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マウスピース矯正
最終更新日:2024年3月19日

インビザラインで八重歯は治療できる?かかる費用や期間・治せない場合の対策もご紹介

カバー(インビザラインで八重歯は治療できる?)

「インビザラインで八重歯は治せるの?」このような疑問を抱いていませんか?インビザラインで八重歯を正しい位置に動かせますが、状態によってはワイヤー矯正の併用が必要な場合も。 そこで本記事ではインビザラインで治せる八重歯について紹介します。費用や期間、インビザラインで治せないときの対処法も解説しますので、 八重歯にお悩みの方はぜひ参考にしてください。

秋庭 恭
歯科医師

秋庭 恭

日本歯科大学歯学部卒業後、同大学矯正歯科、ローズタウン歯科クリニックにて経験を積む。1999年には歯学博士を取得。その後ロサンゼルスにてThe UCLA center for Esthetic Dentistry 2 years programを修了し、日本で数人しかいない卒業生となる。2008年にふれあいの丘デンタルクリニックを開院。六本木ミッドタウンデンタルクリニックにて非常勤医としても従事している。

「インビザラインで目立たずに八重歯を治したい」
「インビザラインの部分矯正でも八重歯は治せる?」

八重歯はあどけない印象を与えることから「かわいい」と言われることも多いです。しかし、八重歯を持っている方の中にはコンプレックスを抱え、目立ちにくいインビザラインで治したいと思う方も少なくありません。

インビザラインで八重歯治療は可能ですが、適応外の症例もあります。そこで本記事ではふれあいの丘デンタルクリニック の秋庭 恭先生監修のもと、インビザラインで治せる八重歯や治療の流れ、治せない場合の対処法も紹介します

インビザラインにかかる費用や期間についても解説しますので、八重歯を治したい方は是非参考にしてください。

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マウスピース矯正の八重歯治療について相談したい方はお気軽に無料診断へお越しください。

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インビザラインで八重歯は治療可能(※例外あり)

説明画像1(インビザラインで八重歯は治療できる?)

歯並びの適応範囲が広いインビザラインは、八重歯の治療も可能です。

一般的に、八重歯は全体矯正となりますが、以下のような場合は低コスト・短期間で治療できる部分矯正(インビザラインGo)でも対応できます。

しかし、八重歯で悩んでいる人は、噛み合わせや歯並びの問題も抱えているケースが多く、全体矯正やワイヤー矯正との併用が必要な可能性が高いです。

また、、重度不正咬合である上顎前突、下顎前突、開咬などのケースだと、骨格から整えなければいけません。このような場合などのインビザラインの対象とならない八重歯症例もあるので、まずは歯科医師の診断を受けましょう。

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インビザラインで八重歯を治す費用・期間は?

八重歯の治療(全体矯正)目安費用は70万〜120万円、目安期間は1年半〜3年です。

ただし、クリニックや歯並びの難易度によって費用や期間は変わるので、一概に言い切ることはできません。

抜歯が必要だったり、ワイヤー矯正を併用したりすると追加料金がかかる場合もあるので、料金トラブル回避のためにも確認しましょう。

インビザラインの相場は以下の表を参考にしてください。

説明画像3(インビザラインで八重歯は治療できる?)

また、インビザラインには枚数によって費用や期間が異なるコースもあります。

インビザラインの種類(コース)

どのコースを採用しているかはクリニックによって異なるため、精密検査を受けなければわかりません。

カウンセリング時にはインビザラインコースについても相談し、歯科医師の診断を受けましょう。

インビザラインで八重歯を治療する流れ

八重歯は正常な歯列に並べるスペースがないために、外側に出てきてしまった犬歯です。

インビザラインで八重歯を治すには、まずは犬歯が正常な位置に戻れるだけのスペースを作らなければなりません。

抜歯

前歯との重なりが強く八重歯を並べるために大きなスペースが必要な場合は、抜歯をしてスペースを作ります。

ほとんどの場合が前から4番目か5番目の小臼歯(約7mm)どちらかを抜歯し、左右で約14mmのスペースを確保します

まれに、小臼歯ではなく、ひどい虫歯や歯周病の歯を抜歯するケースもあります。

「八重歯を抜けば簡単では?」と思う人もいるかもしれませんが、八重歯は、噛み合わせの安定や奥歯を守るとても重要な歯です。

そのため、矯正歯科で八重歯を抜歯することはありません。

IPR(ディスキング)

八重歯の移動に必要なスペースが少量の場合、歯のエナメル質を削ってスペースを作るIPR(ディスキング)という方法があります。

削るのは、1か所あたり髪の毛数本分程度(最大0.5mm程度)の表層部分なので、虫歯や冷たいものがしみる心配はありません。

IPR(ディスキング)で矯正可能な場合は、抜歯は必要ありません。

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奥歯を後方に移動させる

奥歯を後方に移動させてスペースを作る方法です。

歯を支える骨があるところまでしか移動できないため、IPR(ディスキング)と併用することもあります。

親知らずが邪魔になる場合は、親知らずの抜歯が必要です。

歯列を側方に広げる

拡大床など用いて歯列を外側に向かって広げてスペースを確保する方法もあります。

歯を支える骨から出ないように、慎重に広げなければいけません。

噛み合わせに影響が出ると判断されると適応されない方法です。

ワイヤー矯正と併用する

上記のような方法でスペースを作った後は、八重歯を動かしていきます。

インビザラインだけでは歯の動きが悪かったり、動かす距離が大きい場合はワイヤー矯正との併用が必要です。

ワイヤー矯正は取り外しができず、24時間矯正力が歯にかかり続けるため、効率よく歯を動かせるメリットがあります。そのため、インビザラインと併用することでより早く歯を動かせます。

ワイヤー矯正と併用する矯正方法を「コンビネーション矯正」と言い、前半はワイヤー矯正、治療の後半部分でインビザラインに切り替えるのが一般的です。

ただ、どこのクリニックでも行っているわけではないため、コンビネーション矯正を希望している方は、事前に確認しましょう。

インビザラインで治せない八重歯の治療法は?

マウスピース矯正ブランドの中でも適応範囲の広いインビザラインですが、「全体の歯並びの乱れが大きい」「骨格の問題も併発している八重歯」「インプラントが入っている」などインビザラインでも治療できない八重歯もあります。

その場合は、以下のようなインビザライン以外の治療法を検討しましょう。

説明画像2(インビザラインで八重歯は治療できる?)

ワイヤー矯正

金属のブラケット装置とワイヤーを使った一般的な矯正方法。

適応範囲が広く、歯並びの乱れが大きくても対応できます。

取り外しができず自己管理不要なメリットがある一方、矯正装置が目立つデメリットがあります。

金属の見た目が気になる場合は、白い装置やハーフリンガル矯正、裏側矯正がで目立たない矯正が可能です。

費用目安は全体矯正で60万〜170万円・目安期間は1年〜3年です。

外科的矯正

あごの骨の外科手術と歯科矯正を併用する方法です。

骨格が原因の出っ歯や受け口なども併発している八重歯の場合は必要になるでしょう。

一般的に、「手術前矯正→外科手術→術後矯正」の流れになり、費用目安は200万〜300万円・目安期間は2〜4年です。

「顎変形症」の診断がつけば保険適用になります。

セラミック治療

歯をセラミック冠にすることで、歯並びが整ったように見せる方法です。

健康な歯を大きく削るため、知覚過敏や神経を取るリスクはありますが、歯の形や色を好みにできます。

費用目安は1本5〜12万円、目安期間は2〜3ヶ月です。ただ、インビザラインで治せないほどの八重歯となると、前歯の6本を大きく削ってセラミックを被せる可能性が高いです。

歯は削れば削るほど健康を損ねてしまうため、セラミック矯正を検討する際はメリットとデメリットをよく理解してから選択しましょう。

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インビザラインで八重歯を矯正したら顔も変わる?

日本ではチャームポイントに捉えられることもある八重歯。

目を引いてしまう存在だった八重歯が治ると、どのように顔が変わるのか気になる人も多いでしょう。

八重歯や全体的な歯並びがが整うと、すっきりとした印象の顔に変化し、横顔のEラインが整う人も。

また、見た目だけでなく「唇が八重歯にひっかからない」「唇が盛り上がらない」など八重歯で悩んでいた人だからこそわかる変化も期待できます。

なにより一番の変化は、八重歯のコンプレックスがなくなり、口元を隠さずに笑えるようになることです。

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インビザラインで八重歯を治せるか相談が必要

奥歯の噛み合わせや全体的な歯並びに問題がない軽度~中等度の八重歯はインビザラインで治療可能です。ただ、部分矯正よりも全体矯正になることが多く、目安費用は70万〜100万円程度、目安期間は1年半〜3年程度かかります。

骨格に問題を抱えている重度八重歯は、インビザラインでの治療が難しい場合もあるため、治せるかどうか判断するには歯科医師の診断が必要です。まずは、あなたの八重歯がインビザラインで治せるかどうか歯科医師に相談してみましょう。

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