【歯科医師監修】おすすめマウスピース洗浄剤4選!代用品の注意点も解説
マウスピースは洗浄剤で洗うべき?洗浄剤がないときの代用品は?このような疑問をお持ちの方に向けて、本記事ではおすすめのマウスピース洗浄アイテムや汚れの原因を解説。歯科医師が汚れの洗い方・落とし方を解説した動画もご覧いただけます。
「マウスピースはどうやって洗浄するの?おすすめの洗浄剤はある?」
「洗浄剤が家にないから、代わりになるものを知りたい」
これらは実際に、Oh my teethによく寄せられる質問です。マウスピース矯正中の多くの方が、マウスピースの洗浄方法に関して悩んでいるようです。
実は、マウスピースの洗浄不足は、口臭・虫歯・歯周病リスクになるだけでなく、矯正がスムーズに進まない原因になります。つまり、マウスピースの洗い方をマスターすることが、矯正成功につながるといっても過言ではありません。
本記事ではAmazonで購入できるおすすめマウスピース洗浄剤や、洗浄剤がない場合に、家にあるもので代用する方法を紹介します。読めばあなたも、今日からマウスピースをきれいにできるはずです。
ぜひ、本記事を参考に、矯正中のマウスピースを清潔に保ち、スムーズな矯正生活を送りましょう。
以下の動画ではマウスピース矯正 Oh my teeth 導入クリニックの歯科医師がマウスピースの洗浄方法を紹介しています。あわせて参考にしてください。
- マウスピースの臭い・汚れの原因4つ
- ①食べ残し
- ②色の濃い飲み物
- ③タバコ
- ④唾液
- 【原因別】マウスピースの正しい洗浄方法
- ①歯ブラシ
- ②洗浄剤
- ③超音波洗浄機
- マウスピース洗浄おすすめアイテム
- 軟らかい歯ブラシ
- 洗浄剤
- 超音波洗浄機
- マウスウォッシュ
- マウスピース洗浄剤を家にあるもので代用する方法
- 食器用洗剤(中性洗剤)
- 重曹
- ホワイトビネガー(醸造酢)
- カスティールソープ
- マウスピースの洗浄不足で起こるトラブル
- ①口臭
- ②歯・マウスピースに着色する
- ③マウスピースが合わなくなる
- ④口角炎
- ⑤虫歯・歯周病
- マウスピース洗浄の注意点
- NG行為①歯磨き粉を使う
- NG行為②お湯を使う
- NG行為③洗浄剤の使用時間を守らない
- NG行為④濡れたまましまう
- マウスピースを洗浄してスムーズな矯正生活を
マウスピースの正しい洗浄方法は、まずマウスピースの臭い・汚れの原因を知ることから。
マウスピースの臭い匂いや汚れの原因には、主に以下の4つがあります。
食べ残し
色の濃い飲み物
タバコ
唾液
①食べ残し
間食後や外食後など、歯磨きせずにマウスピースをお口に戻していませんか?
食事をする時にマウスピースを外す必要があるのは、食べ残しがマウスピースに付着するのを防ぐためです。
しかし、マウスピースを外して食事をしても、歯磨きをする前にマウスピースを装着してしまうと、歯に付着した食べ残しによってマウスピースは汚れてしまいます。
またマウスピースに汚れや細菌が付いたままはめると、歯にそれらを固定させるような形になり、虫歯や歯周病のリスクが上がります。
②色の濃い飲み物
飲み物は、歯に付着したりお口の中に残ったりします。特に色の濃い飲み物は、マウスピースを汚し、付着した飲み物の色は、ステイン(着色汚れ)となって残る原因になります。
マウスピースにステインをつけやすい飲み物として挙げられるのは、
赤ワイン
コーヒー
お茶類(ウーロン茶、紅茶など)
です。
「ストローで飲めば大丈夫でしょ?」と思うかもしれませんが、液体はお口全体に回りやすく、ストローを使っても飲み物がマウスピースに付着し、ステインとして残ることも珍しくありません。
③タバコ
タバコは健康の大敵と言われていますが、マウスピースにとっても大敵です。
タバコに含まれているニコチンやタールによって、マウスピースは簡単に変色します。
喫煙する時は必ずマウスピースを外す、喫煙後は歯を磨くなどがマウスピースの変色を防ぐために大切です。
マウスピース矯正中にアイコスは吸える?紙タバコの影響も解説
④唾液
マウスピースを装着すると、唾液がマウスピースに付着するようになります。
たまった唾液に含まれるミネラル成分によってできた歯石が沈着すると、マスピースは白く濁ったような色になり、やがて悪臭を発するようになります。
マウスピースの正しい洗浄方法を3つ紹介します。
歯ブラシ
洗浄剤
超音波洗浄機
それぞれ落とせる汚れの種類が異なりますので、あなたのマウスピースが汚れている原因から、洗浄方法を参考にしてください。
洗浄方法の種類 | 落とすことができる汚れ | 具体的な洗浄方法 |
---|---|---|
歯ブラシ | ・食べ残し | ・歯を磨く要領でマウスピースをブラッシングし、その後水道水ですすぐ |
洗浄剤 | ・タンパク質 | ・つけ置きタイプ:水またはぬるま湯を入れた容器に洗浄剤を溶かし、マウスピースを入れてつけ置きする |
超音波洗浄機 | ・油汚れ | ・水をはった超音波洗浄機にマウスピースを入れ、スイッチを入れる |
①歯ブラシ
歯ブラシで落とせるマウスピースの汚れの種類:食べ残し・唾液
矯正中のマウスピースのお手入れは、水道水で洗い流しながら指で優しく洗うだけで十分です。なぜなら1〜2週間程度で新しいものに交換するからです。もし装着期間が延長するなど、徐々に汚れが気になってきた場合は、やわらかめの歯ブラシを使用すると良いでしょう
水道水を流した状態で歯ブラシを使って、マウスピースの表面についた汚れを丁寧に磨き落とします。食べ残しや唾液など、日常的にマウスピースにつく汚れを落とすなら、洗浄剤を使わずこの方法で十分です。
【洗浄する際のポイント】
やわらかめの歯ブラシを使う(かための歯ブラシは、マウスピースの表面を傷つけるおそれがある)
マウスピースの表面を傷つけないように、優しくブラッシングする
歯磨き粉は避ける(研磨剤で傷がつく可能性がある)
使用している素材によって、歯ブラシを避けた方がいいマウスピースもあります。お手入れ方法について、事前に確認しておきましょう。
②洗浄剤
洗浄剤で落とせるマウスピースの汚れの種類:タンパク質・たばこによる黄ばみ・飲み物によるステイン・歯ブラシで落としきれない汚れ
市販されているマウスピース用の洗浄剤を使った、お手入れ方法です。(入れ歯用洗浄剤も使用可能な場合があります。使用可能かどうかは販売元にお問い合わせください。)
酵素など、配合されている洗浄成分の力で、マウスピースの汚れを落とします。
洗浄剤を溶かした水にマウスピースを浸して洗浄する「つけ置きタイプ」と、マウスピースに泡をスプレーし直接洗う「泡スプレータイプ」の2種類あります。
使いやすい方を選んでもいいですし、外出先は泡スプレー、自宅ではつけ置きというふうに、使い分けるのもありです。
洗浄剤は歯ブラシを使用して水道水で汚れを磨き落とすよりも洗浄力がありますので、以下の汚れに効果的です。
歯ブラシで取り除きにくい場所にたまった汚れ
水だけでは落ちにくいタンパク質
さらに、消臭成分や漂白剤が配合された洗浄剤なら、
マウスピースについた細菌
マウスピースの臭い
濃い色の飲み物によってついたステイン
などの除去も期待できます。
【洗浄する際のポイント】
・つけ置きタイプも、泡スプレータイプも、使用する際は取扱説明書に従う(つけ置き時間やスプレーの量などを誤ると、マウスピースが変形する可能性がある)。
③超音波洗浄機
画像出典元:Amazon
超音波洗浄機で落とせるマウスピースの汚れの種類:油汚れ・歯ブラシや洗浄剤で落としきれない微細な汚れ
超音波洗浄機は、水を超音波によって振動させ、汚れを落とす洗浄装置です。
メガネや時計の洗浄方法としてよく知られていますが、超音波洗浄機を置いている歯科医院も多く、マウスピースの洗浄としても広く使われています。
この特徴から超音波洗浄機は、以下のことを目的とした洗浄に向いています。
目に見えないレベルの汚れを除去したい
嫌な臭いを元から断ちたい
洗浄剤と一緒に使うと、よりパワフルな洗浄効果が期待できます。
【洗浄する際のポイント】
使用する超音波洗浄機は、マウスピースの洗浄に対応した製品を選ぶ
ほとんどの超音波洗浄機は、機械にマウスピースを入れスイッチオンでOK。余計なことはしないで、機械に洗浄を任せる
各超音波洗浄機の取扱説明書に従って洗浄を実施する
マウスピースの洗浄でおすすめのアイテムを歯ブラシ・洗浄剤・超音波洗浄機・マウスウォッシュそれぞれで紹介します。
軟らかい歯ブラシ
マウスピースのお手入れの基本は、水と歯ブラシで磨くことです。マウスピース清掃用の歯ブラシも定期的に交換し、清潔なものを使用しましょう。
①オーラルケア タフト24 ESS
出典:株式会社オーラルケア
市販されている軟らかい歯ブラシよりもかなり軟毛のため、マウスピースを傷付けずに磨くことができます。
②ライオン ビトイーン 超コンパクトやわらかめ
出典:ライオン株式会社
毛が山切りカットになっており、上手く操作すればマウスピース内面のくぼみまでしっかり磨くことができます。ドラッグストアなどで簡単に購入でき、値段も安くおすすめです。
③テペ コンパクトタフト
出典:エルバ
ピンポイントで磨ける「タフトブラシ」もおすすめです。普通の歯ブラシよりかなり小さく、マウスピース内面のくぼんだ部分も簡単に磨けます。こちらの商品は持ち手の部分が平らで大きく、持ちやすいのが特徴です。
洗浄剤
①ライオンケミカル 矯正用リテーナー・マウスピース洗浄剤
出典:ライオンケミカル株式会社
商品タイプ:つけ置きタイプ(錠剤)
水に5分間浸けておくだけで高い洗浄力を発揮します。何より洗浄剤が108錠と大容量のため、コストパフォーマンスに優れています。
②リテーナーシャイン
出典: 株式会社 JM Ortho
商品タイプ:つけ置きタイプ(顆粒)
一般的な錠剤タイプと違い、顆粒タイプのためサッと水に溶けます。洗浄には30分ほどかかりますが、洗浄液の色が薄くなったら洗浄完了と、完了の目安がわかりやすいのも魅力です。
③花王 ディープクリーン シュッシュデント 部分入れ歯用洗浄剤
出典:花王株式会社
商品タイプ:泡スプレータイプ
こちらは泡タイプの洗浄剤です。「部分入れ歯用」となっていますが、総入れ歯・マウスピース・リテーナーにも使用可能。マウスピースにスプレーし、5分置いてすすぐだけで汚れを落とせます。
④マウスピースウォッシュ
出典:株式会社ヨシダ
商品タイプ:泡スプレータイプ
こちらも泡タイプのマウスピース洗浄剤です。一般的な洗浄剤と違い界面活性剤や酵素をあえて使用せず、酸素とミネラルの力で汚れを落とすのが特徴です。洗浄剤による刺激が不安な方におすすめです。
超音波洗浄機
①ドリテック 超音波洗浄機 UC-500WT
出典:株式会社ドリテック
43000Hzというパワフルな周波数で、歯ブラシだけでは落とせなかった汚れまで落とします。電源を入れて5分ほどで洗浄できる点、小型タイプで使いやすくおすすめです。
②シチズン 超音波洗浄機 SWT710
この商品の特徴は、5段階の選べるオートタイマー機能が付いていることです。マウスピースの汚れ具合に応じて洗浄時間を設定でき、タイマーはカウントダウン表示されるためわかりやすいです。
③サンワダイレクト 超音波洗浄機 分離式
出典:サンワダイレクト
サンワダイレクトの超音波洗浄機は、洗浄槽が取り外せるのが特徴。電源プラグに差し込んだまま、洗浄槽だけ取り外して簡単に給水できます。
マウスウォッシュ
マウスピースをはめたまま飲み物などを口にしたときは、着色などを防ぐためすぐにうがいをしましょう。このときマウスウォッシュ を使うとより効果的です。
①サンスター オーラツーミー マウスウォッシュ ステインクリア
出典:サンスター製品情報サイト
こちらの商品は虫歯や歯周病予防効果だけでなく、着色除去効果も期待できます。ノンアルコールタイプのため、マウスウォッシュ 使用後のピリピリした感じが苦手な方にもおすすめです。
②オーラルピース マウススプレー&ウォッシュ
出典:ORALPEACE
オーラルピースは、水と植物由来の食べられる成分でできたオーラルケアシリーズです。マウスウォッシュ は飲むものではありませんが、万が一飲んでしまっても体に優しいので安心して使えます。こちらの商品はスプレータイプなのでそのままお口へスプレーするか、水で薄めて一般的なマウスウォッシュ のように使います。
軟らかい歯ブラシで磨いたり、入れ歯やリテーナー用の洗浄剤を活用しても良いですが、いつもお家に備えているか分かりませんよね。実は、マウスピースの洗浄に意外なものが役に立つことがあります。
今回は4つ紹介します。
【マウスピース洗浄剤の代用品】
食器用洗剤(中性洗剤)
重曹
ホワイトビネガー(醸造酢)
カスティールソープ
▷参考記事: 8 tips for cleaning a retainer
食器用洗剤(中性洗剤)
マウスピースの汚れが気になる場合は、食器用などの研磨剤が含まれていない中性洗剤を使用するのもOKです。
重曹
重曹を使用した洗浄方法には、ペースト状にして洗う方法と、水に溶かしてつけ置きする方法があります。
重曹ペーストで洗浄する方法
重曹と水を1:1で混ぜ、ペースト状にします。このペーストを歯磨き粉と同じように歯ブラシでマウスピースを洗浄する方法です。この際、強い力で磨かないこと、しっかり重曹が落ち切るようにすすぐことを注意する必要があります。
重曹水につけ置きする方法
コップ1杯程度の水(150ml〜250ml)に、重曹大さじ1〜2を溶かし、20〜30分マウスピースをつけ置きしましょう。その後、重曹水を十分洗い流します。
ホワイトビネガー(醸造酢)
ホワイトビネガーは穀物を主原料に生成され、アルコールからできた醸造酢のことです。重曹ほどの殺菌能力はありませんが、マウスピースの汚れや臭いを取り除く効果が期待できます。
ホワイトビネガーでの洗浄方法ですが、まず小さなお皿を用意してもらいます。ホワイトビネガーと温かい水を半分ずついれた混合物にマウスピースを20分間浸けます。
ホワイトビネガーと水の混合物にマウスピースを20分間浸けた後、軟らかい歯ブラシでマウスピースを磨いて、冷水で洗いましょう。冷水で洗った後、ホワイトビネガーに再度20分浸けて終了です。
※ホワイトビネガーは強い臭いを放つため、マウスピースに頑固な臭いがこびりつくことがあります。使い捨てのお皿を使用することで臭いを低減することが可能です。
カスティールソープ
カスティールソープは他の洗浄剤より毒性が少ないと言われています。オリーブオイル液とココナッツ石鹸があれば、ご自身で作ることもできます(インターネットなどで、カスティールソープを簡単に入手することは可能)。
カスティールソープでマウスピースを洗浄する際は少量の温かい水にカスティールソープを溶かし、軟らかい歯ブラシで磨きながら浸けます。その後、2−3分程マウスピースを漬けたままにしましょう。
上記の手順が終了したら、マウスピースを冷水で洗って、口の中に戻すか水の中に入れて保管するかしましょう。
洗浄剤がなければ、上記のアイテムも役に立つので、ぜひ頭の片隅に入れておいてくださいね。
マウスピースが洗浄不足になると、さまざまなトラブルの原因になります。
口の中を清潔に保ち、スムーズにマウスピース矯正を進めるためには、マウスピースをきれいに洗浄することが大切。放置した場合、どのようなことが起きるのかを紹介します。
【マウスピースの洗浄不足によるトラブル】
口臭
歯・マウスピースに着色する
マウスピースが合わなくなる
口角炎
虫歯・歯周病
①口臭
マウスピースに汚れや細菌が付いたまま使用していると、細菌が繁殖し口臭の原因になります。
②歯・マウスピースに着色する
マウスピースをはめたまま色の濃いものを口にすると、マウスピースに着色することがあります。
すぐにマウスピースを洗えば落とせますが、お手入れを怠ると色が定着してしまいます。またそのようなマウスピースを歯にはめると、歯に色が移る可能性もあります。
③マウスピースが合わなくなる
歯の汚れである歯垢(プラーク)は、放置すると固まって歯石になります。歯石は歯だけでなく、マウスピースに付くこともあります。マウスピースに歯石が付くと歯にフィットせず、歯が上手く動かなかったり矯正期間が延びたりする可能性があります。
矯正中にマウスピースが浮く際の対処法!放置は失敗の原因に?
④口角炎
口角炎とは、口の両端(口角)に起きる炎症のことです。炎症が起きた部分は裂けてしまうため、口を開けるたびに痛みを伴います。
口角炎の原因はいくつかありますが、口内の乾燥や細菌の繁殖も関係していると言われています。
矯正中は、ただでさえお口の中が乾燥しやすい状態ですし、汚れたマウスピースは細菌の温床となりやすく、口角炎を引き起こす条件が揃いやすいのです。
⑤虫歯・歯周病
マウスピース矯正では、歯にぴったり密着するマウスピースを長時間装着しておく必要があります。そのためマウスピースに汚れや細菌が付いたままはめると、歯にそれらを固定させるような形になり、虫歯や歯周病のリスクが上がります。
またマウスピースが歯にぴったり密着していることで、マウスピース内には唾液が行き渡らなくなります。唾液はお口の中の汚れや細菌を洗い流したり歯を守ったりしているもの。その作用が抑えられることで、マウスピース装着中は虫歯や歯周病になりやすくなっており、しっかりとお手入れをする必要があります。
マウスピース矯正中に虫歯になりやすいって本当?原因や対処法を解説
マウスピース矯正の失敗例|8パターン別・後悔しない方法を解説
マウスピースを使用している方々の多くが勘違いしていることを紹介します。次の項目に心当たりがあれば、注意してくださいね。
歯をきちんと磨いていれば、マウスピースは綺麗。
洗浄剤は歯やマウスピースに良くない。
乳酸菌や他のサプリメントでマウスピースは綺麗に保たれる。
マウスピースを磨くと傷がついて良くない。
また、マウスピース洗浄をするとき、よかれと思ってやっていることが実はNG行動であることがあります。NG方法を知っておくことで、マウスピースがダメージを受けるのを避けられます。
多くの人がやりがちなNG方法を3つと、なぜやってはいけないのか理由を説明します。
【マウスピース洗浄のNG行為】
歯磨き粉を使う
60度以上のお湯を使う
洗浄時間の使用時間を守らない
濡れたまましまう
NG行為①歯磨き粉を使う
マウスピースの洗浄において、歯磨き粉を使うことはやめましょう。
歯磨き粉には研磨剤という成分が入っている場合が多いです。研磨剤はマウスピースを傷つけ、目に見えない傷をつけてしまうことがあります。
その傷には汚れや殺菌が溜まりやすく、口内炎や口臭の原因になったり、マウスピースが変色しやすくなったりします。
NG行為②お湯を使う
マウスピースを煮沸消毒しようとしてお湯を使ってしまうと、変形の原因になります。
ドクターはユーザーの口に合わせて計画的にマウスピースを作っています。そのためマウスピースが変形すると、矯正がスムーズに進みません。
変形しすぎるとマウスピースがはまらなくなり、再製造に追加料金がかかることも。必ず水かぬるま湯(〜45℃くらい)で洗うようにしましょう。
NG行為③洗浄剤の使用時間を守らない
マウスピース洗浄剤の使用時間が表記されている場合は、必ず時間を守りましょう。表記は「5分以上」となっていたり「約30分」となっていたりします。
長くつけすぎてしまうと、マウスピースが劣化してしまう可能性もあります。配合成分によって推奨時間が異なるため、自分が使用する洗浄剤の使用方法を事前に必ず確認しましょう。
NG行為④濡れたまましまう
洗浄後のマウスピースは乾燥させましょう。濡れた状態のマウスピースは雑菌が繁殖しやすいためです。乾燥後(すぐに装着しない場合は)専用ケースに入れて保管します。
専用のケース内にティッシュなどを敷き、その上で乾かしておくとよいでしょう。
専用ケースに入れることで紛失したり、壊れたりするのを避けられます。マウスピースを紛失してしまうと、マウスピース矯正がスムーズに進まなくなります。マウスピースの洗浄の大切さはもちろんのこと、保管にも気をつけましょう。
マウスピース矯正のデメリット8選!本当に効果はある?失敗しないための解決策も紹介
マウスピースを正しく洗浄することは、口腔内のトラブルを抑える効果があります。
本記事を参考に正しいマウスピースのお手入れ方法を身につけて、スムーズな矯正生活を送ってくださいね。