通院不要のマウスピース矯正って?6つのブランドの特徴とサポート体制
最近「歯医者に通わずにマウスピース矯正できる」といった広告をよく見かけるようになりましたよね。でも「本当に通院せずに歯並びがなおるの?」という疑問をお持ちの方も多いでしょう。そこで本記事では、通わなくてもいい理由や各社のサポート体制を紹介します。

歯科矯正といえば、歯医者に通いながら長期間かけて進めるイメージが強いですよね。しかし近年は、定期的な通院不要で、気になる部分だけ短期間で矯正できるマウスピース矯正ブランドが増えています。
とはいえ、
「本当に通院せずに歯並びがなおるの?」
「通わずに矯正って本当に大丈夫?」
と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
実は、マウスピース矯正ブランドで言われている「通院不要」は、「定期的な通院をしなくてよい」と言う意味であるのが一般的です。初期検査などには通院が必要な場合が多く、全く通院せずに矯正をはじめられることは少ないです。
ただしマウスピース矯正は自己管理が重要なので、通院しない分、サポート体制がどうなっているかを確認することをおすすめします。
本記事では、代表的な通院不要マウスピース矯正ブランドのサービス概要や、サポート体制も紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
- 通院不要のマウスピース矯正とは?
- 初回検査以降は原則通院不要
- オンラインで矯正進捗をチェック
- 通院不要のマウスピース矯正ブランド6選
- Oh my teeth(オーマイティース)
- hanaravi(ハナラビ)
- Zenyum(ゼニュム)
- hanalove(はならぶ)
- EMININAL(エミニナル)
- GlorySmile(グローリースマイル)
- 通院不要のマウスピース矯正ブランドのポイント
- 値段(費用)
- 矯正プランの内容(プラン制か回数制か)
- 対応症例(対応できる歯並びの乱れの度合い)
- サポート体制
- 通院不要の歯科矯正の注意点
- 歯並びの状態・矯正進捗によっては通院が必要
- 対応できない歯並びもある
- 自己管理が必要
- 虫歯になっていないか注意
- 通院不要の歯科矯正はサポート体制で選ぶのがおすすめ
- ※本記事掲載内容について

通院不要の歯科矯正とは、定期的にクリニックへ通院する必要がない歯科矯正のことです。オンラインサービスを活用して、矯正完了までほぼ通院不要でマウスピース矯正を行います。
マウスピース矯正は、薄く透明に作られたマウスピース型の矯正装置を装着して歯並びを矯正する方法。マウスピースを装着し、ドクターと相談しながら、矯正の進捗に合わせて、新しいマウスピースに交換していきます。少しずつ理想の歯並びに近づくように作られたマウスピースを順番につけていくことで、徐々に歯を動かしていきます。
マウスピース矯正では、自分でマウスピースの着脱を簡単にすることができます。そのためトラブルがなければ、自分で次のマウスピースに交換して矯正を進めることも可能です。
ワイヤー矯正と比較すると装着していてもあまり目立たないため、マウスピース矯正を選ぶ人も増えています。
近年増加しているリーズナブルに矯正できるマウスピース矯正ブランドでは、マウスピース矯正の特徴とオンラインサービスを活用し、定期的な通院不要のサービスを提供しているところがあります。
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初回検査以降は原則通院不要
国内のマウスピース矯正ブランドの場合、全く通院不要というわけではないのが一般的です。
最初の歯型採取や診断のためには通院が必要で、それ以降の定期的な通院は不要となっているケースがほとんど。つまり全くドクターに診てもわらずに歯科矯正をスタートするわけではありません。
矯正開始後は定期的な通院が不要なため、通院の時間をなかなか取れない忙しいビジネスマンや、子どもが幼く一緒に通院するのが難しいママなども利用しやすいサービスと言えるでしょう。
オンラインで矯正進捗をチェック

定期的な通院不要のマウスピース矯正ブランドの多くは、遠隔で矯正進捗を確認できるような仕組みを構築しています。
前述したように、マウスピース矯正はトラブルがなければ自分で次のマウスピースに交換して矯正を進めることが可能ですが、ドクターが矯正進捗を確認するには定期的な通院が必要でした。
しかし定期的な通院不要なマウスピース矯正ブランドの場合、この進捗チェックをオンラインサービスを活用して行っています。
たとえば Oh my teeth(公式サイト)の場合は、ユーザーから週に1度マウスピースを装着した状態の歯の写真をLINEで送信してもらい、ドクターがレビューして矯正を進めます。
定期的な通院不要のマウスピース矯正ブランドの基本情報と特徴を紹介します。
Oh my teeth(オーマイティース)
Oh my teeth(公式サイト)は最低2か月※1・月々9,800円※1※2からできるリモート矯正です。
上下前歯の部分矯正プランなら矯正期間に関わらず一律33万円(税込)。
マウスピース矯正開始に必要な3D歯型スキャン・ドクターによる口腔内健診・レントゲン撮影は無料。矯正中は、専属医療チームによる24時間LINEサポートが受けられます。
※1 上下前歯の部分矯正プランの場合
※2 36回払いの場合。初回のみ13,054円。総額356,054円(税込)。
hanaravi(ハナラビ)

画像出典元:hanaravi公式サイト
hanaraviは、3つの矯正プランで軽度〜重度の歯並びの乱れに対応しています。マウスピース矯正のほか、ワイヤー矯正を組み合わせたハイブリットプランも。
そのため、マウスピース矯正のみのブランドに比べて適応範囲が広く、多くの歯並びに対応できるでしょう。
歯型採取の前にクリニックで無料相談でき、矯正中はメディカルチームによって、LINEを介したサポートを受けられます。
Zenyum(ゼニュム)

シンガポール発のマウスピース矯正ブランドのZenyum。部分矯正のみに対応したマウスピース矯正です。
歯型採取の前に歯の写真を送って簡易チェックを受けられます。歯型採取は既存の提携クリニックで行います。
診断やシミュレーションに必要な初期検査は約2万円(提携クリニックによって異なる)。矯正中は、専用アプリで治療モニタリングとガイダンスを提供しています。
hanalove(はならぶ)

画像出典元:hanalove公式サイト
hanaloveの矯正プランは3つあり、前歯に特化した矯正から根本的な歯並び改善まで対応しています。マウスピースの装着感を試せるプランがあるため、マウスピース矯正がどんなものなのか試してみたい方におすすめでしょう。
LINEでアンケートに答えhanaloveで矯正できるか無料チェックをし、その後提携歯科クリニックで診察を受けます。初回診察費用の目安は3,500円〜で、提携クリニックによって異なります。
矯正治療中はLINEを介したサポートを受けられます。
EMININAL(エミニナル)

画像出典元:エミニナル矯正公式サイト
エキサイト株式会社が提供している、軽度〜中度の歯並びの乱れに対応したマウスピース矯正です。料金プランは、定期購入プランと一括購入プランの2つがあります。
LINEから初回診断の申し込みを行い、提携クリニックで歯型採取等を行います。その後オンライン診断を受け、治療を進めます。初回診断費用は3,850円です。
矯正中はLINEを介したサポートを受けられます。
GlorySmile(グローリースマイル)

画像出典元:GlorySmile
一度も歯医者に行かずに、自宅で完結するマウスピース矯正です。対応可能な歯並びは軽度〜中度、および矯正後の後戻りを止めたい場合です。
無料カウンセリングで矯正が可能と診断されると、見積もりが届きます。
自宅に歯型キットが届き(7,500円)、歯型を採取。返送すると、完成イメージ動画が作られます。
それをもとにマウスピースが制作され、矯正キットが自宅に届きます。
料金はマウスピースの枚数によって変動し、最大198,000円。矯正中はメールやLINEでサポートが受けられます。
日本未上陸ではありますが、マウスピース矯正SmileDirectClubも通院不要のブランドです。以下の記事で詳しく紹介していますので、あわせて参考にしてみてください。
ここでは前に紹介した通院不要のマウスピース矯正ブランド6つから、大切なポイント4つを紹介しています。
値段(費用)
各ブランドのプランによって値段の目安が異なります。
Oh my teeth:33万円・66万円
hanaravi:33万円・49.5万円・66万円
Zenyum:32.45万円
hanalove:21.78万円〜・34.8万円〜・77万円〜
EMININAL:33万円・66万円
GlorySmile:98,000円~最大198,000円
最も安くはじめられるのは、GlorySmileです。hanaloveは各クリニックによって費用が異なります。
矯正プランの内容(プラン制か回数制か)
プラン制のメリットは、プランで対応可能な範囲内であれば、マウスピースの追加や治療計画の再設計などができます。どのプランが適応になるかは、ドクターの診断が必要です。
回数制のメリットは1回の治療からはじめられることです。
Oh my teeth:プラン制
hanaravi:プラン制
Zenyum:プラン制
hanalove:プラン制
EMININAL:プラン制
GlorySmile:プラン制
プラン制・回数制それぞれのメリット・デメリットに関しては、下記の記事で解説しているのであわせて参考にしてくださいね。
対応症例(対応できる歯並びの乱れの度合い)
対応できる歯並びの乱れが中度までの場合、抜歯せずに矯正を進められるケースが多いです。
Oh my teeth:軽度〜中度
hanaravi:軽度〜重度
Zenyum:軽度〜中度
hanalove:軽度〜重度
EMININAL:軽度〜重度
GlorySmile:軽度~中度、後戻りを止めたい場合
サポート体制
通院不要な歯科矯正では、遠隔サポートが充実しています。自己管理が必要になるため、自分に合ったサポートを受けられるブランドに注目してください。
ブランド名 | サポート体制 |
---|---|
24時間LINEサポート | |
hanaravi | メディカルチームによる365日サポート |
Zenyum | 専用アプリで治療モニタリングとガイダンス提供 |
hanalove | LINEを介したサポート |
EMININAL | 公式LINEの「相談室」で相談可能 |
GlorySmile | LINE・メールによるサポート |
通院不要な歯科矯正を選ぶ場合、どんなことに気を付ける必要があるのでしょうか。
歯並びの状態・矯正進捗によっては通院が必要
歯科矯正ブランドの「通院不要」とは、あくまで「クリニックへの定期的な通院が不要」の意です。歯並びの状態や矯正の進捗によっては、通院が必要になる場合があることを知っておきましょう。
たとえば初期検査の結果、歯並びの状態によっては、歯の移動スペースを確保するために歯の表面を削る処置(IPR)が必要になることも。この場合、処置を受けるためには通院が必要です。
また、矯正進捗によっては再度歯型を取る必要が出てくる可能性もあります。どんなに綿密に立てられた矯正計画でも、実際の歯の動きには個人差があり、場合によっては計画からズレが生じることがあるからです。
その結果矯正計画の立て直しが必要になると、再度歯型を取り直さなければなりません。歯型を再度採取する場合、基本的に通院にて対応しているブランドが多いです。
対応できない歯並びもある
本記事で紹介したブランドは、いずれもマウスピース矯正ブランドです。
そもそもマウスピース矯正では対応が難しい歯並びがあります。また前述したようにマウスピース矯正ブランドによっても、対応できる範囲が異なります。
まずは自分がマウスピース矯正可能なのかを知る必要がありますので、ドクターに相談してみることをおすすめします。
もちろん、検査の結果対応できないと診断されるケースもあります。ただし「ほかのブランドでは対応可能だった」というケースもあるので、可能であれば複数のクリニックに相談に行ってみましょう。
自己管理が必要

通院不要な歯科矯正サービスは、通院の手間がないのはメリットですが、自己管理の時間が長いのはデメリットとも言えます。
そもそもマウスピース矯正は1日20時間以上装着しないと計画通りに歯が動かない原因に。万が一モチベーションが続かず、途中でやめてしまった場合「歯科矯正をやらなきゃよかった」なんてことになりかねません。
歯科矯正できれいになった歯並びを想像しながらモチベーションを保ち、しっかり自己管理をしていきましょう。
※今回紹介しているGlorySmileでは1日22時間以上の装着が推奨されています。
虫歯になっていないか注意
今回紹介したサービスの中には、一度も歯医者に行かず、自宅で完結できるサービスもありました。事前に虫歯がないかどうかを確認する項目はありますが、歯科医師による口腔内診査やレントゲン撮影などは行わないため、自覚症状がない場合、進行している虫歯があるまま矯正をスタートしてしまうリスクがあります。
マウスピース矯正中に虫歯治療が必要になると、歯型が変わってしまう可能性があります。歯型が変わると、マウスピースが合わなくなるため、作り直さなければなりません。その場合、再度制作費用がかかることも。虫歯の不安がある場合は、事前にかかりつけの歯科医院でチェックしてもらうことをおすすめします。
通院不要の歯科矯正では、定期的な通院が不要な分、自己管理の時間が長いです。計画通りに歯並びを整えていくには、1日20時間以上マウスピースを装着しなければなりません。
マウスピースのつけ忘れやモチベーションの低下などもオンラインでケアしてくれるブランドなら、自宅にいながら矯正完走までサポートをしてもらいやすいでしょう。
定期的な通院不要の歯科矯正を選ぶ際は、矯正費用や期間だけでなく、矯正中のサポート体制にも注目してみてくださいね。
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本記事はOh my teethが各社の公開情報を元に独自の観点でまとめたもので、網羅性・正確性を完全に担保するものではありません。
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