中学生・高校生の歯の矯正の値段はいくら?種類別に費用目安を紹介
中学生・高校生の歯の矯正は大人と同じ内容・値段で行われるケースが一般的です。基本的に保険がきかない自由診療なので全額自己負担になり、ワイヤー矯正、マウスピース矯正それぞれで費用目安は異なります。
【この記事の要点】
中学生や高校生の歯科矯正の値段は矯正の種類によって異なる。全体矯正をするのか、部分矯正をするのかでも変わる。
保険適応や医療費控除が受けられないか確認しよう!
学生のうちに矯正が終われば長く綺麗な歯並びでいられる
目次
- 中学生・高校生の歯科矯正の値段は種類に 応じて10万~170万円
- 中・高校生は大人と同じ矯正治療方法
- 大人と同じなら早い方がコスパが良い!
- ワイヤー矯正は100万円を超える場合も
- 表側矯正:30〜130万円
- 裏側矯正:40〜170万円
- ハーフリンガル矯正:35〜150万円
- マウスピース矯正:比較的手頃な矯正方法
- 10万円台からできる安いブランドもある
- 矯正前に保険適応&医療費控除をチェック
- 医療費控除の対象になることも
- 中学生・高校生のうちに歯の矯正をするメリット3選
- ①短い矯正期間で済みやすい!
- ②虫歯・歯周病予防で口臭ケア
- ③歯が身体の不調の原因となってる可能性も
- 症例写真:マウスピースでも本当に治るの?
- 高校生の症例1:17歳女性
- 高校生の症例2:19歳男性
- 中学生・高校生の歯の矯正は早めにクリニックに相談を
※平均3ヶ月とは、2020年1月から2023年7月のBasicプランの実測値です(保定期間は除く)。歯科医師・歯科衛生士をはじめとした専属医療チームが、矯正完了までしっかりサポートします。
中学生・高校生が矯正治療を行う場合、歯科矯正にかかる値段はどれくらいになるのでしょうか。歯科矯正の値段の相場を表にまとめました。
歯科矯正は基本的に保険適応外の自費治療になります。表の中にある全体矯正・部分矯正とは、歯科矯正で整える歯の範囲で分類されています。
全体矯正は、奥歯を含めた口の中全体の歯並びを整える矯正方法。
部分矯正は、基本的に前歯から3番目の歯(犬歯)までの前歯部分の歯並びを整えることが多い矯正方法で、奥歯の歯並びは触りません。
全体矯正と部分矯正の値段を比較すると、矯正範囲の広い全体矯正の方が高額になる傾向にあります。
また、傾向としてワイヤー矯正の方がマウスピース矯正より高額になります。
中・高校生は大人と同じ矯正治療方法
子供の歯科矯正の治療のタイミングは、乳歯と永久歯が混在する1期治療と、永久歯による歯列が完成した2期治療に分類されます。
中学生・高校生は、乳歯から永久歯へ生え変わりが完了する時期です。
高校生になるとあごの成長もほぼ完了し大人と同じ状態になります。中学生・高校生は2期治療の対象となり、大人と同じ内容で治療を進めるのが一般的です。
個人差があるので、永久歯による歯列が完了していない1期治療に該当する場合は、大人とは異なる治療法で歯並びを整えていくケースもあります。
大人と同じなら早い方がコスパが良い!
学生のうちにサクッと矯正が終わればその後も綺麗な歯並びで過ごせます。
矯正をすると決めてからなるべく早くゴールしたい方は平均矯正期間が短いブランドを選びましょう。
コチラのマウスピース矯正は最短、ではなく平均3ヶ月※で矯正が出来ます。
※2020/1~2023/7 Basicプランの平均(保定期間除く)
※マウスピース矯正 Oh my teethの「通わない」「通院不要」とは、矯正開始後の定期通院原則不要を示しています。矯正プラン適合診断は歯科医師が直接診察した上で出しますのでご安心ください。矯正開始後も歯並びの状態に応じて前処置を行ったり、歯科医師が必要と判断した場合には直接口腔内の状況を診させていただきます。
※2020/1~2023/7 Basicプランの平均(保定期間除く)
ワイヤー矯正は、歯にボタンのようなブラケットと呼ばれる装置を取り付け、ブラケットを繋げるようにワイヤーを通します。
「矯正」と聞いてイメージする最もメジャーな矯正方法でしょう。
ワイヤー矯正は大きく3種類に分類できます。
表側矯正
裏側矯正
ハーフリンガル矯正
以下で、ワイヤー矯正の種類と値段を紹介します。
表側矯正:30〜130万円
表側矯正は、歯の表側にブラケットとワイヤーを取り付けて歯を移動させる矯正方法です。
最もメジャーな歯の矯正で、歴史が長く多くのクリニックで取り扱っています。
また、表側矯正は歯を移動させる自由度が高いので、さまざまな 症例に対応が可能。
費用も歯の矯正の中では、安い矯正法と言えます。
種類によっては高額になる
表側矯正は、歯の表面に矯正装置を付けるため、目立ってしまうデメリットがあります。
そのため、人目の気になる年頃である中学生・高校生に表側矯正は避ける傾向があるかもしれません。
しかし最近では、歯に馴染みやすい素材のブラケットやワイヤーを用いた矯正が普及し、目立たない表側矯正も可能になりました。
ただし、このような装置はセラミック素材など を使用するので金属の装置と比較して費用が割高になります。
裏側矯正:40〜170万円
裏側矯正は、歯の裏側にブラケット・ワイヤーを取りつけて行う矯正方法です。
舌側矯正・リンガル矯正とも呼ばれます。
歯の裏側に装置をつけるので表側矯正より目立たないメリットがあります。
見た目に優れるため、人目が気になる中学生・高校生など、矯正をしているのを知られたくない場合におすすめの方法です。
技術力が必要で高額な傾向
裏側矯正は、ブラケット装置をオーダーメイドで作成します。
また、裏側に装置をつけるので医師の技術力が必要です。
そのため表側矯正と比較すると、矯正費用・調整料が高額になる傾向があります。
また、表側矯正と比較して歯を移動させる範囲が狭まるので、対応できる歯並びに限りがあったり矯正期間が長くなったりする傾向があります。
ハーフリンガル矯正:35〜150万円
ハーフリンガル矯正は、上あごの歯に裏側矯正・下あごの歯に表側矯正を行う矯正治療です。
上を裏側矯正にすることで目立ちにくい・発音への影響が少ないなどのメリットがあります。
また表側矯正で起こる口元の突出感を軽減することも可能です。
目立ちにくさと値段のバランスを考えた矯正方法でしょう。
裏側矯正よりは安いが表側矯正よりは高い
上下の両あごを裏側矯正するより値段は抑えられますが、上下表側矯正と比較すると割高になる傾向があります。
人目が気になり目立たない矯正をしたいが、値段も安く抑えたい方におすすめの方法と言えるでしょう。
マウスピース矯正は、透明のマウスピースを歯に装着して、少しずつ歯を動かして整える矯正方法です。
以下の表に、マウスピース矯正の値段の相場と矯正期間の目安をまとめました。
全体矯正 | 部分矯正 | |
---|---|---|
値段 | 60万〜100万円 | 10万〜60万円 |
期間 | 1年〜3年程度 | 2ヶ月〜1年程度 |
マウスピース矯正は透明なのでワイヤー矯正と比較して目立たず、人目が気になる年頃である中学生・高校生にはおすすめの矯正方法と言えます。
マウスピース矯正で部分矯正を行うと費用の目安は10万円〜60万円ほど。
一方、マウスピースの全体矯正は60万円〜100万円と部分矯正と比較して割高です。
マウスピース矯正の場合、歯並びの乱れが軽度で部分矯正の適応となれば、値段を安く抑えられるでしょう。
通院不要のマウスピース矯正で自由な放課後を!
マウスピース矯正の値段も気になりますが、毎回通院が必要なのかも大事なポイント!
一般的な矯正では、器具の調整のために1〜2ヶ月に1度の通院が必要になります。
ですが、学生の皆さんは放課後も部活や塾だけでなく遊ぶ時間も必要。
そこでコチラのマウスピース矯正では、最初の1回のみの通院で自宅から矯正ができます。矯正の進捗は毎日LINEでチェックされるので、忙しくても続けられます。
※矯正開始後の来院は原則不要
※2020/1~2023/7 Basicプランの平均(保定期間除く)
10万円台からできる安いブランドもある
マウスピース矯正は昨今、まざまな種類が出ており、安価にできるマウスピース矯正も増えています。
安いマウスピース矯正は、部分矯正であるケースが多いですが、中学生・高校生でもあごの成長度合いや歯並びの状態によっては、適応になるケースがあるでしょう。
歯列矯正の費用は?種類別の平均相場や支払い金額の抑え方も分かりやすく解説
歯科矯正は、原則として年齢に関係なく保険適応外の自由診療になります。
そのため、費用は全額自己負担です。
しかし、症例の中では保険適応で治療できるケースも存在します。
たとえば、先天的な病気である唇顎口蓋裂・顎変形症などは、外科矯正を行わないと日常生活に支障をきたす噛み合わせなので、保険適応の症例とされています。
以下に保険適用となるケースを紹介しますので、参考にしてください。
※マウスピース矯正は保険適用外です。
①「厚生労働大臣が定 める疾患」に起因した咬合異常に対する矯正歯科治療
②前歯3歯以上の永久歯萌出不全に起因した咬合異常(埋伏歯開窓術を必要とするものに限る)に対する矯正歯科治療
③顎変形症(顎離断等の手術を必要とするものに限る)の手術前・手術後の矯正歯科治療
出典: 矯正歯科治療が保険診療の適用になる場合とは | 公益社団法人 日本矯正歯科学会
「厚生労働大臣が定める疾患」には、唇顎口蓋裂(しんがくこうがいれつ)・ダウン症候群・外胚葉異形成症などがあります。
医療費控除の対象になることも
すべての歯の矯正ではありませんが、噛み合わせの改善など矯正治療が必要と認められた場合、保険適応外の治療でも医療費控除が受けられます。
この場合、ワイヤー矯正・マウスピース矯正いずれも対象 です。
歯の矯正を検討する際に、医療費控除の対象となるのか事前にクリニックで確認することをおすすめします。
※実際にOh my teethが適合するかは歯科医師の診断が必要です
中学生・高校生が歯の矯正をする場合、値段は大人とほぼ変わらないでしょう。
しかし、大人と比較して中学生・高校生の間に歯の矯正をすると、さまざまなメリットがあります。
以下に、中学生・高校生のうちに歯の矯正をするメリットを紹介します。
①短い矯正期間で済みやすい!
歯の矯正でポイントになるのが、歯周組織の代謝です。
中学生・高校生は、新陳代謝が活発なので、比較的歯がスムーズに動きます。
しかし、歳を重ねると骨が硬くなり、歯が動かすために大きな力が必要になってきます。矯正後の歯茎も代謝が追いつかず痩せてしまうことがあります。
そのため、大人になってから歯の矯正をはじめるより中学生・高校生ではじめた方が、治療期間の短縮や高い審美性が期待できるでしょう。
②虫歯・歯周病予防で口臭ケア
歯が重なり合っている叢生など、歯並びが悪いと虫歯や歯周病のリスクが高まります。
歯が重なり合って生えている場合、歯ブラシだけでは上手く汚れが落としきれないでしょう。
慢性的に汚れがたまると、プラークや歯石ができやすくなるほか、虫歯や歯周病・口臭の原因に。
その点、歯の矯正を行うと、歯並びが整うのでブラッシングしやすいでしょう。
磨き残しが少なくなると、口の中を清潔に保てるので虫歯・歯周病の予防につながります。
③歯が身体の不調の原因となってる可能性も
歯並びが悪いと、噛み合わせの問題を抱えていることも。
噛み合わせの悪さは、顎関節症や頭痛・肩こりなど身体の不調につながる可能性があり注意が必要です。
このような場合、歯の矯正を始めれば噛み合わせの問題が解決して、身体の不調が改善することが期待できます。