子どもの歯科矯正「やらなきゃよかった」と思う3つの場面!後悔しないための基礎知識も解説

「子どもの将来を考えて、歯科矯正をするなら早めにはじめてあげたい」と思う親御さんは多いのではないでしょうか。
しかし、子どもの歯科矯正をはじめた先輩ママから「想像以上に大変でやらなきゃよかった」という意見を聞いたことがあるかもしれません。
そこで本記事では、子ども歯科矯正で後悔しやすい3つの場面を解説します。矯正前に知っておくべき基礎知識もまとめました。
ぜひ最後までご覧いただき、「子どもの歯科矯正をやってよかった」と思える未来を手に入れましょう。

木村真由美
Oh my teethでのマウスピース矯正を経て、2021年6月に株式会社Oh my teethにジョイン。マウスピース矯正経験者としてOh my teethのオウンドメディア「歯科矯正ブログ」にて記事を更新中。ミッシ ョンは「歯並びに悩むすべての方に歯科矯正の確かな情報をお届けすること」。
目次

ここでは、子どもの歯科矯正で後悔しやすい場面をご紹介します。SNS上で見られた声も取り上げますので、ぜひ参考にしてください。
治療期間が想定よりも長かった
不要な抜歯をされた
矯正したのに後戻りしてしまった
①治療期間が想定よりも長かった
1つ目のパターンは「治療期間が思っていたよりも長い」と感じることです。そもそも、子どもの歯科矯正をはじめるタイミングは3つに分けられます。
0期治療:3~5歳ごろ
1期治療:6~12歳ごろ
2期治療:13歳~
0期治療のころから矯正をはじめ、2期治療まで治療が必要になると、治療期間が10年以上かかる可能性も。治療期間が長引けば、それだけ親子ともにモチベーションが低下しやすくなってしまいます。
さらに、矯正が終わった後には、必ず保定期間が設けられます。保定期間とは、矯正で整った歯並びをキープする期間で、リテーナーという装置を矯正と同じ期間装着しなければなりません。
子どもの矯正をはじめるにあたっては、保定期間を含めて治療と根気強く向き合う必要があります。
②不要な抜歯をされた
2つ目のパターンは「いらない抜歯をされてしまった」というケース。矯正前の抜歯は、歯を動かすスペースが足りない場合に行われます。
しかし、子どもの矯正はあごの発育を促す治療によって、歯を並べるスペースを確保できることも多々あります。
不要な抜歯を防ぐには、歯科クリニックを慎重に選ぶことが大切です。セカンドオピニオンは、治療の選択肢を広げるうえでも有効な方法の一つ。実際にセカンドオピニオンとして利用したクリニックで、矯正だけでなく生活習慣の改善など新たな選択肢を見つけられることがあります。
抜歯が必要と診断されて不安が拭えないときは、ほかのクリニックも受診してみましょう。
③矯正したのに後戻りしてしまった
3つ目のパターンは「矯正を終えたのに後戻りしてしまった」ときです。後戻りとは、矯正後に歯がもとの位置へ動いてしまうこと。
後戻りを防ぐために、矯正治療には保定期間が設けられており、リテーナーを装着して歯並びをキープします。
しかし歯並びがきれいになると、リテーナーの装着もサボってしまいがち。実際に子どものころ、リテーナーの装着時間不足が原因で後戻りしてしまい、大人になって再矯正した方もいます。
マウスピース矯正Oh my teethでも、大人になって再矯正するために来院されるユーザーさんが少なくありません。
「矯正したけど後戻りしつつある」とお悩みの方は、無料診断で精密検査やカウンセリングを実施しておりますので、気軽にご予約ください。

「お金や時間を無駄にしないためにも、今は子どもの矯正をはじめない方がいいかな」と思ってしまいますが、子どもの歯科矯正にはメリットもあります。
歯並びや顔立ちが整う
発音や滑舌がよくなる
口の健康が保ちやすくなる
早めに矯正をはじめると、口元や発音に対するコンプレックスを防げます。
また、あごの成長にあわせて治療を進められるので、抜歯せずに矯正しやすくなるのもメリットです。
歯並びがきれいになると、口の健康にもよい影響を及ぼします。歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病を予防できます。
噛み合わせがよくなり、一部の歯に負担をかけずに済むため、将来的に歯が欠けるリスクも軽減されるでしょう。

ここからは、子どもの歯科矯正の基礎知識をチェックしましょう。基礎知識を理解することで、矯正の失敗や後悔を防げますよ!
矯正をスタートする時期は小学1年生が目安
矯正をはじめるタイミングは、小学1年生が目安の一つ。診察台に一定時間座って、治療を受けられるようになる年頃にあたるためです。
また、あごが成長過程にあるので歯を並べるスペースを確保しやすく、矯正装置を使わずに歯並びを整えられる可能性があります。
ただし、矯正のスタート時期はあくまで目安に過ぎません。指しゃぶりや口呼吸など口周りの習慣が気になるときは、早めに歯科クリニックに相談しましょう。
癖や生活習慣の早期改善につながり、歯並びへの悪影響を減らせます。

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治療期間は10年ほどかかる場合もある
子どもの歯科矯正の特徴は、治療期間が長引く傾向があること。あごの成長スピードや永久歯が生える時期には個人差があるためです。
治療段階ごとの期間の目安は以下を参考にしてください。
治療をはじめる年齢(目安) | 治療期間 | |
---|---|---|
0期治療 | 3歳〜5歳 | 1年〜2年ほど |
1期治療 | 6歳〜12歳 | 10ヶ月~3年ほど |
2期治療 | 13歳~ | 1年~3年ほど |
矯正は1期治療で終わることもあれば、2期治療までかかることもあります。たとえば3歳から0期治療をはじめ、18歳まで2期治療をすると治療期間は15年にもおよびます。
とは言え「どのくらい時間がかかるかどうか」は実際に治療してみないとわからないことも多いです。子どもの矯正をはじめるなら、治療期間が長いことを念頭に置いて、根気強く向き合いましょう。
トータルの費用は治療開始のタイミングで変わる
矯正にかかる費用は、誰もが気になるポイントですよね。子どもの矯正かかる費用は、治療をはじめる時期によって異なります。治療時期ごとの費用目安を、予算の把握に役立ててください。
0期治療:3万〜10万円
1期治療:20万〜30万円
2期治療:30万〜100万円
なお、0期治療または1期治療からスタートして2期治療に移行する際に、費用が割引される歯科クリニックもあります。トータルフィーシステムを採用しているクリニックであれば、治療前にかかる費用が明確で、基本的に追加料金は発生しません。
費用負担感を抑えるなら、医療費控除やデンタルローンを活用するのも一つの手 です。

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親子で治療に取り組むことが大切
治療期間が長い子どもの歯科矯正は、親子で一緒に治療に臨む姿勢が大切です。矯正を検討する際は、矯正する意味や重要性をお子さんにわかるように伝えてみましょう。
突然矯正をはじめても、お子さんにとって強いストレスになってしまい、断念せざるを得ないことになるかもしれません。矯正を嫌がるお子さんに、装置をつけさせたり通院させたりするのは、親御さんにとっても大きな負担です。
まずは親子で歯科矯正について話すことが、治療へのスタートラインと言えるでしょう。
信頼できる歯科クリニックを選ぶ
子どもの歯科矯正を続けるには、信頼できるクリニックを選ぶのもポイント。治療が長期間になるため、付き合い続けられるクリニックに出会えるのがベストです。明確な基準をもつと、クリニックを比較検討しやすくなります。
小児矯正の専門知識や実績が豊富
説明がわかりやすい
子どもとの相性がいい
子どもの歯科矯正は、大人とは使う装置や治療の進め方が異なるため専門知識が不可欠です。クリニックの公式サイトから、歯科医師の資格や実績をチェックしましょう。
また、スタッフの説明のわかりやすさも大切な基準。専門用語を使わず、患者に寄り添うコミュニケーションを取ってくれると、安心して治療を進められるでしょう。お子さんの性格とクリニックの雰囲気も見て、ストレ スなく通えそうかイメージしてみてくださいね。

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子どもの歯科矯正で後悔しないためには、クリニック選びがカギを握ります。信頼できるクリニックで治療することで、長期間にわたる治療も乗り越えられるでしょう。
大変なこともありますが、お子さんの将来を考えると歯科矯正にはメリットも多くあります。ただし、治療期間は長いため、お子さんの気持ちを尊重しながら矯正するかどうかを考えることが大切です。
必要以上に焦らず、まずはお子さんと一緒に矯正について考えてみてはいかがでしょうか?