歯科矯正はローンは月々いくら?デメリットや審査のポイントを解説

「歯科矯正をしたいけれど、費用が高くて踏み出せない……」と感じていませんか?
そんなときに検討したいのが、歯科治療専用のローン「デンタルローン」です。月々数千円から歯科矯正をスタートできる方法として、デンタルローンを取り扱う金融機関・歯科クリニックが増えています。
そこで本記事では、
デンタルローンの仕組みや申し込みの流れ
デンタルローンの支払いが月々いくらになるのか
審査を通過するためポイント
医療費控除の申請方法
など、矯正を始める前に知っておきたい情報をわかりやすく解説します。
「無理なく、自分らしく矯正を始めたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

木村真由美
Oh my teethで のマウスピース矯正を経て、2021年6月に株式会社Oh my teethにジョイン。マウスピース矯正経験者としてOh my teethのオウンドメディア「歯科矯正ブログ」にて記事を更新中。ミッションは「歯並びに悩むすべての方に歯科矯正の確かな情報をお届けすること」。
目次
- 歯科矯正で使えるデンタルローンとは?
- 月々いくらになる?歯科矯正のデンタルローン返済シミュレーション
- 治療費50万円・24回払いの月々のローン支払額(表側矯正✕部分矯正の例)
- 治療費100万円・36回+ボーナス併用払いの月々のローン支払額(マウスピース矯正✕全体矯正の例)
- 歯科矯正でデンタルローンを利用するメリット
- 歯科矯正でデンタルローンを利用するデメリット・注意点
- デンタルローンの申し込みから審査までの流れと通過するコツ
- デンタルローンの申し込みはどう進める?
- デンタルローン審査の基準や条件
- デンタルローン審査を通過するためのポイント
- デンタルローンはほかの支払い方法とどう違う?一括・分割・クレカとの比較
- 歯科矯正のローンでも医療費控除は使える?対象条件と申請方法
- 歯科矯正のデンタルローンに関するよくある質問(FAQ)
- 学生で歯科矯正を始めるときデンタルローンは組めないって本当?
- デンタルローンはいくら借りられるの?一部だけ借りるのも可能?
- 持病があるとローンに落ちるって本当?
- デンタルローンの利子(金利)はいくら?
- デンタルローンを賢く利用して、無理のなく歯科矯正を始めよう

デンタルローンとは、歯科治療を目的に金融機関から融資を受けることです。
金融機関が歯科クリニックに支払う治療費を一時的に立て替え、患者さんは治療費と利息を分割払いで金融機関に返済していく仕組みとなっています。
返済は、毎月一定金額を金融機関に支払っていくのが基本ですが、ボーナス時や資金に余裕ができた時に多めに返済する方法もあります。
デンタルローンの利率は一般的に3%〜8%程度。使用目的が決まっていないフリーローンの利率の相場は4%〜15%程度のため、比較的低金利なのはうれしいポイントです。
歯科矯正には数十万円以上の費用がかかることもあり、「まとまったお金がないから始められない」と悩む方も多いでしょう。
そんな方にとって有力な選択肢が、デンタルローンです。

歯科矯正の費用が高くても、デンタルローンを活用すると「月々の分割払い」で無理なく支払えます。
では、実際にデンタルローンを利用すると、月々の返済金額はどのくらいになるのでしょうか?
ここでは、歯科矯正の費用相場を確認してから、「表側矯正で部分矯正を行った場合」「マウスピース矯正で全体矯正を行った場合」の2つのパターンでシミュレーションしてみましょう。
「まずは、歯科矯正の費用相場を知りたい」という方は、以下の記事もご覧ください。
治療費50万円・24回払いの月々のローン支払額(表側矯正✕部分矯正の例)
表側矯正の部分矯正で、治療費50万円を24回払いで支払った場合のシミュレーションは以下の通りです。

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治療費100万円・36回+ボーナス併用払いの月々のローン支払額(マウスピース矯正✕全体矯正の例)
治療費100万円を36回+ボーナス併用払いで支払った場合のシミュレーションも見てみましょう。

※ボーナスは年2回で試算しています
※出典:イオンプロダクトファイナンス株式会社デンタルローンシミュレーション
一度に治療費を支払うことが難しくても、デンタルローンを活用することで月々の負担を減らせます。また、経済的な余裕があるボーナス月に多く返済する設定も可能です。
歯科矯正のように治療費が高額になる場合は、デンタルローンも選択肢の一つになりますね。
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デンタルローン最大のメリットは、まとまった資金がなくても、希望のタイミングで矯正治療を始められる点です。高額な治療費を計画的に分割で支払えます。
お金が貯まるまで待つ」必要がなく、すぐに治療を始められる
クレジットカードより金利が低く、支払総額を抑えられる
月々の支払額や返済期間を、ご自身の収入に合わせて無理なく設定できる
ローンで支払った費用も医療費控除の対象になる
デンタルローンを利用する際は、金利がかかるため支払総額は増えること、そして審査があることを理解しておく必要があります。利用前に以下の点を確認しましょう。
金利手数料が上乗せされるため合計金額は高くなる
信販会社が定める審査基準を満たさないとローンが組めない
万が一、治療を途中でやめてもローンの返済義務が残るケースが多い
繰り上げ返済の可否や手数料など、契約内容の確認が必須

ここからは、デンタルローンを利用するにあたり必要な手続きや審査を通過するポイントを解説します。
デンタルローンの申し込みはどう進める?
デンタルローンの申し込み方法は、主に2通りあります。
1つめは、金融機関と提携している歯科クリニックで申し込む方法。2つめは、デンタルローンを取り扱っている金融機関で直接申し込む方法です。
今回は、それぞれの違いや特徴をわかりやすく比較表で整理しました。
申込方法 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
①歯科クリニック提携のデンタルローン | 歯科クリニックが提携している金融機関を通じて申し込むパターン | ・その場で申し込めて手続きがスムーズ | ・金融機関を自分で選べない |
② 金融機関のデンタルローンに直接申し込む | 自分で銀行や信販会社のデンタルローンに申し込むパターン | ・金利や条件を比較して選べる | ・審査が厳しめ |
申し込み方法で迷ったら、まずは歯科クリニックの提携ローンを確認するとよいでしょう。審査が通りやすく、金利も抑えられる傾向にあります。
金利や返済期間を自分で選びたい場合は、金融機関の複数ローンを比較して申し込むのも選択肢です。
Oh my teethのマウスピース矯正もデンタルローンを利用できます。WEBでお申し込みいただくので、必要書類は原則不要。矯正治療費のお悩みがぐっと減りますよ。
→ まずは、Oh my teethの無料カウンセリングを予約する
デンタルローン審査の基準や条件
デンタルローンの申し込み後、正式に借り入れるには金融機関の審査を通過する必要があります。審査では、ローンの返済能力があるかどうかをチェックします。
審査には1~2週間程度かかることも多いため、余裕を持って手続きを進めましょう。
<審査で確認される内容>
年収
勤務先
勤続年数
年齢
雇用形態(正社員・アルバイト・パートなど)
居住形態(持ち家の有無・家族構成など)
さらに金融機関では、自身が申告する内容に加え、過去の返済履歴などを確認し、総合的な審査を行います。
たとえ年収が高くても、他に多額のローンがあったり、滞納履歴があったりすると、審査に通らない可能性も十分に考えられます。
デンタルローン審査を通過するためのポイント
審査に通るためには、収入の安定性と返済能力を示すことが重要です。以下の点を意識しましょう。
申告情報に誤りがないよう正確に記入する
他のローンやカードローンの返済状況を整理する
頭金を入れて借入額を下げる
家族と同居している/持ち家がある場合は記載する
また、審査結果によっては「連帯保証人」が必要に なることもあります。
特に学生や主婦の方など、収入面に不安がある方は事前に家族に相談し、協力してもらえる環境を整えておくと安心です。

歯科矯正には、デンタルローン以外にもいくつかの支払い方法があります。それぞれのメリット・デメリットを知った上で、自分に合った支払方法を選択しましょう。
項目 | デンタルローン | 一括払い(現金・銀行振込) | 分割払い(院内分割) | クレジットカード払い | その他のローン |
---|---|---|---|---|---|
分割回数 | 任意に設定できる | 1回 | 2回〜36回(※歯科クリニックによる) | 1回または分割(任意の 回数) | 任意に設定できる |
利息(分割手数料) | 安め(※3%〜8%程度) | なし | なし または 安め | なし ※ただし分割の場合は手 数料が発生 | 高め(※4%〜15%程度) |
審査 | 厳しめ | 不要 | 不要 | すでにクレジットカードを持っている場合は不要 | 比較的通りやすい |
メリット | ・他のローンよりも金利が低い | ・利息や手数料が不要 | ・分割手数料や利息が不要または安い | ・クレジットカードのポイントが貯まる | ・デンタルローンよりも審査が通りやすい |
デメリット | ・審査が厳しめ | ・まとまった資金が必要 | ・分割回数や利用条件に制限があることが多い | ・支払える 額は利用限度額以内に限られる | ・金利が高い |
※本表は、一般に想定されるケースを元に作成しています。
以下で、それぞれの違いをより詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
一括払いとの比較
一括払いは、 口座振込や現金で歯科矯正にかかる費用を全額一度に支払う方法です。矯正開始前に支払いを済ませるのが一般的であるため、早めにまとまった費用が必要になります。
手数料や利子がかからないことが最大のメリットですが、経済的な負担は大きくなりがちです。矯正費用が比較的安い場合や、経済的に余裕がある場合に検討したい方法と言えます。
分割払い(院内分割)との比較
歯科クリニックによっては、独自の分割払いプランを用意しています。歯科矯正にかかる費用を所定の回数(2回〜24回が一般的)で分割し、毎月支払っていく方法です。
メリットは、まとまった金額や審査が不要な点です。デンタルローンよりも、手数料が安いまたは無料な場合も多いため、トータルコストも抑えられます。
一方で、支払い回数の選択肢が少なかったり、対応しているクリニックが限られたりするのはデメリットです。利用にあたって、治療内容や支払い期間に条件がある場合もあるため、事前にチェックしておきましょう。
「分割払いにしたいけど、金利や手数料はできるだけ安く済ませたい」という方におすすめの選択肢です。
クレジットカード払いとの比較
歯科クリニックによっては、歯科矯正の費用をクレジットカードで支払える場合もあります。デンタルローンと異なり、すでにクレジットカードを持っている場合は新たな審査が不要で、すぐに利用できるのが利点です。
クレジットカードの種類によっては、ポイントが貯まるため、費用負担も抑えられます。また、クレジットカードの支払い方法は、一括払い・分割払い・ボーナス払いなどがあるので、自分に合った支払い方法を柔軟に選べるのも特徴です。
ただし、クレジットカードの分割払いは3回目から手数料が発生することが多く、手数料無料で使えるのは2回払いまでが一般的です 。
また、クレジットカードには利用限度額によっては、歯科矯正の治療費が高すぎると利用できない場合があるため、事前に限度額を確認しましょう。
「ポイントを貯めてお得にクレジットカードを使いこなしたい」という方におすすめの選択肢です。
その他のローンとの比較
その他のローンには、借り入れたお金の使い道を自由に選べるフリーローンがあります。デンタルローンと 同じように、借り入れたお金を歯科治療にあてることも可能です。
メリットは、デンタルローンと比較して審査に通りやすく、返済回数や借入額の自由度が高いこと。一方で、年利が高く設定されていることが多いため、トータルコストはどうしてもかさんでしまいます。
「長期分割でコツコツ返済していきたい」「引っ越しや趣味で急な出費がありそう」という方はフリーローンを検討してみてもよいでしょう。

歯科矯正の費用の支払いでローンを利用しても、条件を満たせば医療費控除は受けられます。
医療費控除とは、年間の医療費が一定額を超えたときに、所得税の一部が戻ってくる制度です。歯科矯正が医療費控除の対象になるかどうかは、「治療目的」か「審美目的」かで判断されます。
【医療費控除の対象になる例】
噛み合わせや発音の改善が目的の治療
子どもの歯科矯正
一方で、見た目を良くするための歯科矯正は対象外になります。
また、ローンで歯科矯正の費用を支払った場合、医療費控除の対象になるのは治療費分のみで、利息や手数料は対象になりません。
また、控除を受けるには確定申告が必要です。ローン契約の年に、治療費全額を医療費として申告可能なので、申請の流れも確認しておきましょう。
医療費控除の明細書やローンの契約書を準備する
確定申告書を記入する
電子申告(e-tax)または郵送で確定申告書を提出する
家族分の医療費も合算可能なため、申請時にチェックしておくと、さらに節税効果が高まります。
「矯正費用は高いから……」と迷っている方も、医療費控除を前提に費用設計を考えると、実質的な自己負担を抑えながら歯科矯正を進められます。
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最後にデンタルローンでよくある質問をまとめました。
学生でも利用できるのか、一度に借りられる金額は?など、気になる疑問を解決しておきましょう。
学生で歯科矯正を始めるときデンタルローンは組めないって本当?
学生でも条件を満たせば、デンタルローンの利用は可能です。
ただ、多くの金融機関では「安定した収入」や「成人であること」が申し込み条件とされています。しかし、アルバイト収入が安定しており、返済能力が認められれば審査に通るケースもあります。また、連帯保証人を立てることで、学生でも契約できる場合があります。
未成年で学生本人での契約が難しい場合は、一定の収入がある親権者名義でローンを組むことも選択肢のひとつです。
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デンタルローンはいくら借りられるの?一部だけ借りるのも可能?
デンタルローンの最大借入金額は金融機関によって異なりますが、500万〜1,000万円程度を上限としている金融機関が多いです。デンタルローンで借りられるお金は、歯科治療のみにしか使用できないため、まずは見積もり額を知るすることが大切です。
また、治療費の一部の金額をすぐに支払える場合、借入金額を減らしたり、ローンの頭金にしたりすることが可能ですので、金融機関に相談してみましょう。借入金額や借入期間を必要最小限にすることで、金利の支払額を減らせます。
持病があるとローンに落ちるって本当?
持病があっても、デンタルローンの審査に通る可能性は十分あります。
住宅ローンでは、不測の事態に備えて保険の加入が必要になったり、過去の病歴が審査に影響したりすることがありますが、デンタルローンは保険の加入は条件ではないことが一般的です。
デンタルローンの審査では、以下の点が重視されています。
安定した収入
勤務先や勤続年数などの信用情報
過去のローン返済状況
つまり、健康状態そのものではなく「返済能力」が中心的な判断材料です。持病があるからといって諦めず、一度クリニック提携のローン会社や金融機関に相談してみるとよいでしょう。
デンタルローンの利子(金利)はいくら?
デンタルローンの金利は、一般的に年3〜8%程度が目安です。
たとえば、50万円の治療費を金利5%、36回払いで支払った場合、金利の総額(手数料)は26,456円になります。

出典:イオンプロダクトファイナンス株式会社デンタルローンシミュレーション
金融機関のホームページには、借入額や毎月の返済額などを入力すると、返済額をシミュレーションできるものもあるため、積極的に活用してみてくださいね。

歯科矯正は高額な治療のひとつですが、支払い方法を工夫すると、経済的な負担を軽減しながら治療を始められます。
この記事では、歯科矯正におけるデンタルローンの仕組みや審査、返済シミュレーション、さらに医療費控除の活用まで幅広く解説しました。
<まとめ>
歯科矯正でデンタルローンを使える。
ローンを活用することで、まとまった資金がなくても歯科矯正を始められる。
ローンには審査があり、必ず利用できるわけではない。
デンタルローン以外にも分割払いの選択肢はある。
自分に合った支払い方法を選ぶことで、無理なく治療を続けられる。
==「一括で支払うのは難しい」「でも歯並びを整えたい」と感じている方にとって、デンタルローンは前向きな一歩を後押ししてくれる選択肢です。 ==
マウスピース矯正Oh my teethではBasicプランをデンタルローンで支払うと、月々9,800円※から歯科矯正を始められます。
まずは、無料カウンセリングで支払い方法や治療内容の相談をしてみるのがおすすめです。気軽な一歩から、理想の歯並びに近づいていきましょう。

※Basicプラン(330,000円)を36回払いした場合・・・9,800円×36回(初回のみ13,054円、手数料26,054円、総額356,054円)