歯科矯正
最終更新日:2025年6月22日
【学生向け】歯科矯正費用を分割払いできる?値段相場・デンタルローン・医療費控除も徹底解説

歯科矯正を始めたいけれど、「費用が心配で踏み切れない」という大学生・専門学生の方も多いのではないでしょうか?
自由診療である歯科矯正の費用は、全体矯正で60万〜170万円、部分矯正でも30万〜70万円ほどかかるのが一般的です。
しかし、分割払いやデンタルローン、医療費控除などを活用することで、学生でも無理なく歯科矯正をスタートできます。
本記事では歯科医師とお金のプロ(FP)のダブル監修のもと、大学生・専門学生向けに「歯科矯正の値段」について紹介します。
以下の内容がわかるのでぜひ参考にしてみてください。
- 大学生のうちに歯科矯正を始めるべき理由と注意点
(見たいところにジャンプ)
「親に頼らず自腹で費用を出したい」「社会人になる前に終わらせたい」と考えている方は必見の内容です。
監修者:新井智美(トータルマネーコンサルタント)
マネーコンサルタントとしての個人向け相談、NISA・iDeCoをはじめとした運用にまつわるセミナー講師のほか、金融メディアへの執筆および監修に携わっている。現在年間200本以上の執筆・監修をこなしており、これまでの執筆・監修実績は3,000本を超える。
【保有資格】
・1級ファイナンシャル・プランニング技能士
・CFP®
・DC(確定拠出年金)プランナー
・住宅ローンアドバイザー
・証券外務員
・1級ファイナンシャル・プランニング技能士
・CFP®
・DC(確定拠出年金)プランナー
・住宅ローンアドバイザー
・証券外務員

目次
- 大学生におすすめの歯科矯正の方法と費用比較
- 歯科矯正の種類と特徴(メリット・デメリット)
- 【矯正方法別】費用相場と治療期間
- 歯科矯正費用の内訳
- 大学生でも利用できる!歯科矯正の費用の支払い方法
- 歯科矯正の料金体系は「トータルフィー制」と「都度払い制」の2つ
- 大学生にはどっちがおすすめ?歯科矯正の費用の支払い方法
- 自腹で払いたい!大学生でもデンタルローンは利用できる?
- お金がない場合はどうする?大学生の歯科矯正費用を安く抑える4つの方法
- ①保険が適用されるか確認する
- ②医療費控除を活用する
- ③部分矯正で治療できるか検討する
- ④モニター募集・学割を活用する
- 大学生が在学中に歯科矯正を始めるべき理由
- 社会人に比べて時間にゆとりがある
- 社会人になる前に治療が終わる
- 自信が持てる
- 虫歯・歯周病の予防ができる
- 歯が動きやすい可能性がある
- 大学生で歯科矯正を始める前に知っておきたい注意点
- 自分に合った矯正方法を選ぶ
- 痛みの感じ方と対処法を知っておく
- 治療を中断しないために支払い計画を立てる
- 抜歯が必要な場合は慎重に検討する
- 大学生の歯科矯正に関するよくある質問(FAQ)
- 月額いくらで歯科矯正できますか?
- 歯科矯正の支払いで頭金は必要ですか?
- 就活や就職前までに間に合いますか?
- 通院頻度はどのくらいですか?
- 費用の支払いは親名義じゃないとダメですか?
- 大学生でも歯科矯正は始められる!まずは費用や方法をプロに相談してみよう
大学生におすすめの歯科矯正の方法と費用比較

大学生の歯の矯正の値段は、大人の歯の矯正(成人矯正)と同じで、全体矯正で60万~170万円、部分矯正で30万~70万円ほどが目安です。
金額だけ見ると高く感じるかもしれませんが、矯正方法や治療範囲、支払いの仕方を工夫することで、学生でも無理なく始められるケースは多くあります。
ここでは、主要な矯正方法の特徴(見た目・期間・費用)と、費用の内訳についてわかりやすく整理します。自分に合った矯正方法を見つける参考にしてください。
歯科矯正の種類と特徴(メリット・デメリット)
矯正方法は主に、表側矯正・裏側矯正・ハーフリンガル矯正・マウスピース矯正の4種類があります。
それぞれに見た目・費用・通院頻度などの違いがあるため、自分の生活スタイルや優先度に合わせて選ぶことが大切です。
ちなみに、Oh my teethが2025年に実施したアンケート調査では、Z世代(15~29歳)の約6割が「マウスピース矯正」を選択しており、従来のワイヤー矯正(38%)を上回る結果となりました。
ちなみに、Oh my teethが2025年に実施したアンケート調査では、Z世代(15~29歳)の約6割が「マウスピース矯正」を選択しており、従来のワイヤー矯正(38%)を上回る結果となりました。

種類 | メリット | デメリット | 役立つ記事はこちら |
---|---|---|---|
・さまざまな症例に対応できる ・実績が豊富 | ・目立ちやすい ・食べかすが引っかかりやすい ・虫歯や歯周病になるリスクが高い | ||
・装置が目立たない | ・発音しづらい ・磨き残しが発生しやすい ・違和感を覚えやすい ・虫歯や歯周病になるリスクが高い ・治療期間が長い | ||
・装置が目立ちにくい | ・磨き残しが発生しやすい ・表側矯正よりも治療期間が長い | ||
・目立ちにくい ・矯正前と同じように食事と歯磨きができる | ・対応できる症例が限られる ・自己管理が必要 |
↓それぞれの矯正方法の特徴を紹介しているので、こちらもぜひチェックしてみてください。
表側矯正の特徴(メリット・デメリット)
表側矯正とは、歯の表面にブラケットとワイヤーをつけて歯を動かす方法です。歴史のある治療方法で豊富な実績があり、さまざまな症例に対応できます。
ブラケットやワイヤーは金属製のものを使用するので、目立ちやすいデメリットがあります。しかし、近年では目立ちにくい白いワイヤーやブラケットが誕生しており、目立ちにくくすることも可能です。
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裏側矯正の特徴(メリット・デメリット)
裏側矯正とは、歯の裏側にブラケットとワイヤーをつけて歯を動かす方法です。歯の裏側に装置をつけるので、ほとんど目立ちません。
しかし、表側矯正と比べると違和感を覚えやすく、慣れるまで発音しづらいのがデメリットです。また、歯磨きが難しくなるので、虫歯や歯周病になるリスクが高い傾向にあります。
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ハーフリンガル矯正の特徴(メリット・デメリット)
ハーフリンガル矯正とは、上あごは裏側矯正、下あごは表側矯正で歯を動かす方法です。表側矯正よりも目立たずに治療が行えます。
ただし、表側矯正、裏側矯正双方のデメリットを被る可能性があります。
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マウスピース矯正の特徴(メリット・デメリット)
マウスピース矯正とは、マウスピースを使って歯を動かす方法です。薄くて透明なマウスピースを使用するため、周囲の人に気づかれずに歯並びが整えられるのがメリットです。
ただし、矯正期間中は、マウスピースを1日20時間以上装着しなければならず、自己管理が必要になります。
マウスピース矯正 Oh my teethでは、毎日のLINEメッセージに答えるだけで装着管理ができます。モチベーション管理もお任せください。
【矯正方法別】費用相場と治療期間
装置の種類や矯正範囲(全体矯正・部分矯正)によって、費用と治療期間は大きく変わります。
以下の表で、治療の全体像を確認して、自分の予算とスケジュールに合う方法を見つけましょう。
矯正方法 | 全体矯正(費用/期間) | 部分矯正(費用/期間) | 通院頻度(目安) |
---|---|---|---|
表側矯正 | 60万〜130万円/1〜3年 | 30万〜60万円/2ヶ月〜1年 | 月1回程度 |
裏側矯正 | 100万〜170万円/2〜3年 | 40万〜70万円/5ヶ月〜1年 | 月1回程度 |
ハーフリンガル矯正 | 80万〜150万円/2〜3年 | 35万〜65万円/5ヶ月〜1年 | 月1回程度 |
マウスピース矯正 | 60万〜100万円/1〜3年 | 10万〜40万円/2ヶ月〜1年 | 1〜3ヶ月に1回 |
【最大10万円オフ】歯科矯正の費用を抑えるなら学割がおすすめ

歯科矯正にはある程度の費用と期間がかかります。特に大学生や専門学生の皆さんにとっては、大きな負担に感じられるかもしれません。
しかし、諦めるのはまだ早いです。マウスピース矯正 Oh my teethでは、学生の皆さんを対象としたお得な「学割&U23割」を用意しています。
学割を利用すれば、一般的な費用相場よりも負担を抑えて、賢く矯正治療をスタートできる可能性があります。詳細は以下のページでご確認ください。
歯科矯正費用の内訳
歯科矯正の値段は、プレ矯正・矯正期間・保定期間など治療の段階や、処置内容に応じてそれぞれ費用が発生します。
また、歯科クリニックによって、値段の設定や支払うタイミングが異なります。
治療の流れとそれぞれにかかる値段は、以下の表を参考にしてください。
歯科矯正の流れ | 内訳 | 費用目安 | モデルケース(合計:98万円) |
---|---|---|---|
プレ矯正期間 | カウンセリング 精密検査・診察 虫歯・歯周病治療 抜歯 | 無料~5,000円 10,000~65,000円 1,500~10,000円/回 5,000~15,000円/本 | カウンセリング:無料 精密検査・診察:30,000円 虫歯・歯周病治療:なし 抜歯:4本(5,000円/本) →合計50,000円 |
矯正期間 | 矯正費用 調整料 | 10万~170万円 3,000~10,000円/回 | 矯正装置料:75万円 調整料:5,000円/回 矯正期間:2年間 矯正中の通院頻度:1ヶ月に1回 →合計87万円 |
保定期間 | 保定装置料 観察料 | 10,000~60,000円 3,000~5,000円/回 | 保定装置料:20,000円 観察料:5,000円/回 保定期間:2年間 保定期間中の通院頻度:3ヶ月に1回 →合計60,000円 |
FP・新井智美さんのコメント
〈クリニック選びのポイント〉
装置の種類や矯正範囲はもちろんのこと、「通いやすい場所にあるか」「実績や評判はどうか」などもクリニックを選ぶポイントです。
事前にネットで認定医や専門医がいるかはもちろんのこと、検査の設備が充実しているかも確認しておきましょう。
クリニックを選ぶ際には、対応している矯正治療の数や費用相場なども含め、複数のクリニックを比較することが大切です。
特に費用相場は気になるところでしょう。サイトではざっくりとした金額しかわからないため、初診の時に「費用面について詳しく説明してくれるかどうか」も判断材料のひとつです。
大学生でも利用できる!歯科矯正の費用の支払い方法

歯科矯正は自由診療となるため、まとまった金額が必要になるケースがほとんどです。しかし、学生でも支払いやすい制度や方法は存在します。
ここでは「支払い体系の違い」「一括・分割・デンタルローン」など、具体的な支払い方法を比較しながら解説します。
歯科矯正の料金体系は「トータルフィー制」と「都度払い制」の2つ
矯正費用の料金体系には、大きく分けて次の2つがあります。
支払い体系 | 特徴 | 向いている人 | 注意点 |
---|---|---|---|
トータルフィー制(総額制) | 初回に総額を提示し、以降追加費用なし | 予算管理を明確にしたい人/治療期間が延びそうな人 | 初期費用が高額になりやすい |
都度払い制(回数制) | 治療ごとに支払う都度清算型 | 月々の負担を抑えたい人/治療内容が明確な人 | 総額が不透明になりがち/長期化で割高になることも |
トータルフィー制(総額制)
トータルフィー制(総額制)は、治療開始前に矯正の総額が提示され、一括払いまたは分割払いで支払う方式です。
調整料なども含まれていることが多く、途中で費用が増えるリスクを抑えられます。
歯の乱れ具合がひどく、治療期間が長引きそうな方におすすめです。
都度払い制(回数制)
都度払い制(回数制)は、来院ごとに処置代や調整料を支払うスタイルです。
装置の費用を一括で支払い、調整料のみ通院の度に支払うケースと、装置代金を分割し、通院の度に調整料と一緒に支払うケースがあります。
総額制と回数制どちらがいいかは、矯正期間やライフスタイルなど人によって異なります。クリニックによって採用しているシステムが異なるため、カウンセリング時に確認し、自分に合った支払い方法を選択することが大切です。
FP・新井智美さんのコメント
〈都度払い制について 〉
都度払い制は「処置別支払い制」ともいいます。デメリットは、トータルフィー制(総額制)と異なり、途中から追加費用が発生する可能性がある点です。
ただ、クリニックによっては、処置別支払い制でも金額の上限を設けているところもあります。費用総額が分かった時点でクリニックに処置別支払い制の上限が設定されているかを確認し、最終的な支払い方法を決めるとよいでしょう。
大学生にはどっちがおすすめ?歯科矯正の費用の支払い方法

歯科矯正費用の支払い方法は大きく、一括払いと分割払いに分けられます。
一括払い
治療がはじまる前に、矯正の値段を現金やクレジットカード、銀行振込などで一括払いする方法です。
クリニックによって、通院時に矯正の値段とは別に調整料が発生します。矯正の値段を抑えたい方は、調整料を含めたトータルフィー総額制を採用しているか確認しておきましょう。
分割払い
分割払いには、以下の3つの方法があります。
クレジットカード
お手持ちのクレジットカードを利用することで、簡単に分割払いができます。デメリットは、クリニックによって対応していない点やデンタルローンに比べると金利が高い点です。
デンタルローン
デンタルローンとは、歯の治療に特化した「医療ローン」の一つです。デンタルローンはクレジットカードに比べて、金利が安く済みます。
デメリットは、審査があり、手続きが手間に感じる点です。支払い回数は、信販会社や銀行によって異なりますが、1~120回まで対応しています。
院内分割払い
院内分割払いとは、クリニックが独自で提供している支払い方法のことです。
クリニックにもよりますが、治療費を金利・手数料なしで対応してくれるところもあります。たとえば、治療費が120万円で治療期間が2年の場合、毎月5万円と調整料を2年間支払います。
FP・新井智美さんのコメント
〈クレジットカードの注意点 〉
クレジットカードの分轄払いを選ぶ際には、まず適用される金利を確認しましょう。
クレジットカードを利用するメリットはポイントが貯まる点ですが、それ以上に利息負担が大きくなるのであれば、デンタルローンを選ぶ方がいいでしょう。
また、クレジットカードには保有者に応じた月間のショッピング上限枠が設定されています。上限枠よりも治療費の方が高い場合は一括払いが利用できません。
特に学生が持つクレジットカードは上限枠が低く設定されているケースが多いため、事前に自分のクレジットカードのショッピング上限枠を確認することも忘れないようにしてください。

※月額3,500円とは:上下前歯の部分矯正プランを120回払い(初回3,519円)で支払う場合の分割支払い金額。総額420,019円(税込)。
Oh my teethの矯正プランや支払い方法について詳しくはこちら
自腹で払いたい!大学生でもデンタルローンは利用できる?

デンタルローンは、学生をはじめ未成年の場合、利用できないケースが一般的です。
デンタルローンを提供している信販会社・銀行は、借入れ条件として「18歳以上で安定した収入があること」を挙げています。
そのため、学生や未成年の方は、デンタルローンの審査に通過するのは簡単ではありません。学生で、デンタルローンの申し込みを検討している場合は、親権者名義での申し込みをおすすめします。
FP・新井智美さんのコメント
〈親権者名義でのデンタルローンを利用する際の注意点 〉
親権者名義のデンタルローンを利用する場合、法律上の返済義務も親権者が負うことになります。
そのため、学生本人が治療費を負担していくのであれば、毎月どのようにお金を渡すのかなど、具体的な返済方法について事前にしっかりと話し合っておくことが大切です。
また、親権者だからといって必ずローンの審査に通るとは限りません。たとえば、親御さんに他にもローンがあるなどして返済能力に懸念があると判断されたり、過去の支払い状況といった信用情報に問題があったりする場合には、申し込みをしても審査に通らない可能性があります。
なお、デンタルローンの申し込み~治療開始までの流れは以下のとおりです。
- 治療費の見積もりをもらう
まずは歯科クリニックでカウンセリングを受け、治療計画と費用の総額を確認しましょう。クリニックによっては提携の信販会社があるため、その場でデンタルローンの相談ができるケースもあります。 - デンタルローンに申し込む
信販会社や銀行、または歯科クリニックの窓口で申し込み手続きを行います。最近は、オンラインで完結できる金融機関も増えており、必要事項を入力・送信するだけでOK。審査時間は最短30分〜数日程度です。 - 審査通過後に治療スタート
審査に通過し、歯科クリニックへ治療費が支払われたら、矯正治療がスタートします。

※月額3,500円とは:上下前歯の部分矯正プランを120回払い(初回3,519円)で支払う場合の分割支払い金額。総額420,019円(税込)。
お金がない場合はどうする?大学生の歯科矯正費用を安く抑える4つの方法

歯科矯正を検討している大学生の中には、保護者からの援助を受けず、自腹で払う方もいるでしょう。
歯科矯正の費用を抑える方法には、保険適応の症例か確認する、医療費控除を受ける、部分矯正を視野に入れる、モニター募集しているクリニックを探すことが挙げられます。
一つひとつ確認していきましょう。
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お金がないけど歯科矯正を始めたい!必要な費用や支払い方法を解説
お金がないけど歯科矯正を始めたい!必要な費用や支払い方法を解説
①保険が適用されるか確認する
以下に該当する場合は、歯科矯正でも保険が適用されます。
ただ、保険適用の症例は限られており、国に認可を受けているクリニックでの治療が必要です。(※マウスピース矯正は保険適用外です)
①「厚生労働大臣が定める疾患」に起因した咬合異常に対する矯正歯科治療
②前歯3歯以上の永久歯萌出不全に起因した咬合異常(埋伏歯開窓術を必要とするものに限る)に対する矯正歯科治療
③顎変形症(顎離断等の手術を必要とするものに限る)の手術前・手術後の矯正歯科治療
なお、これら保険適用される矯正歯科治療を行える医療機関は、厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生(支)局長に届け出た保険医療機関のみになります。
出典:矯正歯科治療が保険診療の適用になる場合とは|公益社団法人日本矯正歯科学会
FP・新井智美さんのコメント
〈保険適用と認められる場合の注意点 〉
歯科矯正が保険適用となるには、「対象となる疾患に該当している」ことと、「保険で認められている治療器具を使用している」ことの2つを満たさなければなりません。
マウスピース型の治療器具は保険適用とならないため、対象となる疾患に該当していても、マウスピース矯正を選ぶと保険適用外(自由診療)になってしまう点に注意しておきましょう。
また、保険適用の場合は利用できるクリニックが限られるため、「通いやすい場所にあるか」についても考慮する必要があります。
②医療費控除を活用する
年間の医療費が一定額を超えた場合、確定申告を通じて所得税の一部が還付される「医療費控除」を活用できます。
歯科矯正も、噛み合わせ改善などの治療目的であれば、以下のような費用が対象となります。生計を共にする家族にかかった医療費も適用対象に含まれるので、保護者に相談してみましょう。
- 検査料・診断料
- 矯正装置料
- 処置・調整料
- 治療に必要な医薬品の費用
- 通院のためにかかった交通費(公共交通機関利用時)
なお、デンタルローンを利用した場合でも医療費控除を受けられます。信販会社や銀行がクリニックに立て替えて支払った年度に、その金額を医療費として申告できます。ただし、金利や手数料などは医療費控除の対象外になるため注意しましょう。
矯正費用の医療費控除について詳しくは、以下の記事を参考にしてください。
③部分矯正で治療できるか検討する
「前歯だけ気になる」「軽度の歯並びのズレを治したい」という方は、全体矯正ではなく部分矯正がおすすめです。
部分矯正は、基本的に上下それぞれの前歯6本を部分的に動かして歯並びを整えるため、費用も期間も大幅に抑えられます。

ただし、部分矯正は適応となる歯並びが限られるので、歯科クリニックで一度相談するといいでしょう。
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部分矯正の値段は?前歯のみ・1本だけの矯正費用と“注意すべきこと”を解説
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④モニター募集・学割を活用する
学生が歯科矯正の費用を抑える方法として、モニター制度や学割の活用があります。
モニター制度は、矯正治療前後の写真を歯科医院のホームページや医院内資料で紹介することなどを条件に、通常の値段よりも安く治療を受けられるものです。
たとえば、Oh my teethでは毎月30名限定でモニターを募集中。治療前後のインタビューや口腔内の写真撮影に協力すると、モニター価格でマウスピース矯正を受けられます。
詳しくは下記の記事も参考にしてください。
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矯正モニターって実際どう?費用・注意点・トラブル対策までまとめて解説
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マウスピース矯正 Oh my teethは「学割&U23割」をご用意
Oh my teethの学割&U23割を利用すれば、マウスピース矯正が最大10万円オフ。歯科矯正をお得にスタートできます。
こうした制度を活用すれば、「高くて歯科矯正は無理かも……」とあきらめていた方でも、治療を始められる選択肢が広がります。気になる方は、まずは無料診断から相談してみましょう。

大学生が在学中に歯科矯正を始めるべき理由

「歯科矯正は子どもの頃に受けるものでは?」と考える方もいるかもしれません。しかし、大学生・専門学生は歯科矯正を始めるのにおすすめなタイミングのひとつ。
社会人と比べて時間にゆとりがあるため、通院スケジュールを組みやすく、就職活動の前に治療を終えられる可能性もあります。
ここでは、学生のうちに矯正を始めるべき5つの理由を詳しく解説します。
【学生が歯科矯正を始めるべき理由】
- 社会人に比べて時間にゆとりがある
- 社会人になる前に治療が終わる
- 自信が持てる
- 虫歯・歯周病の予防ができる
- 歯が動きやすい可能性がある
社会人に比べて時間にゆとりがある
学生は、社会人に比べると時間にゆとりがあります。歯科矯正の通院目安である月に1回程度の予定も立てやすいでしょう。
社会人になる前に治療が終わる
矯正の期間は1〜3年が目安です。大学生のうちに矯正をはじめると、社会人になる前に矯正治療を終えられるでしょう。
ただし歯並びの乱れ具合によっては、治療期間が長くなることも。就活前に矯正を終えたい人は、早めに矯正の相談をするのがおすすめです。
自信が持てる
歯並びがいいと、笑顔に自信が持てます。コンプレックスが解消され、表情が明るくなることも。たとえば就職活動の自己アピールの際も、好影響に働く可能性があります。
虫歯・歯周病の予防ができる
歯並びがよくなると、歯磨きなどのセルフケアがしやすいため、磨き残しが減ります。そのため、虫歯・歯周病の予防につながります。
また矯正をはじめることで、オーラルケアの意識が高まることも多いです。社会人になって忙しくなる前に、歯科クリニックで定期的にクリーニングを受ける習慣をつけられるでしょう。
歯が動きやすい可能性がある
矯正期間は1〜3年が目安ですが、歯周組織の代謝がよい人は歯が動きやすい傾向にあります。
もちろん歯の動きやすさには個人差はあります。ただ新陳代謝のことを考えると、社会人よりも年齢が若い大学生のうちに矯正をはじめた方が、治療期間が短く済む可能性があるでしょう。
治療期間は歯並びの乱れ具合によっても異なるため、歯並びが気になった時点で早めに矯正の相談をすることをおすすめします。
大学生で歯科矯正を始める前に知っておきたい注意点

学生のうちに歯科矯正を始めることには多くのメリットがありますが、始める前に知っておくべき注意点もいくつかあります。
【学生で歯科矯正を始める前に知っておきたい注意点】
- 自分に合った矯正方法を選ぶ
- 痛みの感じ方と対処法を知っておく
- 治療を中断しないために支払い計画を立てる
- 抜歯が必要か慎重に検討する
ここでは、後悔のない矯正治療のために、特に意識しておきたい4つのポイントを紹介します。
自分に合った矯正方法を選ぶ
矯正装置によって、見た目や通院頻度、費用などが異なるため、ライフスタイルや希望に合わせて選ぶことが大切です。
特に学生にとって「装置が目立つかどうか」は気になるポイントのひとつかもしれません。
歯科矯正中の見た目が気になる方には、以下の矯正方法がおすすめです。
- 裏側矯正:歯の裏側に装置をつけるため、見た目にほとんど影響がない
- ホワイトワイヤー:歯の色に近い装置なので目立ちにくい
- マウスピース矯正:透明な素材で取り外しも可能
見た目だけでなく、費用・通院頻度・日頃のお手入れなども踏まえて、無理なく続けられる矯正方法を選びましょう。
痛みの感じ方と対処法を知っておく
歯科矯正をはじめると、装置による刺激や歯を動かすための力がかかることで、少なからず痛みが生じます。特に矯正装置を装着したばかりの数日間は、噛むときに違和感や痛みを覚えることもあるでしょう。
個人差はありますが、「思ったより痛い」と途中で心が折れそうになる学生も少なくありません。あらかじめ痛みがあることを理解し、痛み止めの服用や食事の工夫(やわらかいものを選ぶなど)で乗り越えられるよう準備しておくことが大切です。
痛みに不安を感じている方は、マウスピース矯正を検討してみるのもよいでしょう。マウスピース矯正はワイヤー矯正に比べて、痛みが少ない傾向にあり以下のような理由で選ばれています。
- 金属を使わないため口腔内を傷つけるリスクが低い
- 1枚あたり約0.25mm程度というわずかな距離を1〜2週間かけて動かすため
治療を中断しないために支払い計画を立てる
歯科矯正は途中で辞めてしまうと、今までの治療費が無駄になるだけでなく、歯並びが後戻りしてしまう可能性もあります。
学生にとって費用面の負担は大きいため、「治療を続けられるか不安」という方も多いでしょう。費用の負担が心配な場合、分割払いや部分矯正を検討してみるのがおすすめです。
矯正期間中の通院費や保定装置の費用も含めたトータルの支払い計画を立てておくことが、治療の中断を防ぐポイントです。
FP・新井智美さんのコメント
〈支払い計画を立てることの重要性 〉
クレジットカードの分轄払いの最大分割数はクレジットカード会社によって異なります。多くは24回~36回ですが、同じ金額を分割するなら24回に抑えた方が、最終的に支払う利息負担および支払い総額は少なくなります。
ただ、回数を抑えるとどうしても毎月の支払い金額が大きくなるため、日常生活に負担がかからない金額に落ち着くかを事前にシミュレーションして確認し、最終的な分割回数を設定しましょう。
抜歯が必要な場合は慎重に検討する
大学生で歯科矯正を始める場合、歯を並べるスペースを確保するために抜歯が必要になるケースがあります。
大学生でもあごの成長が続いていることもあるため、抜歯のリスクを減らした治療が可能です。大人になるとあごの成長がすでに完了しているため、歯列を広げる余地が少なく、ガタついた歯並びを整えるには抜歯が避けられないことも。
抜歯は見た目や噛み合わせの改善に効果的ですが、抜いてしまった歯は元に戻せないので、慎重に判断することが大切です。抜歯の有無は、見た目や口腔内の健康に関わるため、歯科医師としっかり相談しながら治療を進めましょう。
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大学生の歯科矯正に関するよくある質問(FAQ)

大学生のうちに歯科矯正を検討する方の中には、費用や通院頻度、治療のタイミングなど、さまざまな疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、大学生や専門学生から寄せられることの多い歯科矯正に関する質問に答えていきます。
月額いくらで歯科矯正できますか?
選ぶ矯正方法やクリニックによって異なりますが、部分矯正であれば月額3,000円台から始められるケースもあります。
たとえば、Oh my teethのBasicプラン(部分矯正)では、月額3,500円〜(120回払いの場合)の分割払いに対応しています。毎月の経済的負担を抑えつつ、歯科矯正を始めたい学生にとって、現実的な選択肢です。
歯科矯正の支払いで頭金は必要ですか?
デンタルローンを利用する場合、頭金なしでも始められるケースが多くあります。一方、頭金を先に支払って残額をローンで分割することで、毎月の支払い負担や金利は軽くなります。
自分の収入や生活状況に合わせて、無理のない支払い計画を立てることが大切です。
就活や就職前までに間に合いますか?
部分矯正であれば、数ヶ月〜1年以内に治療が完了するケースが多いため、就活前に終えることは十分可能です。特に前歯のみの軽度な歯並びの調整であれば、スムーズに治療が進みやすいでしょう。
一方で、全体矯正の場合は1〜3年ほど治療期間がかかるのが一般的。そのため、就職活動や卒業式などのライフイベントに間に合わせたい場合は、なるべく早く矯正治療をスタートするのがおすすめです。
治療スケジュールは歯並びの状態によって個人差があるため、カウンセリングで歯科医師に「いつまでに治療を終えたいか」を伝えておくと、計画を立てやすくなります。
通院頻度はどのくらいですか?
一般的な通院頻度は、ワイヤー矯正で月1回、マウスピース矯正で1〜3ヶ月に1回程度です。マウスピース矯正は遠隔で経過確認ができるクリニックもあり、通院回数を抑えたい学生におすすめです。
Oh my teethのようにLINEで治療の進捗状況をチェックできるサービスもあるので、学校やアルバイトが忙しい方は、ぜひ検討してみてください。
費用の支払いは親名義じゃないとダメですか?
一括払いであれば本人名義でも支払えますが、デンタルローンの場合、未成年や収入が不安定な学生は親名義での申請が必要です。社会人学生や安定したアルバイト収入がある18歳以上であれば、本人名義での申請が通るケースもあります。
契約の際には、申込条件をしっかり確認しましょう。
大学生でも歯科矯正は始められる!まずは費用や方法をプロに相談してみよう

大学生や専門学生にとって、歯科矯正の費用は大きな負担に感じるかもしれません。
しかし、部分矯正や分割払い、モニター制度などをうまく活用すれば、無理なく治療を始めることも可能です。
まずは、自分にとってどの矯正方法が適しているのか、トータルでどのくらいの費用がかかるのかを知ることから始めましょう。
「矯正したいけど、お金が心配…」と一歩を踏み出せないでいるなら、まずは専門家に相談してみませんか?

マウスピース矯正 Oh my teethでは、初診料・歯型スキャン・レントゲンといった各種検査が無料です。
さらに、学生の皆さんを応援する「学割プラン」もご用意しています。「まずは自分の歯並びの状態を知りたい」という段階でも大歓迎ですので、ぜひお気軽にご相談ください。