歯並びの良さは、デキるビジネスパーソンの基本と言われています。
歯科矯正に興味はあるものの、「大人になってからやるのは難しそう」と、戸惑っている人も多いのではないでしょうか。

歯科矯正に対して、「期間が長い」「費用がかさむ」「ワイヤーは見た目が悪い」といったイメージを持つ人も少なくありませんが、それは昔の話です。
成人歯科矯正は進歩を遂げ、その方法は多様化しています。
中には通院することなく、人知れず短期間で歯を矯正できる方法もあります。

本記事では、忙しいビジネスパーソン向けに、成人歯科矯正の種類や矯正期間、費用（相場）について、それぞれ比較していきます。

目次

主な成人歯科矯正の種類とメリット・デメリット
半年以内に完了できる場合も！成人歯科矯正の期間
「100万円以上は当たり前」はもう古い？成人歯科矯正の費用（相場）
まずはドクターに相談しましょう
忙しいビジネスパーソンにおすすめ！通院不要のマウスピース矯正「Oh my teeth」

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主な成人歯科矯正の種類とメリット・デメリット

成人歯科矯正には、「ワイヤー矯正」と「マウスピース矯正」の2種類あります。
さらにワイヤー矯正は、器具の着用方法によって複数の種類に分けられます。
ここでは、以下の4種類についてご紹介します。

表側矯正（ワイヤー矯正）
裏側矯正（ワイヤー矯正）
ハーフリンガル矯正（ワイヤー矯正）
マウスピース矯正

まずは表を使って、各矯正方法の特徴について見ていきましよう。

続いて、各矯正方法のメリット・デメリットについて詳細に見ていきましょう。

表側矯正の特徴とメリット・デメリット

歯の表面に「ブラケット」と「ワイヤー」と呼ばれる器具をつけて、歯を動かす矯正方法です。
ブラケットの主流は金属製ですが、セラミック製やプラスチック製などもあります。

▼メリット

様々な歯並びに対応できる
オーソドックスな矯正方法で実績が多く、安心して使える
矯正装置が舌に触れないので、発音に影響を与えることがない

▼デメリット

矯正装置に食べかすが引っ掛かりやすい
歯の表面に矯正装置をつけるので、目立ってしまう

裏側矯正の特徴とメリット・デメリット

裏側矯正は、歯の裏面にブラケットを設置して、歯列を整える方法です。

▼メリット

矯正装置を歯の裏側につけるので、目立たない

▼デメリット

歯の裏側に矯正装置があるので、矯正装置が舌にあたりやすく、違和感や痛みに悩まされることがある
歯の裏側に矯正装置があるので、慣れるまで、発音がしずらい
歯の裏側に矯正装置があるので、歯磨きが難しく、磨き残しが起こりやすい
表側矯正に比べて治療期間が長くなる場合がある＊

＊例えば、過蓋咬合*（かがいこうごう）の場合、表側矯正に比べて、裏側矯正は追加で半年以上かかります。
その理由は、前歯の裏側にブラケットが当たって装着できないため、奥歯の高さを上げる処置が必要になるからです。
（*過蓋咬合とは、奥歯をかみしめた状態で上の前歯が下の前歯を覆いかぶさっている状態のことです。）

ハーフリンガル矯正の特徴とメリット・デメリット

ハーフリンガル矯正とは簡単に言うと、表側矯正と裏側矯正を組み合わせた矯正方法のことです（器具を同じ側に取りつける場合は、フルリンガルと呼ばれます）。
上の歯は舌側に、下の歯は唇側に器具を取りつけます。

▼メリット

見た目と実用性のバランスが取れ、表側矯正よりも目立たないように治療できる

▼デメリット

歯の裏側に一部、矯正装置があるので、舌先が矯正装置にあたりやすい
歯の裏側に一部、矯正装置があるので、歯磨きが難しく、磨き残しが起こりやすい
表側矯正に比べて治療期間が長くなる場合がある＊

＊例えば、過蓋咬合の場合、表側矯正に比べて、ハーフリンガル矯正は追加で半年以上かかります。
その理由は、前歯の裏側にブラケットが当たって装着できないため、奥歯の高さを上げる処置が必要になるからです。

マウスピース矯正の特徴とメリット・デメリット

透明のマウスピースを歯にかぶせて、歯並びを整える矯正方法です。
歯科矯正に使うマウスピースは、歯並びにフィットさせるため、採取した歯型を基にオーダーメイドで製作されます。

▼メリット

目立ちにくい
取り外して食事や歯磨きができる
ワイヤー矯正のように、金属で口内を傷つける心配もない

▼デメリット

自分で長時間マウスピースを装着しなければならない
ワイヤー矯正と比較して、対応できる症例は限られる

ここまで、それぞれの矯正方法に分けてメリット・デメリットを見てきました。

ここで一度、紹介してきた内容を抜粋して、整理しました。

▼衛生面
マウスピース矯正とワイヤー矯正を比較した場合、自分でお手入れする手間はあるものの、取り外して食事と歯磨きができるマウスピース矯正の方が衛生的に保つことができます。
また、歯の裏側のワイヤーは歯ブラシが届きにくいため、磨き残しが起きやすいです。

▼見た目
裏側矯正、ハーフリンガル矯正、そしてマウスピース矯正は見た目が表側矯正よりも優れています。
ただし、セラミック製など目立たない素材なら、表側矯正も選択肢に入るでしょう（金属製よりも金額が高くなります）。

▼対応症例数
ワイヤー矯正は幅広い歯並びの症状に最も対応できます。
ワイヤーは3次元的な歯の移動ができるため、抜歯矯正など、歯の大きな移動の必要な治療も可能だからです。
一方で、マウスピース矯正には対応できない歯並びの症状があります（抜歯が必要な場合など）。
また適応可能であっても、症例によっては、マウスピース矯正はワイヤー矯正よりも矯正期間が長くかかってしまう場合もあります。

ご自身の歯並びの場合、どの矯正方法で治すことができるのかは、歯科クリニックにお尋ねください。

半年以内に完了できる場合も！成人歯科矯正の期間

「歯の矯正期間」とは、器具を着用してから歯並びを整えるまでの期間のことを指します。
矯正完了するまでにどのくらい時間が必要になるかは、以下のような様々な要素が影響します。

矯正する範囲
矯正方法
歯並び
性別
年齢
抜歯の有無

このような様々な要素が矯正期間には影響するので、あくまで目安ですが、矯正には以下の期間がかかります。

歯の全体的な矯正の場合：1～3年間程度

歯の部分的な矯正の場合：2ヶ月～1年程度

※Oh my teeth調べ

また矯正ゴールをどのように定めるのかによっても矯正期間は変わります。

一般的に他の矯正方法に比べて、表側矯正（ワイヤー矯正）は矯正期間が短いです。
例えば、過蓋咬合*（かがいこうごう）の場合、表側矯正に比べて、裏側矯正（ハーフ、フル）は追加で半年以上かかります。

追加で半年以上かかる理由は以下のとおりです。

▼裏側矯正（ハーフ、フル）
前歯の裏側にブラケットが当たって装着できないため、奥歯の高さを上げる処置が必要になるから

▼マウスピース矯正
マウスピースの厚みにより奥歯で咬んで、さらに前歯の噛み合わせが深くなる可能性があるから

（*過蓋咬合とは、奥歯をかみしめた状態で上の前歯が下の前歯を覆いかぶさっている状態のことです。）

忙しい人にとって、期間中の通院頻度も気になる点ではないでしょうか。
一般的な歯科クリニックでの矯正では、定期的に通院して歯や器具の状態をチェックする必要があります。

▼通院頻度の目安
表側矯正とハーフリンガル矯正：1ヶ月に1度

表側矯正：1ヶ月に1度

マウスピース矯正：1～3ヶ月に1度

※歯科クリニックや症状によって通院頻度は変わります。

ちなみに、Oh my teethのマウスピース矯正の場合、必要なやり取りがLINEやビデオ通話で完結するため、原則として通院が不要になります。

矯正が終わった後のリテーナー（保定装置）もお忘れなく

矯正終了直後の歯は周囲の骨が不安定な状態のため動きやすく、元の位置に戻ろうとします。
これを「後戻り」と呼びます。
その後戻りを防ぐため、矯正後はリテーナー（保定装置）を使用します。

リテーナー（保定装置）を使用する期間、時間について以下で説明します。

▼保定期間（矯正治療後）
保定期間は元の歯並びからどれだけ移動したかにもよりますが、一般的に矯正治療と同じ期間です。
保定期間中は、1日あたり20時間装着します。

▼保定期間後
保定期間が終わっても、多少の後戻りはどうしてもあります。
そのため保定期間後も、1日あたり2~3時間装着をおすすめしています。

▼イメージ
矯正期間が3ヶ月の場合は、リテーナを3ヶ月毎日20時間装着。以降は就寝時に装着。

「100万円以上は当たり前」はもう古い？成人歯科矯正の費用（相場）

「歯科矯正費用は高い！」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、価格帯の幅は広く、150万円以上かかるケースから、10万円程度で済んでしまうものまであります。

まずは成人歯科矯正の相場について、表を使って見ていきましょう。

* Oh my teeth調べ（歯並びの症状や治療範囲により料金は大きく異なるため、あくまでも目安としてご覧ください）

このように歯科矯正費用の価格帯が広くなるのは、以下のようなことが原因です。

使用する器具の種類
受診するクリニックの料金設定
矯正範囲の違い
通院費の有無
カウンセリング料金の有無

歯の矯正を決めてから、保定期間が終了するまでの期間を「プレ矯正期間」「矯正期間」「保定期間」に分けて、それぞれどのような費用が発生するか見てみましょう（ご紹介する費用相場は、医療関連のサイトを調べ、総合的に出した数字です。あくまでも目安にとどめておいてください。なお、費用は税込表示です）。

プレ矯正期間

歯科矯正をするかどうか、見極める期間です。
プレ矯正には、以下のような費用が発生します。

▼初回カウンセリング
無料～5,000円程度

▼精密検査・診察
10,000～65,000円程度

▼虫歯や歯周病の治療
1回につき1,500～10,000円程度

矯正期間

ワイヤーまたはマウスピースを着用して、歯を動かす期間です。
この期間中に必要な費用は、以下の通りです。

▼矯正装置料
10～170万円程度

▼調節料
1回につき3,000～10,000円程度

保定期間

整えた歯列をキープするために、リテーナーを着用する期間です。
保定期間には、以下のような費用が発生します。

▼保定装置料
10,000～60,000円程度

▼観察料
1回につき3,000～5,000円程度

費用が細かく分かれていると、「いったいどのくらいお金が必要になるのだろう？」と、疑問が出てきますよね。
矯正開始前に矯正費用の総額を知りたい方は、トータルフィーシステムを採用しているクリニックがおすすめです。

▼トータルフィーシステムとは

矯正治療にかかる費用の総額を矯正開始前に提示するシステム
都度料金を支払う手間が省ける

▼注意点

初診料や検査料は別のケースもあるので対象範囲を必ず確認しましょう

それぞれの矯正方法の費用はどのくらいか、各相場についてご紹介します（費用はあくまでも目安です）（費用は税込表示です）。

表側矯正の相場（全体矯正は60～130万円程度、部分矯正は30万円～60万円）

金属製のブラケットよりも、セラミック製など審美系の装置の方が、費用は高めです。

裏側矯正の相場（全体矯正は100～170万円程度、部分矯正は40万円～70万円）

裏側矯正の費用は、表側矯正よりも高いと言われていますが、これには理由があります。

歯の裏面は複雑で、形状にあわせたブラケットを一つひとつオーダーメイドで製作する必要があるから
表面にブラケットを取りつける場合よりも難易度が高くなり、高い技術力と経験を持つ歯科医師が設置にあたるから

ハーフリンガル矯正の相場（全体矯正は80～150万円程度、部分矯正は35万円～65万円）

表側矯正より費用が高いですが、裏側矯正よりも費用を抑えられます。

マウスピース矯正の相場（全体矯正は60～100万円程度、部分矯正は10万円～40万円）

マウスピース矯正は他の矯正方法と比較して矯正の手間がかからず、来院時も診療に時間をかけなくて済むので、他の矯正と比較して安いです。

まずはドクターに相談しましょう

大人向け歯科矯正について、種類・期間・費用の面から説明しました。
成人歯科矯正にはいくつか方法があり、あなたのお口の状態や目指したいゴール、ライフスタイルによってベストな矯正方法は異なります。

治療方法についてドクターと相談して、納得した上で歯科矯正を始めましょう。

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忙しいビジネスパーソンにおすすめ！通院不要のマウスピース矯正「Oh my teeth」

Oh my teethは、仕事が忙しいなど定期的な通院が難しい人のために誕生した、オンラインマウスピース矯正サービスです。

通常のマウスピース矯正では基本的に通院が必要ですが、Oh my teethでは矯正開始後の通院は原則不要。
LINE上であなた専属の医療チームと進捗を共有しながら、理想の歯並びを目指します。

笑った時に見える前歯の部分矯正プランなら月々9,800円〜。
お財布へのダメージも少なく、最短2ヶ月で見た目の印象を変えられます。

もしあなたが時間がなくて矯正を諦めているのなら、Oh my teethで仕事と両立しながらの歯並び矯正を考えてみてはいかがでしょうか？

Have a nice teeth!

監修：歯科医師/歯学博士古川雄亮

マウスピース矯正D2Cブランド「Oh my teeth」所属歯科医師、歯学博士。東北大学歯学部卒業。九州大学大学院歯学府博士課程（歯科矯正学専攻）修了。日本矯正歯科学会所属。歯医者お悩み.com管理人。直近の研究実績「カンボジアのHIV感染感児におけるCD4細胞数と口腔内衛生管理の関連性について(2019, Scientific Reports)」。代表記事「ボリビアにおける歯科医料の実態とは？」。

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