出っ歯を自力で治す方法は存在しない!自力矯正をする前に知るべきリスク

「出っ歯を治したいけど、お金も時間もかかるし、なんとか自力で治せないかな?」
このように考えている方もいるでしょう。
結論から言うと大人の出っ歯を自力で治す方法は存在しません。
それどころか、自己流の矯正は歯や顎に深刻なダメージを与え、取り返しのつかない事態を引き起こす可能性が高いです。
この記事では、なぜ自力で出っ歯を治すのが不可能なのか、ネットで囁かれている噂の危険性について解説していきます。

インターネットやSNSで「出っ歯を自力で治す方法」といった情報を見つけ、少しでも期待を寄せてしまった経験はありませんか?
ここでは、よく見かける噂の真相を一つひとつ解き明かしていきます。
噂① 指で歯を押し続ける
指で前歯を押し続けても出っ歯は治りません。それどころか、歯や歯茎を傷つけるだけの危険な行為です。
指で押す力は、強すぎたり、弱すぎたり、方向がバラバラだったりと歯列の動きをコントロールできません。このような不規則で強すぎる力は、歯にとって「攻撃」でしかないのです。
たとえば、良かれと思って毎日前歯をグイグイ押していると、歯の根っこにダメージが蓄積したり、歯が変な方向に傾いてしまったり、歯茎が炎症を起こしてしまったりします。
噂② 輪ゴムやヘアゴムを歯にかける
輪ゴムやヘアゴムを歯にかける行為も、危険度が高い方法です。
矯正治療で使う医療用のゴムとは異なり、市販のゴムは力が強すぎる上に、歯の表面を滑って歯茎の奥深くへと食い込んでしまう可能性があります。
歯茎が壊死(えし)したり、深刻な感染症を引き起こしたり、取り返しのつかない事態を招きかねません。
噂③ 割り箸などを噛んで歯を動かそうとする
割り箸などを噛んで出っ歯を引っ込めようとする行為も歯を動かす効果はなく、歯や顎を痛めるだけの無意味で危険な方法です。
歯を動かすためには、前述の通り「持続的な」力が必要です。割り箸を噛む力は一瞬の強い力に過ぎず、歯を動かすための矯正力にはなりません。
硬い割り箸を毎日強く噛み続けると最悪の場合、歯が割れてしまうこともあります。
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