として、それらの病気を先に治療してから矯正に入ります。虫歯や歯周病治療に対応していない矯正専門クリニックの場合、別の一般歯科のクリニックで虫歯や歯周病治療を行います。

上記は保険診療の場合の値段の目安です。自由診療(自費診療)で虫歯や歯周病を治す場合は上記以上の金額が必要です。

抜歯:5,000〜15,000円程度/本

矯正では歯を移動するスペースを作るために歯を抜くことがあります。抜歯を行っていない矯正専門のクリニックの場合は、別のクリニックで抜歯をしてもらう必要があります。

矯正のための抜歯は原則自由診療です。

自由診療は比較がカギ!

歯科矯正は自由診療

自由診療は、保険がきかず高額になってしまうことも。

例えば、カウンセリングから検査・診断までに50,000円程かかってしまうクリニックでは先生と合わないと感じたら、クリニックを変えづらく、損をしてしまいます。

マウスピース矯正のOh my teethならカウンセリング、精密検査、診断料が無料で矯正の相談ができます。

ご自身に最適の矯正方法を提案してもらいましょう。

空き日程を確認する

※実際にOh my teethが適合するかは歯科医師の診断が必要です

ワイヤー矯正相場 ヘッダー 矯正期間

矯正装置:30〜170万円程度

全体矯正

部分矯正

表側矯正

60万〜130万円

30万〜60万円

裏側矯正

100万〜170万円

40万〜70万円

ハーフリンガル矯正

80万〜150万円

35万〜65万円

上の項でお伝えした矯正装置の料金です。装置の種類や全体矯正か部分矯正かでも値段が違ってきます。

調整料(3,000〜10,000円程度/回)

調整料とは、矯正装置の調整にかかる料金です。

ワイヤー矯正では通常、通院の度に調整を行います。通院の頻度は患者さんや症例によって異なりますが、ワイヤー矯正の場合はおおむね、1か月に1回程度の場合が多いです。

最初に総額料金が提示されるトータルフィーシステムのクリニックの場合には調整料が含まれている場合があります。クリニックによっては調整毎に料金がかかるところもありますので、カウンセリングのときに確認してみましょう。

ワイヤー矯正相場 ヘッダー 保定期間

保定装置料:10,000〜60,000円程度

歯科矯正では矯正治療終了後に、整った歯並びが後戻り(歯がもとの位置に戻ってしまうこと)しないよう、リテーナーと呼ばれる保定装置をつけて保定を行います。

保定とは整った歯並びを身体になじませる期間。保定装置はいくつかの種類があり、クリニックや装置の種類によって料金が異なります。

保定観察料:3,000~5,000円程度/回

保定期間中は定期的にクリニックに通院し、ドクターに歯並びや口の健康状態をチェックしてもらいます。これを保定観察と呼びます。

保定観察料はトータルフィーシステムの場合は最初に提示される料金に含まれていることがあります。クリニックによっては観察の度に料金を支払うところもあります。

ワイヤー矯正:種類別の値段相場

ワイヤー矯正相場4種類別

ワイヤー矯正の種類別の値段を紹介します。

大きく分けて3種類の矯正方法がある

内容

全体矯正の値段・期間の目安

部分矯正の値段・期間の目安

表側矯正

歯の表側に装置をつける方法

60万~130万円
1~3年程度

30万~60万円
2ヶ月~1年程度

裏側矯正

歯の裏側に矯正装置をつける方法

100万~170万円
2~3年程度

40万~70万円
5ヶ月~1年程度

ハーフリンガル矯正

上の歯は裏側・下の歯は表側に矯正装置をつける方法

80万~150万円
2~3年程度

35万~65万円
5ヶ月~1年程度

point! 表側矯正の値段が最も安い

表側矯正・裏側矯正・ハーフリンガル矯正のうち、平均相場として最も安いのは約10万~130万円の表側矯正です。次に約35万~150万円のハーフリンガルが安く、最も高いのは約40万~170万円の裏側矯正です。

裏側矯正の値段が高い理由としては、以下の点が挙げられます。

  • 歯の裏側に矯正装置をつけるためには特殊な専門技術が必要

  • 矯正装置の作製に手間がかかる

ハーフリンガル矯正は上半分を裏側、下半分を表側矯正にするため、中間の価格帯となっています。

point! 全体矯正よりも部分矯正の方が値段が安い

「全体矯正」「部分矯正」は、歯科矯正で歯を動かす範囲に応じた分類です。詳しくは以下をご覧ください。

【矯正の範囲】

  • 全体矯正:奥歯から歯並び全体を整える

  • 部分矯正:前歯のみなど部分的に整える

値段としては、奥歯から歯並び全体を矯正する全体矯正の方が約60万~170万円と高いです。前歯のみなど歯並びを部分的に整える部分矯正は約30万~70万円と全体矯正よりも安くなります。

矯正期間についても、全体矯正の方が部分矯正よりも歯を動かす範囲が広いため長いです。その点も、全体矯正の値段が部分矯正よりも高くなる理由です。

ワイヤー矯正とは?値段・期間・メリット・デメリットなど徹底解説

大人の歯列矯正の費用平均はいくら?相場・種類別の値段・支払い金額を抑える方法を紹介

ワイヤー矯正装置(ワイヤー&ブラケット)の素材別の値段相場

ワイヤー矯正相場6素材別

ワイヤー矯正の値段は、装置に使われている素材の種類によっても異なります。以下はワイヤー矯正に用いられるブラケットとワイヤーと呼ばれる装置の素材別の特徴と、平均的な値段の目安です。

特徴

費用目安

メタルブラケット

最も一般的な金属製

30万〜80万円

ハイブリッドブラケット

目立ちにくく手頃な値段

35万〜80万円

プラスチックブラケット

目立ちにくく手頃な値段

60万〜90万円

ジルコニアブラケット

美しく強度に優れる

65万〜100万円

セラミックブラケット

歯の色調と近く目立ちにくい

65万〜100万円

ホワイトワイヤー

白く目立ちにくいワイヤー

+10万円

point! 目立たない矯正装置は値段が高くなる傾向にある

ワイヤー矯正の値段が最も安いのは、金属製のメタルブラケットとワイヤーを用いた場合です。ほかの矯正装置については、使われている素材が高価になるほど値段が上がります。

以下のブラケットの費用は全体矯正の場合の値段です。部分矯正の場合は以下の値段よりも安くなります。前歯のみの部分矯正では以下の金額の6割~半額程度で済むことが多いです。

ブラケットの種類別の値段

一般的な金属製のブラケットのほか、歯の色になじみやすい、白や透明のクリアブラケットがあります。

メタルブラケット(一般的な金属製のブラケット)

最も一般的な金属製のブラケットです。値段の相場は30万~80万円程度です。

目立ちにくさなら:ハイブリッドorプラスチック

ハイブリッドブラケットは、プラスチック樹脂(レジン)にセラミックをミックスして固めて作られたブラケットです。白色のため歯の色になじみ、目立ちにくいのが特徴です。値段の相場は35万~80万円程度です。

プラスチックブラケットは、ポリウレタンやポリカーボネートでできた透明なブラケットです。透明のため目立ちにくいのが特徴。値段の相場は60万~90万円程度です。

強度で選ぶなら:ジルコニアブラケット(白いブラケット)

ジルコニアでできた白色のブラケット。ジルコニアは人工ダイヤモンドと呼ばれるほど強度が高く、メタルブラケットと同程度の強度があります。プラスチックブラケットやセラミックブラケットよりも着色しにくいのが特徴。値段の相場は65万~100万円程度です。

歯の色に近いのは:セラミックブラケット(白いブラケット)

セラミックでできた白色のブラケットです。ハイブリッドブラケットやジルコニアブラケットと比べ、より歯の色に近い白さがあり、目立ちにくいのが特徴。値段の相場は65万~100万円程度です。

【あわせて読みたい】セラミックブラケットの特徴は?ほかの目立たない矯正との違いも解説

結紮装置(固定装置)の種類別の値段

一般的な装置のほか、ブラケットとワイヤーを固定しない装置もあります。

セルフライゲーションブラケット

セルフライゲーションブラケットとは、従来のブラケット装置のようにブラケットとワイヤーを固定しない矯正装置です。

通常、ブラケット装置は歯に接着するブラケットとブラケットを縛るワイヤーのあいだをエラスティックゴムなどで固定します。この固定を結紮(けっさつ)と呼びます。

その点、セルフライゲーションブラケットはブラケットとワイヤーをゴムなどで固定せず、ブラケットについているシャッターを閉め、ごく弱い力でワイヤーを保持します。結紮がないため装置とワイヤー間の摩擦が少なく、弱い力で歯を動かせるため痛みや違和感を軽減できるメリットがあります。

値段の相場は70万~90万円程度ですが、クリニックによっては各ブラケット矯正の費用に+8万円程度の価格を設定しているところもあります。

ワイヤーの種類別の値段

一般的な金属製のワイヤーのほか、白く目立ちにくいホワイトワイヤーがあります。

ホワイトワイヤー

ホワイトワイヤー

白色で目立ちにくいワイヤーです。メタルワイヤー(銀色)に白い塗料を塗って白くしたものと、ロジウムという白い金属でコーティングしたものがあります。値段の相場は、各ブラケット矯正の費用に+10万円程度の価格を設定しているケースが多いです。

ワイヤー矯正の種類と値段を解説!目立たないものは高い?

ワイヤー矯正のお金がないならマウスピースもあり!?

ワイヤーお金がない時

デンタルローンを利用する

デンタルローンは、歯科矯正費用など歯科治療費を借りるためのローン商品です。分割払いができるため、まとまった費用が用意できない人におすすめです。

金利は平均年5%前後と一般の個人向け融資サービスに比べて低く、中学生や高校生などでも親の名義で申請を行うこともできます。

両親や祖父母に相談する

両親や祖父母から援助が受けられないか相談してみるのも一つの手。歯並びに対するコンプレックスや悩みを相談して理解を得るとよいでしょう。まずはクリニックの矯正相談へ一緒に行ってみることをおすすめします。

歯の矯正は大人になってからでもはじめられるので、中学生や高校生で援助を受けるのが難しい場合は、自分の収入が安定する社会人になってからスタートしてもいいでしょう。

もっと安い治療方法が向いている可能性も?!

歯並びによっては、ワイヤー矯正よりも費用を抑えた治療方法が向いている人もいます。

必ずしも値段が高く、矯正期間が長いものが最適とは限りません。

Oh my teethのマウスピース矯正なら総額33万円(※Basicプラン)で最短2ヶ月※で矯正ができます。

ぜひ一度ご自身に合った矯正方法を相談してみましょう!

※2020/1~2023/7 Basicプランの実績値(保定期間除く)

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大人と子供でワイヤー矯正の費用は変わる?

大人と子供ワイヤー

※あごの成長度合いや歯の生え替わりの状況などによっても、適切な矯正方法は異なります。

ここまでは大人の歯科矯正である成人矯正におけるワイヤー矯正の値段の平均相場について紹介しました。では、大人と子どものワイヤー矯正では、値段は変わるのでしょうか?

あごの成長過程にある子供の矯正は大人とは異なる

大人と子どもの矯正は、子どもの年齢によっては治療内容や治療方針自体が異なります。

子どもの矯正は、通常、0期・1期・2期と年齢を3段階に分けて治療が行われます。このうち、0期と1期の治療では、あごの成長を利用してあごの正しく発達を促す治療を主に行います。

以下は子どもの歯科矯正の期間別の値段の目安です。

矯正時期

矯正費用

矯正期間

0期治療(3〜5歳ごろ)

3万〜10万円

1年〜2年

1期治療(6〜12歳ごろ)

20万〜30万円

10ヶ月〜3年

2期治療(13歳以降)

30万〜100万円

1〜3年

中学生・高校生では大人と同様の矯正が行われる

永久歯が生えそろい、あごの成長がほぼ完了した中学生や高校生以上の子どもがワイヤー矯正を行う際は、基本的に大人と同様の方法です。中学生以上(場合によっては小学校5、6年以上)の子どものワイヤー矯正の値段の平均相場は、上の表でお伝えした大人のワイヤー矯正の平均相場とほぼ同じです。

ただし、中学生になったからと言って必ずしも大人と同様のワイヤー矯正を行うとは限りません。あごの成長具合や歯並びによっては子どもが成長するのを待って、あごの成長がほぼ完了したころを見計らって歯科矯正をはじめるケースもあります。

成長を待つ期間は個人差があります。中高生になってもあごが成長している兆候が見られるケースでは、二十歳前後になるまで歯科矯正を見合わせる場合もあります。

子どもの歯並びが気になる場合には早めに相談することが大切です。特に犬歯が生える前の0期(3歳から5歳ごろ)および1期の時期(6歳から12歳ごろ)の子どもは、この時期を逃すとあごの成長を利用した小児矯正を受けられなくなる可能性があります。

ワイヤー矯正の期間はどれくらい?大人と子供に違いはある?

もちろん大人になってから矯正をされる方も増えています。

どんどん身近になっている歯科矯正。早く始めれば、より長く理想の歯でいられる期間が過ごせます。

ワイヤー矯正の値段は方法や装置の種類によって異なる

ワイヤー矯正の値段は矯正方法や矯正装置の種類によって異なります。また、検査料や診断料など装置以外にかかる料金もあり、基本的に自由診療のためクリニックごとに料金設定が異なります。

ワイヤー矯正の値段が気になる人は、カウンセリングの時点で、自分の歯並びをなおすのに必要な費用をドクターに尋ねてみてください。

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