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最終更新日:2025年7月15日

反対咬合は自力で治せる?自分で治す危険と正しいケアを解説

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「反対咬合は自分で治せるって本当?」そんな疑問をお持ちではありませんか?

割り箸を噛む、歯を押す、舌の位置を変える…
SNSやネット上にはさまざまな情報が飛び交っていますが、実はこうした自己流の対応は歯や体に大きなリスクをもたらす可能性があります。

この記事では、反対咬合の基礎知識や自力で治すことの危険性、今から始められるセルフケアを解説。根本的な治療法である歯列矯正の選択肢もご紹介します。

自分やお子さんの噛み合わせが気になる方は、まずは正しい理解から始めましょう。

Oh! Black
歯科矯正ブログ編集チーム

Oh my teeth

マウスピース矯正「Oh my teeth」ホームホワイトニング「Oh my teeth Whitening」を提供するOh my teethのコンテンツチームです。Oh my teeth導入クリニックのドクターと連携し、歯科矯正やホワイトニング、自社ブランドに関する確かな情報を発信しています。

【自力で治す前に知るべきこと】反対咬合とは「噛み合わせ」の異常

OMT歯並びイラスト受け口

反対咬合(はんたいこうごう)とは、いわゆる「受け口」のことで、上下の歯の噛み合わせが通常とは逆になる状態を指します。通常、上の前歯が下の前歯より前にあるのが自然な噛み合わせですが、反対咬合では下の前歯が前に出ている状態です。

この状態は、見た目の問題だけでなく、発音や食事、歯の健康、顎の成長にも影響を与える可能性があります。

軽度であれば生活に支障を感じないこともありますが、成長期の子どもや悪化の可能性がある場合は、早期の対処が重要です。

あなたの反対咬合はどのタイプ?前歯だけ?奥歯も含む?

反対咬合(受け口)にはいくつかのタイプがあり、その症状によって対応方法も異なります。

たとえば、前歯だけが噛み合わずに受け口になっているケース(部分的な反対咬合)もあれば、奥歯を含む全体的な噛み合わせに問題があるケース(全体的な反対咬合)もあります

受け口の主な原因

前歯だけの反対咬合は一見軽症に見えるかもしれませんが、放置すると奥歯にまで影響が広がる可能性があります。自己判断で放置せず、歯科医師による正確な診断を受けることが重要です。

反対咬合を放置する歯と体へのリスク

反対咬合をそのままにしておくと、見た目だけでなく、口の中や体全体にさまざまな影響を及ぼします。特に以下のような問題が生じるリスクがあります

  • 歯のすり減り・破損:噛み合わせのズレにより、特定の歯に強い力が集中しやすくなる

  • 歯周病のリスク増加:歯にかかる力のバランスが悪くなり、歯ぐきや骨に負担がかかる

  • 顎関節症のリスク:噛み合わせの不調和が、顎関節に負担を与える

  • 発音や咀嚼への支障:うまく噛めない・話しづらいといった機能面の問題

  • 消化器への負担:咀嚼不良によって食べ物が十分に砕かれず、胃腸への負担が増す

  • 頭痛・肩こり:噛み合わせのバランスが崩れることで、首や肩の筋肉に影響が及ぶ

こうしたリスクは、年齢とともに徐々に増していくため、反対咬合を放置するのは避けるべきと言えるでしょう。

「反対咬合を自力で治す」が不可能かつ危険な理由

マウスピース矯正を途中でやめたらどうなるの?リスクとデメリット5つを解説

インターネット上では「割り箸を噛む」「舌で歯を押す」「指で歯を動かす」など、反対咬合を自力で治す方法が話題になることも。

しかし歯科医師の管理下にない力で無理に歯を動かすことは、リスクが高く、かえって悪化させてしまう危険性があります

以下では、なぜ自己流の対応が危険なのか、具体的な理由を解説します。

理由①:歯根や歯ぐきにダメージを与え、歯の寿命を縮める

歯は「歯ぐき」や「歯槽骨」によって支えられており、むやみに力を加えると歯根が傷つき、歯の寿命が縮む原因になります

例えば、指で歯を押すことで短期的に動いたように見えても、支えている骨や組織にダメージが加わり、将来的に歯の脱落を引き起こすおそれがあります。

理由②:噛み合わせがさらにズレて、悪化する可能性がある

噛み合わせは、上下の歯の位置だけでなく、顎の動きや筋肉のバランスとも密接に関係しています。自己判断で一部の歯だけを動かそうとすると、顎全体のバランスが崩れ、噛み合わせがかえって悪化してしまうリスクがあるのです。

結果的に治療がより複雑になり、矯正期間や費用が増えるケースもあります。

こうしたリスクを避けるためには、自己判断に頼らず早い段階で専門家の診断を受けることが大切です

Oh my teethでは、歯並びや噛み合わせについて相談できる無料診断を実施中。反対咬合の状態や改善の可能性を、歯科医師が丁寧に診断してくれるので、「本当に矯正が必要?」と悩む段階でも安心して相談できます。

Oh my teethの特長

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【特に注意】割り箸で噛む・指で歯を押すのは絶対にNG

SNSや動画でよく見かける「割り箸を噛む」「指で歯を押す」といった方法は、いずれも歯科的には危険です。これらの方法には以下のようなリスクがあります。

  • 歯根膜を傷つける

  • 顎関節に不自然な負担がかかる

  • 知覚過敏や痛みが発生する

  • 望まない方向に歯が動き、噛み合わせがさらに悪化する

一見、手軽に見える方法ほど、裏に大きなリスクが隠れていることを理解しておきましょう。

【反対咬合を悪化させないために】今日からできる正しいセルフケア

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反対咬合を自分で治すのは難しいですが、セルフケアで症状の進行を抑えたり、口腔環境を整えたりすることは大切です

ここでは、今すぐ取り組める具体的なポイントを紹介します。

①「低位舌」を改善し、舌で下の歯を押さない

低位舌が続くと、無意識に舌で下の前歯を押してしまい、反対咬合の悪化を招く原因になります。低位舌とは、舌が本来の位置よりも低く、口の底に常に接している状態。舌の正しい位置は「上あごの前方」です。

低位舌への対策
  • 舌は常に前歯の裏側を軽く触れるように意識する

  • 唾を飲み込むときに舌が上あごにつくようにする

特別な器具や知識がなくても、日常の中で少しずつ舌の正しい動きを意識するだけで、歯や顎への負担を減らせます。

② 口を閉じて鼻で呼吸する習慣をつける

口呼吸は舌が下がりやすくなり、反対咬合の進行を助長する要因となります。また、口が常に開いていることで、口周りの筋肉バランスも崩れやすくなるため、鼻呼吸を習慣づけることが大切です。

口呼吸への対策
  • 日中は意識して口を閉じ、鼻で呼吸する習慣をつける

  • 寝ている間の口呼吸対策として「口閉じテープ」を活用するのも効果的

ただし、口閉じテープを使用する際は、鼻詰まりがないか、睡眠時の呼吸に問題がないかを事前に確認する必要があります。アレルギーや鼻づまりがある人は、医師に相談しましょう。

③ 頬杖をつくなど、顎に負担をかける癖をやめる

日常生活の中には、無意識のうちに顎に負担をかけてしまう癖が潜んでいます。特に頬杖やうつ伏せ寝、片側だけで噛む習慣は、顎の成長や噛み合わせの左右差を引き起こす原因です。

日頃の癖への対策
  • 頬杖をやめるように意識する

  • 寝る姿勢は仰向けを基本にする

  • 食事では左右均等に噛むように心がける

これらのセルフケアは「治療」ではありませんが、将来的な悪化を防ぐ上で大きな意味を持ちます。

反対咬合の根本的な治し方は「歯列矯正」

反対咬合を根本から改善するには、歯科矯正による適切な治療が必要です。歯や顎の状態、反対咬合の程度に応じて、治療法は大きく3つに分類されます

マウスピース矯正で治せる軽度のケース

軽度の反対咬合であれば、マウスピース矯正で改善できる場合があります。目立ちにくく取り外しも可能なため、見た目を気にする人や日常生活への影響を最小限にしたい人に適した方法です。

ただし、適応できるのは軽微なズレに限られるため、歯科医師の判断が欠かせません。

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ワイヤー矯正が必要な中度のケース

前歯だけでなく奥歯の噛み合わせにも影響している中等度の反対咬合では、ワイヤー矯正が一般的です。歯を3次元的に細かく動かせるため、より複雑な噛み合わせにも対応できます

治療期間は2〜3年が目安ですが、進行度や年齢によって異なります。

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外科手術を伴う重度のケース

骨格的なズレが大きく、歯だけの移動では改善が難しい場合には「外科矯正」が必要になることもあります。これは手術によって上下の顎の位置を調整し、その後に矯正治療を併用する方法です。

重度の反対咬合に適用されることが多く、保険適用となるケースもあります。精密な診断と専門的な治療が求められるため、対応可能な医療機関を選ぶことが重要です。

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反対咬合を自力で治そうとするのはリスクが大きい

反対咬合は、見た目のコンプレックスだけでなく、将来的な健康リスクにもつながります。しかし、自己判断で力を加えたり、ネットの情報を鵜呑みにして無理に治そうとすることは、かえって状況を悪化させる危険があります

とはいえ、「矯正治療に進むのは不安」という方も少なくありません。そこでおすすめなのが、まずは歯科クリニックの無料診断を受けて、自分の歯や噛み合わせの状態を正しく知ることです。

Oh my teethでは、矯正前に必要な精密検査や歯科医師の診察を受けられる無料診断を実施中。症状に合った治療法や、どこまで改善が可能かなど、具体的なアドバイスが得られるので、無理なく一歩を踏み出せます。

「もしかして反対咬合かも……」と感じたら、まずは専門家の判断を仰ぐことが、後悔しない第一歩です。

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