ホワイトニング
最終更新日:2025年11月6日
ホワイトニングはしない方がいい?後悔しないためのリスクと注意点を歯科医が解説

歯を白くしたいと思っても、「ホワイトニングはしない方がいい」という意見を耳にして不安になる方も少なくありません。
確かに、体質や歯の状態によってはホワイトニングが適さないケースがあり、無理に施術を行うと痛みや知覚過敏、思わぬトラブルにつながることもあります。
一方で、歯科医師の診断を受け、自分に合った方法を選べば安全に白い歯を目指すことは十分可能です。
この記事では、「ホワイトニングをしない方がいい」とされるケースやリスク、さらに信頼できるクリニックの選び方まで詳しく解説します。
ホワイトニングを検討しているけれど迷っている方は、まずは正しい知識を身につけてから判断しましょう。

歯科矯正ブログ編集チーム
Oh my teeth
マウスピース矯正「Oh my teeth」ホームホワイトニング「Oh my teeth Whitening」を提供するOh my teethのコンテンツチームです。Oh my teeth導入クリニックのドクターと連携し、歯科矯正やホワイトニング、自社ブランドに関する確かな情報を発信しています。
目次
- ホワイトニングを“しない方がいい”とされる主なケース
- 無カタラーゼ症などの疾患がある場合
- 虫歯・歯周病など口腔内トラブルがある場合
- 妊娠・授乳中の方
- エナメル質形成不全やホワイトスポットがある場合
- テトラサイクリン歯などの変色歯がある場合
- 神経を抜いた歯(失活歯)がある場合
- 光線アレルギー・呼吸器疾患・強い嘔吐反射がある場合
- 人工歯や詰め物・被せ物が多い場合
- ホワイトニングのリスクとデメリット
- 効果には個人差があり、期待通りに白くならない場合もある
- 一時的な知覚過敏や痛みが起こることがある
- 施術後24〜48時間は食事制限が必要
- 過度なホワイトニングは歯を傷めるおそれがある
- 効果を維持するには定期的なメンテナンスが必要
- 費用が高額になりやすい
- 信頼できるホワイトニングクリニックの選び方
- 料金体系が明確で、追加費用が発生しない
- カウンセリングが丁寧で、リスクも説明してくれる
- アフターケアやサポート体制が整っている
- トラブル発生時の対応と保証制度が明確
- ホワイトニングに関するよくある質問
- ホワイトニングで痛みや知覚過敏は起こる?
- ホワイトニングの効果はどのくらい続く?
- どのくらいの頻度で施術すればいい?
- 市販のホワイトニング剤とクリニックでのホワイトニングの違いは?
- まとめ|自分に合った方法で安全に歯を白く
ホワイトニングを“しない方がいい”とされる主なケース

ホワイトニングは多くの人に安全に行える施術ですが、すべての人に適しているわけではありません。
体質や歯・歯ぐきの状態によっては、痛みや炎症などのトラブルを招くこともあります。
ここからは、ホワイトニングを控えた方がよい代表的なケースを詳しく解説します。
無カタラーゼ症などの疾患がある場合
ホワイトニングの薬剤には「過酸化水素」が使われていますが、無カタラーゼ症の薬剤を分解できずに粘膜の炎症や壊死などの重い副作用を起こすおそれがあります。
このため、無カタラーゼ症の方はホワイトニングを受けてはいけない、絶対禁忌です。
稀な疾患ですが、過去に指摘を受けたことがある人は、必ず事前に歯科医師へ申告しましょう。
虫歯・歯周病など口腔内トラブルがある場合
虫歯や歯周病がある状態でホワイトニングを行うと、薬剤が炎症部位や象牙質にしみ込み、強い痛みや腫れを引き起こすおそれがあります。
特に、歯ぐきに炎症があると薬剤が付着した際に刺激が強く、症状を悪化させる危険性も。
そのため、ホワイトニングを検討する前に必ず歯科検診やクリーニングを受け、口腔環境を整えることが重要です。
妊娠・授乳中の方
妊娠中や授乳中のホワイトニングは、安全性が十分に確認されていないため推奨されていません。
ホワイトニングで使用される過酸化水素は、体内に取り込まれる量はごくわずかとされていますが、胎児や乳児への影響を完全に否定できないのが現状です。
また、妊娠中はホルモンバランスの変化で歯ぐきが腫れやすく、知覚過敏が起こりやすい時期でもあります。
そのため、多くの歯科医院では出産・授乳が落ち着いてからの施術を推奨しています。
どうしても挙式などの理由で実施したい場合は、必ず歯科医師と相談し、低刺激タイプの薬剤を選ぶようにしましょう。
エナメル質形成不全やホワイトスポットがある場合
エナメル質形成不全やホワイトスポット(白い斑点)は、歯の表面構造が均一でないため、ホワイトニングでムラが出やすい状態です。
エナメル質形成不全とは?
「エナメル質形成不全」とは、歯の表面を覆っている“エナメル質”がうまく作られなかった状態のことをいいます。
エナメル質は、歯のいちばん外側にある白くて硬い部分で、虫歯や刺激から歯を守る“鎧”のような存在です。
ところが、歯が作られる過程で何らかの原因によりこのエナメル質が十分に作られなかったり、弱くなってしまったりすると、==歯の表面に白い濁り・黄ばみ・茶色いシミが出たり、デコボコした形になる==ことがあります。
無理に行うと、薬剤が均等に浸透しないことで、白い部分がさらに強調されてしまうこともあります。
このようなケースでは、ホワイトニング単独では理想的な仕上がりを得るのが難しく、ラミネートベニアやレジン充填などの審美補綴と併用するのが望ましいです。
まずは歯科医師に状態を確認してもらい、ホワイトニングが適しているかどうかを慎重に判断しましょう。
テトラサイクリン歯などの変色歯がある場合
幼少期にテトラサイクリン系の抗生物質を服用したことが原因で起こる「テトラサイクリン歯」は、歯の内部まで色素が沈着しているのが特徴です。
このため、通常のホワイトニングでは薬剤が内部まで届かず、十分な効果を得られないことがあります。
無理に高濃度の薬剤で漂白を繰り返すと、知覚過敏や歯の損傷につながるリスクも。
重度の変色がある場合は、ラミネートベニアやセラミック治療など、歯の表面を整える審美治療を組み合わせるのが現実的です。
神経を抜いた歯(失活歯)がある場合
神経を抜いた歯(失活歯)は、歯の内部で血流がなくなることで内側から黄ばみや黒ずみが生じることがあります。
このような変色は表面のエナメル質ではなく象牙質の深部に原因があるため、通常のホワイトニングでは効果が出にくいのが特徴です。
そのため、一般的な外側からの漂白ではなく、歯の内部に薬剤を入れて内側から漂白する「ウォーキングブリーチ」という方法が適応となることがあります。
ただし、この治療も歯の状態によっては適さない場合があるため、必ず歯科医師の診断を受けてから選択することが重要です。
光線アレルギー・呼吸器疾患・強い嘔吐反射がある場合
オフィスホワイトニングでは、光照射装置と薬剤を併用して歯の漂白を促進する方法が一般的です。
しかし、光線アレルギーがある方は照射光によって皮膚や粘膜の炎症、発疹などのアレルギー反応を起こす可能性があります。
また、呼吸器疾患をお持ちの方は、薬剤の刺激臭や口を長時間開ける姿勢で咳や息苦しさを感じる場強い嘔吐反射がある方はマウスピースや開口器の装着が困難なことも多いです。
こうした場合は、光を使わないホームホワイトニングや、低刺激の薬剤を用いる方法を検討しましょう。
人工歯や詰め物・被せ物が多い場合
ホワイトニング剤は天然歯のエナメル質に作用して白くする仕組みのため、セラミックやレジン、金属などの人工歯には効果がありません。
そのため、差し歯や被せ物、詰め物が多い方がホワイトニングを行うと、周囲の天然歯だけが白くなり、色の差が目立ってしまうことがあります。
この場合は、まずホワイトニングで天然歯を理想の白さにした後、人工歯をその色調に合わせて作り直すという手順が一般的です。
費用と期間がかかるため、事前に担当医と全体の仕上がりと計画を相談しておくことが大切です。
ホワイトニングのリスクとデメリット

ホワイトニングは、歯を削らずに自然な白さを取り戻せる人気の施術ですが、すべての人にとって完全にリスクがないわけではありません。
仮に「ホワイトニングを控えた方がよいケース」に当てはまらない人でも、施術後に一時的な症状が出たり、生活上の制限を感じることがあります。
ここでは、ホワイトニングを安全に受けるために知っておきたい主なリスクとデメリットを整理して解説します。
効果には個人差があり、期待通りに白くならない場合もある
ホワイトニングの効果は、歯の質や厚み、生活習慣などによって個人差が大きい施術です。
もともとエナメル質が薄い方や、加齢によって象牙質が濃くなっている方は、期待したほどのトーンアップが得られないこともあります。
また、日常的にコーヒー・紅茶・ワインなどの着色性食品を多く摂る人は、色戻りが早い傾向にあります。
ホワイトニングの目的を「真っ白な歯にする」ではなく、自分の歯を自然に明るく見せることと考えると、満足度の高い結果を得やすいでしょう。
一時的な知覚過敏や痛みが起こることがある
ホワイトニング薬剤の主成分である過酸化水素は、歯の内部まで浸透して漂白効果を発揮します。
しかしその際に、歯の神経へ一時的な刺激を与えるため、施術後に歯がしみるような感覚が出ることがあります。
この症状はほとんどの場合数日以内に自然に治まるため、過度な心配は不要です。
症状を和らげたい場合は、知覚過敏抑制ジェルやフッ素塗布を併用すると良いでしょう。
また、過去に知覚過敏の経験がある方は、施術前に歯科医へ伝えることで、刺激の少ない薬剤を使用する対応が可能です。
施術後24〜48時間は食事制限が必要
ホワイトニング直後の歯は、薬剤の作用によって表面のエナメル質が一時的にデリケートな状態になります。
そのため、施術後24〜48時間は色の濃い飲食物(コーヒー・ワイン・カレーなど)を避けることが重要です。
この期間に着色性の強い食品を摂ると、せっかくの白さが再び黄ばんだりムラになるリスクが高まります。
短期間の制限ではありますが、仕上がりを長く保つために守っておきたい大切なポイントです。
過度なホワイトニングは歯を傷めるおそれがある
短期間で何度もホワイトニングを繰り返すと、歯の表面を保護するエナメル質が徐々に摩耗し、知覚過敏や痛みを引き起こすリスクがあります。
特に、強い薬剤や高出力の光照射を頻繁に行うと、歯質が乾燥して脆くなったり、刺激に敏感になったりする場合も。
「もっと白くしたい」と思う気持ちは自然ですが、安全に白さを保つためには適切な間隔をあけることが重要です。
効果を維持するには定期的なメンテナンスが必要
一度ホワイトニングで白くなった歯も、時間の経過とともに再び着色していくのが自然な流れです。
特に、日常的にコーヒー・紅茶・赤ワインなどを摂取する人や、喫煙習慣がある人は色戻りが早い傾向にあります。
このため、効果を長く保つには、3〜6か月ごとの定期的なメンテナンスやクリーニングが欠かせません。
また、自宅で行うホームホワイトニングを組み合わせることで、歯の白さを安定的にキープすることも可能です。
このようにホワイトニングは一度きりで終わる施術ではなく、「ケアを続けることで美しさを維持する」タイプの美容医療と考えるとよいでしょう。
費用が高額になりやすい
ホワイトニングは、保険が適用されない自由診療(自費診療)のため、全額自己負担になります。
特にオフィスホワイトニングは1回あたり2〜4万円、複数回コースでは10万円以上になることもあり、費用負担が大きいと感じる人も少なくありません。
また、理想の白さを維持するためには定期的な再施術やメンテナンスが必要で、年間費用が想定より高くなるケースもあります。
費用面での後悔を防ぐためには、初回カウンセリング時に総額や追加費用の有無を確認しておくことが大切です。
信頼できるホワイトニングクリニックの選び方

ホワイトニングの仕上がりや満足度は、どのクリニックを選ぶかで大きく変わります。
ここでは、安心して施術を受けられる信頼性の高いクリニックを見極めるためのポイントを紹介します。
料金体系が明確で、追加費用が発生しない
信頼できるクリニックを選ぶうえで最も重要なのは、料金体系が明確であることです。
ホワイトニングは自由診療のため、クリニックごとに費用設定が異なります。
ゆえに、安さを売りにしたプランの中に再照射費・薬剤追加・クリーニング代などの追加費用が隠れていることも。
こうした不透明な料金体系では、結果的に支払い総額が想定以上になり、「安いと思って契約したのに高くついた」という後悔につながるリスクがあります。
だからこそ、事前に見積書を書面でもらい、初回費用・通院回数・オプションの有無まで明示してくれるクリニックを選ぶことが大切です。
カウンセリングが丁寧で、リスクも説明してくれる
信頼できるクリニックを見極めるうえで、カウンセリングの丁寧さは非常に重要な判断基準です。
良質なクリニックでは、歯の状態や生活習慣を丁寧に確認したうえで、「本当にホワイトニングが適しているか」を一人ひとりに合わせて判断してくれます。
一方で、十分な説明もなく「誰でもできます」と勧めるクリニックは要注意です。
ホワイトニングには、知覚過敏や色ムラなどの副作用が起こる可能性があります。
ゆえに、安心して施術を受けるためには、「リスクを隠さず、納得して始められる説明があるか」を確認することが大切です。
アフターケアやサポート体制が整っている
ホワイトニングは、施術して終わりではなく、その後のケアが仕上がりの持続を左右します。
施術後に歯がしみたり、思ったような白さにならなかった場合でも、すぐに相談できるサポート体制があるかどうかが重要なポイントです。
特に、最近のクリニックではLINEやメールなどでいつでも相談ができるアフターサポートを提供していたり、経過観察や再照射の割引制度を設けていることがあるので、確認しておくのがおすすめです。
また、知覚過敏が出た際の処置方法や、食事制限・ホームケアのアドバイスを具体的に伝えてくれるかどうかもチェックしておきましょう。
トラブル発生時の対応と保証制度が明確
ホワイトニングは安全性の高い施術ですが、まれに知覚過敏の悪化や仕上がりの不均一などのトラブルが起こることがあります。
そのようなときにすぐ適切な対応をしてもらえるかどうかは、クリニックの信頼性を見極める重要なポイントです。
信頼できるクリニックでは、施術後のトラブルに対して再施術・返金・保証対応の条件を事前に明示しています。
また、対応内容を口頭ではなく書面で提示してくれるかも確認しておくと安心です。
ホワイトニングに関するよくある質問

ホワイトニングは身近な美容医療になりつつありますが、実際に施術を受けるとなると不安や疑問が多いという方も少なくありません。
ここでは、カウンセリング前によく寄せられる質問をまとめました。
効果の持続期間や痛みの有無、妊娠中の施術可否など、実際に多くの人が気にするポイントを分かりやすく解説します。
ホワイトニングで痛みや知覚過敏は起こる?
ホワイトニングの施術後に歯がしみる・ピリッと痛むと感じる方は少なくありません。
これは薬剤が歯の内部に浸透し、神経を一時的に刺激することで起こる知覚過敏です。
多くの場合は数日以内に自然に治まる軽度な症状であり、歯に重大な影響を及ぼすものではありません。
ただし、もともと知覚過敏がある方や歯のエナメル質が薄い方は、刺激を感じやすい傾向があります。
心配な方は、低刺激タイプの薬剤を使用するプランを選ぶと安心です。
また、施術後のフッ素塗布や知覚過敏抑制ジェルの使用によって症状を和らげることができます。
ホワイトニングの効果はどのくらい続く?
ホワイトニングの白さは一般的に3〜6か月程度持続するといわれています。
ただし、コーヒー・紅茶・ワイン・カレーなどの着色しやすい飲食物を日常的に摂取している場合は、より早く色戻りが起こることもあります。
効果を長持ちさせるには、施術直後の24〜48時間は着色物を控えることに加えて、その後も定期的なクリーニングやホームケアを続けることが大切です。
また、白さをキープしたい方は、半年〜1年に1回のメンテナンス施術を受けるとよいでしょう。
どのくらいの頻度で施術すればいい?
ホワイトニングの頻度は、目的と歯の状態によって異なります。
初めて行う場合は、まず2〜4週間おきに2〜3回の施術を行い、理想の白さに近づけていくのが良いでしょう。
その後は、白さを維持するために半年〜1年に1回程度のメンテナンスがおすすめです。
特にコーヒーやワインなどの嗜好品をよく摂る人、喫煙習慣がある人は、色戻りが早いため3〜6か月に1回の施術を検討してください。
市販のホワイトニング剤とクリニックでのホワイトニングの違いは?
市販のホワイトニング剤(歯磨き粉・ジェル・シートなど)は、薬機法により過酸化水素の濃度が制限されており、歯の表面汚れ(ステイン)を落とす程度の効果にとどまります。
そのため、短期間で歯の色そのものを明るくする効果は期待できません。
一方、歯科医院で行うホワイトニングでは、高濃度の薬剤と専用の光照射機器を使用します。
その結果、1回の施術でもトーンアップを実感しやすく、効果の持続期間も長いのが特徴です。
ゆえに、安全性と効果を両立させたい人には、医療機関でのホワイトニングが最も確実な選択といえます。
まとめ|自分に合った方法で安全に歯を白く
「ホワイトニングはしない方がいい」と言われるのは、体質や歯の状態を考慮せずに施術を受けると、痛みやトラブルにつながるおそれがあるからです。
しかし、事前に自分の口腔環境を歯科医師と確認し、適した方法や時期を選べば、安全かつ効果的に白い歯を目指すことができます。
無理に自己判断せず、専門家のカウンセリングを受けることが、後悔しない第一歩です。
ホワイトニングを検討しているものの、不安や疑問がある場合は、「Oh my teeth(オーマイティース)」の無料カウンセリングを活用してみてください。
歯科医師が一人ひとりの歯の状態を確認し、無理のない施術プランを提案してくれます。
安全性を重視しながら理想の白さを目指したい方は、まずは気軽に無料相談でご自身の適応をチェックしてみましょう。







