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ホワイトニング
最終更新日:2023年10月10日

ホワイトニングに危険性はある?リスクや副作用・避けるべき人を解説

ホワイトニングの危険性について知りたいですか?本記事ではホワイトニング剤の成分(過酸化水素・過酸化尿素・酸化チタンなど)によるリスク・副作用を紹介。ホワイトニングやってみたいけど大丈夫?と思っている方は必見です。

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歯科医師

西尾万樹

東京表参道矯正歯科 院長。北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科勤務。2020年コスメコンシェルジュ取得。

「ホワイトニングって危険性はないの?」
「歯がしみると聞いたけど、それって歯によくないのでは?」

こう考えていませんか?

本記事ではホワイトニングで使用する薬剤に配合される、過酸化水素・過酸化尿素・酸化チタン・窒素といった成分の危険性や、考えられるリスクと副作用を解説。

国内で市販されている歯のマニキュアや、海外製のホワイトニングシートなど各アイテムの注意点も解説します。本記事を読めば、薬剤の成分の違いについてわかり、歯科医院や自宅でのホワイトニングを安全に行えますよ。

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ホワイトニングに危険性はある?

疑問に思う女性

ホワイトニングには多少なりとも危険性があります。なぜなら歯を白くするには薬剤を使用しなければならず、その薬剤の成分の作用にはリスクをともなうものがあるからです。

そもそもホワイトニングに使われるホワイトニングジェルには、以下のような成分が含まれます。

  • 過酸化水素

  • 過酸化尿素

  • 酸化チタン

  • 窒素

これらの成分についての危険性について詳しくは、後ほど詳しく紹介します。

クリニックで正しく処方される薬剤は問題ない

上記で紹介した成分を含んでいても、ドクターの指示のもと適切な濃度で処方・使用されるホワイトニングジェルは問題ありません。

ただしそもそもホワイトニングを避けるべき人もいます。ホワイトニングを行うと危険性のある人や、避けるべき人について詳しくは後ほど紹介しますので、参考にしてください。

ホワイトニング剤の成分とその危険性

ホワイトニング

ホワイトニング剤に含まれる成分には以下のようなものがあります。それぞれの危険性についても紹介しますので参考にしてください。

過酸化水素

主にオフィスホワイトニング(歯科クリニックで施術を受けるホワイトニング)で使われる成分で、漂白作用によって歯を白くします。

オフィスホワイトニングの薬剤では、過酸化水素35%以下の濃度のものが一般的で、安全性が考えられた濃度になっています。ただし歯以外の部分、たとえば皮膚や歯茎などに薬剤が付着すると炎症の原因になるため、取り扱いは慎重に行う必要があります。

そのため国内では、過酸化水素が配合されたホワイトニングジェルや歯磨き粉は市販されていません。歯を漂白できる濃度の過酸化水素が配合されたホワイトニングジェルの取り扱うには、歯科医師免許が必要です。

過酸化尿素

主にホームホワイトニング(歯科クリニックで処方してもらった薬剤を使った、自宅で行えるホワイトニング)の薬剤に含まれる成分です。

ホームホワイトニングの薬剤には、10%濃度の過酸化尿素が配合されているのが一般的です。過酸化水素よりも歯を白くする作用の即効性は劣りますが、時間をかけて白くしていく分、白さが長続きしやすい特徴があります。

過酸化尿素は水分に触れるとすぐに分解される性質を持つため、過酸化水素よりも危険性が低い成分と言えます。そのため自身で薬剤を取り扱う必要があるホームホワイトニングの薬剤の成分として採用されています。

酸化チタン

酸化チタンは、ホワイトニングサロンで行うセルフホワイトニングの薬剤の成分として配合されることが多いです。

ここまで紹介した過酸化水素・過酸化尿素には漂白作用があるのに対し、酸化チタンには漂白作用はありません。酸化チタンが含まれる薬剤によるホワイトニングは、光触媒作用を用いたものです。

そのため酸化チタン配合ジェルによるホワイトニングは、歯に付着した汚れを落とし、歯本来の白さに近づける目的で行われます(オフィスホワイトニングジェルに過酸化水素とともに配合されるケースもある)。

酸化チタンが配合されるホワイトニングジェルでは歯そのものを漂白することはできませんが、その分安全性は高いです。そのため市販の歯磨き粉などにも配合されている成分です。

窒素

酸化チタン同様、ホワイトニングサロンで行うセルフホワイトニングのジェルに配合されることが多い成分です。また、オフィスホワイトニングの効果を上げるため、薬剤の中に酸化チタンとともに配合されることもあります。

窒素は酸化チタンと同様、触媒作用によって歯の汚れの除去します。窒素の濃度が高すぎると体への悪影響が考えられますが、ホワイトニング剤にそれほど高い濃度で窒素が配合されることはありません。

自宅で行うセルフホワイトニングは安全?

自宅でホワイトニングをする人

自宅で行うホワイトニングにはホームホワイトニングがありますが、それ以外にも市販のアイテムを使用したホワイトニングがあります。このようなホワイトニングには危険性はあるのでしょうか。

歯のマニキュア

歯のマニキュアとは、歯の表面に塗料を塗って歯を白く見せるもの。クリニックでのホワイトニングが受けられない人や、安く気軽に歯を白く見せたい人に選ばれているセルフホワイトニング方法です。

歯のマニキュアはドラッグストアでも購入できるもので、危険性が少ない成分で作られています。ただしクリニックで行うホワイトニングのような歯の漂白作用はなく、塗料はブラッシングで落ちてしまいます。

そのため色ムラが発生しやすく、マニキュアが残った部分には着色汚れや歯垢が溜まりやすい点に注意すべきでしょう。また誤って唇や歯茎に付着すると、なかなか落とせないこともあります。

ホワイトニングスポンジ

ホワイトニングスポンジとは、いわゆる歯用のメラミンスポンジ。歯の表面をこするだけで、付着した汚れを落とし、歯本来の白さを目指すことができます。

メラミンスポンジが歯の表面にある細かな凹凸に付着した着色汚れを掻き出すため、通常のブラッシングでは取りきれない汚れを落とせるメリットがあります。

ホワイトニングスポンジの危険性としては、強くこすると歯や歯茎を傷つけてしまうことが挙げられます。また、ホワイトニングスポンジは歯のために作られたものなので歯を傷つけにくいようになっていますが、掃除用のメラミンスポンジを使うのは避けましょう。

また、人工歯にホワイトニングスポンジを使ってしまうと、表面を削ってしまいツヤがなくなる危険性があります。

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ホワイトニングを避けるべき・注意すべき人

ドクターストップ

ホワイトニングは、受けると危険性をともなう人や避けるべき人もいます。

無カタラーゼ症の人

無カタラーゼ症とは、過酸化水素を分解するはたらきを持つカタラーゼという酵素が不足する病気です。

無カタラーゼ症を発症していると、オフィスホワイトニングの薬剤に一般的に配合される過酸化水素を分解できません。そのため、オフィスホワイトニングを受けると体内に過酸化水素が残ってしまい、進行性口腔壊死などを招く恐れがあります。

光線過敏症(日光アレルギー)の人

オフィスホワイトニングやホワイトニングサロンで行うセルフホワイトニングでは、ホワイトニングの作用を高めるために光を照射することがあります。光線過敏症の人は、光を照射した際にやけどのような症状をともなう危険性があります。

歯の形成過程の子供

18歳未満は歯の形成過程であり、歯の表面のエナメル質が薄いです。ホワイトニングの薬剤はエナメル質に浸透する性質があるため、未成熟であると知覚過敏を引き起こしやすくなります。そのため、歯科クリニックによっては施術ができないことがあります。

妊娠・授乳中の人

ホワイトニング剤の成分は、妊娠・授乳中の方にどのような影響を及ぼすのか明確にされていないため、基本的にホワイトニングができません。

ホワイトニングを注意すべき人

上記で紹介したようなケースのほか、以下のような人はドクターに事前に相談する必要があります。

【ホワイトニングに注意すべき人(ドクターに要相談)】

  • 知覚過敏がある人

  • 虫歯がある人

  • 歯周病の人

  • 歯にヒビ(クラック)が入っている人

ホワイトニングのリスク・副作用

歯が痛む男性

ホワイトニングには、薬剤に含まれる成分により、以下のようなリスク・副作用がともないます。

歯の表面が荒れる

オフィスホワイトニングやホームホワイトニングに含まれる過酸化水素や過酸化尿素には、歯の表面の「ペリクル」という成分をはがす作用があります。

ペリクルは歯を保護するはたらきを持つため、ホワイトニングジェルによってはがれると表面があれたような状態になりやすいです。一般的にホワイトニング後12時間から48時間経てば、ペリクルが再び歯の表面を覆うようになります。

歯がしみる

ペリクルがはがれると、歯の神経に刺激が伝わりやすくなり、歯がしみることもあります。これは比較的効果の高いオフィスホワイトニングで起こりやすい症状です。

ホームホワイトニングはオフィスホワイトニングよりも効果が穏やかな分、歯がしみることも少ないです。

色ムラになる

これはホームホワイトニングで比較的起こりやすいリスクです。

ホームホワイトニングは自分でマウスピースに薬剤を注入し、それを装着することで歯を白くしていきます。その際、薬剤の注入量が足りなかったり、そもそもマウスピースが自分の歯にフィットしていなかったりすると、薬剤が十分に行き渡らず、色ムラの原因になることがあります。

また、オフィスホワイトニングの場合も、歯並びが悪いことで光の照射が十分に行き渡らず、色ムラが発生する可能性があります。

色戻りが起こる

ホワイトニングの効果は1回行えばずっと続くわけではありません。そのため色戻りが起こることも想定して、どれくらいの頻度で行うべきなのかを考えておく必要があります。

以下は4種類のホワイトニングそれぞれの効果が持続する目安なので、参考にしてください。

  • セルフホワイトニング:ホワイトニングサロンの場合は2〜3週間

  • ホームホワイトニング:6か月〜1年間

  • オフィスホワイトニング:3か月〜1年間

  • デュアルホワイトニング:1〜2年間

▶︎ホワイトニングの頻度のベストは?理想の回数・間隔を解説

白くなりにくい歯がある

ホワイトニングの効果が高い成分の薬剤を使っても、白くならなかったり、効果が出にくかったりする歯があります。

まず、被せ物や詰め物の部分は、ホワイトニングによって白くすることはできません。このほか、以下のような歯はホワイトニングによって白くするのが難しいです。

  • テトラサイクリン歯

  • 歯の神経の治療を受けた歯

テトラサイクリン歯とは、テトラサイクリン系抗生物質が原因で変色した歯のこと。テトラサイクリン系抗生物質とはかつて日本の風邪薬シロップに使われていたもので、妊婦・授乳中の母親・歯の形成期(0〜12歳ごろ)にある子どもは避けるべきとされています。

また、歯の神経の治療を受けた歯は、ホワイトニングで効果が出にくいです。歯の神経が死んだ歯(失活歯)の変色は、歯のエナメル質のさらに内側にあたる、象牙質内で起こっていることが多いためです。

失活歯のホワイトニング方法としては、歯の内部にホワイトニング剤を入れるウォーキングブリーチなどがあります。

海外製のホワイトニングアイテムは要注意?

口を抑える女性

ドクターが診察し、処方したホワイトニング薬剤を使用したホワイトニングは問題ありません。クリニックで行うオフィスホワイトニングはもちろん、医師の指示に従ったホームホワイトニングも、危険性は少ないです。

ただし以下のようなホワイトニングには注意が必要です。

海外製のホワイトニングシート

海外サイトからホワイトニングの薬剤を個人輸入して行うホワイトニングには注意が必要です。たとえば国内でも注目を浴びているホワイトニングアイテムにCrest(クレスト)の「ホワイトニングストリップ」というものがあります。

クレストのホワイトニングストリップは、いわゆる「ホワイトニングシート」や「ホワイトニングテープ」と呼ばれるもの。薬剤(過酸化水素配合)の付着したテープを歯の表面に貼って、歯を白くします。

アメリカでは比較的ポピュラーなホワイトニングのようですが、過酸化水素が14%配合されており、これは日本国内では市販が許可されていない濃度にあたります。

Crestのホワイトニングストリップが危険とは言い切れませんが、もし購入して自分でホワイトニングを行う場合は、使用方法を十分確認するなど、取り扱いには注意しましょう。

濃度・成分が不明確なホワイトニング

Crestのホワイトニングストリップは、成分や濃度が明記されています。しかし海外製品を個人輸入してホワイトニングを行う場合、配合成分や濃度がよくわからないケースも考えられます。

もしかすると国内ではクリニックでないと取り扱いできないものである可能性もあり、使用方法を守らないと知覚過敏症状が強く出てしまうリスクも否めません。そのため、配合成分・濃度がはっきりわからないホワイトニングキットで、自分でホワイトニングを行うのは避けるべきでしょう。

安全性の高いホワイトニングをリーズナブルに行う方法

ホームホワイトニング

ホワイトニングはドクターによる診察の上、ドクターの指示に従って行う分には問題ありません。しかしクリニックで施術してもらうオフィスホワイトニングはコストが高くなります。

「安全性の高いホワイトニングを少しでも安く受けたい」……そう考えているなら、過酸化水素よりも安全性の高い過酸化尿素配合のホワイトニングジェルを使った、ホームホワイトニングがおすすめです。

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