軽度の出っ歯は治すべき?矯正が必要な基準と治療の選択肢を解説

鏡を見るたびに感じる、「ちょっとした軽度の出っ歯」。
本格的な治療に踏み切るべきか、それとも気にしすぎなのか、判断に迷いますよね。
結論から言うと軽度の出っ歯は、全体矯正よりも費用を抑え、短い期間で治せる可能性があります。
そこで本記事では、軽度の出っ歯の基準から放置した場合のリスク、費用や期間の負担を抑えられる部分矯正について解説します。

Oh my teeth
マウスピース矯正「Oh my teeth」ホームホワイトニング「Oh my teeth Whitening」を提供するOh my teethのコンテンツチームです。Oh my teeth導入クリニックのドクターと連携し、歯科矯正やホワイトニング、自社ブランドに関する確かな情報を発信しています。
目次
- 軽度の出っ歯の基準は?自分でできるセルフチェック
- 「軽度だから」と出っ歯を放置するリスク
- 【結論】軽度の出っ歯なら「部分矯正」がおすすめな3つの理由
- 理由① 費用が安い(全体の約1/3〜1/2)
- 理由② 期間が短い(最短2ヶ月〜)
- 理由③ 身体的負担が少ない(抜歯が不要なことが多い)
- 軽度の出っ歯を治す矯正装置の種類
- 【症例写真】軽度の出っ歯を部分矯正で改善した事例
- 注意!軽度の出っ歯でも矯正が「できない」ケース
- 軽度の出っ歯を自力で治すのは危険!その理由とは?
- 軽度の出っ歯矯正に関するよくある質 問(FAQ)
- 軽度の出っ歯なら、痛みも少ないですか?
- 少しだけ出っ歯なだけなので、安く矯正できる?
- 出っ歯が軽度の場合、治療後の後戻りはありますか?
- あなたの「ちょっと気になる」出っ歯、まずは無料診断で相談を

上の前歯が下の前歯よりも、4〜6mm程度前に出ている状態が軽度の出っ歯とされています。
上下前歯の先端どうしの距離を「オーバージェット」と呼び、出っ歯の程度を判断する基準の一つです。
健康的な歯並びではオーバージェットは2〜3mmが理想とされ、この距離が正常の範囲を少し超え、6mmに満たない状態が軽度の出っ歯のカテゴリに入ると考えられています。
また、そのほかのセルフチェックとしては、Eラインを確かめる方法もあります。詳しくは「Eラインの確かめ方」で詳しく解説しているのであわせてご覧ください。

たとえ軽度であっても出っ歯を放置すると、お口の健康や全身に以下のような悪影響を及ぼすリスクがあります。
口が乾き、虫歯や口臭が悪化する
前歯で食べ物が噛み切りにくくなる
口呼吸が習慣になり、風邪をひきやすくなる
「軽度だから大丈夫」と油断せず、気になる方はまずは歯科医師に相談してみましょう。
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「治したいけど、やっぱり矯正って大変そう」そう感じている方にこそ、知ってほしいのが部分矯正です。
部分矯正は、前歯の一部だけを動かす方法。おすすめな理由は以下の通りです。
理由① 費用が安い(全体の約1/3〜1/2)
部分矯正は、奥歯から治す全体矯正に比べて、治療にかかる費用を大幅に抑えることができます。
治療する範囲を気になる前歯周辺に限定するため、使用する矯正装置の数が少なく、材料費を削減できるからです。
また、治療期間が短くなることで、通院回数や毎回の調整料なども少なく済み、結果としてトータルの費用が安くなります。
一般的な全体矯正の費用相場が60万〜130万円以上であるのに対し、部分矯正は30万〜70万円程度が目安となります。
詳しくは「部分矯正の値段相場を解説」をご覧ください。
理由② 期間が短い(最短2ヶ月〜)
部分矯正は前歯のみに絞り、奥歯の噛み合わせを動かさないため、治療期間が全体矯正に比べて短くなります。
歯を動かす本数や距離が少ないぶん、治療全体にかかる時間も当然短縮されます。
全体矯正が1年〜3年という長い期間を要するのに対し、部分矯正は症例にもよりますが、最短2ヶ月、平均的には半年〜1年程度で治療が完了するでしょう。
理由③ 身体的負担が少ない(抜歯が不要なことが多い)
部分矯正は抜歯が不要なケースがほとんどで、治療に伴う痛みや不快感といった身体的な負担が少ない治療法です。
歯を動かすスペースは、歯の表面を健康に影響のない範囲で削る「研磨処置(IPR)」で確保することが多く、抜歯に比べて体への負担は格段に少なくなります。
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軽度の出っ歯を治す部分矯正には、主に「マウスピース矯正」と「ワイヤー矯正」という2種類の装置があります。
マウスピース矯正は、 透明な医療用プラスチックで作られた、取り外し可能な装置です。治療計画にもとづき作製された複数のマウスピースを、段階的に交換していくことで歯を動かします。透明で目立たちにくく、取り外せるので食事や歯磨きが普段通りできます。ただし、装着時間を守る自己管理が必要です。
ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットという小さな装置を接着し、そこにワイヤーを通して力をかけ、歯を動かす治療法です。
部分矯正では、装置を限定的な範囲に取り付けます。
対応できる症例が広く、マウスピースより費用を抑えられることが多いです。ただし、食事や歯磨きに工夫が必要で、表側に装置をつける場合は目立ちやすいのがデメリットです。
どちらの装置があなたに合っているか、歯科医師とよく相談して決めましょう。
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ここでは、マウスピース矯正Oh my teethの出っ歯の症例写真をご紹介します。

この方は、正面から見た際の歯並びに大きな問題はありませんでしたが、少し斜めから見ると上の前歯2本が突出している状態でした。
治療の結果、約2ヶ月で前歯の傾きが整い、気にされていた口元の突出感が解消されました。このように、部分矯正は、比較的短い期間で完了するケースもあります。

自分では「軽度の出っ歯」だと感じていても、部分矯正が適応できず、全体矯正が必要になるケースも存在します。
たとえば、奥歯の噛み合わせのズレが原因で前歯が押し出されていたり、顎の骨格に問題があったりする場合、前歯だけを動かしても根本的な解決にはなりません。
「自分は部分矯正で治せるはず」と自己判断するのではなく、必ず矯正歯科で精密検査を受け、診断を受けることが重要です。

ただ、「検査や診断には費用がかかる」と、受診をためらってしまう方もいらっしゃるかもしれません。そんな不安をお持ちなら、マウスピース矯正Oh my teethの無料診断をご利用ください。
精密検査や歯科医師による診断が、すべて無料です。治療に進むかどうかは、診断結果を聞いてからじっくりご検討いただけます。まずはお気軽にご相談ください。

「軽度だから、自分で少し押せば治るかも?」という考えは、絶対にNGです。自力での矯正は、歯や歯茎にダメージを与えるだけの非常に危険な行為。
歯を安全に動かすには、歯科医師による精密な診断のもと、非常に弱く、かつ持続的な力を正しい方向にコントロールしてかけ続ける必要があります。
良かれと思って指で押し続けた結果、歯の根っこが溶けて短くなってしまったり(歯根吸収)、歯茎が傷ついて下がってしまったりする可能性があります。
自力で出っ歯を治そうとしている方は、「出っ歯は押したら治せる?原因別の治療方法や予防法を解 説 」もあわせてご覧ください。

ここでは、軽度の出っ歯に関するよくある質問を見ていきましょう。
軽度の出っ歯なら、痛みも少ないですか?
歯を動かす距離が短いぶん、強い痛みが続く期間は全体的な矯正に比べて短い