【学生向け】歯科矯正費用を分割払いできる?値段相場・デンタルローン・医療費控除も徹底解説

歯科矯正を始めたいけれど、「費用が心配で踏み切れない」という大学生・専門学生の方も多いのではないでしょうか?
自由診療である歯科矯正の費用は、全体矯正で60万〜170万円、部分矯正でも30万〜70万円ほどかかるのが一般的です。
しかし、分割払いやデンタルローン、医療費控除などを活用することで、学生でも無理なく歯科矯正をスタートできます。
本記事では歯科医師とお金のプロ(FP)のダブル監修のもと、大学生・専門学生向けに「歯科矯正の値段」について紹介します。
以下の内容がわかるのでぜひ参考にしてみてください。
「親に頼らず自腹で費用を出したい」「社会人になる前に終わらせたい」と考えている方は必見の内容です。
監修者:新井智美(トータルマネーコンサルタント)

マネーコンサルタントとしての個人向け相談、NISA・iDeCoをはじめとした運用にまつわるセミナー講師のほか、金融メディアへの執筆および監修に携わっている。現在年間200本以上の執筆・監修をこなしており、これまでの執筆・監修実績は3,000本を超える。
【保有資格】
・1級ファイナンシャル・プランニング技能士
・CFP®
・DC(確定拠出年金)プランナー
・住宅ローンアドバイザー
・証券外務員

目次
- 大学生におすすめの歯科矯正の方法と費用比較
- 歯科矯正の種類と特徴(メリット・デメリット)
- 【矯正方法別】費用相場と治療期間
- 歯科矯正費用の内訳
- 大学生でも利用できる!歯科矯正の費用の支払い方法
- 歯科矯正の料金体系は「トータルフィー制」と「都度払い制」の2つ
- 大学生にはどっちがおすすめ?歯科矯正の費用の支払い方法
- 自腹で払いたい!大学生でもデンタルローンは利用できる?
- お金がない場合はどうする?大学生の歯科矯正費用を安く抑える4つの方法
- ①保険が適用されるか確認する
- ②医療費控除を活用する
- ③部分矯正で治療できるか検討する
- ④モニター募集・学割を活用する
- 大学生が在学中に歯科矯正を始めるべき理由
- 社会人に比べて時間にゆとりがある
- 社会人になる前に治療が終わる
- 自信が持てる
- 虫歯・歯周病の予防ができる
- 歯が動きやすい可能性がある
- 大学生で歯科矯正を始める前に知っておきたい注意点
- 自分に合った矯正方法を選ぶ
- 痛みの感じ方と対処法を知っておく
- 治療を中断しないために支払い計画を立てる
- 抜歯が必要な場合は慎重に検討する
- 大学生の歯科矯正に関するよくある質問(FAQ)
- 月額いくらで歯科矯正できますか?
- 歯科矯正の支払いで頭金は必要ですか?
- 就活や就職前までに間に合いますか?
- 通院頻度はどのくらいですか?
- 費用の支払いは親名義じゃないとダメですか?
- 大学生でも歯科矯正は始められる!まずは費用や方法をプロに相談してみよう

大学生の歯の矯正の値段は、大人の歯の矯正(成人矯正)と同じで、全体矯正で60万~170万円、部分矯正で30万~70万円ほどが目安です。
金額だけ見ると高く感じるかもしれませんが、矯正方法や治療範囲、支払いの仕方を工夫することで、学生でも無理なく始められるケースは多くあります。
ここでは、主要な矯正方法の特徴(見た目・期間・費用)と、費用の内訳についてわかりやすく整理します。自分に合った矯正方法を見つける参考にしてください。
歯科矯正の種類と特徴(メリット・デメリット)
矯正方法は主に、表側矯正・裏側矯正・ハーフリンガル矯正・マウスピース矯正の4種類があります。
それぞれに見た目・費用・通院頻度などの違いがあるため、自分の生活スタイルや優先度に合わせて選ぶことが大切です。
ちなみに、Oh my teethが2025年に実施したアンケート調査では、Z世代(15~29歳)の約6割が「マウスピース矯正」を選択しており、従来のワイヤー矯正(38%)を上回る結果となりました。

※参考:【Z世代のホンネ調査】歯科矯正は"見えない”マウスピースがトレンド
種類 | メリット | デメリット | 役立つ記事はこちら |
---|---|---|---|
・さまざまな症例に対応できる | ・目立ちやすい | ||
・装置が目立たない | ・発音しづらい | ||
・装置が目立ちにくい | ・磨き残しが発生しやすい | ||
・目立ちにくい | ・対応できる症例が限られる |
↓それぞれの矯正方法の特徴を紹介しているので、こちらもぜひチェックしてみてください。
表側矯正の特徴(メリット・デメリット)
表側矯正とは、歯の表面にブラケットとワイヤーをつけて歯を動かす方法です。歴史のある治療方法で豊富な実績があり、さまざまな症例に対応できます。
ブラケットやワイヤーは金属製のものを使用するので、目立ちやすいデメリットがあります。しかし、近年では目立ちにくい白いワイヤーやブラケットが誕生しており、目立ちにくくすることも可能です。
↓あわせて読みたい
表側矯正とは?メリット・デメリットや裏側矯正との違いを解説
裏側矯正の特徴(メリット・デメリット)
裏側矯正とは、歯の裏側にブラケットとワイヤーをつけて歯を動かす方法です。歯の裏側に装置をつけるので、ほとんど目立ちません。
しかし、表側矯正と比べると違和感を覚えやすく、慣れるまで発音しづらいのがデメリットです。また、歯磨きが難しくなるので、虫歯や歯周病になるリスクが高い傾向にあります。
↓あわせて読みたい
裏側矯正とは?後悔しないためにデメリットや値段・期間を徹底解説
ハーフリンガル矯正の特徴(メリット・デメリット)
ハーフリンガル矯正とは、上あごは裏側矯正、下あごは表側矯正で歯を動かす方法です。表側矯正よりも目立たずに治療が行えます。
ただし、表側矯正、裏側矯正双方のデメリットを被る可能性があります。
↓あわせて読みたい
ハーフリンガル矯正とは?値段やメリット・デメリットを徹底解説
マウスピース矯正の特徴(メリット・デメリット)
マウスピース矯正とは、マウスピースを使って歯を動かす方法です。薄くて透明なマウスピースを使用するため、周囲の人に気づかれずに歯並びが整えられるのがメリットです。
ただし、矯正期間中は、マウスピースを1日20時間以上装着しなければならず、自己管理が必要になります。
マウスピース矯正 Oh my teethでは、毎日のLINEメッセージに答えるだけで装着管理ができます。モチベーション管理もお任せください。
【矯正方法別】費用相場と治療期間
装置の種類や矯正範囲(全体矯正・部分矯正)によって、費用と治療期間は大きく変わります。
以下の表で 、治療の全体像を確認して、自分の予算とスケジュールに合う方法を見つけましょう。
矯正方法 | 全体矯正(費用/期間) | 部分矯正(費用/期間) | 通院頻度(目安) |
---|---|---|---|
表側矯正 | 60万〜130万円/1〜3年 | 30万〜60万円/2ヶ月〜1年 | 月1回程度 |
裏側矯正 | 100万〜170万円/2〜3年 | 40万〜70万円/5ヶ月〜1年 | 月1回程度 |
ハーフリンガル矯正 | 80万〜150万円/2〜3年 | 35万〜65万円/5ヶ月〜1年 | 月1回程度 |
マウスピース矯正 | 60万〜100万円/1〜3年 | 10万〜40万円/2ヶ月〜1年 | 1〜3ヶ月に1回 |
【最大10万円オフ】歯科矯正の費用を抑えるなら学割がおすすめ

歯科矯正にはある程度の費用と期間がかかります。特に大学生や専門学生の皆さんにとっては、大きな負担に感じられるかもしれません。
しかし、諦めるのはまだ早いです。マウスピース矯正 Oh my teethでは、学生の皆さんを対象としたお得な「学割&U23割」を用意しています。
学割を利用すれば、一般的な費用相場よりも負担を抑えて、賢く矯正治療をスタートできる可能性があります。詳細は以下のページでご確認ください。
→ マウスピース矯正 Oh my teethの学割プランの詳細はこちら
歯科矯正費用の内訳
歯科矯正の値段は、プレ矯正・矯正期間・保定期間など治療の段階や、処置内容に応じてそれぞれ費用が発生します。
また、歯科クリニックによって、値段の設定や支払うタイミングが異なります。
治療の流れとそれぞれにかかる値段は、以下の表を参考にしてください。
歯科矯正の流れ | 内訳 | 費用目安 | モデルケース(合計:98万円) |
---|---|---|---|
プレ矯正期間 | カウンセリング 精密検査・診察 虫歯・歯周病治療 抜歯 | 無料~5,000円 10,000~65,000円 1,500~10,000円/回 5,000~15,000円/本 | カウンセリング:無料 |
矯正期間 | 矯正費用 調整料 | 10万~170万円 3,000~10,000円/回 | 矯正装置料:75万円 |
保定期間 | 保定装置料 観察料 | 10,000~60,000円 3,000~5,000円/回 | 保定装置料:20,000円 |
〈クリニック選びのポイント〉
装置の種類や矯正範囲はもちろんのこと、「通いやすい場所にあるか」「実績や評判はどうか」などもクリニックを選ぶポイントです。
事前にネットで認定医や専門医がいるかはもちろんのこと、検査の設備が充実しているかも確認しておきましょう。
クリニックを選ぶ際には、対応している矯正治療の数や費用相場なども含め、複数のクリニックを比較することが大切です。
特に費用相場は気になるところでしょう。サイトではざっくりとした金額しかわからないため、初診の時に「費用面について詳しく説明してくれるかどうか」も判断材料のひとつです。

歯科矯正は自由診療となるため、まとまった金額が必要になるケースがほとんどです。しかし、学生でも支払いやすい制度や方法は存在します。
ここでは「支払い体系の違い」「一括・分割・デンタルローン」など、具体的な支払い方法を比較しながら解説します。
歯科矯正の料金体系は「トータルフィー制」と「都度払い制」の2つ
矯正費用の料金体系には、大きく分けて次の2つがあります。
支払い体系 | 特徴 | 向いている人 | 注意点 |
---|---|---|---|
トータルフィー制(総額制) | 初回に総額を提示し、以降追加費用なし | 予算管理を明確にしたい人/治療期間が延びそうな人 | 初期費用が高額になりやすい |
都度払い制(回数制) | 治療ごとに支払う都度清算型 | 月々の負担を抑えたい人/治療内容が明確な人 | 総額が不透明になりがち/長期化で割高になることも |
トータルフィー制(総額制)
トータルフィー制(総額制)は、治療開始前に矯正の総額が提示され、一括払いまたは分割払いで支払う方式です。
調整料なども含まれていることが多く、途中で費用が増えるリスクを抑えられます。
歯の乱れ具合がひどく、治療期間が長引きそうな方におすすめです。
↓あわせて読みたい
Oh my teethの追加料金は本当にゼロ?4つの例外と回避法を解説
マウスピース矯正の費用は「都度払い」と「まとめて払う」どっちがおすすめ?
都度払い制(回数制)
都度払い制(回数制)は、来院ごとに処置代 や調整料を支払うスタイルです。
装置の費用を一括で支払い、調整料のみ通院の度に支払うケースと、装置代金を分割し、通院の度に調整料と一緒に支払うケースがあります。
総額制と回数制どちらがいいかは、矯正期間やライフスタイルなど人によって異なります。クリニックによって採用しているシステムが異なるため、カウンセリング時に確認し、自分に合った支払い方法を選択することが大切です。
〈都度払い制について 〉
都度払い制は「処置別支払い制」ともいいます。デメリットは、トータルフィー制(総額制)と異なり、途中から追加費用が発生する可能性がある点です。
ただ、クリニックによっては、処置別支払い制でも金額の上限を設けているところもあります。費用総額が分かった時点でクリニックに処置別支払い制の上限が設定されているかを確認し、最終的な支払い方法を決めるとよいでしょう。
↓あわせて読みたい
【2025年】歯列矯正の値段相場ガイド|矯正方法別の平均費用・分割払いも解説
大学生にはどっちがおすすめ?歯科矯正の費用の支払い方法

歯科矯正費用の支払い方法は大きく、一括払いと分割払いに分けられます。
一括払い
治療がはじまる前に、矯正の値段を現金やクレジットカード、銀行振込などで一括払いする方法です。
クリニックによって、通院時に矯正の値段とは別に調整料が発生します。矯正の値段を抑えたい方は、調整料を含めたトータルフィー総額制を採用しているか確認しておきましょう。
分割払い
分割払いには、以下の3つの方法があります。
クレジットカード
お手持ちのクレジットカードを利用することで、簡単に分割払いができます。デメリットは、クリニックによって対応していない点やデンタルローンに比べると金利が高い点です。
デンタルローン
デンタルローンとは、歯の治療に特化した「医療ローン」の一つです。デンタルローンはクレジットカードに比べて、金利が安く済みます。
デメリットは、審査があり、手続きが手間に感じる点です。支払い回数は、信販会社や銀行によって異なりますが、1~120回まで対応しています。
↓あわせて読みたい
歯科矯正はデンタルローンを使える?仕組みや月々の支払い額を解説
院内分割払い
院内分割払いとは、クリニックが独自で提供している支払い方法のことです。
クリニックにもよりますが、治療費を金利・手数料なしで対応してくれるところもあります。たとえば、治療費が120万円で治療期間が2年の場合、毎月5万円と調整料を2年間支払います。
〈クレジットカードの注意点 〉
クレジットカードの分轄払いを選ぶ際には、まず適用される金利を確認しましょう。
クレジットカードを利用するメリットはポイントが貯まる点ですが、それ以上に利息負担が大きくなるのであれば、デンタルローンを選ぶ方がいいでしょう。
また、クレジットカードには保有者に応じた月間のショッピング上限枠が設定されています。上限枠よりも治療費の方が高い場合は一括払いが利用できません。
特に学生が持つクレジットカードは上限枠が低く設定されているケースが多いため、事前に自分のクレジットカードのショッピング上限枠を確認することも忘れないようにしてください。

※月額3,500円とは:上下前歯の部分矯正プランを120回払い(初回3,519円)で支払う場合の分割支払い金額。総額420,019円(税込)。
Oh my teethの矯正プランや支払い方法について詳しくはこちら

デンタルローンは、学生をはじめ未成年の場合、利用できないケースが一般的です。
デンタルローンを提供している信販会社・銀行は、借入れ条件として「18歳以上で安定した収入があること」を挙げています。
そのため、学生や未成年の方は、デンタルローンの審査に通過するのは簡単ではありません。学生で、デンタルローンの申し込みを検討している場合は、親権者名義での申し込みをおすすめします。
〈親権者名義でのデンタルローンを利用する際の注意点 〉
親権者名義のデンタルローンを利用する場合、法律上の返済義務も親権者が負うことになります。
そのため、学生本人が治療費を負担していくのであれば、毎月どのようにお金を渡すのかなど、具体的な返済方法について事前にしっかりと話し合っておくことが大切です。
また、親権者だからといって必ずローンの審査に通るとは限りません。たとえば、親御さんに他にもローンがあるなどして返済能力に懸念があると判断されたり、過去の支払い状況といった信用情報に問題があったりする場合には、申し込みをしても審査に通らない可能性があります。
なお、デンタルローンの申し込み~治療開始までの流れは以下のとおりです。
治療費の見積もりをもらう
まずは歯科クリニックでカウンセリングを受け、治療計画と費用の総額を確認しましょう。クリニックによっては提携の信販会社があるため、その場でデンタルローンの相談ができるケースもあります。デンタルローンに申し込む
信販会社や銀行、または歯科クリニックの窓口で申し込み手続きを行います。最近は、オンラインで完結できる金融機関も増えており、必要事項を入力・送信するだけでOK。審査時間は最短30分〜数日程度です。