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最終更新日:2024年9月9日

歯磨きで血が出る5つの原因!自宅でできる対処法もご紹介

歯磨きをする女性

「最近、歯磨きするたびに血が出るのが気になる」とお悩みではありませんか?

とは言え、受診するほどではないかなと思う方もいらっしゃるでしょう。

しかし、歯ぐきからの出血は口内環境の悪化を示すサインかもしれません。

そこで本記事では、歯磨きで血が出るときの原因を詳しく解説今すぐできる対処法もご紹介します。「治療で痛い思いをしたくない」という方も本記事を参考に、早めの対策を心がけましょう。

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歯科矯正ブログ編集チーム

木村真由美

Oh my teethでのマウスピース矯正を経て、2021年6月に株式会社Oh my teethにジョイン。マウスピース矯正経験者としてOh my teethのオウンドメディア「歯科矯正ブログ」にて記事を更新中。ミッションは「歯並びに悩むすべての方に歯科矯正の確かな情報をお届けすること」。

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歯磨きで血が出るのはなぜ?5つの原因を解説

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歯磨きすると出血する場合、次の5つの原因が考えられます。

歯周病

歯周病はよくある原因のひとつです。歯周病菌が歯ぐきに炎症を引き起こし腫れてしまうと、ブラッシングの刺激で血が出ることがあります。痛みがあったり、血から嫌なニオイがしたりする場合は、歯周病の可能性が高いでしょう。

歯周病の初期段階は自覚症状が出にくく、気づいたときには重症化していることも多いです。放置すると歯がグラつき、抜けてしまうため、少しでも気になる症状がある場合は歯科クリニックを受診しましょう。

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過度なブラッシング

歯磨きの際、力を入れすぎると歯ぐきを傷つけ、出血の原因となります。歯ブラシをぎゅっと握るように持つ方は、無意識に力が入りすぎている可能性があるため要注意です。

また、ブラッシング中に鏡を見て、歯に当たる歯ブラシの毛先が広がっている場合も、過度な力がかかっている証拠です。

歯磨きの方法だけでなく、使っている歯ブラシもチェックポイントです。硬めの毛が好きな方は、歯ぐきへの刺激が強くなりやすいため力加減に注意しましょう。

歯ブラシは、やさしく細かく動かすだけで汚れを十分に落とせます。

不規則な生活習慣

不規則な生活習慣も、歯磨きから血が出る原因となりえます。過度なストレスや睡眠不足などにより、免疫力が低下すると口内の細菌が活発に働き、歯ぐきが腫れて出血しやすくなるためです。

喫煙する習慣がある方も、歯ぐきから出血しやすい傾向にあります。喫煙者は非喫煙者よりも歯周病菌になりやすく、悪化しやすいことが知られています(参考:厚生労働省)。

タバコの成分が歯ぐきに吸収されると、酸素が行き渡りにくい状況に。歯周病菌は酸素が少ない環境を好むため、歯周病菌が進行しやすくなるのです。健康のためにも、やはり禁煙は重要です。

妊娠中のホルモンバランスの変化

妊娠中の方は、ホルモンバランスの変化が出血の原因になっている可能性があります。

歯周病菌の中には、女性ホルモンを好む種類がいます。妊娠中は女性ホルモンが増えるため、妊婦さんは歯周病の初期症状である歯肉炎(妊娠関連性歯肉炎)になりやすいです。

歯周病まで進行すると、出産へのリスクにもつながることがあります。普段の歯磨きに加え、定期的に歯科検診を受けて口内の健康を保ちましょう。

病気が潜んでいることも

歯磨きで血が出る原因は、口の病気だけではありません。白血病や糖尿病などほかの病気が潜んでいる可能性も考えられます。

たとえば、白血病は抵抗力が低下するため、歯ぐきの炎症が起きやすくなります。血液が固まりにくくなるため、出血が数分続いてしまうこともあるでしょう。

糖尿病も歯周病と密接な関わりがあります。糖尿病は血糖値がコントロールできず、必要以上に高くなってしまう病気です。血糖値が異常な状態が続くと、唾液の減少や免疫力の低下により、口内に細菌が増えやすくなります。

一方、歯周病の炎症部分から出る化学物質も、血糖値のコントロールに悪影響を及ぼします(参考:国立国際医療研究センター糖尿病情報センター)。

歯磨きで血が出るときは早めの受診が基本

歯科クリニックのイメージ

歯磨きで血が出るときの基本的な対処法は、早めに歯科クリニックを受診すること。歯周病をはじめ、ほかの病気も隠れている可能性があるため、早期発見・治療につなげることが大切です。

歯周病の予防には、定期的な検診とクリーニングも効果的です。セルフケアでは落としきれない汚れにもアプローチでき、歯周病菌の増殖を抑えられます。

「プロフェッショナル×セルフケア」で健康な口内環境を維持しましょう

自宅でできる!歯磨きで血が出るときの改善策

歯ブラシ・フロス・マウスウォッシュ

歯磨きで血が出るときは早めの受診が大切ですが、セルフケアを続けると数日で出血が収まることもあります。ここからは、自宅でできる歯磨きで血が出るときの改善策をご紹介します。

【重要】血が出るからと歯磨きを控えるのはNG

セルフケアで避けるべきは、歯磨きを控えてしまうこと。血が出るからと、歯磨きをやめると、汚れが蓄積し口内環境がますます悪化してしまいます

歯磨きはやさしく丁寧に行うことが重要です。歯ぐきに対して歯ブラシの毛先を45度に当てて、細かく振動させるように動かしましょう。慣れないうちは、鏡を見ながらブラッシングするのがおすすめです。


また、歯ブラシでは届かない歯間の汚れを落とすために、歯間ブラシやデンタルフロスを併用するのも効果的。歯ブラシだけでは、口内の約7割の汚れしか落とせないと言われています。歯間の広さに合うアイテムを使って、効率的に汚れを除去しましょう。

歯周病予防の歯磨き粉を使う

歯磨きの際は、歯周病予防に効果的な歯磨き粉を使うのも一案です。

殺菌成分や抗炎症成分が入っているものを選ぶと良いでしょう。虫歯予防に効果的なフッ素配合のものもおすすめです。

歯ぐきを痛めないよう、研磨剤不使用の歯磨き粉を使うのも賢い選択です。歯磨き粉はご自身の口内に合うもの選ぶことで、効果的な改善策を立てられます。

歯科医師や歯科衛生士に相談して、自分に適したものを使いましょう。

規則正しい生活習慣を心がける

免疫力の低下は歯ぐきの出血を招くため、健康的な生活を心がけることも大切です。基本はバランスの良い食事・適度な運動・質の良い睡眠の3つ

バランスの良い食事は腸内環境を整え、免疫力を高めてくれます。ビタミン・ミネラル・たんぱく質など不足しがちな栄養素を積極的に摂りましょう

運動は必ずしもスポーツやランニングである必要はなく、できる範囲からはじめることが肝心です。一駅歩いたり、階段を使ったりするだけでも運動量がアップします。

睡眠は心身の疲れを回復させ、免疫細胞の働きを活発にします。質の高い睡眠は朝起きたときに「よく眠れた」と感じられるのが目安。できるだけ同じ時間に寝起きして、生活リズムを整えたり、寝る前のスマホの使用は避けたりするのがおすすめです。

歯磨きで出血が続く場合は歯科クリニックに相談しよう

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歯磨きをした際に、血が出る主な原因は歯周病です。歯周病は自覚症状が出たときには、すでに症状が進行していることが少なくありません。気になる症状があるときは、迷わず歯科クリニックに相談しましょう。

また出血を改善するには、セルフケアも大切です。丁寧な歯磨きを心がけ、汚れをしっかり落とすことで口内環境は少しずつ改善に向かいます。歯科医師や歯科衛生士にアドバイスを受け、自分に合う歯ブラシやフロスなどを使って、歯の健康を守りましょう。

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