歯の後戻りはリテーナーで治る?再矯正が必要?改善方法について解説
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歯科矯正後の後戻りを防ぐために装着するリテーナー。しかし「後戻りした歯はリテーナーで治るのか?」「後戻りしてしまったら再矯正でしか治せないのか?」疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では「そもそもなぜ後戻りするの?」という疑問を解決しつつ、後戻りの改善方法を解説します。後戻りを防ぐためのポイントも紹介しますので、これから保定期間に入るけど「後戻りしたらどうしよう……」と不安な方も参考にしてください。
![真由美さんアイコン](/cdn-cgi/image/quality=75/https://images.ctfassets.net/m1i3lr99rtt2/7513i0xR0nMRd9YpUbpbuf/5634d8420da80b7b59a7e56c8e8bb8f9/s-2000x2000_v-frms_webp_0561251c-e69e-4359-8ff1-c01b1d35eca0_small.webp)
木村真由美
Oh my teethでのマウスピース矯正を経て、2021年6月に株式会社Oh my teethにジョイン。マウスピース矯正経験者としてOh my teethのオウンドメディア「歯科矯正ブログ」にて記事を更新 中。ミッションは「歯並びに悩むすべての方に歯科矯正の確かな情報をお届けすること」。
目次
- 歯の後戻りはリテーナーで治る?
- 歯が後戻りする3つの原因
- ①リテーナーの装着不足
- ②癖や生活習慣の影響
- ③不十分な矯正治療
- 後戻りした歯の治し方
- 再矯正後の後戻りを防ぐポイ ント3つ
- ①歯科医師の指示通りリテーナーを装着する
- ②保定期間中も定期的に通院する
- ③歯並びに悪影響を及ぼす癖を改善する
- 後戻りを防ぐリテーナーの種類3つ
- ①マウスピースタイプ
- ②プレートタイプ
- ③ワイヤータイプ(フィックスタイプ)
- リテーナーをつけると痛いと感じる理由
- リテーナーが歯茎に当たっているから
- 後戻りしてしまったから
- リテーナーが変形や破損しているから
- 後戻りとリテーナーに関するよくある疑問
- リテーナーしてるのに後戻りすることもある?
- 矯正後のリテーナーは一生装着する必要があるの?
- 大幅に後戻りした歯はリテーナーで治せない!正しく装着することが大切
![後戻りを最短2ヶ月で改善できるマウスピース矯正](/cdn-cgi/image/quality=75/https://images.ctfassets.net/m1i3lr99rtt2/2P6MMAuuIr1aPxNtb6Adnx/73308886b915ed868aae33276a9da863/_______________________________.png)
![リテーナー](/cdn-cgi/image/quality=75/https://images.ctfassets.net/m1i3lr99rtt2/f68320f0-d9f5-4735-bcd8-f8568a90ca78/b5219bca018739f2f586eec188563def/s-1892x1321_v-frms_webp_f63d4af1-1914-43f8-bbb5-f822b1f50dd9.jpg)
リテーナーは歯並びを固定させる装置なので、基本的に後戻りした歯をリテーナーで治すことはできません。しっかりとリテーナーの装着時間を確保することで、これ以上後戻りが進行するのを防ぐことは可能です。
わずかな後戻りでリテーナーがはめられる状態であれば、治せるケースもあります。ただしリテーナーをうまくはめられなかったり、はめたときに強い痛みを感じたりする場合は、後戻りが進んでいる可能性が高いです。無理にはめようとせず、歯科医師に相談しましょう。
なお、 「これからマウスピース矯正をはじめる」という方は、Oh my teethの無料カウンセリングをご利用ください。
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そもそもなぜ後戻りするのでしょうか。歯が後戻りする原因には「リテーナーの装着不足」「癖や生活習慣の影響」「不十分な矯正治療」などが考えられます。
①リテーナーの装着不足
後戻りを起こす原因として最も多いのがリテーナーの装着不足です。矯正 装置が外れた直後は、歯を支える骨が不安定な状態のため、何もせずにいると歯は元の位置に戻ってしまいます。
きれいな歯並びをキープするためには、リテーナーを装着して歯並びを固定することが重要です。歯並びが安定していない状態でリテーナーの装着が不十分だと、歯は簡単に後戻りしてしまいます。
②癖や生活習慣の影響
![頬杖をつく女性](/cdn-cgi/image/quality=75/https://images.ctfassets.net/m1i3lr99rtt2/ae58f2c9-2348-4788-ad23-8a59fbf73447/f7e329a5609dfaaec4c2ddab4d91ccf8/s-1920x1280_v-frms_webp_ba653522-26ab-44dd-931c-689034a9a6d9.jpg)
普段何気なくしている以下のような癖や生活習慣が、後戻りの原因になっているケースもあります。
頬 杖
横向き寝
舌で前歯を押す
爪噛み
口呼吸
このような癖や習慣は歯やあごに強い負担がかかってしまうため、注意が必要です。たとえば舌で前歯を押す癖がある場合、前歯に圧力がかかり隙間ができたり、出っ歯に後戻りしたりする可能性があります。
③不十分な矯正治療
矯正治療が不十分だった場合も後戻りの原因になり得ます。たとえば噛み合わせに問題がある症例に部分矯正で無理に歯を並べたといったケースです。部分矯正は歯を動かせる範囲に制限があるため、噛み合わせを治すことはできません。
たとえ部分矯正で前歯だけをきれいに整えたとしても、噛み合わせは悪いままなので、一部の歯に圧力がかかってしまい後戻りを起こしやすくなります。
![矯正中の女性の口元](/cdn-cgi/image/quality=75/https://images.ctfassets.net/m1i3lr99rtt2/7b04a570-ffad-4a13-a339-e31f7a0da1d1/45ad3809c21a04bd36c4a05afbe80d7f/s-770x513_v-fs_webp_29d6e518-7d70-4ab8-86f8-4175960ef170.jpg)
リテーナーがはめられないほど大きく後戻りした歯を改善するには、再矯正が必要になります。最初に矯正したときと同様、ワイヤー矯正やマウスピース矯正で改善します。後戻りの治療は比較的軽度の症例が多いので、最初の矯正ほど大がかりになることは少ないです。
たとえば前歯の隙間やガタつきなどであれば、部分矯正で改善できるケースもあります。ただし噛み合わせにも影響が出るほど後戻りが進んでしまった場合は、全体矯正が必要です。
後戻りの再矯正にかかる費用と期間は、後戻りがどの程度進行しているかによって異なります。部分矯正が適応になれば費用と期間を抑えられますが、全体矯正が必要になると最初の矯正と同程度の費用と期間がかかる可能性もあります。
【矯正装置別の費用と期間の目安】
部分矯正 | 全体矯正 | |
---|---|---|
マウスピース矯正 | 10〜40万円 2ヶ月~1年程度 | 60〜100万円 1~3年程度 |
表側矯正 | 30〜60万円 2ヶ月~1年程度 | 60〜130万円 1~3年程度 |
裏側矯正 | 40〜70万円 5ヶ月~1年程度 | 100〜170万円 2~3年程度 |
クリニックによって は保証期間を設けて、条件に当てはまれば無料で再矯正に対応しているところもあります。また「再矯正プラン」といってリーズナブルな価格で治療を提供するクリニックもあります。
後戻りが気になった時点で対応すれば費用や期間の負担を軽くできるので、できるだけ早めにクリニックへ相談するのがおすすめです。
再矯正が終わった後は、今度こそきれいな歯並びを維持したいものです。そのためにも「歯科医師の指示通りにリテーナーを装着する」「保定期間中も定期的に通院する」「癖や習慣を改善する」といったポイントに気をつけて後戻りを防ぎましょう。
①歯科医師の指示通りリテーナーを装着する
後戻りを防ぐために最も重要なのは、リテーナーを装着することです。リテーナーできれいになった歯並びを固定する保定期間は、矯正期間と同程度必要になるのが一般的です。
具体的にどれくらいの期間リテーナーを装着する必要があるかは、歯科医師が歯並びの状態を見て判断します。保定期間が終わるまでを矯正のゴールと考え、歯科医師の指示通りにしっかりリテーナーを装着しましょう。
②保定期間中も定期的に通院する
![メンテナンスを受ける女性](/cdn-cgi/image/quality=75/https://images.ctfassets.net/m1i3lr99rtt2/6PKCqaqoMzAif2vCPYRXD9/ad7dbf86d21592ba83e69d7a09150600/28794513_m.jpg)
一般的に、保定期間に入っても3〜6ヶ月に1回程度の頻度でクリニックへの通院が必要です。通院した際は、歯並びを維持できているかのチェックや、歯のクリーニングなどをします。
虫歯や歯周病は後戻りの原因になり得るので、定期的にメンテナンスを受けることも非常に大切です。歯並びの変化を正確に把握し、後戻りを早期に対処するためにも、忘れずに通院しましょう。
③歯並びに悪影響を及ぼす癖を改善する
舌癖(舌で前歯を押す・上下の歯の間から舌を出すなど)や口呼吸などが原因で歯並びが悪くなっている場合、癖を治さない限り再び後戻りするリスクがあります。日常生活の癖は、無意識にしていることも多いので、意識的に改善するようにしましょう。
自分で改善が難しい場合は、MFT(口腔筋機能療法)というトレーニングを実施するクリニックもあります。MFTはトレーニングを通して口周りの筋肉バランスを整えることで、舌癖の改善が期待できる治療法です。
![矯正シミュレーション](/cdn-cgi/image/quality=75/https://images.ctfassets.net/m1i3lr99rtt2/7Ij4hc3M8Uv2TTAfxdEx7s/66a7e1c85a45643690de6e024270d9b0/______________________________.gif)
リテーナーの種類には大きくわけて「マウスピースタイプ」「プレートタイプ」「ワイヤータイプ(フィックスタイプ)」の3種類があります。
マウスピースタイプ | プレートタイプ | ワイヤータイプ | |
---|---|---|---|
取り外し | 可能 | 可能 | 不可 |
メリット | ・目立ちにくい ・清潔に保ちやすい | ・清潔に保ちやすい ・耐久性が高い | ・目立ちにくい ・長期間保定しやすい |
デメリット | ・破損しやすい | ・目立ちやすい | ・汚れが溜まりやすい |
費用 | 10,000〜20,000円 | 20,000〜60,000円 | 20,000〜60,000円 |
①マウスピースタイプ
![インビザラインの保定装置「ビベラリテーナー」](/cdn-cgi/image/quality=75/https://images.ctfassets.net/m1i3lr99rtt2/16952405-273a-4d1e-8818-606a666eb702/382c3f73475228be849880de49846d69/s-2400x1617_v-frms_webp_b022ac5b-5dcc-43c7-9db0-efd07f9021c2.jpg)
マウスピースで歯列全体を覆って保定するリテーナー。透明で取り外し可能なマウスピースなの で装着していても目立ちにくく、衛生的に保ちやすいメリットがあります。
一方でプラスチック製のため、歯ぎしりなど強い力が加わると破れやすい点がデメリットです。
費用目安:10,000〜20,000円
②プレートタイプ
![プレートタイプのリテーナー](/cdn-cgi/image/quality=75/https://images.ctfassets.net/m1i3lr99rtt2/3eBlmXVLR062gclZo0Ps7f/2557c9ef85006e3f65930a7cdb733d4f/23640274_m.jpg)
歯の表側はワイヤーで、歯の裏側はプラスチックのプレートで保定するリテーナー。マウスピースタイプと同様に取り外せるため、歯と装置を清潔に保ちやすいです。また、噛む面に装置がないため耐久性が高いメリットもあります。
一方で、歯の表面にワイヤーがくるため目立ちやすい点がデメリットです。
費用目安:20,000〜60,000円
③ワイヤータイプ(フィックスタイプ)
![フィックス(固定式)リテーナー](/cdn-cgi/image/quality=75/https://images.ctfassets.net/m1i3lr99rtt2/91d87490-3f6d-4cd4-9da4-c78c57da3f2f/997c28727c58df7d581ad44a2ca8e808/s-1200x894_v-fms_webp_0f82dedb-24c8-44e3-b5f6-6cee69f0046c.png)
歯の裏側に細いワイヤーを接着することで保定するリテーナー。表側からはワイヤーが見えないので装置が目立ちにくいです。また、固定式なので長期間保定しやすいメリットもあります。
一方で、取り外せないため装置のまわりに汚れが溜まりやすい点がデメリットです。磨き残しがあると虫歯や歯周病になりやすいので、定期的なメンテナンスが必要です。
費用目安:20,000〜60,000円
![痛みが出ている様子の画像](/cdn-cgi/image/quality=75/https://images.ctfassets.net/m1i3lr99rtt2/24c27be8-42d2-4c8f-a2fd-090ac348c85c/bc0034cf8463bbb97f4ca5c26b7c10f0/s-2400x1601_v-frms_webp_4168cdda-a8a7-437c-a63a-c9185b6639fc.jpg)
リテーナーは歯を動かすわけではないため、本来装着したときに痛みを感じることはほとんどありません。しかし、中にはリテーナーを装着すると痛みを感じるケースもあります。ここからは、リテーナーをつけたときに痛いと感じる理由を紹介します。
リテーナーが歯茎に当たっているから
リテーナーは歯型を採取して製作しますが、きつすぎたり歯茎に当たって痛みが出ることがあります。装着した初日に痛みを感じる場合は、リテーナーに問題がある可能性が高いです。適切な形に調整してもらえば痛みは改善するので、早めに歯科医師に相談しましょう。
後戻りしてしまったから
リテーナーを装着してすぐは問題なくても、以下のような理由で後戻りしてしまった場合も痛みを感じるケースがあります。
装着時間が不足している
久しぶりに装着した
正しく装着できていなかった
リテーナーは矯正直後の歯並びにあわせて作られているため、その状態から歯が動いてしまうと痛みを生じます。正しく装着しても強い痛みを感じるほど後戻りした場合は、リテーナーの作り直しまたは再矯正が必要になる可能性があります。
リテーナーが変形や破損しているから
長期間リテーナーを使用しているうちに、リテーナーが変形や破損していることもあります。変形や破損の原因として考えられるのは、間違ったリテーナーの使用やお手入れなどです。
リテーナーは柔らかめの歯ブラシを使って水またはぬるま湯で優しく洗浄し、専用ケースで保管しましょう。耐熱性はないので、洗浄の際に熱湯を使用するのは避けてください。
リテーナーの変形は自分では気づかないこともあるので、痛みを感じる場合はクリニックで状態を確認してもらいましょう。
![Q&A](/cdn-cgi/image/quality=75/https://images.ctfassets.net/m1i3lr99rtt2/27f5f4c8-6712-466a-832e-39d1b5812316/a2017ef511f8126b7099dd3ee462ed04/s-2400x1600_v-frms_webp_6391ce1e-f0cd-40c5-97d3-6745782f4ad1.jpg)
最後に後戻りとリテーナーに関するよくある疑問にお答えします。
リテーナーしてるのに後戻りすることもある?
リテーナーを装着しているにもかかわらず後戻りしてしまったというケースはあります。この原因として最も多いのは、リテーナーの装着時間が足りないことです。矯正直後は1日20時間以上の装着が必要ですが、歯並びが安定してきたら装着時間は徐々に短くなります。
特に取り外し可能なリテーナーの場合、自己判断で装着をやめてしまう人もいますが、リテーナーを外している時間が増えるほど後戻りは進んでしまいます。
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リテーナーしてるのに後戻りするのはなぜ?再矯正の必要性も解説
矯正後のリテーナーは一生装着する必要があるの?
ここまでリテーナーを装着することが重要だと説明してきましたが「リテーナーは一生つける必要があるの?」と疑問を持つ方もいるでしょう。結論を言うと「できるだけ長い期間」の装着をおすすめします。なぜなら歯は一生動き続けるからです。
リテーナーの装着期間は長ければ長いほど後戻りを起こしにくくなります。理想の歯並びを維持するためには、できるだけ長くリテーナーを装着しなければならないのです。
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矯正後のリテーナーは一生つける?装着期間やサボった場合の影響を解説
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矯正後に後戻りした歯は、ごくわずかであ ればリテーナーの装着をしっかりすることで改善できる可能性があります。しかし、大幅に後戻りした場合はリテーナーでは治せません。後戻りを防ぐためには、歯科医師の指示通り正しくリテーナーを装着することが大切です。
再矯正が必要になった場合でも、早めに対応すれば費用や期間を抑えられる可能性があります。「リテーナーをつけると痛い」「はめられない」といった場合は、放置せずになるべく早く歯科医師に相談してみましょう。
マウスピース矯正 Oh my teethでは「過去に矯正していたけど後戻りしてしまった」というユーザーが、再び美しい歯並びを取り戻しているケースもあります。後戻りが気になる方や再矯正を検討中の方は、ぜひOh my teethにご相談ください。