マウスピース矯正にかかる期間は?期間短縮のための3つのポイント
「マウスピース矯正の治療期間はどのくらい?」
「短期間で歯並びが改善されるって本当?」
「私の歯並びだと期間はどれだけかかる?」
そんな疑問にお答えするため、当記事ではマウスピース矯正の期間について解説します。
すきっ歯や出っ歯などの症例別に平均期間や期間を短縮するためのポイントもまとめて紹介するので、「歯並びを短期間で治したい!」という方はぜひ参考にしてみてください。
マウスピース矯正の期間の平均目安は3ヶ月〜2年
部分矯正 or 全体矯正によって治療期間は変わる
マウスピースの装着時間を守らないと矯正期間が長引く可能性がある
古川雄亮
大阪心斎橋矯正歯科 院長。歯学博士。東北大学歯学部卒業。九州大学大学院歯学府博士課程(歯科矯正学専攻)修了。日本矯正歯科学会所属。歯医者お悩み.com管理人。直近の研究実績「カンボジアのHIV感染感児におけるCD4細胞数と口腔内衛生管理の関連性について(2019, Scientific Reports)」。代表記事「ボリビアにおける歯科医療の実態とは?」。
目次
マウスピース矯正の期間の目安は、3ヶ月〜2年程度です。歯並びの状態や矯正の種類によっても異なるので、最初にマウスピース矯正の基礎知識を確認しておきましょう。
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目安は2ヶ月〜2年!期間は歯並びの状態によって異なる
マウスピース矯正の期間は、数ヶ月~数年かかるのが一般的です。当然、歯並びは人それぞれ違うため、歯の状態によっても必要な期間は異なります。
例えば部分矯正の対象となる犬歯から犬歯の間、上下前歯6本を矯正したい場合は、2ヶ月〜1年程度と比較的短く矯正を終わらせられる可能性が高いです。
(マウスピース矯正 Oh my teethでは最短2ヶ月で矯正したケースがございます。※2020/1~2023/7 Basicプランの実績値:保定期間除く)
一方で、抜歯が必要だったり、噛み合わせ全体を調整したりする全体矯正の場合は、1〜3年と矯正期間が長くなります。
もちろん部分矯正・全体矯正どちらをとっても、歯並びの程度によって期間が異なってくるため、まずは現在の歯並びを診断してもらうことが大切です。マウスピース矯正を提供している歯科クリニックへ矯正相談をしてみましょう。
部分矯正と全体矯正の違いは?どっちがおすすめ?タイプ別診断をチェック
前歯中心の部分矯正なら数か月
部分矯正とは、主に上下の前歯部分の歯列を整える矯正方法。「笑ったときに見える部分を改善したい」という方には、部分矯正がおすすめ。
そもそもマウスピース矯正は部分矯正に向いており、数ヶ月と短い期間で終わるケースが多いです。たとえば、すきっ歯だけを改善したい場合、3ヶ月程度で隙間を閉じた症例もあります。
また、出っ歯の症例では「どのくらい出っ歯を引っ込めたいか」によって治療期間が変わります。
例1「前歯のバランスを整えることで出っ歯感を和らげたい」
→3〜6ヶ月(*個人差があります)例2「抜歯をしないで出っ歯感を改善したい」
→6〜12ヶ月(*個人差があります)
「出っ歯だけでなく、口元も引っ込めたい」という場合は、抜歯をして前歯を下げる方法が採用されることがあります。部分矯正で口元突出感を改善するのは難しいため、全体矯正を検討しなければなりません。
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奥歯を含めた全体矯正は年単位でかかることも
全体矯正は、前歯から奥歯まで歯列全体を整える矯正方法です。前歯だけでなく、奥歯の噛み合わせ、八重歯や出っ歯の改善もしやすくなります(改善のために抜歯をして隙間を作るケースが多い)。
また奥歯を含めた矯正の場合、抜歯するかしないかでも治療期間が大きく変わります。期間は少なくても1~2年ほどかかるでしょう。
ただマウスピース矯正は前歯周辺の矯正を得意とするため、全体矯正にはあまり適していません。いずれにしても、ご自身の歯並びが「部分矯正ができるのかどうか」を知るために検査・カウン セリングをまず受けてみましょう。
※抜歯の有無で矯正治療の期間が大きく異なります。抜歯をすることで、空いたスペースを利用して八重歯を歯列の中に移動させたり、出っ歯を引っ込めたりします。残ったスペースは奥歯を動かすことで最終的に閉じていく必要があるため、抜歯をしないで治療するよりも時間がかかります。
マウスピース矯正の期間は、「歯を動かす期間」と「後戻りを防ぐ期間」の2つにわけられます。
ここではマウスピース矯正を考えている方に向けて、両者の違いについて解説していきます。
矯正力で歯を動かす期間
歯並びを整えるために、マウスピースによる矯正力をかけて歯を動かしていく期間です。歯のねじれや出っ歯、歯と歯の隙間など、歯並びや噛み合わせを治療する時期にあたります。
歯並びや噛み合わせの悪さには個人差があるため、3ヶ月で終了する方もいれば、1年以上の治療期間になる可能性もあります。
「成人男性はあごの骨が硬く歯が動かしにくい」など、年齢や性別も治療期間に影響します。若い方の場 合は骨の代謝が活発なため、比較的歯が動きやすいといわれます。
もちろん、高齢の方でも矯正治療を受けることは十分可能です。「8020運動」(80歳で20本以上自分の歯を保つ取り組み)も広く知られるようになり、年を取ってから矯正治療を受ける方も増えています。
歯並びの後戻りを防ぐ保定期間
マウスピースによる力で歯を動かした後、歯並びの後戻りを防ぐための期間を「保定期間」といいます。
保定期間は、歯を動かすことと同じくらい大切です。後戻りを防ぐ装置のことを「リテーナー」といい、最低でも歯を動 かすのにかかった期間と同じ期間装着することが推奨されています。
たとえば、歯を動かすのに1年かかった場合、保定期間も1年間以上確保します。
また、リテーナーには取り外しのできない「固定式タイプ」と取り外しできる「可撤式タイプ」の2つがあります。
詳しくはマウスピース矯正後に使う「リテーナー(保定装置)」とは?をご覧ください。
リテーナー期間に入ってから数ヶ月は、歯の位置が特に後戻りしやすい期間です。1日20時間以上を目安にリテーナーを装着するよう心がけましょう。
な お、リテーナーの装着期間(保定期間)の考え方はさまざまなため、原則としてドクターの指導にしたがってマウスピース矯正を進めていくことが大切です。
一般的にワイヤー矯正のほうが、治療期間は長くなります。部分矯正・全体矯正によっても期間は変わりますが、目安は1~3年ほどです。
ワイヤー矯正の場合、矯正装置を歯に固定するので24時間矯正している状態になります。また、1ヶ月に1回くらいの頻度で通院して、その都度歯の動きに合わせてワイヤーを調整します。
ワイヤー矯正 | マウスピース矯正 | |
期間 | 1〜3年程度 | 2ヶ月〜3年程度 |
装着時間 | 常時 | 1日20時間以上 |
通院頻度 | 1ヶ月に1回 | 1ヶ月〜3ヶ月に1回 |
一方、マウスピース矯正は全体矯正を苦手とはするものの、部分矯正であれば数ヶ月で矯正できます。
通院頻度もワイヤー矯正より少なくて済み、 Oh my teethのマウスピース矯正であれば「矯正開始後の来院は原則不要」です。
マウスピース矯正にかかる期間は症例によっても異なります。ここではマウスピース矯正でよくある症例である出っ歯・すきっ歯・八重歯の実際の治療にかかった期間を紹介します。
すきっ歯
すきっ歯のマウスピース矯正にかかる期間の目安は半年から1年程度です。Oh my teethのマウスピース矯正の症例では約3ヶ月で完了したケースがあります。
総額:33万円 (税込)
期間:3ヶ月
備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込
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出っ歯
出っ歯のマウスピース矯正にかかる期間の目安は7か月から2年程度です。Oh my teeth のマウスピース矯正の症例としては、約3ヶ月で完了したケースがあります。
総額:33万円 (税込)
期間:3ヶ月
備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込
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八重歯
八重歯のマウスピース矯正にかかる期間の目安は3ヶ月から2年程度です。Oh my teeth のマウスピース矯正の症例としては、16ヶ月(1年4ヶ月)で完了したケースがあります。
総額:66万円 (税込)
期間:16ヶ月
備考:非抜歯/全体矯正/研磨処置込
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マウスピース矯正は期間が比較的短く、通院も少なくて済みます。
さらに、次に紹介する3つのポイントを心がければ、期間を無駄に長引かせることなく矯正を進められます。
逆に、気を付けないと理想の歯並びを手に入れられなくなってしまう・矯正期間が延びてしまう可能性があるので、矯正を始める前にぜひ知っておきましょう。
1日20時間以上はマウスピースを装着する
矯正期間を最短にするためには、「マウスピースをできるだけ長時間装着する」ことがとても大切です。
基本は1日20時間以上の装着が必要となり、少なければそれだけ歯がなかなか動いてくれません。特に、歯のねじれ(捻転)が強い方はしっかりと装着しないと改善が見られないこともあります。
ただし、マウスピースは透明なので、外出中でも目立たずに着用できます。「食事中以外は必ずつける」ということを心がければ、それだけ期間短縮につながるはずです。
マウスピース矯正の装着時間が守れないリスク!足りないときの対処法は?
医師からの指示を守る
装着時間の徹底に加えて、そのほかのドクターからの指示もしっかりと守りましょう。
矯正をはじめると誰しも経験するのが、歯に矯正力がかかることによる痛みや違和感です。マウスピース矯正をはじめて数日は痛みや違和感が現れることが多く、対処法としてロキソニンなどの痛み止めを服用することもあります。
しかし、痛み止めを飲む頻度が多いと、骨の代謝を抑制してしまうため、歯の移動が遅くなる可能性があります。医師の指導や注意を守らないと、せっかくの苦労が無駄になってしまうので気を付けましょう。
心配なことがあれば気軽に相談することが大切。Oh my teeth のマウスピース矯正であればLINEを通じて24時間いつでも医師に質問・相談ができます。
虫歯予防・マウスピースの管理も適切に行う
マウスピースを着用中、虫歯や歯周病を発症してしまうと矯正の治療期間が長くなってしまうことも考えられます。たとえば、虫歯の治療が必要になった場合、虫歯治療により歯の形が変わってマウスピースがはまらなくなる可能性があります。
マウスピースがはまらなくなると、新しく歯型をとって再製作になるため矯正治療を中断しなくてはなりません。
また、マウスピースを破損・紛失してしまう方も少なくありません。ポケットにマウスピースを入れたまま洗濯機に入れて壊れてしまったなどの事例もあるので、マウスピースの管理には十分に気を配りましょう。
場合によっては追加費用がかかるため、時間とお金を無駄にしないためにも、矯正中は特にマウスピースと歯の管理を徹底しましょう。
Oh my teethの無料診断から矯正開始まで の3ステップを解説
マウスピース矯正の期間は、3ヶ月~2年ほどが平均といえるでしょう。歯並びの状態によっても期間は異なり、全体矯正が必要な場合はそもそもマウスピース矯正ができない可能性もあります。
そのため、実際に矯正をするかしないかに関わらず、まずは検査・カウンセリングに足を運んでみましょう。検査だけであれば30分ほどで終わるので、仕事の合間やお昼休みでも済ませられます。
Oh my teethでは東京や大阪の専門クリニックで、無料の精密診断を受け付けています。「マウスピース矯正ができるか」「どれくらいの期間かかりそうか」などもわかるので、気になる方はぜひ以下のリンクからお申し込みください。
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