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歯科矯正
最終更新日:2025年4月29日

【いつまで?】矯正後のリテーナーは一生必要?装着期間・種類・外すタイミングを解説

矯正後リテーナー

矯正後にリテーナーをつけることで、歯の後戻りを防げます。逆に、1日でもサボってしまうと、痛みが発生するなどの影響がでることもあります。

本記事では「矯正後のリテーナーはいつまでつけるの?」という疑問を解決するために、リテーナーを矯正後につけるべき理由や、装着時間の考え方について解説。

リテーナーの種類や、後戻りを予防するポイントなどもご紹介しますので、矯正後のリテーナーについて詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

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歯科医師

西尾万樹

東京表参道矯正歯科 院長。北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科勤務。2020年コスメコンシェルジュ取得。

目次

以下のクリニックでは初回のみ1度の来院で矯正、またその後の保定を行うことができます。

壊れてからすぐ、通院できないときもすぐ、引っ越してもすぐ、通院ナシでリテーナーの注文ができます。

すでに他院で矯正治療を完了しており、リテーナーのみ作製希望の方は、こちらよりご予約ください。

※マウスピース矯正 Oh my teeth導入クリニックで製作できるのは、プラスチック製の一般的なマウスピース型のリテーナーです。

矯正後のリテーナーは一生つける?装着時間の考え方

リテーナーとは保定装置

リテーナーの装着期間の目安は、「歯の矯正期間と同じ長さ」が基本です。

一生を装着し続ける必要はありませんが、きれいな歯並びを維持するためにも“長期的に装着する”とよいでしょう。

特に、後戻りを防ぎたい方や、再矯正を避けたい方にとって、リテーナーの継続は歯並びを守る保険のようなものです。

まずは、リテーナーの基本的な考え方を知っておきましょう。

「リテーナーは一生必要」は本当?歯が動き続ける理由とは

実は、矯正治療が終わっても歯は完全には固定されず、年齢や生活習慣の影響で少しずつ動いていきます。

  • 加齢で歯の本数が減る

  • 歯がすり減り摩耗する

  • 歯茎など口腔内が変化する

噛み癖や舌の位置などの力が長期的に歯に影響を与えるためです。

歯は一生を通じて動き続ける、これはまぎれもない事実です。そのため、動いた歯を元に戻さないための「保定」が矯正治療の最後の重要なステップになります。

日本矯正歯科学会でも「保定期間の重要性」を明言しており、矯正の成功はリテーナー装着にかかっているといっても過言ではありません。

参考: 保定期間の重要性|公益社団法人 日本矯正歯科学会

矯正後の歯並びが戻るリスクを放置するとどうなる?

リテーナーを外したり、装着を忘れたりすることで、歯は元の位置に戻ろうとする性質があります。これが「後戻り」と呼ばれる現象で、特に治療から間もない時期に起こりやすいです。

後戻りを放置すると、再度矯正治療が必要になる場合があります。時間も費用もかかるため、最初の矯正で得た成果を守るには、リテーナーの継続使用が欠かせません。

あわせて読みたい

リテーナーしてるのに後戻り?5つの原因と正しい使い方で防ぐ方法

リテーナーは矯正後いつまで装着する?期間の目安と段階別のポイント

リテーナーを装着する期間

リテーナーの装着期間の目安は、「歯の矯正期間と同じ長さ」が基本です。たとえば歯列矯正に2年かかった場合、保定期間も2年必要になります。

ここでは、リテーナーはどれくらいつけておかないといけないのか、保定期間の考え方をよりくわしくお伝えします。

保定期間は1日20時間以上装着する

個人差はありますが、矯正にかかった期間と同じ期間(保定期間)は、1日20時間以上の装着が必要です。食事と歯磨きをする時間以外は、リテーナーを装着します。

つまり矯正に1年かかったのであれば、その後の1年間も、毎日20時間以上リテーナーを装着しなければなりません。

歯が安定したら徐々に夜だけ装着するようにする

保定開始からある程度時間が経過し、歯並びが安定してきたら、リテーナーの装着時間を段階的に減らしていきます。

ここで大切なのは、医師の判断に基づいて少しずつ装着頻度を調整することです。

夜間だけの装着で十分なケースも多く、継続がしやすくなるタイミングでもあります。

ただし、安定して見えても油断は禁物で、違和感が出た場合はすぐに装着時間を戻す判断も必要です。

サボるとどうなる?1日だけでもNGな理由

矯正直後の歯は非常に動きやすく、たった1日リテーナーを外しただけでも歯が動き始めることがあります

装着を再開したときに「痛い」「きつい」と感じた場合、すでに歯が動いてリテーナーと合わなくなっている可能性も考えられます。

少しのズレなら継続装着で戻せることもありますが、リテーナーが浮いて入らない場合は後戻りが進行しているサインです。

無理に装着すると歯や歯茎を傷つけることもあるため、その際は早めに歯科医に相談するようにしましょう。

続けるためには来院不要なのがオススメ

リテーナーは続けることが大事

通わなくていい矯正なら、1度の通院のみであとはネットからリテーナーを注文することができるのでオススメ。

通う矯正と通わない矯正の違い
リテーナーをワンクリックでネット注文できる

※最低1回の来院

矯正後によくあるリテーナーのトラブルと対処法

矯正後にリテーナーを1日サボることによる影�響

リテーナーは毎日使うものだからこそ、トラブルが起きやすいのも事実です。

「痛み」「破損」「紛失」など、誰にでも起こり得る問題を放置してしまうと、せっかくの矯正結果が台無しになることも。

ここではよくあるケースと、その対処法をご紹介します。

「痛い・合わない・壊れた」などのよくあるケース

リテーナーをつけたときに痛みや違和感を覚えるのは、歯が動いてしまっているサインかもしれません。特に装着をサボったあとに起こりやすく、きつく感じたら無理にはめずに様子を見ましょう。

また、落としたり噛んでしまったりして破損することもよくあります。ヒビや変形がある場合は効果が落ちるだけでなく、口内を傷つけるリスクもあります。

なくした/壊れたときの作り直し手順と費用

リテーナーを紛失・破損した場合は、できるだけ早く歯科クリニックへ連絡し、再作製を依頼しましょう。放置期間が長くなるほど後戻りのリスクが高まります。

作り直しには、再診・歯型採取・再製作が必要で、費用は数万円かかるのが一般的です。

また、矯正治療を受けたクリニック以外では対応していない場合もあるため、事前に確認することが重要です。

↓こちらの記事もチェック
安くリテーナーだけ作りたい!2万円以下で手軽に歯並びをキープする方法

リテーナーの種類と特徴を比較【どれを選べばいい?】

リテーナーは3種類

リテーナーは大きく3種類に分けられます。

種類

保定方法

見た目

費用目安

発音

メンテナンス

マウスピース型

歯をマウスピースで覆う

透明で目立たない

1万〜2万円(上下)

ほぼ問題なし

着脱できて自分で洗える

プレート型

ワイヤーとプレートで歯を保定

歯の表面にワイヤーがくるため目立つ

2万〜6万円(上下)

慣れるまで発音しづらい

着脱できて自分で洗える

ワイヤー型

歯の裏面に設置したワイヤーで歯を保定

歯の裏面にワイヤーがくるため目立たない

2万〜6万円(上下)

慣れるまで発音しづらい

定期的に通院してクリーニングを受ける

マウスピース型のリテーナー:費用目安1万〜2万円(上下)

マウスピース型のリテーナーは、矯正用マウスピースと同様つけ外しができ、装着中目立たないのがメリットです。

特徴・おすすめな人

  • 着脱できる

  • 歯をマウスピースで覆うタイプ

  • 透明なプラスチック製で目立ちにくく、着脱も簡単。就寝中の使用や、人前で目立たせたくない方におすすめです。

メリット

  • 透明で見た目が気にならない

  • 着脱タイプのため、衛生面で優れている

  • 発音を妨げることはほとんどない

デメリット

  • 歯ぎしりなどの強い力が加わると破れてしまう

マウスピース矯正 Oh my teethでは最終Stepのマウスピースをそのままリテーナーとして使用できますが、マウスピース型のリテーナー(上下11,000円)を新たに購入することもできます。購入はLINEから簡単にできます。

リテーナーをワンクリックでネット�注文できる

プレート型のリテーナー:費用目安2万〜6万円(上下)

着脱できるタイプのリテーナーで、マウスピース型と同様清潔に保ちやすいのがメリット。一方、デメリットとしては装着中に目立ってしまう点があげられます。

特徴・おすすめな人

  • 着脱できる

  • 歯をワイヤーで囲み、裏面からプラスチックで固定するタイプ

  • 長期間しっかり保定したい方、再調整が必要な方に向いています

メリット

  • プレートとワイヤーを組み合わせたこのタイプは、他のリテーナーよりも耐久性が高い

  • 着脱タイプのため、衛生面で優れている

デメリット

  • ワイヤーが歯の表面にくるため、見た目が悪くなる

  • ほかのタイプと比べると、慣れるまで違和感を覚えやすい

ワイヤー型のリテーナー:費用目安2万〜6万円(上下)

自分では着脱できないタイプのリテーナーです。ブラッシングがしにくいデメリットがありますが、自己管理が不要な点がメリットです。

特徴・おすすめな人

  • 着脱できない

  • 前歯の裏にワイヤーを通すタイプ

  • つけ外しの必要がなく「装着忘れ」を防ぎたい方におすすめです。

メリット

  • 一度装着したら取り外すことなく歯を固定し続けるため、効果を実感しやすい

  • 歯の裏面にワイヤーを取りつけるため目立ちにくい

  • ほかのタイプと比べると、装着時の違和感が少ない

デメリット

  • 磨き残しが出やすい

  • 定期的に歯科クリニックでクリーニングを受けないといけない

参考記事:フィックス(固定式)リテーナーのメリット・デメリット【歯科医師監修】

【タイプ別】リテーナーのお手入れ方法

リテーナーのお手入れ方法

リテーナーは矯正期間と同様長時間使用するものなので、清潔に保たないと口臭などの原因になることもあります。

リテーナーを清潔に保てるように、各種類それぞれのお手入れ方法を紹介します。

マウスピース型のリテーナー

マウスピース型のリテーナーを清潔に保ちたいなら、毎日歯ブラシでブラッシングします。

水洗いすることに加えて、リテーナー用の洗浄液を使って、週1~2回洗浄しましょう。(入れ歯用洗浄剤も製品によっては使用可能なケースもありますが、詳しくはメーカーにお問い合わせください)

歯ブラシはリテーナー用に、普段用とは別の毛先の柔らかいものを用意しましょう。

洗浄方法は以下になります。

  • コップに水またはぬるま湯を入れる

  • 用意した水またはぬるま湯に洗浄液、リテーナーの順で入れる

  • 一定時間つけ置く・リテーナーを取り出してよくすすぐ

その他、効果的な洗浄方法として、月に1~2回を目安に行う、超音波洗浄機洗浄があります。

マウスピースの洗浄方法については、以下の記事を参考にしてください。

あわせて読みたい

【歯科医師監修】おすすめマウスピース洗浄剤4選!代用品の注意点も解説

プレート型のリテーナー

着脱可能なプレート型のリテーナーも、マウスピース型と同じ要領です。

  • リテーナー用の洗浄液を使った洗浄(入れ歯用洗浄剤も製品によっては使用可能なケースもありますが、詳しくはメーカーにお問い合わせください。)

  • 歯ブラシを使った洗浄

  • 水洗い

  • 超音波洗浄機を使った洗浄

ただし、酸性の洗浄液を使用することは、金属部分が錆びてしまう原因になるので控えましょう。

ワイヤー型のリテーナー

ワイヤー型のリテーナーは、周辺に食べ残しや歯石がたまりやすいので、その部分を重点的に歯磨きをし、できるだけ汚れがつかないように気をつけます。

そして、定期的に歯科クリニックで、クリーニングを受けましょう。

矯正後のリテーナーに関するよくある疑問(FAQ)

よくある質問

ここではリテーナーに関するよくある疑問や心配事について紹介します。

リテーナーの費用はいくらかかる?

リテーナーの値段はクリニックによっても異なりますが、上下あごで1万〜6万円が相場です。

クリニックによっては、矯正の料金にリテーナー1セットの料金が含まれていることもあります。

矯正後にリテーナーをつけたまま食事をしてもいい?

基本的には飲食をする際、リテーナーは外さなければなりません(固定式を除く)。つけたまま飲食をすると、リテーナーが変形したり、割れる原因になります。

また、糖分を含んでいる飲み物(スポーツ飲料やジュースなど)は、糖分が装置に残ってしまうため、避けるほうがよいでしょう。

矯正後にリテーナーが割れたらどうしたらいい?

なるべく早くクリニックに連絡して新しく作り直してもらいましょう

リテーナーにヒビが入ったり、ワイヤーが曲がるなどのトラブルが起こった場合も、歯科医師へ相談してください。

リテーナーをつけるとしゃべりにくいけどいつ慣れる?

ワイヤー矯正完了後にマウスピースタイプのリテーナーをつけると、装着感に慣れないためしゃべりにくさを感じるかもしれません。個人差はあるものの、1週間~1か月で違和感に慣れる方がほとんどです。

矯正後にリテーナーについて相談できる?

ジュースで通院するのもなんかな…

矯正期間から保定期間まで合わせると長い道のりになる矯正治療ですが、その中で生じる小さなトラブルや悩み事を通院せず気軽に相談できると安心です。

Oh my teethの歯科矯正なら、初回以外通院ナシで24時間LINEで相談可能なので、ぜひ一度ご相談ください。

他院からの乗り換えOK

※矯正開始後の来院は原則不要

矯正後のリテーナー装着は必要不可欠

マウスピースを持つ女性

リテーナーの装着は、矯正治療後の歯並びを保ち、後戻りをさせないためにも必ず行いましょう。

特に矯正治療直後の歯はまだ不安定で動きやすく後戻りしやすいため、リテーナーはサボることなく毎日しっかりと装着してください。「リテーナーが入らなくなった」「はめても浮く感じがある」という場合には速やかに歯科医院へ連絡をして、担当歯科医師に相談することをおすすめします。

もし、すでに後戻りが進んでいて再度矯正を検討しているなら、 マウスピース矯正 Oh my teethにご相談ください。

画像リンク

※歯並びの状態によっては複数回の通院が必要

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