Oh my teeth
マウスピース矯正
最終更新日:2025年11月1日

マウスピース矯正の期間は平均どれくらい?治療期間を短くするコツも解説

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この記事のまとめ
「マウスピース矯正って、全部終わるまでにどれくらいかかるんだろう?」
治療を始めるにあたって多くの方が気になるのが「期間」ではないでしょうか。矯正はしたいけれど、いつ終わるかわからないと、なかなか踏み出せないものですよね。
マウスピース矯正の期間は、現在の歯並びや、どこまで治したいかによって大きく変わります。また、治療中の過ごし方次第で、計画より早く進むこともあれば、残念ながら長引いてしまうことも。
そこで本記事では、マウスピース矯正にかかる平均的な期間、治療が長引いてしまうNG行動と対策などについて解説します。
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歯科医師/歯学博士

古川雄亮

歯学博士。東北大学歯学部卒業。九州大学大学院歯学府博士課程(歯科矯正学専攻)修了。日本矯正歯科学会所属。歯医者お悩み.com管理人。直近の研究実績「カンボジアのHIV感染感児におけるCD4細胞数と口腔内衛生管理の関連性について(2019, Scientific Reports)」。代表記事「ボリビアにおける歯科医療の実態とは?」。

マウスピース矯正の治療期間の目安

マウスピース矯正と一言でいっても、前歯だけを整える「部分矯正」から、奥歯の噛み合わせまで含めて治す「全体矯正」までさまざまです。一般的に、治療期間の目安は約2ヶ月〜3年と幅があります。
これは、歯を動かす「矯正期間」と、動かした歯を固定する「保定期間」を合わせた期間です。
  • 矯正期間:マウスピースを装着して、少しずつ歯を動かしていく期間。
  • 保定期間:矯正期間終了後、歯が元の位置に戻る「後戻り」を防ぐため、リテーナー(保定装置)を着ける期間。矯正にかかった期間と同程度の期間が必要です。
では、実際の治療ではどれくらいの期間がかかるのでしょうか。
参考として、マウスピース矯正「Oh my teeth」で2023年10月〜2024年9月に治療を終えたユーザーの平均矯正期間は127日(約4ヶ月)でした。
プラン別の平均期間
  • Basicプラン(一般的な部分矯正):平均 123日(約4ヶ月)
  • Proプラン(奥歯を含む全体矯正):平均 170日(約5.5ヶ月)
  • Invisalignプラン(抜歯も可能な全体矯正):平均 207日(約7ヶ月)
※上記は歯を動かす「矯正期間」の平均です。
※Oh my teethでは、ユーザーの大多数がBasicプラン(部分矯正)を選択しています。
このように、治療範囲や歯を動かす量によって期間は大きく異なります。次に、あなたの歯並びがどのタイプに当てはまるか、目安を見ていきましょう。

あなたの歯並びはどれ?症例別の治療期間

ここでは、歯並びの状態を「軽度」「中等度」「重度」の3つのレベルにわけて、それぞれの治療期間の目安を解説します。

すきっ歯・ガタつきなど軽度の症例:約3ヶ月~1年

前歯のわずかな隙間(すきっ歯)や、少しだけ重なっている歯並び(叢生・そうせい)など、比較的軽度なケースです。主に見た目が気になる前歯を中心に動かす部分矯正が適用されることが多く、約3ヶ月〜1年程度と治療期間も短くなる傾向にあります。
  • 総額:33万円 (税込)
  • 期間:3ヶ月
  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込
  • 総額:33万円 (税込)
  • 期間:4ヶ月
  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込
  • 総額:33万円 (税込)
  • 期間:3ヶ月
  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込
  • 総額:66万円 (税込)
  • 期間:3ヶ月
  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込

出っ歯・八重歯など中等度の症例:約1年~2年

前歯が前に出ている「出っ歯(上顎前突)」や、犬歯が飛び出している「八重歯」など、歯を動かす距離が比較的長くなるケースです。抜歯はしないものの、歯列全体を整えたり、奥歯から動かして前歯を収めるスペースを作ったりする必要があるため、約1年〜2年程度かかります。
  • 総額:33万円 (税込)
  • 期間:2ヶ月
  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込
  • 総額:66万円 (税込)
  • 期間:12ヶ月
  • 備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込
  • 総額:33万円 (税込)
  • 期間:3ヶ月
  • 備考:非抜歯/全体矯正/研磨処置込
  • 総額:66万円 (税込)
  • 期間:16ヶ月
  • 備考:非抜歯/全体矯正/研磨処置込
※Oh my teethのそのほかの症例はこちら

抜歯が必要な重度の症例:約2年~3年

歯のガタつきが大きい、あるいは口元の突出感が強く、歯をきれいに並べるためのスペースが根本的に足りないケースです。
この場合、奥歯などを抜歯してスペースを確保してから歯を動かす「抜歯矯正」が必要になることがあります。
抜歯をすると、そのスペースを閉じるために歯を大きく動かす必要があり、治療期間は約2年〜3年程度かかります。
ここまでに紹介したマウスピース矯正Oh my teethの症例は、あくまで一例です。
あなたの歯並びがマウスピース矯正で改善できるかどうか、実際の治療に必要な期間はどのくらいかかるのかは、精密検査を受けてみないとわかりません。
Oh my teethは、検査・診断を無料で提供しています。いきなりクリニックへ行くのはハードルが高いと感じる方でも、まずはご自宅から簡単にできる「写真相談」も実施しています。どうぞお気軽にご相談ください。
私の歯並び、マウスピース矯正で治る?(写真相談CTA)

マウスピース矯正の期間が長引くNG行動とその対策

マウスピース矯正は、歯科医師の治療計画とあなたの協力があって初めてスムーズに進みます。うっかりやってしまいがちな「NG行動」は、治療期間を不必要に長引かせる原因になります。ここでしっかり確認し、対策を立てておきましょう。

NG行動1:1日の装着時間が20時間未満になっている

マウスピース矯正は、マウスピースを歯に装着することで持続的に力を加え、少しずつ歯を動かしていきます。
推奨される1日20時間以上の装着を守れないと、歯を動かすための力がかからず、歯の移動が遅れてしまいます
「ちょっとだけなら…」という油断が積み重なると、治療計画とのズレが大きくなり、マウスピースが合わなくなることも。結果、治療計画の練り直し(リファインメント)が必要になり、期間が延長します。
また、マウスピースは、「アライナーチューイー」と呼ばれるシリコン製のチューブを噛むことで、マウスピースを歯に密着させることができます。
歯科医師から使用を勧められた場合は、使用方法を正しく理解し、指示通りに活用しましょう。
食事や歯磨き以外の時間は基本的に装着している、という意識を持つことが大切です。
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NG行動2:マウスピースの交換時期を自己判断で変えている

マウスピースは、歯の動きに合わせて通常1〜2週間ごとに新しいものに交換していきます。「早く終わらせたいから」と自己判断で交換を早めるのは絶対にやめましょう
計画より早く交換すると、歯や歯根に無理な力がかかり、強い痛みや歯茎が下がる原因になりかねません。逆に交換をサボると、そのぶんだけ治療が遅れてしまいます。
必ず歯科医師の指示通りのタイミングで交換しましょう。
交換日を忘れないよう、スマートフォンのカレンダーに登録しておくのがおすすめです。

NG行動3:マウスピースの交換時期を自己判断で変えている

マウスピースは、歯の動きに合わせて通常1〜2週間ごとに新しいものに交換していきます。「早く終わらせたいから」と自己判断で交換を早めるのは絶対にやめましょう
計画より早く交換すると、歯や歯根に無理な力がかかり、強い痛みや歯茎が下がる原因になりかねません。逆に交換をサボると、そのぶんだけ治療が遅れてしまいます。
必ず歯科医師の指示通りのタイミングで交換しましょう。
交換日を忘れないよう、スマートフォンのカレンダーに登録しておくのがおすすめです。

NG行動4:通院をサボってしまう・予約を先延ばしにする

定期的な通院は、治療が順調に進んでいるかを確認するための大切な機会です。「マウスピースは全部もらっているから大丈夫」と自己判断で通院を怠ると、トラブルの発見が遅れてしまいます
通院では、計画と実際の歯の動きにズレがないか、虫歯などのトラブルが起きていないかをチェックします。問題の早期発見・早期対応が、結果的に治療期間の短縮につながります。
忙しくても、決められた通院日は必ず守りましょう。もし予定が合わなくなったら、キャンセルではなく、できるだけ近い日程で再予約することが重要です。
Oh my teethは、初回の精密検査と歯型採り以降は、原則として通院の必要がないシステムを採用しています。
専用のLINEアカウントを通じて、専門の医療チームがあなたの矯正治療をきめ細かくサポート。万が一トラブルの兆候が見られた場合でも、迅速に対応することが可能です。
24時間365日LINEサポートが矯正成功に導く

NG行動5:お口ケアを怠って虫歯や歯周病などトラブルが発生した

矯正中は、マウスピースで歯が覆われているため唾液の自浄作用が働きにくく、虫歯や歯周病のリスクが普段より高まります。
矯正治療中に虫歯や歯周病が進行してしまうと、矯正治療を一時中断し、それらの治療を優先しなければならない場合があります。
また、虫歯の治療が必要になった場合、虫歯治療により歯の形が変わってマウスピースがはまらなくなる可能性があります。
マウスピースがはまらなくなると、新しく歯型をとって再製作になるため矯正治療を中断しなくてはなりません。
トラブルの治療に時間がかかれば、そのぶん矯正治療の再開が遅れ、全体の期間が長引いてしまいます。
矯正治療中は、通常よりも丁寧な歯磨きやフロスの使用を心がけ、お口の中を清潔に保ちましょう。

NG行動5:マウスピースを紛失・破損してしまう

「外したマウスピースをティッシュに包んでいたら、間違えて捨ててしまった」「ポケットに入れたまま洗濯してしまった」というのは、意外とよくある失敗談です。
紛失・破損すると、新しいマウスピースが届くまでの間、治療がストップしてしまいます。その間に歯が後戻りしてしまう可能性も。また、再製作には追加費用がかかる場合がほとんどです。
マウスピースを外したら、すぐに専用のケースに入れることを徹底しましょう。保管場所を決めておくのも有効です。

マウスピース矯正の期間でよくある質問(Q&A)

マウスピース矯正の治療期間に関して寄せられる質問とその回答をまとめました。

Q.ワイヤー矯正と比べて期間は短いですか?

症例によるため、一概にどちらが短いとは言えません
歯を動かす基本的な原理は同じなため、同じような歯並びを治す場合、治療期間に大きな差は出ないことが多いです。
ただし、得意な歯の動かし方がそれぞれ異なります。軽度〜中等度の症例など、マウスピース矯正が得意とする歯並びの場合は、ワイヤー矯正より早く終わる可能性があります。逆に、抜歯を伴う複雑な症例では、ワイヤー矯正の方が効率的に歯を動かせることもあります。

Q.期間が延びた場合、追加費用はかかりますか?

契約する歯科医院の料金体系によって異なります。たとえば、最初に提示された総額費用の中に、ある程度の期間延長やマウスピースの追加製作費用が含まれている場合があります。
しかし、通院ごとやマウスピースの製作ごとに費用が発生する料金体系の場合、期間が延びればそのぶん費用も追加でかかることが一般的です。
治療を開始する前に、必ず料金体系について説明を受け、契約内容を確認しましょう。

Q.結婚式など、目標の時期までに終わらせることは可能ですか?

可能な場合もあります。まずはカウンセリングで相談してみましょう
「結婚式までに前歯の隙間だけ治したい」といった明確なゴールがある場合、それに合わせて治療計画を立てることも可能です。ただし、歯の動きには個人差があるため、必ず間に合うとは限りません。
まずはカウンセリングで「いつまでに、どのようになりたいか」を伝え、実現可能かどうかを歯科医師に相談することが大切です。
万が一間に合わない場合でも、大事なイベントの時だけ一時的に装置を外すなどの対応ができるクリニックもあります。

Q.子どもと大人で治療期間に違いはありますか?

はい、一般的に子どもの方が大人よりも歯が動きやすく、治療期間が短くなる傾向にあります。
これは、子どもの顎の骨がまだ成長段階にあり、大人に比べて柔らかく新陳代謝も活発なためです。顎の成長を利用しながら歯並びをコントロールできるため、治療がスムーズに進みやすいと言えます。

マウスピース矯正の治療期間で不安が残る場合はカウンセリングで解消しよう

マウスピース矯正の期間は、2ヶ月~3年が目安とされています。しかし、これはあくまで目安であり、実際の期間は歯並びの状態や治療計画、マウスピースの装着時間が守られているかによって変動します。
特に、マウスピースの装着時間が不足したり、虫歯や歯周病が発生したりすると、治療期間が予定より長引いてしまう可能性があるため、注意しましょう。
「自分の場合は、どのくらいの期間がかかるのだろう?」「本当に計画通りに進むのかな?」など、治療期間に関する疑問や不安をお持ちの方は、ぜひ一度、カウンセリングや精密診断を受けてみることをおすすめします。
Oh my teethは、無料の精密診断を受け付けています。漠然とした不安を抱えたまま治療を始めるのではなく、まずはご自身の歯並びについて正確に知り、納得のいく説明を受けることが大切です。
気になる方は、以下のリンクからお気軽にお申し込みください。
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