logo
料金 症例 クリニック
最終更新日:2025年7月21日

出っ歯矯正の期間は平均何年?矯正期間を短縮する方法と治療が長引く原因を解説

カレンダーと歯の模型の画像

「出っ歯を治したいけど、矯正って何年もかかるんでしょ?」
「私の出っ歯の場合、どのくらいの期間で綺麗になるんだろう?」

歯科矯正を考え始めたとき、費用と並んで誰もが気になるのが「治療にかかる期間」ではないでしょうか。

仕事や学業、結婚などのライフイベントを考えると、いつ始めて、いつ終わるのか見通しを立てたいですよね。

この記事では、出っ歯矯正にかかる期間の目安を歯並びの状態や治療法ごとに解説。さらに、治療期間をできるだけ短くするためのコツまで紹介します。

【状態別】出っ歯矯正の治療期間の目安

カレンダー画像

出っ歯矯正と一言でいっても、その期間は歯並びの状態によって大きく異なります。まずは、代表的な3つのケース別に、おおよその治療期間の目安を見ていきましょう。

前歯だけの部分矯正の期間:2ヶ月〜1年程度

たとえば、前歯2本のわずかな傾きといった、軽度の出っ歯を治す部分矯正であれば、治療期間は2ヶ月〜1年程度と比較的短期間で完了します。

部分矯正は奥歯の噛み合わせを動かさず、治療範囲を気になる前歯周辺に限定している矯正方法です。歯を動かす距離や本数が少ないぶん、治療全体の期間も短くなります。

↓あわせて読みたい

奥歯から治す全体矯正の期間:1年〜3年程度

抜歯を伴ったり、奥歯の噛み合わせから治したりする必要がある全体矯正の場合、治療期間は1年〜3年程度が一般的な目安となります。

歯の移動は、スペースを確保するために抜歯を行ったり、奥歯から順番に歯列全体を整えたりする必要があるため、どうしてもそれ相応の時間がかかります。

たとえば、口元の突出感が強い中等度以上の出っ歯では、前から4番目の小臼歯などを抜歯し、そのスペースを使って前歯をグッと後ろに下げる治療が行われることが多いです。

外科手術をともなう矯正の期間:2年〜4年程度

歯だけでなく顎の骨格に原因がある重度の出っ歯の場合、外科手術を併用した矯正治療となり、全体の期間は2〜4年程度かかることがあります。

この治療は、以下のようなステップを段階的に踏む必要があるからです。

  • 手術の前に歯並びを整える「術前矯正」

  • 顎の骨を切って動かす「外科手術」

  • 手術後に噛み合わせを最終調整する「術後矯正」

↓あわせて読みたい

なぜ人によって違う?出っ歯矯正の期間を左右する5つの要因

若い 女性

治療期間は2ヶ月~3年と大きな幅があります。それにはちゃんとした理由があります。ここでは、矯正期間を左右する5つの大きな要因を解説します。

要因① 歯並びの重症度(抜歯の有無)

当然のことながら、歯を動かす距離が長ければ長いほど、治療にかかる時間は増えます。特に、前歯を大きく後ろに下げるために抜歯をした場合、歯1本分で約7〜8mmを閉じるのに、多くの時間が必要になります。

前歯のわずかな傾きを数ミリ動かすだけなら、数ヶ月で終わるかもしれません。

しかし、抜歯をして前歯を6mm以上も後ろに下げるとなると、年単位の期間がどうしても必要になってきます。

抜歯をするかしないかで、治療期間は1年以上の差が出るケースは少なくありません。

↓あわせて読みたい

要因② 年齢(子供と大人の違い)

年齢も治療期間に影響を与える要因の一つ。一般的に成長期にある子供の方が大人よりも歯が動きやすく、治療期間が短くなる傾向があります。

なぜなら、子供は古くなった骨が新しい骨に作り替えられるサイクルが活発で、あごの骨もまだ柔らかいためです。

そのため、矯正力をかけた際の歯の移動がスムーズに進みます。一方、大人は骨が成熟して硬くなっており、新陳代謝も落ち着いているため、歯の動きが比較的ゆっくりになります。

ただし、これはあくまで傾向であり、大人の矯正でも計画通りに歯はきちんと動きますので、過度な心配は不要です。

要因③ 治療方法(マウスピースかワイヤーか)

ワイヤー矯正やマウスピース矯正といった治療方法の違いも、治療期間に影響を与えることがあります。

それぞれの装置には、歯を動かす仕組みや得意とする歯の動きに特徴があるためです。

かつてはワイヤー矯正の方が早いと言われていましたが、技術の進歩により、現在では装置による期間の差は少なくなってきています

↓あわせて読みたい

要因④ 患者様の協力度(装着時間や通院)

治療期間を計画通りに進めるうえで重要なのが、能動的に矯正に取り組めるかどうかです。

歯科医師がどれだけ完璧な治療計画を立てたとしても、それを日々の生活の中で実行するのは患者さん自身だからです。

たとえば、マウスピース矯正で1日20時間以上という装着時間を守れなければ、歯は計画通りに動かず、治療はどんどん長引いてしまいます。

ワイヤー矯正でも、決められた通院日に来なかったり、食事で装置を頻繁に壊してしまったりすると、そのぶんだけ治療期間は確実に延長します。

要因⑤ 歯の動きやすさ(骨代謝などの個人差)

上記の条件がすべて同じだったとしても歯の動きやすさには個人差があり、治療期間に影響します。

骨の代謝のスピードは、体質や健康状態、生活習慣などによって一人ひとり異なるからです。これは、実際に治療を始めてみないと正確にはわかりません。

また、歯ぎしりや食いしばりが強い方、骨が硬い方、喫煙習慣がある方などは、歯の動きが遅くなる傾向があると言われています。

↓あわせて読みたい

出っ歯矯正の期間を短縮する4つの方法

部分と全体の比較画像

「理由はわかったけど、やっぱり少しでも早く終わりたい!」

そんなあなたのために、矯正期間をできるだけ短縮するための4つのポイントをご紹介します。

①部分矯正を選択する

もしあなたの出っ歯が適応症例であれば、部分矯正を選択することが効果的な方法です。

先述の通り、部分矯正は奥歯を動かさず、前歯周辺のみを治療対象とするため、全体矯正に比べて治療期間を大幅に短縮することが可能です。

ただし、出っ歯の原因が奥歯の噛み合わせにある場合などは適応できません。自分が部分矯正の対象になるかどうかは診断が必要です。

期間短縮を最優先に考えるのであれば、部分矯正の適応症例かどうかを歯科医師に相談してみましょう。

マウスピース矯正Oh my teethは診断に必要な検査を無料で実施しています。もちろん、相談だけでもOKです。あなたの出っ歯が部分矯正に対応しているかどうかお気軽にご相談ください。

CTA1

②歯科医師の指示を正確に守る

治療の延長を防ぎ、結果的に治療を終えるためには、歯科医師の指示を守ることが大切です。

マウスピースの装着時間、ワイヤー矯正でのゴムかけ、指定された通院日。こうした約束事を一つひとつ守ることがゴールへの一番の近道です。

③アンカースクリューなどを併用する(重度の場合)

抜歯が必要な症例などでは、「アンカースクリュー」という補助装置を併用することで、治療期間を短縮できる場合があります。

アンカースクリューとは、歯茎の骨に埋め込む小さなチタン製のネジのことです。これを強力な固定源として利用することで、歯を効率的かつ無駄なく、計画通りに動かすことができるためです。

④虫歯や歯周病を予防し、治療を中断させない

矯正治療を計画通りに進めるためには、虫歯や歯周病を予防し、治療の中断を避けることが重要です。

なぜなら、もし矯正期間中に大きな虫歯や歯周病が見つかった場合、矯正装置を一度外して、そちらの治療を優先しなければならなくなるからです。その中断期間の分だけ、全体の治療期間は確実に延びてしまいます。

丁寧な歯磨きや定期的なクリーニングを心がけましょう

出っ歯の矯正で忘れてはいけない「保定期間」の重要性

リテーナー

矯正装置が外れて歯並びが綺麗になっても、それで治療が終わりではありません。 動かした歯をその位置に定着させるための「保定期間」に移行 します。

歯には、力を加えられると動き、力がなくなると元の位置に戻ろうとする「後戻り」という性質があります。

矯正装置を外した直後の歯は、まだ周囲の骨が固まっておらず非常に動きやすい状態です。

後戻りを防ぐために使われるのが、「リテーナー」と呼ばれる保定装置です。リテーナーの装着期間は、歯を動かしていた矯正期間と同じか、それ以上の期間が必要とされています。

リテーナーについては「「リテーナー(保定装置)」とは?」で詳しく解説しているのであわせてご覧ください。

出っ歯矯正の期間に関するよくある質問(FAQ)

ここでは、矯正期間に関するよくある質問を紹介します。

治療開始から何ヶ月で出っ歯の見た目が変化する?

個人差や治療計画によりますが、早い方で2〜3ヶ月、多くの方は半年ほどで見た目の変化を実感し始めます。

すぐに見た目が変わらなくても、歯は計画通りに動いています。焦らずに治療を続けることが大切です。

出っ歯の矯正を早く終わらせたい。歯を動かすスピードは上げられる?

安全性を無視して無理に歯を動かすスピードを上げることはできません

歯の移動は体の代謝反応を利用しています。このスピードには生物学的な限界があり、無理に強い力をかけると、歯の根が溶けて短くなったり、歯茎に深刻なダメージを与えたりするリスクが急激に高まります。

安全に歯を動かせると考えている距離は、1ヶ月におよそ0.5mm〜1mm程度です。

出っ歯の矯正期間中、痛みはいつまで続く?

矯正による強い痛みは、装置の調整後や新しいマウスピースに交換してから2〜3日がピークで、その後は徐々に和らいでいくのが一般的です。

痛みの感じ方には個人差が大きく、全く気にならないという方もいれば、食事が辛いと感じる方もいます。もし我慢できないほどの痛みが続く場合は、何かトラブルのサインかもしれないので、我慢せずに歯科医師に相談しましょう。

あなたの出っ歯矯正にかかる正確な期間は?まずは無料診断から

出っ歯矯正の期間は、軽度の部分矯正で2ヶ月~1年、全体矯正で1〜3年、外科手術を伴う場合は2〜4年と、歯並びの重症度や治療方法によって大きく異なります。

ただし、今回紹介した治療期間は、あくまで一般的な目安でしかありません。治療期間を知るには歯科医院での精密検査が必要です。

新・Oh my teeth導入クリニックは無料でここまでできる

マウスピース矯正Oh my teethは、無料相談を行っています。歯型スキャンによるシミュレーションで、治療開始前に1ヶ月後、3ヶ月後、治療完了時にどのように歯が動いていくのか動画で確認できます。

あなたの出っ歯矯正にかかる期間と治療方法を知るために、まずはOh my teethの無料診断を受けてみませんか?

CTA2


矯正についてもっと知る

ドクター所属学会(一部)

矯正歯科治療にともなうリスクについて