インビザラインとは?メリット・デメリットから費用相場まで徹底解説
マウスピース矯正で最も有名なインビザラインとはどんなものなのでしょうか?本記事を読めばメリット・デメリットからSNS上の評判まで、インビザラインがどんな矯正方法なのかがわかります。

インビザラインは世界で最も普及しているマウスピース矯正です。日本でも多くの歯科医院が取り扱っています。
しかし「インビザライン」という名称は知っていても、「ほかのマウスピース矯正とはどう違うのか?」「どんな人に適した矯正方法なのか?」など、疑問を抱えている人は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、インビザラインは以下のような方におすすめです。
周囲に気づかれずに矯正したい方
矯正中の痛みを軽減したい方
普段通りの食事がしたい方
歯も白くしたい方
金属アレルギーの方
ただし対応が難しい歯並びやデメリットもあります。まずは本記事で、費用相場・治療期間の目安・対応できる症例・ほかのマウスピース矯正との違いなど、インビザライン矯正を検討する際に知っておくべきポイントを押さえましょう。
【本記事の要点】
インビザラインは1999年アメリカで生まれた、世界中で最も普及しているマウスピース矯正
インビザラインは矯正装置が透明で目立ちにくく、痛みが少ないというメリットがあるが、適応範囲が狭く、装着時間の管理が必要になるデメリットがある
インビザラインとほかのマウスピース矯正との違いには「プランの数」「対応症例範囲」「信頼性の高さ」などがある
- インビザラインとは?歴史や成り立ち
- インビザライン矯正の4つの特徴
- 国内外で最もポピュラーなマウスピース矯正
- オーダーメイドのマウスピース型矯正装置を使用
- 金属アレルギーでも矯正できる
- 3D治療計画ソフトによるシミュレーション作成が可能
- インビザラインで歯が動く仕組み
- ワイヤー矯正と歯が動く仕組みは同じ
- マウスピースのズレを利用して歯を動かす
- インビザラインのメリット
- 矯正装置が透明で目立たない
- ワイヤー矯正よりも痛みを抑えられる
- 自分で装置を交換するため通院頻度を減らせる
- 食事制限がない
- ブラッシングしやすい(虫歯・歯周病リスクの軽減)
- ホワイトニングも同時にできる
- 取り扱いクリニックが多い(実績のあるシステム)
- マウスピース矯正の中では対応症例範囲が広い
- インビザラインのデメリット
- 痛みの感じ方には個人差がある
- 装着時間の管理が必要
- ワイヤー矯正より適応範囲が狭い
- 抜歯の代わりに歯を削ることがある
- アタッチメントを装着することがある
- インビザラインの費用(値段)相場
- 矯正開始前・開始後にかかる費用の種類と相場
- インビザライン矯正にかかる治療期間の目安
- インビザラインの種類
- インビザライン エクスプレス
- インビザライン ライト
- インビザライン Go
- インビザライン モデレート
- インビザライン コンプリヘンシブ(インビザライン フル)
- インビザラインが対応できる症例
- インビザラインで後悔しないためには?
- ドクターの症例数に応じた認定ランクも参考にするとよい
- インビザライン矯正の流れ
- ①クリニックでの相談
- ②歯型採取・精密検査
- ③診断結果の説明
- ④シミュレーションの確認
- ⑤インビザライン矯正開始
- ⑥経過観察
- ⑦矯正終了・保定期間開始
- インビザラインとほかのマウスピース矯正との違い
- プランの数
- 対応症例範囲
- 信頼性の高さ
- 通院頻度
- 歯型採取の回数
- 費用
- 治療期間
- インビザラインの口コミ・評判
- インビザラインに関するよくある質問
- 何枚目から効果がでますか?
- 何歳までできますか?
- 何日で慣れますか?
- 信頼性の高さから選ばれるインビザライン
「インビザラインについてはおおよそ知っているけど、ほかのマウスピース矯正とはどう違うの?」「私の歯並びはインビザラインでなおすべきなの?」こんな疑問をお持ちの方は、一度マウスピース矯正Oh my teethの無料診断へお越しください。
歯科医師があなたの歯並びを3Dスキャンした上で、最適な治療法をご提案します。インビザライン矯正との違いもご説明しますので、まずはお気軽にご予約ください。

出典元: インビザライン・ジャパン株式会社
インビザライン・システム(以下:インビザライン)とは、アメリカのアライン・テクノロジー社が矯正歯科医師を対象に提供しているマウスピース型矯正治療法の一つ。
1999年に提供を開始以来、多くの方々から厚い支持と人気を集め続けており、現在では世界中で最も普及しているマウスピース矯正治療法です。
インビザラインはワイヤー矯正とは異なり、透明に近く目立ちにくい、取り外しが可能なマウスピース型矯正装置を利用します。
矯正器具にプラスチックを使用するという着想は最近生まれたものと思われがちですが、実はそうではありません。
なんと、1945年にハロルド・ケスリング博士が最初のプラスチック矯正装置を開発したといわれています。しかし、当時は歯型採取や矯正器具の作成に3Dの技術がなかったため、普及には至りませんでした。
これらをデジタルの技術で実現させ、広く普及するきっかけを作ったのが、アライン・テクノロジー社開発のインビザラインなのです。
インビザライン・システムは、現在、世界100カ国以上の国々で提供。これまでに1,400万人を超える患者様が治療を受けています(2022年9月時点)。

国内外で最もポピュラーなマウスピース矯正
インビザラインは世界中で利用者数が多く、日本のクリニックで提供されているマウスピース矯正もインビザラインであることが多いです。
そのため「マウスピース矯正といえばインビザライン」というイメージをお持ちの方もいるのではないでしょうか。
インビザラインはあくまでも数あるマウスピース矯正のうちの1つですが、世界一の治療実績を誇るため、しばしば矯正用マウスピースの別称として使われていることもあります。
オーダーメイドのマウスピース型矯正装置を使用
インビザラインは、患者さん一人ひとりのお口に合わせて作製したオーダーメイドのマウスピースを装着することで、歯に力を加えて移動させる矯正手法です。
マウスピース1枚あたりで約0.25mmというわずかな移動量を1年ほど重ねていき、目標となる歯並びに向けて矯正していきます。
※矯正期間は歯の状態によっても異なります。
インビザラインは「SmartTrack(スマートトラック)」と呼ばれる特殊な素材を使用しています。厚さが0.5mm程度と薄く、その素材と密着具合からも非常に目立ちにくいため、つけていることがわからないくらい透明に近いです。
Invisible(透明)とAligner(矯正器具)を組み合わせた造語をその名の由来とする、インビザライン - Invisalign - の大きな特徴ともいえますね。
金属アレルギーでも矯正できる
インビザラインのマウスピースは医療用の熱可塑性ポリウレタンやコポリエステルなどの素材から作られています。
マウスピースの素材そのものは薬事承認を受けており、アレルギーに関してなどの安全性も確保されています。安心して使用できますし、金属アレルギーでワイヤー矯正ができないといった方にとってもうれしいですね!
3D治療計画ソフトによるシミュレーション作成が可能
インビザラインでは、3D治療計画ソフトによって、 治療開始から完了までの歯の移動経過をコンピューター上でシミュレーションできます。
治療中にそのシミュレーションを確認することもでき、長い矯正期間中のモチベーション維持に役立ちます。
「インビザラインで歯が動くのはなぜ?」という疑問を持っている方もいるでしょう。 また、マウスピースを装着するだけで本当に歯が動くのか心配になる方もいます。ここではインビザラインで歯が動く仕組みを解説します。
ワイヤー矯正と歯が動く仕組みは同じ

ワイヤー矯正もインビザラインも歯が動く仕組みは同じで、歯の根っこと歯を支えている骨にある「歯根膜(しこんまく)」の働きを利用します。
矯正装置によって歯に力が加わるとその力が歯根膜に伝わり、押した側の歯根膜は伸びて、押された側の歯根膜は縮みます。
歯根膜は一定の厚さに保とうとする性質があるので、伸びた側の歯根膜は縮もうとして歯を支えてる骨を新しく作り、縮んだ側の歯根膜は伸ばそうとして歯を支えてる骨を溶かすのです。この過程を繰り返すことによって歯が動きます。
マウスピースのズレを利用して歯を動かす
マウスピースは現在の歯並びにぴったり合ったものではなく、 ズレができるように設計 されています。このズレによって歯に力を加えられ、動かすことができるのです。
1枚のマウスピースで動かせる歯の移動距離は、約0.25~0.35mmです。約1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換し、少しずつ理想の歯並びに近づけます。
以下の記事ではマウスピース矯正で歯が動く仕組みを詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。

インビザラインには、以下のようなメリットがあります。
矯正装置が透明で目立たない
ワイヤー矯正よりも痛みを抑えられる
自分で装置を交換するため通院頻度を減らせる
食事制限がない
ブラッシングしやすい(虫歯・歯周病リスクの軽減)
ホワイトニングも同時にできる
取り扱いクリニックが多い(実績のあるシステム)
マウスピース矯正の中では対応症例範囲が広い
矯正装置が透明で目立たない
インビザラインは薄くて透明のマウスピース型矯正装置を使用した歯科矯正システムです。
そのため 矯正装置を装着しても目立たず、周囲にバレにくい です。
「ワイヤー矯正は装置が目立つから矯正はしにくい」と感じていた方にとって、周囲の目を気にすることなくはじめられることは大きなメリットと言えるでしょう。
特に接客業や営業の方など人前に立つ機会が多い方におすすめの矯正方法です。また人に見られる機会の多い芸能人などからも選ばれています。
実際にインビザライン矯正をしている著名人に関しては、下記の記事もあわせて参考にしてください。
ワイヤー矯正よりも痛みを抑えられる
インビザラインは少しずつ形状の異なるマウスピースに付け替えながら歯を移動させていく矯正システムです。
ワイヤー矯正は月1回程度通院してワイヤーを調整して歯を移動させますが、その際に痛みが強く出る場合があります。
一方インビザラインは 1〜2週間ごと(目安)に新しいマウスピースに付け替え、徐々に歯を動かしていき ます。
1枚のマウスピースで動かせる歯の移動距離は約0.25mm程度で少しずつ歯を動かすため、ワイヤー矯正と比べると痛みが抑えられるのです。痛みが苦手な方、矯正時の痛みを軽減したい方に適しています。
このほか、インビザラインとワイヤー矯正の違いに関しては、以下の記事もあわせて参考にしてください。
自分で装置を交換するため通院頻度を減らせる
インビザラインは マウスピースを1〜2週間ごとに自分で交換して矯正を進めていきます 。
月1回程度ワイヤー調整に通う必要があるワイヤー矯正と比べて、通院頻度を減らせるメリットがあります。
ドクターによる定期的なチェックは必要ですが、それを含めても1〜3か月に1回程度の通院頻度で済みます。
食事制限がない
インビザラインは矯正装置が着脱可能なので、食事の際は装置を外せます。
ワイヤー矯正は自分で装置を着脱することはできないため、以下のような装置にひっかかりやすい食事には気をつけなければなりません。
麺類
野菜(ほうれん草・えのきなど)
粘着性の高いもの(もち・キャラメル・チーズなど)
一方、 食事の際は装置を外せるインビザラインは、食事内容を気にせず好きなものを食べられます 。
ブラッシングしやすい(虫歯・歯周病リスクの軽減)
インビザラインはブラッシング時も取り外すことができます。
そのため すみずみまでブラッシングしやすく、結果的に虫歯・歯周病リスクを軽減 できます。
一方ワイヤー矯正は矯正装置を着脱できないため、ブラッシング方法を工夫しないと矯正装置に食べかすが残り、虫歯や歯周病リスクが高まってしまいます。
ホワイトニングも同時にできる
インビザライン矯正中にホワイトニングも同時に進められるので、きれいな歯並びと白い歯を手に入れることも可能です。新たにホワイトニング用のマウスピースを作製する必要がないため、ホワイトニング費用を抑えることができます。ただし、アタッチメントがついている場合、ムラができやすいので注意が必要です。
取り扱いクリニックが多い(実績のあるシステム)
ここまで紹介したのはインビザラインに限らず、マウスピース矯正全体のメリットと言える点でした。
一方 「取扱クリニックが多い」点は、インビザラインならではのメリット と言えます。
前述したようにインビザラインは世界的にも多くのユーザーがあるマウスピース矯正で、国内でも広く使われています。
マウスピース矯正を行っている多くのクリニックで採用されているため、治療を受けるクリニックを見つけやすいでしょう。
マウスピース矯正の中では対応症例範囲が広い
マウスピース矯正はワイヤー矯正よりも適応範囲が制限されますが、その中でも インビザラインは抜歯矯正に対応できるほど適応範囲が比較的広い です。
インビザラインと同様に適応範囲が広いマウスピース矯正システムとしては、クリアコレクトが挙げられます。
クリアコレクトに関しては、下記の記事を参考にしてください。

インビザラインには以下のようなデメリットもあります。
痛みの感じ方には個人差がある
装着時間の管理が必要
ワイヤー矯正よりも適応範囲が狭い
抜歯の代わりに歯を削ることがある
アタッチメントを装着することがある
痛みの感じ方には個人差がある
装着時間の管理が必要
インビザラインは矯正装置を自分で着脱できる分、 装着管理を自分で行わなくてはなりません 。
インビザラインは1日20時間の装着が推奨されているマウスピース矯正システムで、その時間が守られていないと治療計画通りに歯が移動しないリスクが高まります。
その結果、インビザライン矯正が失敗する可能性さえあるので、装着管理はしっかり行わなくてはなりません。
ワイヤー矯正より適応範囲が狭い
インビザラインはマウスピース矯正の中では適応範囲が広いですが、やはりワイヤー矯正(表側矯正)と比較すると 重度の歯並びの乱れなどの場合は対応できないことがあります 。
以下の記事ではインビザラインの難しい症例を紹介していますので、あわせて参考にしてください。
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抜歯の代わりに歯を削ることがある
インビザライン矯正のようなマウスピース矯正を希望する方の中には、「抜歯せずに矯正をしたい」と考えている方もいます。
しかし抜歯せずに矯正をしようとなると、 抜歯以外で歯の移動スペースを確保する 必要があります。
その方法が研磨処置です。
研磨処置=IPR(ディスキング)のこと。Oh my teethでは研磨処置と呼んでいます。
研磨処置とは、歯の表面を削る処置のこと。
健康な歯を削ることに抵抗を覚える方もいるかもしれませんが、研磨処置では健康を損なわない程度にしか歯を削りません。
アタッチメントを装着することがある
「ワイヤー矯正のように歯の表面に装置を装着したくない」という理由からインビザライン(マウスピース矯正)を選ぶ方もいます。しかしインビザラインでは「アタッチメント」を装着する可能性があることも考えなくてはなりません。
アタッチメントとは、歯の表面に接着する樹脂のこと。アタッチメントを装着することで、マウスピースの中で歯が滑るのを防いだり、歯の動きを微調整したりできます。

インビザラインは矯正歯科医師を対象に提供されているので、ユーザーがインビザライン・ジャパン社からマウスピースを直接入手するわけではありません。
歯科クリニックからユーザーへと提供されるので、クリニックによっても費用は異なります。
特に自由診療の場合は保険適用外のため治療にかかる費用はさまざまです。料金体系もクリニックによって異なり、一見わかりにくい料金設定をしているケースもあるので、注意が必要です。
以下に一般的な相場を記載するので参考にしてください。
インビザライン 部分矯正の費用相場:20〜65万円
インビザライン 全体矯正の費用相場:70〜100万円
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矯正開始前・開始後にかかる費用の種類と相場
マウスピース矯正にかかる治療費用以外にも、 初診料や検査料、歯形の採取などにも別途費用がかかることがあります 。
また、矯正期間中の調整や経過観察の検査に費用が発生することもあれば、すべて無料(治療費用に含まれている)というクリニックもあるので、トータルコストで見比べることが非常に重要です。
以下に矯正開始前・開始後にかかる費用の種類と相場を示しましたので、クリニック選びの際の参考にしてください。
カウンセリング料金:無料〜10,000円
検査・診断:10,000〜50,000円
調整料:3,000〜5,000円
保定装置(リテーナー):20,000〜30,000円
抜歯:5,000〜10,000円
もちろん費用はクリニックによって異なりますので、あくまで一つの基準として参考にしてください。実際にかかる料金は、歯科クリニックのホームページを見てくださいね。
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インビザラインは、一般的に1年半〜3年ほどの期間がかかると言われる矯正方法です。
ただしインビザライン矯正の中でも、部分矯正か全体矯正かで治療にかかる期間が異なります。
【部分矯正・全体矯正とは?】
部分矯正とは、部分的に歯を移動させる歯科矯正方法。その一方全体矯正では全体的に歯を移動させる歯科矯正方法です。インビザラインの場合、「インビザラインエクスプレス」「インビザライン Go」が部分矯正、「インビザラインライト」「インビザラインコンプリヘンシブ」が全体矯正です(それぞれの種類の詳細は後述します)。
以下はインビザラインの種類別の治療期間の目安です。
インビザラインエクスプレス:3〜4ヶ月程度
インビザライン ライト:最大5ヶ月
インビザライン Go:最大7ヶ月
インビザライン モデレート:1年程度
インビザラインコンプリヘンシブ:1年半〜3年程度
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種類 | 治療範囲 | 適応症例 | 枚数 | 費用相場 | 治療期間 |
---|---|---|---|---|---|
インビザライン エクスプレス | 部分矯正 | 後戻り症例などごく軽度の不正歯列 | 最大7枚 | 20万〜40万円 | 3〜4ヶ月 |
インビザライン ライト | 部分矯正※ | 軽度の不正歯列 | 最大14枚 | 45万〜65万円 | 最大5ヶ月 |
インビザライン Go | 部分矯正 | 比較的軽度の不正歯列 | 最大20枚 | 35万〜50万円 | 最大7ヶ月 |
インビザライン モデレート | 全体矯正 | 中度の不正歯列 | 最大26枚 | 70万〜90万円 | 1年程度 |
インビザライン コンプリヘンシブ | 全体矯正 | 重度の不正歯列 | 最大99枚 | 80万〜100万円 | 1年半〜3年程度 |
※矯正範囲に制限はないが部分矯正として用いられることが多い
インビザラインには上記のような種類があり、それぞれ適応症例や歯を動かせる範囲、使用できるマウスピースの枚数、費用相場が異なります。
インビザライン エクスプレス
インビザライン エクスプレスは、 インビザライン ライトよりもさらに軽度症例を対象 としたプランです。前歯など部分的な不正歯列や後戻りの防止などを目的にしています。
「短期間かつ安価で気になる部分だけを直したい」というニーズに応えるものです。
インビザライン ライト
インビザライン ライトは動かせる範囲に制限がありません。しかしマウスピースの枚数が14枚と制限されており、奥歯を大きく動かす全体矯正には向いていません。
そのため部分矯正として用いられていることが多いです。すきっ歯や出っ歯、ズレなど、重度ではない不正歯列の矯正に適しています。
インビザライン ライトについて詳しくは、以下の記事も参考にしてください。
インビザライン Go
インビザライン Goは主に 前歯の部分矯正 に適しているプランです。
アライン・テクノロジー社が提供するスマホアプリで口腔内を撮影し、アップロードすることで、すぐに治療可能かどうかを判断できます。
インビザライン モデレート
中度の不正歯列に対応できる全体矯正 プランです。費用目安は70万~90万円程度、治療期間は1年程度。
比較的リーズナブルに全体矯正を行いたい場合に適したプランです。
インビザライン コンプリヘンシブ(インビザライン フル)
基本的に マウスピースの枚数や治療期間に制限がない プランです。治療期間中に計画を変更することも可能。難症例にも対応でき、ドクターと相談しながら微調整もしやすいです。
以上のほか、乳歯と永久歯が混在している子どもに対するプラン「インビザライン・ファースト」もあります。
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インビザラインは 出っ歯・口ゴボ・八重歯・凸凹の歯並び・すきっ歯 などに適応される矯正方法です。対応できる症例を以下の表にまとめました。
叢生(凸凹の歯並び・八重歯) | ○ |
---|---|
上顎前突(出っ歯) | ○ |
下顎前突(受け口) | △ |
開咬 | △ |
すきっ歯 | ○ |
交叉咬合 | △ |
過蓋咬合 | △ |
以下のような歯並びで、症状が重度の場合は適応から外れる可能性があります。
歯並びの凸凹が重度
深い噛み合わせ(過蓋咬合)
前歯が噛み合わない(開咬・オープンバイト)
受け口(反対咬合)
インビザラインの適応範囲はワイヤー矯正よりも狭まります。歯科矯正方法の中で最も適応範囲が広いのはワイヤー矯正の表側矯正(ブラケットと呼ばれる装置を歯の表側に装着し、そこへワイヤーを通して矯正を行う方法)で、それと比較し、マウスピース矯正であるインビザラインはどうしても適応範囲が狭まってしまいます。
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インビザライン矯正は保険適用外の自由診療のため、高額な治療費がかかります。また矯正期間中は少しずつ歯を動かしていくため、時間もかかります。
お金も時間もかかるため「やるなら後悔したくない」と思うのが当然でしょう。
インビザライン矯正で後悔しないためには、クリニック選びが重要です。以下のポイントを押さえて、複数のクリニックに実際にカウンセリングに行ってみるのがおすすめです。
【インビザライン矯正を受けるクリニック選びの基準】
矯正に必要な検査をていねいに行ってくれる
メリット・デメリット双方を説明してくれる
料金体系が明確
継続して通いやすい立地・診療時間
自分に似た症例を提示してくれる
質問にていねいに答えてくれる
トラブルに対応してもらいやすい
ドクターの症例数に応じた認定ランクも参考にするとよい
インビザラインでは、ドクターの年間症例数に応じて認定されるランクが存在します。そのため前述したクリニック選びの基準に加え、以下のような症例数に応じたランクも確認するのを、クリニック選びの一つの要素にしてもいいでしょう。
ブラックダイヤモンド・プロバイダー:年間401症例以上
ダイヤモンド・プロバイダー:年間151症例以上
プラチナエリート・プロバイダー:年間101症例以上
プラチナ・プロバイダー:年間51症例以上
ゴールド・プロバイダー:年間21症例以上
シルバー・プロバイダー:年間11症例以上
ブロンズ・プロバイダー:年間1症例以上
以下の記事では、インビザライン矯正で後悔するパターンや、後悔を防ぐ方法を解説しています。あわせて参考にしてください。
インビザラインの歯科矯正の一般的な流れは以下の通りです。
クリニックでの相談
歯型採取・精密検査
診断結果の説明
シミュレーションの確認
インビザライン矯正開始
経過観察
矯正終了・保定期間開始
①クリニックでの相談
クリニックでドクターに現在の歯並びの悩みを相談します。インビザラインについての疑問もこの時点で解決しましょう。
②歯型採取・精密検査
インビザラインによる歯科矯正が可能かどうかを診断するための検査 を行います。デジタルスキャナーや印象材による歯型採取を行い、レントゲン撮影などの精密検査を実施します。
③診断結果の説明
精密検査の結果、インビザラインによる矯正治療が可能かどうかがわかります。また、インビザラインのどのプランが適応できるかもわかります。
④シミュレーションの確認
採取した歯型のデータをもとに、 3D治療計画ソフトを使ってシミュレーションを作成 します。作成されたシミュレーションを確認したのち治療が開始します。
⑤インビザライン矯正開始
シミュレーションをもとにマウスピースが製造されます。クリニックにマウスピースが到着したら(約2週間後)インビザライン矯正がスタート。
毎日マウスピースを装着し、 1〜2週間ごとに新しいマウスピースと交換 していきます。
⑥経過観察
シミュレーション通りに歯が移動しているかどうかをチェックするため、ドクターによる経過観察が行われます。
クリニックへの通院頻度の目安は 約4〜6週間ごとに1回程度 です。
⑦矯正終了・保定期間開始
理想の歯並びになったら矯正治療終了です。歯並びをそのままの状態でキープするため、 保定期間 がスタートします。
インビザライン矯正検討中の方の中には、「ほかのマウスピース矯正とはどう違うの?」と考えている方もいるのでは?
そこでここでは、インビザライン・Oh my teeth・そのほかのマウスピース矯正ブランドのポイントを表にまとめました。
| インビザライン | Oh my teeth | そのほかのマウスピース矯正 |
---|---|---|---|
プランの数 | 5種類 | ①Basicプラン | 1~6種類程度 |
対応症例範囲 | 軽度~重度 | 軽度〜中度 | 軽度~重度 |
通院頻度 | 1〜3か月に1回程度 | 最低1回 | 最低1回~2週間に1回など |
歯型採取の回数 | 最低1回 | 最低1回 | 都度必要なブランドもある |
費用 | 20~100万円程度 | ①33万円 | 10~90万円程度 |
治療期間 | 1年半〜3年程度 | ①平均3ヶ月 | 1ヶ月~1年半程度 |
以下の記事ではインビザライン・Oh my teethを含め合計24のブランドのポイントをまとめています。あわせて参考にしてください。
プランの数
インビザラインには 5つのプラン があり、それぞれ費用相場や適応症例、治療期間の目安が異なります。
インビザライン以外のマウスピース矯正の中には、インビザライン同様複数のプランが設定されたものや、プランが1つのみとなっているものなどがあります。
対応症例範囲
インビザラインは抜歯が必要な症例にも対応しており、 マウスピース矯正の中でも治療できる範囲が広い です。
インビザライン以外のマウスピース矯正は、抜歯矯正には非対応のところも多いため、事前に確認してみるとよいでしょう。
信頼性の高さ
インビザラインは世界中に多数のユーザーがいます 。その信頼性の高さから選ばれることも多いです。
インビザライン以外のマウスピース矯正の中には、誕生したまだ新しいものもあるため、「いつからスタートしたサービスなのか」は比較ポイントと言えるでしょう。
通院頻度
インビザライン矯正スタート後は、 基本的に1〜3か月に1回を目安 に通院し、ドクターによるチェックを受けます。
一方、インビザライン以外のマウスピース矯正の中には、オンラインサポートを受けながら自宅で矯正を進められるものもあります。
歯型採取の回数
インビザライン矯正では、 1回の歯型採取で治療ゴールまでのマウスピースを製造 できます。
一方、インビザライン以外のマウスピース矯正の中には、都度歯型採取が必要なものもあります。
費用
インビザライン矯正にかかる費用は比較的高いとされています。なぜなら適応できる症例範囲が広いからです。
前述したように、インビザラインの 部分矯正の費用相場は20〜65万、全体矯正の費用相場は70〜100万円 です。
インビザライン以外のマウスピース矯正の中には30万円程度で矯正できるものもありますが、その分適応症例が狭まる傾向があります。
治療期間
インビザライン矯正にかかる 治療期間の目安は1年半〜3年程度 です。ほかのマウスピース矯正と比較すると長い傾向がありますが、この理由も費用同様、適応症例が広いからです。
インビザライン以外のマウスピース矯正の中には、部分矯正に特化して治療期間も短いものがあります。
インビザラインのSNS上の口コミを紹介します。
【あわせて読みたい】
インビザラインに関するよくある質問を紹介します。
何枚目から効果がでますか?
症例にもよりますが、軽度のすきっ歯や矯正後の後戻りの場合、約4枚目のマウスピースから歯並びに変化を感じることがあります。マウスピースは約1~2週間で交換するため、早い方では1~2ヶ月程度で歯並びの変化を感じられるでしょう。しかし、軽度であっても奥歯から動かすこともあるので、その場合は変化を感じられるまでに約半年~1年と時間がかかることがあります。
何歳までできますか?
インビザラインを始めとする歯科矯正には、年齢制限がありません。歯ぐきが健康であれば70歳代、80歳代からでも矯正治療がはじめられます。
何日で慣れますか?
マウスピースの装着に違和感を覚えることがありますが、3日~1週間程度で慣れてくる方がほとんどです。ただし、違和感の覚え方には個人差があります。はじめてマウスピースを装着したときはまず2週間程度様子をみてみましょう。
インビザラインは、やはりその信頼性の高さから選ばれることが多いマウスピース矯正です。国内シェアも高く、マウスピース矯正をしている歯科クリニックでは高い確率で採用されています。
ただしワイヤー矯正よりも適応範囲は限られるため、まずは導入クリニックで検査をし、あなたの歯並びがインビザラインでなおるのかどうか診断してもらうことが大切です。
あなたも近所のインビザライン導入クリニックで、矯正相談へ行ってみてくださいね。
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マウスピース矯正 Oh my teeth 導入クリニックでも、無料で歯並び相談を受け付けています。また、矯正プランの適合診断に必要な各種検査(歯科医師による口腔内診査・3D歯型スキャン・レントゲン撮影)も無料です。
▼マウスピース矯正 Oh my teeth 導入クリニックにおける無料歯型スキャンの様子

Oh my teethの矯正プランに適合しなかった場合、インビザラインを導入している提携クリニックをご紹介することもできます。
まずは受付〜完了まで最短30分の無料診断で、今のあなたの歯並びを3Dで見てみませんか?
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