【5分で理解】インビザラインで治療できない6つの症例!対象外になった場合の矯正方法も紹介

インビザラインは、出っ歯や受け口など幅広い症例に対応できます。しかし、重度の歯周病や不正咬合などのケースでは、インビザライン矯正ができないこともあります。
そこで当記事では、
「インビザライン矯正ができない症例を具体的に知りたい」
「私の歯並びはインビラインで対応できるのか気になる」
という方に向けて、「インビザラインができない6つの症例」を解説します。インビザラインで矯正できないと言われた場合の対処法についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

目次

インビザラインは改良が加えられ、近年ではさまざまな症例に対応できるようになりました。
しかし、そんなインビザラインにも治療が困難な症例があります。
この項では、インビザライン矯正ができない6つの症例を紹介します。
重度の歯周病
歯周病とは、歯に付着した歯垢が原因で歯ぐきの炎症が起きてしまう病気です。
重度の歯周病になると、歯を支えるあごの骨が大きく溶けてしまうため、歯がグラグラと不安定になります。
この状況になるとインビザラインを含め、すべての歯科矯正による治療が困難です。
もし、重度の歯周病であごの骨が溶けた状態でインビザラインを行ってしまうと、最悪の場合、歯が抜け落ちてしまうこともあります。
重度の歯並びの乱れ
インビザラインは、ワイヤー矯正と比べて対応できる症例が限定 されます。
重度の出っ歯や受け口、叢生(ガタガタ歯)などは、歯を大きく動かす必要があるためインビザラインで矯正ができない場合があります。
特にインビザラインは、重度の出っ歯や受け口で行われる、奥歯を起点にして歯を大きく後ろに平行移動させるのが苦手です。
また、重度の叢生の治療も前後に歯を大きく平行移動するケースがあるため、インビザラインでは対応が難しいことがあります。
八重歯も叢生の一種です。
八重歯の矯正では挺出(歯茎と反対方向への移動)の動きが多くなるため、インビザラインを含めたマウスピース矯正では難易度が上がります。

出っ歯はインビザライン矯正で治せる?症例とともに解説
あごの骨格が原因の不正咬合
不正咬合とは歯並びと噛み合わせの乱れのことです。
上あごや下あごの骨格異常によって引き起こされることもあります。
このような不正咬合は、インビザラインに限らず歯科矯正だけでは改善が困難です。
あごの骨格が原因の不正咬合を治療するには、歯科矯正と併用してあごの骨を切って形を整える外科手術が必要です。
本数の多い抜歯矯正
矯正治療では歯を並べるスペースが不足している場合、前から4・5番目の第一小臼歯や第二小臼歯を抜いて歯を動かせるようにします。
しかし、インビザラインは「歯を大きく平行移動させる動き」が苦手です。
このため、歯を抜いて大きく平行移動させる症例の場合、インビザラインのみの治療では対応できないことがあります。
ただし、抜歯をする歯が親知らずの場合はインビザラインでも治療ができるケースがあります。

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複数本のインプラントが入っている
インプラントはあごの骨にチタン製の人工歯根を埋めて、そこに人工歯を被せる治療方法です。
失った歯を補うために行われます。
チタンは骨と結合する性質があるため、矯正装置で力をかけても動かせません。
ただ、本数が少ない場合は、インプラントを起点にして矯正できます。
一方で、インプラントの本数が多いと動かせない歯が増えるため、歯並びの状態によっては歯科矯正が難しくなるケースがあります。
埋伏歯がある
埋伏歯(まいふくし)とは、あごの骨の中に歯が完全に埋まっている、あるいは半分程度しか歯が出ていない状態です。
このような状態では、歯茎を切開しワイヤーの力を利用して歯を引っ張り出す必要があるため、インビザラインは適していません。
ここまで紹介してきたほか、インビザライン矯正のプランによっては対応が難しいといわれるケースがあります。
たとえば、「インビザライン ライト」は使用するマウスピースの枚数に制限がある(最大14枚)ため、中度〜の歯並びの乱れに対応するのが難しいです。
インビザライン ライトに関して詳しくは、以下の記事も参考にしてください。

インビザライン ライトとは?特徴・メリット・デメリットと他のプランとの違いを紹介

インビザラインが対象となる歯並びでも、次にあてはまる人はスムーズに進められないかもしれません。
自己管理ができない人
インビザラインのマウスピースは、食事や歯磨きの際に取り外しが行えるのがメリットです。
しかし、矯正中は1日20時間装着する必要があるため、食後すぐに歯磨きを済ませ、再装着する習慣を身につけなければなりません。
そのため、自己管理が苦手な方はインビザラインが向いていない可能性があります。
装着時間が不足すると計画通りに歯が動かなくなり、治療期間が延びたり、満足できる結果を得られなかったりすることもあります。
インビザラインを選択する前に、自分自身で時間管理できるかどうかを検討しましょう。
定期的な通院ができない人
インビザラインは、最初の数ヶ月間は月に1回、その後は1~3ヶ月に1回のペースでドクターの診察を受ける必要があります。
仕事や学業などで 定期的な通院ができない方は、治療計画が遅れる可能性があります。
最悪の場合、時間とお金を無駄にしてしまうことになりかねません。
インビザラインに限らず矯正治療を開始する際は、定期的な通院が可能かどうかを真剣に考えましょう。
永久歯が生えていない子ども
インビザラインは基本的に、永久歯が生え揃っている人を対象としています。
「インビザライン・ファースト」という子ども向けのプランもありますが、その場合は乳歯から永久歯への移行期にある子どもが対象です。
そのため、永久歯が生えていない子どもの場合、インビザライン矯正はできません。
小さなお子さんをおもちの方で、マウスピース矯正を希望する場合はドクターに相談し適切な治療法やタイミングを選びましょう。
インビザライン矯正はできないとドクターが診断した場合には、どうすればよいのでしょう?
インビザライン矯正ができない場合の対処法を2つ紹介します。

①ワイヤー矯正を検討する
ワイヤー矯正は最も一般的かつ歴史の長い矯正方法で、なかでも装置を歯の表面に装着する表側矯正は幅広い症例に対応できます。
重度の出っ歯や受け口、叢生、抜歯矯正など、インビザラインでは治療が難しいケースでもワイヤー矯正なら対応できる可能性があります。
歯の裏側に矯正装置をつける裏側矯正もワイヤー矯正の一種です。
「インビザラインでは治療できないと言われたけど、目立つ矯正はしたくない」という人は裏側矯正を選択できます。
ただし、裏側矯正は矯正装置を装着する際に専門的な技術を要するため、クリニックによっては提供していないところもあります。
裏側矯正のほうが表側矯正よりも値段が高い傾向にあることも、注意すべきポイントです。
②コンビネーション矯正を検討する

コンビネーション矯正とは、ワイヤー矯正にインビザラインなどのマウスピース矯正を組み合わせる方法です。
インビザラインのみでは治療が難しい場合でも、ワイヤー矯正と組み合わせることで治療が可能になるケースがあります。
コンビネーション矯正はワイヤー矯正の適用範囲の広さ、インビザラインの目立ちにくさ・便利さ(マウスピースを取り外せる)といった双方のメリットを活かせる治療法といえます。
まずワイヤー矯正で歯を大きく動かし、治療の後半部分でインビザラインによる矯正を行い、歯の細かな位置などを微調整するのが一般的です。
ただし、コンビネーション矯正の手順は、クリニック や歯並びの状態によります。
カウンセリングの際に具体的な治療の進め方を確認してみましょう。

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インビザラインは目立たない矯正として選ばれる矯正方法ですが、症例や身体の状態によってはできない場合があります。
もし、インビザライン矯正ができないと言われたら、以下の選択肢があります。
表側矯正や裏側矯正などのワイヤー矯正を検討する
ワイヤー矯正とインビザラインを組み合わせて治療を行うコンビネーション矯正を検討する
なお、「インビザラインができるかどうか」は、自分だけで悩んでいてもわかりません。
歯並びを治したいという方は、この機会にクリニックに足を運んでみましょう。
Oh my teeth導入クリニックでは、Oh my teeth独自のプランとインビザラインの両方を取り扱っています。
幅広い症例に対応可能なので、「初めて矯正歯科にいく」という方におすすめです。

「私の歯並びはインビザラインで治せるの?」と気になっている方は、お気軽にご相談ください。