【歯科医師&FP監修】矯正費用を分割払いする方法は3種類!月々の支払いシミュレーションや注意点も解説

「歯列矯正をしたいけれど、費用が高くて一歩を踏み出せない」
そんな悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。実は、多くの歯科クリニックでは分割払いに対応しており、月々の負担を抑えて治療を始められます。
本記事ではお金のプロ・ファイナンシャルプランナー監修のもと、歯列矯正における分割払いについて徹底解説。
仕組みや月々の支払い目安、審査や医療費控除の活用方法まで、初心者にもわかりやすくご紹介します。
費用面 の不安を解消し、安心して歯科矯正をスタートするための情報をまとめました。
監修者:新井智美(トータルマネーコンサルタント)

マネーコンサルタントとしての個人向け相談、NISA・iDeCoをはじめとした運用にまつわるセミナー講師のほか、金融メディアへの執筆および監修に携わっている。現在年間200本以上の執筆・監修をこなしており、これまでの執筆・監修実績は3,000本を超える。
【保有資格】
・1級ファイナンシャル・プランニング技能士
・CFP®
・DC(確定拠出年金)プランナー
・住宅ローンアドバイザー
・証券外務員

Oh my teeth
マウスピース矯正「Oh my teeth」ホームホワイトニング「Oh my teeth Whitening」を提供するOh my teethのコンテンツチームです。Oh my teeth導入クリニックのドクターと連携し、歯科矯正やホワイトニング、自社ブランドに関する確かな情報を発信しています。
目次
- 矯正費用の支払い方法は「一括払い」「分割払い」の2つ
- 矯正費用を分割払いする3つの方法!種類ごとの特徴を解説
- クレジットカード
- デンタルローン
- 院内分割
- 歯列矯正の分割払いは月々いくら?支払いシミュレーション
- 【ライフスタイル別】歯列矯正で分割払いを利用するときの注意点
- 高校生:保護者の同意を得て支払い方法を決める
- 大学生:ローンを組みたい場合は審査に通るか十分に検討する
- 社会人・主婦:無理のない支払いプランが組める方法を選ぶ
- 分割払いで矯正費用を払っても医療費控除は利用できる?
- 医療費控除とは?対象になる条件も解説
- デンタルローンでも医療費控除は受けられる?
- 医療費控除の申請方法
- 歯列矯正費用の分割払いに関するよ くある質問(FAQ)
- ローンの審査に落ちたらどうしたらいい?
- 歯列矯正を中断する場合、分割払いの支払いも途中でやめられる?
- 頭金は必要ですか?
- 月々の支払い額は途中で変更できますか?
- 歯列矯正は分割払いを活用すると経済的負担を抑えれる

歯列矯正の支払い方法には大きく分けて「一括払い」と「分割払い」の2種類があります。
一括払いは、治療開始前に総額をまとめて支払う方法で、金利や手数料がかからない点がメリットです。
対して、分割払いは支払額を月ごとに分けて支払う方法。まとまったお金がなくても歯列矯正を始められます。
また、歯科クリニックによっては「トータルフィー(総額固定制)」と「都度払い(回数制)」という料金体系が用意されています。

トータルフィーは、治療費の総額があらかじめ提示されるシステム、都度払いは通院のたびに料金を支払う方式です。これらの料金体系と、一括払いまたは分割払いを組み合わせることで、より自分に合った支払いプランが選べます。
トータルフィー(総額固定制)は治療費の総額が最初に分かっているため、都度払いで懸念される追加費用の発生がない点がポイントです。
ただし、トータルフィー(総額固定制)にはマウスピースの交換回数が限られていたり、診療内容によっては別料金としているケースもある ため、最初に条件をしっかりと確認しておきましょう。
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分割払いには大きく3つの方法があり、それぞれ特徴や適したケースが異なります。
==以下の表で、代表的な3つの分割払い方法の特徴やメリット・デメリットをまとめています。 ==
支払い方法 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
クレジットカード | 手持ちのカードでそのまま分割決済が可能 | ・手続きが簡単 ・即日利用が可能 | ・金利が高め ・利用限度額の範囲内でしか使えない |
デンタルローン | 信販会社・銀行などを通じた医療ローン | ・分割回数の自由度が高い(最大120回など) ・金利が低め | ・審査が必要 ・審査結果が出るまで時間がかかる |
院内分割 | 歯科クリニックが独自に提供する分割払い | ・手数料無料のことも ・審査不要なケースもある | ・分割回数に制限がある場合が多い ・対応していないクリニックもある |
歯科矯正の費用はまとまった額になるため、一括払いが難しいと感じる方もいるでしょう。
その際には分割払いを選択することになりますが、基本的に分割払いには金利(手数料)が発生します 。適用される金利や分割できる回数などを比較して、自分にあった方法を選びましょう。
クレジットカード
クレジットカードの分割払いは、手元にカードがあればすぐに利用できるため、手軽な支払い方法です。治療費をカードで決済し、後からリボ払いや分割払いに変更できるケースもあります。
【こんな人におすすめ!】
カードの利用枠に余裕がある方
手続きを簡単に済ませたい方
ただ、デンタルローンや院内分割と比べると金利(分割手数料)が高めで、支払い回数を増やすと総額が大きくなってしまいます。利用可能額に制限があるため、治療費の支払い前に利用するクレジットカードの限度額をチェックしておくと安心です。
ここでいう限度額とは「支払総額」です。たとえば、クレジットカードの限度額が50万円で、歯科矯正費用が60万円かかる場合は、クレジットカードの分割払いはできません。
必要に応じて、事前に利用限度額の増額申請を行うなどの対応をしておきましょう 。ただし、増額申請には審査があり、審査に通らなければ増額されない点にも注意が必要です。
デンタルローン
デンタルローンは、歯科治療費のための専用ローンで、信販会社や銀行などが提供しています。
分割回数が多く選べる上に、クレジットカードよりも低金利な点が特徴です。
【こんな人におすすめ!】
まとまった資金が手元にないけれど歯列矯正を始めたい方
月々の支払い負担をできるだけ軽くしたい方
デンタルローンを利用するには審査を通過しなければならず、申請から利用までに数日〜1週間程度かかることがあります。スケジュールには余裕をもって、手続きを進めましょう。
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院内分割
院内分割は、歯科クリニックが独自に提供する分割払いシステムです。信販会社を通さないため、金利や手数料がかからないケースもあります。審査不要で利用できることが多いのも、嬉しいポイントです。
【こんな人におすすめ!】
金利や手数料を抑えて分割払いをしたい方
ローンやクレジットカードの審査が通るか不安な方
注意点は、支払い回数や期限に制限がある場合が多いこと。院内分割に対応していないクリニックも多いため、事前に利用条件や対応の有無を調べておきましょう。