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最終更新日:2025年4月29日

下唇が出てる原因は?歯並び・骨格・癖別にチェック&引っ込める方法を解説

下唇が出てる タイトル

「横顔を見ると、下唇だけ前に出ている」
「Eラインがきれいじゃないかも」

そんなお悩みはありませんか?

下唇が出て見える原因は、単なる唇の厚みだけでなく、歯並びや骨格のバランス、あるいは生活習慣の癖が関係していることもあります。この記事では、

  • セルフチェック方法

  • 下唇が出る原因別の違い

  • 引っ込めるための具体的な治療法

  • 放置リスクと対策ポイント

をわかりやすく解説します。

「自分の下唇の出っ張りは何が原因?」「どうやって直せる?」と気になっている方は、ぜひ参考にしてください。

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歯科医師

西尾万樹

東京表参道矯正歯科 院長。北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科勤務。2020年コスメコンシェルジュ取得。

まずはチェック!あなたの下唇、出てる状態ってどんな顔?

「下唇が出ているかも」と思っても、どこからが正常でどこからが問題なのか、判断は難しいもの。

まずは横顔のバランスに注目して、自分の状態をセルフチェックしてみましょう。

下唇が出てるかはEラインを基準にチェック

「Eライン」とは、鼻先とあご先を直線で結んだとき、唇がその線より内側にあるのが理想とされるラインのこと。
下唇がこのラインを越えて前に出ている場合、バランスが崩れていると判断されることが多いです。

理想的な横顔と下唇が出ている横顔の比較を表したイラスト

日本人は骨格的にEラインが弱めの傾向があるため、やや出ていても問題ない場合もありますが、著しく超えているなら要注意です。

下唇が出て見える3つのタイプ|あなたはどれ?

下唇が出てる原因で治療が変わる

「下唇が出てる」とは、顔を横から見たときに下唇が上唇より前に出ている状態

口元が盛り上がっていることから、「口ゴボ」や「ゴボ口」などと呼ばれることもあります。

同じように口元が盛り上がっていてもさまざまな原因が考えられます。

下唇が出てる状態とは?
  • 唇が分厚い

  • 受け口

  • 下あごが前に出ている

① 唇が分厚く出っ張って見える

唇が分厚くなる原因としては表情筋の筋力低下や、口呼吸が挙げられます。生まれつき唇が分厚い人もいます。

② 受け口になっている

受け口は下の前歯が上の前歯より前に出ており、噛み合わせが通常とは逆になっている状態。

上の前歯と下の前歯の先端がぶつかっている場合も受け口になり、「下顎前突(かがくぜんとつ)」や「反対咬合(はんたいこうごう)」とも言います。

③ 下あごそのものが前に出ている

もしくは、下あごの骨格そのものが前に出ている可能性があります。

横から見ると顔全体が三日月のような形になっているのが特徴です。このような顔の輪郭の形状を「しゃくれ」とも言います。

【診断のすすめ】自分で判断が難しいときは歯科での相談を

下唇が出ているかはセルフチェックで分かりますが、①〜③の原因は自分で判断することは難しいです。

治療方法は原因によって変わってくるので、下唇が出てる原因を歯科医に確認してもらいましょう。

Oh my teethでは、初診料・検査料が無料で診断を受けられます。

30分ほどで検査は終わるので、お仕事やお買い物ついでにお気軽にお立ち寄りください。

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※実際にOh my teethが適合するかは歯科医師の診断が必要です

生まれつき?それとも習慣?「下唇が出る原因」をタイプ別に解説

下唇が出てる原因は、大きく分けて先天性と後天性の2点が考えられます。

自分のケースがどちらに当てはまるかを知ることで、適切な対策が立てやすくなります。

下唇が出る原因は先天性と後天性

先天性

もともとの骨格の形や顎の成長バランスが影響して、下唇が出て見える場合があります。

例えば、下あごが過度に前方に成長してしまったり、上あごに対して下あごが強く出ていると、唇も自然と押し出される形になります。

また、日本人は欧米人と比べて遺伝的にあごの骨格が小さい傾向が見られます。

顎が小さいと、歯が綺麗に入りきらずガタガタになりがちです。その結果出っ歯になったり、受け口になることで下唇が出てしまいます

後天性

生活習慣や癖が原因で、徐々に下唇が押し出されていくケースも少なくありません。
たとえば、口呼吸、指しゃぶり、舌で歯を押す癖、柔らかい食事ばかりなどが積み重なることで、歯列や骨格の成長に影響を与えてしまいます。

後天的な要因であれば、癖を正すだけでも進行を止めたり、改善できる可能性があります。

下唇を引っ込めたい!原因別の対処法まとめ

下唇が出てるのは歯並びのせい? 引っ込め方

「下唇を引っ込めたい」と思ったら、まず原因に合わせた適切な方法を知ることが大切です。

骨格・歯並び・唇のボリューム、それぞれでアプローチが異なります。自分のタイプにあった対処法を選びましょう。

まず知っておきたい:自力で直すのは難しい?

下唇が出ている状態を自分で治すことはできません。自分で治そうとすると、歯並びが悪化したり健康な歯の寿命を縮める可能性もあり危険です。

自己流は危険

既に下唇が出てしまっている場合は、歯科矯正や外科的矯正治療などの処置が必要になります。

歯並びが原因なら「矯正治療」で改善できる可能性

下唇が出てるのは歯並びのせい?6 治療法

骨格には問題がなく、受け口や出っ歯など歯並びによって下唇が出ている場合は、歯科矯正で改善できる可能性があります。

歯科矯正によって下唇を引っ込めるには、ワイヤー矯正やマウスピース矯正といった方法があります。

【歯科矯正で下唇を引っ込める方法】

  • ワイヤー矯正

  • マウスピース矯正

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ワイヤー矯正:歯の位置を細かく調整可能

ワイヤー矯正は、ブラケットとワイヤーを使う矯正方法です。歯を細かくコントロールできるため、下唇の突出の原因となっている噛み合わせまでしっかり修正できます。

治療期間は長めですが、適応範囲が広いのが特徴です。

ワイヤー矯正には、表側矯正・裏側矯正・ハーフリンガル矯正(上あご裏側矯正・下あご表側矯正)があります。

歯が移動するスペースを確保するため、小臼歯(前から4〜5番目)を抜歯することも。ワイヤー矯正の中でも表側矯正は、適応範囲が広くほとんどの歯並びに対応できます。

マウスピース矯正:目立たず取り外し可能で人気

マウスピース矯正とは、透明なマウスピース型の装置を用いて、少しずつ理想の歯並びに近づけていく治療方法。

ワイヤー矯正とは異なり取り外しが可能なため、自己管理が必要です。

マウスピース矯正を希望していても、歯並びの状態によってはワイヤー矯正でしか対応できないこともあります。基本的に抜歯を行わないの

で、軽度〜中度の歯並び異常の改善に利用されることが多いです。

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骨格に原因がある場合は「外科的矯正」も選択肢に

下あご自体の前方突出など、骨格そのものに問題がある場合は、外科手術による矯正(外科的矯正治療)が必要になるケースもあります。

矯正歯科と口腔外科が連携して治療を進めることが一般的です。

口元全体のバランスを確認しながら、あごを正しい位置に引っ込めるなど外科的な手術を取り入れた矯正治療です。

歯並びや嚙み合わせだけでなく、口元や顔の形の改善を目指します。

唇のボリュームが原因の場合は「美容整形」も検討対象に

唇自体が厚みのあるタイプで前に出て見える場合、美容外科による唇縮小術などが選択肢となることもあります。

唇の内側の粘膜を切除・縫合する手術で、美しくバランスのよい理想の唇に近づけます。

ただし、医療機関選びやリスクについては慎重に検討する必要があります。

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歯並びに影響する習慣

成長期だけでなく大人になってからの癖や習慣によっても、歯並びや顎の発達に影響が出てしまいます。

①指しゃぶり・爪噛みなどの癖

指しゃぶりや爪噛みをしていると、指や爪で前歯を押してしまい歯と歯茎に負担がかかります。

指しゃぶりは、子供の健全な精神発達段階の1つなので、無理に辞めさせる必要はありません。

ただし、3歳を過ぎても治らない場合は、歯並びに影響が出る可能性が高くなるので注意。

爪噛みの癖が大人になっても残っている人も少なくありません。爪噛みが習慣になっていると歯や顎への影響だけでなく、衛生面での心配もあります。

②噛む力を使わない食生活(やわらかい食べ物中心)

柔らかいものばかりを食べていると、口周りの筋肉が衰えしまりのない口元になってしまいます。

特に幼少期から柔らかいものばかり食べていると、あごの発達に影響を及ぼすことも。

昔ながらの日本食は噛み応えのある食品を多くとっていましたが、近年は食生活が欧米化して柔らかいものを好んで食べる傾向にあります。

口元の筋肉を鍛えるためにも、噛み応えのある食べ物を意識してとるように心がけましょう。

③口呼吸による口周りの筋力低下

口呼吸が習慣になっていると口が開いた状態になりやすく、口周りの筋肉が衰え、出っ歯などの歯並びに影響がでる場合もあります。

口呼吸にメリットはなく、デメリットばかりです。意識して口を閉じるようにして鼻呼吸に変えていきましょう。

④舌で歯を押す・顎を押す癖

舌の正しい位置とは、口を閉じたときに上あごの裏側に触れている状態。

舌で下あごの前歯を押し出すような状態の方は、受け口など歯並びに影響を及ぼします。

習慣になっていると自分ではなかなか気づきにくいです。正しい舌の位置を意識して改善しましょう。

放置すると、見た目だけじゃなく全身にも影響が

受け口によって下唇が出てる状態を放置していると、見た目以外にも以下のようなリスクがあります。

下唇が出てるのを放置するリスク
  • あごに負担がかかる

  • 発音に影響がある

  • 肩こりや頭痛(噛み合わせの乱れによる)

  • 虫歯・歯周病になりやすい

  • 口臭がきつくなる

  • 歯に着色しやすくなる

  • 風邪を引きやすくなる

このように下唇が出ていることをそのままにしておくと、外見的要素以外にも身体への影響、口の中の環境悪化など、将来的にさまざまな弊害をもたらす可能性があります。

口元の印象は変えられる|まずは無料相談から始めよう

下唇が出てる状態を放置すると、あごに負担がかかったり、虫歯や歯周病になりやすかったり、将来的に歯や身体に悪影響を与えてしまう可能性があります。

下唇が出てる状態は、歯並びが原因であれば歯科矯正で改善可能です。

口元のことでお悩みなら、まずはあなたの下唇が出ているのがどの治療方法で治せるのか、クリニックに行って相談してみてはいかがでしょうか。

Oh my teethでは、無料で下唇の矯正相談ができます。お気軽にご相談ください。

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