矯正後のリテーナーは一生つける?装着期間やサボった場合の影響を解説
矯正後にリテーナーをつけることで、歯の後戻りを防げます。逆に、1日でもサボってしまうと、痛みが発生するなどの影響がでることもあります。
本記事では「なんで矯正後にリテーナーがいるの?」という疑問を解決するために、リテーナーを矯正後につけるべき理由や、サボって装着しないことの影響を解説。
リテーナーの種類や、後戻りを予防するポイントなどもご紹介しますので、矯正後のリテーナーについて詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
目次
- 矯正後に使うリテーナーとは?必ずつけないといけない理由
- 矯正後のリテーナーは一生つける?装着時間の考え方
- 保定期間は1日20時間以上装着する
- 歯が安定したら徐々に装着時間を短くする
- 続けるためには来院不要なのがオススメ
- リテーナーは一生つけるべき?
- 矯正後にリテーナーを1日サボることによる影響
- 装着したときに痛みを感じる
- リテーナーが入らない可能性がある
- 作り直しが必要になる
- 矯正後の後戻りを予防する3つのポイント
- ①リテーナーを医師の指示通り装着する
- ②口腔習癖や外からの圧力に注意する
- ③親知らずの抜歯を検討する
- 【費用を比較】矯正後のリテーナーは3種類
- マウスピース型のリテーナー:費用目安1万〜2万円(上下)
- プレート型のリテーナー:費用目安2万〜6万円(上下)
- ワイヤー型のリテーナー:費用目安2万〜6万円(上下)
- 【タイプ別】リテーナーのお手入れ方法
- ①マウスピース型のリテーナー
- ②プレート型のリテーナー
- ③ワイヤー型のリテーナー
- 矯正後のリテーナーに関するよくある疑問
- リテーナーの費用はいくらかかる?
- 矯正後にリテーナーをつけたまま食事をしてもいい?
- 矯正後にリテーナーが割れたらどうしたらいい?
- リテーナーをつけるとしゃべりにくいけどいつ慣れる?
- 矯正後にリテーナーについて相談できる?
- リテーナーは矯正完了後に必要不可欠
以下のクリニックでは初回のみ1度の来院で矯正、またその後の保定を行うことができます。
壊れてからすぐ、通院できないときもすぐ、引っ越してもすぐ、通院ナシでリテーナーの注文ができます。
※最低1回の来院
すでに他院で矯正治療を完了しており、リテーナーのみ作製希望の方は、こちらよりご予約ください。
※マウスピース矯正 Oh my teeth導入クリニックで製作できるのは、プラスチック製の一般的なマウスピース型のリテーナーです。
リテーナーとは矯正装置を外したあとに、歯並びが後戻りしないように使用する保定装置です。
矯正治療で移動させた歯は、歯を支える骨が固まっておらず、不安定な状態です。矯正で整ったばかりの不安定な歯を固定するためには、保定装置であるリテーナーが必要です。
安定するまでは時間がかかるため、その間リテーナーをつけなければ歯は元の場所に戻ろうとします。
元の位置に戻ることを「後戻り」といい、矯正が終わったあとに起こりやすくなります。
リテーナーの装着期間の目安は、「歯の矯正期間と同じ長さ」が基本です。たとえば歯列矯正に2年かかった場合、保定期間も2年必要になります。
ここでは、リテーナーはどれくらいつけておかないといけないのか、保定期間の考え方についてお伝えします。
保定期間は1日20時間以上装着する
個人差はありますが、矯正にかかった期間と同じ期間(保定期間)は、1日20時間以上の装着が必要です。食事と歯磨きをする時間以外は、リテーナーを装着します。
つまり矯正に1年かかったのであれば、その後の1年間も、毎日20時間以上リテーナーを装着しなければなりません。
歯が安定したら徐々に装着時間を短くする
リテーナーを装着し、歯の状態が安定してきたら、徐々に装着時間を短くしていきます。そして最終的には夜間のみ装着します。
リテーナーの装着時間は、自分で判断せず、ドクターから指示された装着時間を守る必要があります。
続けるためには来院不要なのがオススメ
通わなくていい矯正なら、1度の通院のみであとはネットからリテーナーを注文することができるのでオススメ。
※最低1回の来院
リテーナーは一生つけるべき?
矯正後に「リテーナーは一生つける」と言われる理由は、歯やあごの骨が年齢とともに変化し、以下のような症状が歯並びに影響を与えるからです。
加齢で歯の本数が減る
歯がすり減り摩耗する
歯茎など口腔内が変化する
加齢や摩耗などによって口内は日常的に変化するため、その後も歯並びはわずかに動きます。リテーナーは、「つけすぎる」ということはありません。矯正後のきれいな歯並びを維持するには、できる限り長くリテーナーをつけることが大切です。
矯正治療完了直後は、歯はとても動きやすいです。そのため、場合によってはリテーナーを半日外すだけで、歯が動いて後戻りをはじめてしまうことも。
せっかく時間をかけて並べた歯でも、安定するまでは簡単に動いてしまいます。
1年以上リテーナーをつけたあとなら、1日くらいリテーナーをサボってしまっても問題ないかもしれません。ただしやはり丸1日リテーナーの装着をサボるのは避けるべきです。
装着したときに痛みを感じる
リテーナーを1日サボると、リテーナーをつけたときに痛みを感じたり、きついと感じたりすることがあります。
これはリテーナーを外している間に歯が動いている証拠です。
リテーナーは矯正後、きれいになった歯並びに合わせてつくられています。それを装着したときに強い圧迫感や痛みがあるということは、矯正完了したての歯並びから動いてしまっているということです。
「少し痛いけどまだリテーナーをはめられる」程度なら、そのまま継続して装着できます。リテーナーは、歯が少し動いた程度ならリカバリーができるからです。
問題なのは、リテーナーが入らなかったときです。
リテーナーが入らない可能性がある
「久しぶりに リテーナーをつけようとしたら、痛いし入らない」という場合、おそらく後戻りが進んでしまっています。かろうじて入っても歯にしっかりハマらず浮く場合も、後戻りが進んでいると言えます。
リテーナーをつけると少し浮く程度なら、装着時間をしっかり確保しながら様子を見ても大丈夫です。
ただ、無理矢理はめると歯や歯茎にダメージを与えてしまうため、早めにクリニックに相談しましょう。後戻りの程度が大きい場合は、再度矯正をしなければならないこともあります。
作り直しが必要になる
入らなくなってしまったリテーナーはもう使用できないため、クリニックで作り直してもらう必要があります。リテーナーを他院で作り直すことは可能ですが、すべてのクリニックで対応しているわけではありません。
また、リテーナーの作り直しや再度矯正をする場合は別途費用がかかります。余計な出費をしないためにも、リテーナーの装着時間を守ることはとても大切です。
もし引っ越しをするときなどで、通っていたクリニックへ通院ができなくなってしまう場合は、早めに担当の歯科医師へ相談することをおすすめします。
歯科矯正後、後戻りを予防するためのリテーナー以外の3つのポイントをご紹介します。
リテーナーを医師の指示通り装着する
口腔習癖や外からの圧力に注意する
親知らずの抜歯を検討する
①リテーナーを医師の指示通り装着する
後戻りを予防する上では、矯正後の保定期間にリテーナーを装着することが最も重要です。自己判断での取り外しは、歯並びが後戻りをする可能性があります。歯科医師の指示通り、リテーナーを装着しましょう。
②口腔習癖や外からの圧力に注意する
舌を前に出すなど、歯や口腔内に圧力がかかるような舌の動きの癖がある場合は注意が必要です。
頬杖・横向き寝・うつ伏せ寝など、外から圧力がかかるような癖も気をつけましょう。気になる場合は歯科医師に相談しながら、歯へ影響を与える癖を減らしていくのがオススメです。
③親知らずの抜歯を検討する
横向きに生えた親知らずが、前歯に圧力をかける可能性があります。
歯並びに悪影響はなくても、横向きに生えることで汚れがたまりやすく、虫歯や歯周病の原因になることも。矯正後に親知らずが気になる場合は、早めに相談してみましょう。
リテーナーしてるのに後戻りするのはなぜ?再矯正の必要性も解説
リテーナーは大きく3種類に分けられます。
以下はそれぞれのタイプのリテーナーを5つのポイントで比較した表です。
保定方法
見た目
費用目安
発音への影響
メンテナンス
種類 | 保定方法 | 見た目 | 費用目安 | 発音 | メンテナンス |
---|---|---|---|---|---|
マウスピース型 | 歯をマウスピースで覆う | 透明で目立たない | 1万〜2万円(上下) | ほぼ問題なし | 着脱できて自分で洗える |
プレート型 | ワイヤーとプレートで歯を保定 | 歯の表面にワイヤーがくるため目立つ | 2万〜6万円(上下) | 慣れるまで発音しづらい | 着脱できて自分で洗える |
ワイヤー型 | 歯の裏面に設置したワイヤーで歯を保定 | 歯の裏面にワイヤーがくるため目立たない | 2万〜6万円(上下) | 慣れるまで発音しづらい | 定期的に通院してクリーニングを受ける |
マウスピース型のリテーナー:費用目安1万〜2万円(上下)
マウスピース型のリテーナーは、矯正用マウスピースと同様つけ外しができ、装着中目立たないのがメリットです。
特徴
着脱できる
歯をマウスピースで覆うタイプ
メリット
透明で見た目が気にならない
着脱タイプのため、衛生面で優れている
発音を妨げることはほとんどない
デメリット
歯ぎしりなどの強い力が加わると破れてしまう
※ マウスピース矯正 Oh my teethでは最終Stepのマウスピースをそのままリテーナーとして使用できますが、マウスピース型のリテーナー(上下11,000円)を新たに購入することもできます。購入はLINEから簡単にできます。
プレート型のリテーナー:費用目安2万〜6万円(上下)
着脱できるタイプのリテーナーで、マウスピース型と同様清潔に保ちやすいのがメリット。一方、デメリットとしては装着中に目立ってしまう点があげられます。
特徴
着脱できる
歯をワイヤーで囲み、裏面からプラスチックで固定するタイプ
メリット
プレートとワイヤーを組み合わせたこのタイプは、他のリテーナーよりも耐久性が高い
着脱タイプのため、衛生面で優れている
デメリット
ワイヤーが歯の表面にくるため、見た目が悪くなる
ほかのタイプと比べると、慣れるまで違和感を感じやすい
ワイヤー型のリテーナー:費用目安2万〜6万円(上下)
自分では着脱できないタイプのリテーナーです。ブラッシングがしにくいデメリットがありますが、自己管理が不要な点がメリットです。
特徴
着脱できない
前歯の裏にワイヤーを通すタイプ
メリット
一度装着したら取り外すことなく歯を固定し続けるため、効果を実感しやすい
歯の裏面にワイヤーを取りつけるため目立ちにくい
ほかのタイプと比べると、装着時の違和感が少ない
デメリット
磨き残しが出やすい
定期的に歯科クリニックでクリーニングを受けないといけない
参考記事:フィックス(固定式)リテーナーのメリット・デメリット【歯科医師監修】
※マウスピース矯正 Oh my teethでは、22,000円(税込)で下顎にワイヤー型のリテーナーを装着することが可能です。希望の際はLINEからお問い合わせください。