裏側矯正のブラーバ(Brava)とは?メリット・デメリットや費用について解説

目立ちにくい矯正方法として注目を集めている「ブラーバ(Brava)」。費用が比較的安く、裏側矯正の中でも新しい選択肢として広まりつつあります。
しかし、「安すぎて逆に不安…」「本当に効果はあるの?」「痛いって口コミを見たけど大丈夫?」と、気になりつつも一歩踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
当記事では、ブラーバ矯正の特徴(仕組み)や費用、実際の口コミ、メリット・デメリットまでを中立的な視点でまとめて解説します。他の矯正方法との比較や適応症例も紹介しているので、「自分に合った矯正方法を見極めたい」という方はぜひ参考にしてください。

Oh my teeth
マウスピース矯正「Oh my teeth」ホームホワイトニング「Oh my teeth Whitening」を提供するOh my teethのコンテンツチームです。Oh my teeth導入クリニックのドクターと連携し、歯科矯正やホワイトニング、自社ブランドに関する確かな情報を発信しています。
目次
- 裏側矯正「ブラーバ(Brava)」の特徴
- ブラーバ矯正と他の矯正方法を比較
- ブラーバ矯正の費用と治療期間の目安
- 治療費用は80万~100万
- 治療期間の目安は9ヶ月〜1年半程度
- Oh my teethの費用・治療期間と比較すると?
- ブラーバ矯正のメリット・デメリット
- ブラーバのメリット
- ブラーバのデメリット
- ブラーバ矯正の適応症例と治療例(ビフォーアフター)
- 適応症例
- 治療例(ビフォーアフター)
- ブラーバ矯正でよくある疑問(FAQ)
- Q. ブラーバは何歳からできますか?
- Q. ブラーバ矯正で抜歯はしますか?
- Q. ブラーバ矯正は痛いって本当ですか?
- Q. 金属アレルギーでもブラーバ矯正はできますか?
- 矯正で抜歯するかどうかは歯科医師と相談して決めよう

画像出典元:ブラーバ矯正
ブラーバ(Brava)はアメリカのブリアス社によって開発された、歯の裏側に装着する矯正装置(裏側矯正・舌側矯正)です。正式名称は「Brava by BRIUS(ブラーバ バイ ブリアス)」と言います。
2020年に提供を開始し、アメリカ・タイ・シンガポールなど世界各国で実績を積んできました。2023年には日本でも提供がはじまり、現在は全国10以上の医院で導入されています。
ブラーバの大きな特徴は、「インディペンデント・ムーバーズ・テクノロジー」という独自技術を用いて矯正治療を行うことです。
インディペンデント・ムーバーズ・テクノロジーとは、ブラーバの矯正装置「カスタムアーム」を動かす技術。
カスタムアームには患者の症例に合わせ、AIで綿密に計画された矯正プログラムが組み込まれており、歯を動かすために必要な力や角度が1本ずつ調整されています。
そのため、ブラーバは歯を1本ずつ別々に動かして歯並びを整えられます。矯正が完了するまでの歯の動きが事前にプログラムされているため、歯科医師による定期的な調整も必要ありません。
歯科矯正にはブラーバ以外にも複数の矯正方法があるため、「自分にはどれが合っているかわからない」と悩んでいる方もいるでしょう。
そこで、ブラーバと代表的な矯正方法(表側矯正・一般的な裏側矯正・マウスピ ース矯正)を比較表にまとめました。以下の表では、主観が入りにくく、選択時の判断基準として有効な5項目に絞って比較しています。
費用相場・治療期間の目安・通院頻度の目安の比較はこちら
表側矯正 | 従来の裏側矯正 | ブラーバ | マウスピース矯正 | |
---|---|---|---|---|
適応症例 | 軽度~重度 | 軽度~重度(※) | 軽度~重度 | 軽度~中度 |
見た目 | 目立ちやすい | 目立ちにくい | 目立ちにくい | ほぼ見えない |
装置の取り外し | × | × | × | ○ |
歯への負担 | やや大きい | やや大きい | やや少ない | やや少ない |
導入クリニック数 | 非常に多い | 多い | 少ない | 非常に多い |
※クリニックによって対応症例が異なります
矯正方法を選ぶうえで最も重要なのは、自分の歯並びやライフスタイルに合っているかどうかです。
表側矯正・裏側矯正・マウスピース矯正とは?
矯正方法の中でも特に選ばれることの多い代表的な3つが「表側矯正」「裏側矯正」「マウスピース矯正」です。それぞれの特徴は以下のとおりです。
表側矯正(ワイヤー矯正)
歯の表面にワイヤーを装着して歯を動かす、最も一般的な矯正方法です。対応できる症例が広く、重度の歯列不正にも適応可能ですが、装置が目立ちやすい点がデメリットです。費用は比較的リーズナブルで、全国の多くの歯科医院で受けられます。
裏側矯正(リンガル矯正)
歯の裏側にワイヤーをつける矯正方法で、正面からはほとんど見えないため審美性が高いのが特徴です。ただし、装置の違和感や発音のしづらさ、費用の高さがデメリットとなる場合もあります。重度の症例にも対応できることが多いです。
裏側矯正とは?後悔しないためにデメリットや値段・期間を徹底解説
マウスピース矯正
透明のマウスピースを使って歯を徐々に動かしていく方法です。装置が目立たず、取り外しもできるためケアがしやすく日常生活への影響が少ないのが特徴です。軽度〜中等度の症例向けで、装着時間の遵守など自己管理が必要です。
矯正治療を検討するうえで、費用と治療期間は多くの人が最も気にするポイントでしょう。ここでは、他の矯正方法との比較も交えながら、ブラーバの費用と治療期間の目安について解説します。
治療費用は80万~100万
ブラーバの費用目安は、全体矯正でおおよそ80万〜100万円程度です。以下に他の矯正方法との費用比較をまとめました。
矯正方法 | 費用(目安) |
---|---|
表側矯正 | 約60〜130万円 |
裏側矯正 | 約100〜170万円 |
ブラーバ矯正 | 約80〜100万円 |
マウスピース矯正 | 約60〜100万円 |
従来の裏側矯正よりは安いものの、表側矯正やマウスピース矯正と比較すると同程度、またはやや高めという位置づけになります。
ブラーバが従来の裏側矯正より安いのはなぜ?
ブラーバが従来の裏側矯正より安いのは、装置構造の簡略化と通院回数の少なさによって治療コストが抑えられるためです。
あらかじめ一体構造で作られた装置を用いることで、細かな調整が不要になり、処置の手間が大幅に軽減されています。また、一部クリニックではモニタ ー価格などを活用して、より低価格で提供されているケースもあります。
治療期間の目安は9ヶ月〜1年半程度
症例にもよりますが、ブラーバ矯正の治療期間の目安は約9ヶ月〜1年半程度です。また、治療中の通院頻度は1〜2ヶ月に1回程度です。
矯正方法 | 治療期間(目安) | 通院頻度 |
---|---|---|
表側矯正 | 約1〜3年 | 月1回 |
裏側矯正 | 約2〜3年 | 月1回 |
ブラーバ | 約9ヶ月〜1年半 | 6~8週に1回程度(最短6〜12回) |
マウスピース矯正 | 約1〜3年 | 2〜3ヶ月に1回 またはオンライン |
表側矯正や従来の裏側矯正は1ヶ月に1回程度の通院が必要ですが、ブラーバは6〜8週間ごとの通院でOK。そのため、治療期間が最短の9ヶ月だった場合、約6回の通院で済ませることも可能です。
なお、ブラーバの場合、治療中の通院では主に口腔内のクリーニングや矯正装置に問題がないかの確認などを行います。
Oh my teethの費用・治療期間と比較すると?
最近では、定期的な通院をせず歯並び改善を目指せる矯正治療も注目されています。「費用や治療期間だけでなく、なるべく通院頻度も少なめにしたい」という方は、このような矯正も検討してみるとよいでしょう。
以下は、原則通院不要のマウスピース矯正「 Oh my teeth」とブラーバの比較表です。
項目 | Oh my teeth | ブラーバ矯正 |
費用(全体矯正) | 66万円 | 約80〜100万円 |
治療期間 | 平均3ヶ月〜6ヶ月(※) | 約9ヶ月〜1年半 |
通院回数 | 原則なし(オンライン完結) | 最短6〜12回 |
※2020/1~2023/7 Basicプランの実績値(後戻り防止器具をつける保定期間を除く)
通院せずに矯正したい方や、マウスピースで日常に支障なく過ご したい方にはOh my teethがおすすめです。
一方で、目立たない裏側矯正で費用を抑えたい方にはブラーバ矯正が適しています。矯正方法に悩んでいる方は、まず無料相談を利用して、自分に合った選択肢を見つけましょう。

画像出典元:ブラーバ矯正
ブラーバは独自の構造により、従来の治療法とは異なる特徴を持っています。ここでは、ブラーバならではの主なメリットと注意すべきデメリットを整理して紹介します。
ブラーバのメリット
ブラーバのメリットは以下のとおりです。
従来の裏側矯正よりも低コストで歯並び改善を目指せる
短期間で歯並びを整えられる
歯への負担が少ない
通院回数を減らせる
フロスが使える
ブラーバ矯正のメリットのひとつに、治療中でもフロスが使用できる点が挙げられます。ワイヤー矯正は歯列をワイヤーで連結させるため、フロスを歯間に通しにくく、ケアが難しいです。一方、ブラーバはそれぞれの歯を土台から縦に固定する矯正装置を使用するため、フロスを使って歯間の汚れをしっかり除去できます。
そのため、矯正中でも清潔な口腔内環境を保ちやすく、虫歯や歯周病のリスクを抑え ながら治療を進めることが可能です。これは、見た目の配慮と機能性を両立した矯正装置ならではの大きなメリットといえるでしょう。
ブラーバのデメリット
ブラーバのデメリットは以下のとおりです。
矯正装置によって口内が傷つきやすい
痛みや喋りにくさを感じやすい
歯磨きがしにくい
矯正装置が外れやすい
対応できるクリニックが限られる
金属アレルギーの人は治療できない
ブラーバ矯正では、歯の裏側に固定式の装置を装着するため、舌に接触しやすく、違和感や痛みが生じるケースがあります。
特に矯正装置を装着して間もない時期は、舌の側面や先端が装置に擦れて口内炎ができることもあるでしょう。
また、装置が歯の裏側に位置している分、視認性が低く、歯磨きの難易度が上がりやすいのもデメリットの一つです。ただし、これは構造上の特性によるものであり、適切な清掃法(タフトブラシの使用など)を習慣化すれば対応可能です。
加えて、一体構造ではないため、食事中の衝撃や咀嚼によって装置が外れるリスクも少なからず存在します。金属アレルギーの方は装置材質との相性も考慮し、必ず事前に歯科医へ相談しましょう。
ブラーバが誕生したアメリカでは、提供が開始された2020年からすでに4,000件以上の累計症例数(※)を持ち、多くの歯科クリニックで導入されています。
ここではブラーバの適応症例といくつかの治療例をご紹介します。
※ブリアス社調べ
適応症例
ブラーバの適応症例は以下の通りです。
凸凹の歯並び(叢生・乱ぐい歯・八重歯)
出っ歯(上顎前突)
受け口(下顎前突)
すきっ歯(空隙歯列)
噛み合わせが深い歯並び(過蓋咬合・ディープバイト)
前歯が閉じない噛み合わせ(開咬・オープンバイト)
一部反対の噛み合わせ(交叉咬合・クロスバイト)
ブラーバは治療に制限がある難しい症例にも対 応可能です。
従来の裏側矯正やマウスピース矯正で治療の適応外と診断された方も、ブラーバなら治療できる可能性があります(※)。
※手術が必要な重症例は治療の適応外となります。
治療例(ビフォーアフター)
本国アメリカでの治療例をご紹介します。
症例① 治療期間:9ヶ月
before

after

症例② 治療期間:10ヶ月
before

after

症例③ 治療期間:10ヶ月
before

after

引用:ブラーバ公式サイト