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マウスピース矯正
最終更新日:2023年9月5日

マウスピース矯正中でもタバコ・アイコスは吸えますがリスクに注意!

「マウスピース矯正中にタバコは吸える?」と疑問に思っている方に向けて、本記事ではマウスピース矯正中の喫煙による影響やリスク、注意点を解説。電子タバコや加熱式タバコ(アイコス)ユーザーも参考にしてください。

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歯科医師

西尾万樹

東京表参道矯正歯科 院長。北海道医療大学歯学部卒業。2018年歯科医師免許取得。旭川医科大学病院口腔外科にて研修後、矯正歯科勤務。2020年コスメコンシェルジュ取得。

「マウスピース矯正中はタバコを吸っても大丈夫?」と疑問に思っていませんか?

結論から言うと、マウスピース矯正中の喫煙は大丈夫です。ただしいくつか注意点がありますので、本記事で解説します。

喫煙習慣があってマウスピース矯正を検討中の方、電子タバコや加熱式タバコ(アイコスなど)の矯正への影響を知りたい方は参考にしてください。

【本記事の概要】

  • 喫煙する際はマウスピースを外さないと着色や劣化の原因になる

  • マウスピースを外しても着色・歯の動きが妨げられるリスクがある

  • 電子タバコはニコチンが含まれないリキッドの場合は問題ない

  • 加熱式タバコは紙タバコと同様、マウスピース矯正中の喫煙は注意が必要

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喫煙習慣があってもマウスピース矯正は可能

電子タバコを吸う男性

喫煙習慣があってもマウスピース矯正はできます。ただし矯正中に喫煙する際は、以下の点に気をつけましょう。

つけたままはNG!喫煙の際はマウスピースを外す

マウスピース矯正中は、マウスピースを外してから喫煙するようにしましょう。マウスピースをつけたまま喫煙すると、次のようなリスクが高まります。

  • マウスピースが着色する

  • マウスピースが劣化する

  • マウスピースに熱が伝わり変形する

喫煙方法や頻度によっては、マウスピースの劣化につながることも。紙タバコの場合はマウスピースに熱が伝わり、変形する可能性があります。

変形したマウスピースを気づかないままつけ続けていると、矯正計画通りに歯が動かないリスクもあります。

外す頻度が多いのは問題

「マウスピースを外せばいくら吸ってもいい」と言われると、そうではありません。なぜなら喫煙するたびにマウスピースを外していて、結果的に装着時間が足りなくなると、歯が矯正計画通りに動かないからです。

マウスピース矯正は「いかに装着時間を確保できるか」が成功の鍵です。

装置がつきっぱなしで1日24時間ずっと矯正力がかかっているワイヤー矯正と比較すると、着脱可能なマウスピース矯正は外している時間は矯正力がかかっていない状態です。1日あたりの喫煙時間が長いと、その分矯正力がかからない時間(マウスピースを外している時間)が増え、計画通りに歯が動きません。

マウスピース矯正は通常1〜3年程度かかります(全体矯正の場合)。ただでさえ長期間かかるのですから、喫煙によってさらに治療期間が長引くのは避けたいですよね。

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思い切って禁煙してしまうのもおすすめ

マウスピース矯正をきっかけに、思い切って禁煙してしまうのもおすすめです。理由としては、ここまで紹介したように、喫煙習慣があるとマウスピースを外す頻度が増えてしまう点が挙げられます。

さらにこのほかにも、喫煙することによる矯正への悪影響が考えられます。詳しくは次の項で紹介します。

マウスピース矯正中にタバコを吸うリスク

茶色く着色したマウスピース

マウスピースを外せば喫煙は可能ですが、矯正中にタバコを吸うリスクはほかにもあります。

そのため、正直なところマウスピース矯正をきっかけに禁煙してしまうのがおすすめです。その理由は以下の通りです。

  • 歯の動きが妨げられる

  • マウスピースを外しても変色が起こる

歯の動きが妨げられる

喫煙習慣があると、矯正中の歯の動きに悪影響を及ぼすリスクがあります。なぜなら喫煙すると歯茎の血行が悪くなり、組織の再生が制限されるからです。

喫煙による血行不良

そもそも矯正治療では、歯周組織の”破壊と再生”が常に起こることで歯が移動していきます。

矯正治療で歯が動く仕組み

タバコの煙に含まれるニコチンは、末梢血管を収縮させる作用があります。またタバコが不完全燃焼することで発生する一酸化炭素により、血液中の赤血球が“酸欠状態”に。血流が悪くなった歯を支える骨は代謝が悪くなり、歯茎を作るコラーゲンの再生が制限されます。再生がスムーズに行われないので歯の動きは悪くなり、さらには歯茎の老化が進んでしまう可能性もあります。

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喫煙時マウスピースを外しても変色が起こる

喫煙時にマウスピースを外せば、変色はある程度防げます。ただ、喫煙後は口の中がタバコのヤニ(タール)で汚れた状態。そのままマウスピースを装着すると変色の原因になります。

もちろんタバコを吸う度にブラッシングなどのオーラルケアを行えば着色リスクは防げるでしょう。しかし喫煙のたびにしっかりブラッシングするのは、正直面倒ですよね。さらにタバコによるヤニ汚れはブラッシングでは落としにくく、そのまま放置するとネバネバしたヤニにさらに着色汚れが吸着されてしまいます。

喫煙が口腔内に与える悪影響

タバコ

マウスピース矯正中の喫煙は歯の動きへの影響や着色のリスクがあるだけでなく、以下のような悪影響もあります。

歯周病リスク上昇

タバコの煙を吸うと、その中の成分が口の中の粘膜や歯茎から吸収されます。すると前述したような歯茎の血行不良が起こります。血行不良になると十分に酸素が行き渡らなくなり、歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)の中で歯周病の原因菌が繁殖しやすくなります。

歯周病の原因菌が出す毒素は、歯周ポケットをさらに深くし、歯を支える骨(歯槽骨)を溶かします。支えきれなくなった歯はぐらつき、最悪抜け落ちてしまいます。

喫煙していると、さらに怖いことがあります。それは歯周病の症状に気づきにくい点です。喫煙すると歯茎の血行不良が起こるとお伝えしましたが、それによって歯周病由来の歯茎の腫れ・出血も抑えられてしまいます。

つまり喫煙は歯周病発症リスクだけでなく、歯周病の進行に気づけないリスクにもつながるのです。

【参考ページ】

口臭リスク上昇

口臭を気にして口を手で押さえる男性

喫煙による口臭発生原因はさまざまありますが、まず挙げられるのがタバコの煙に含まれるタールです。

タールはタバコのヤニの成分。舌の表面の細かい突起部分にヤニが沈着し、ひどい口臭を発します。またタール自体が水にほとんど溶けず、ネバネバしている点にも注意が必要です。タールが口腔内につくと、さらにそこに汚れがつきやすくなるのです。蓄積した汚れから口臭の原因菌が増え、口臭につながるという悪循環も引き起こされます。

歯の着色

タバコの煙に含まれるタールが歯につくと、ネバネバしていて通常のブラッシングでは取るのが難しいです。少しずつ汚れが蓄積し、歯の黄ばみになりやすいです。このような黄ばみは、歯医者でクリーニングを行わないと落とすことができません。

さらに歯にタールがつくと、飲食時により着色しやすい状態に。タールのネバつきが着色汚れを吸着しやすいためです。

歯茎の黒ずみ

黒ずんだ歯茎

タバコの煙に含まれるニコチンは歯茎の血行不良を招き、歯茎が黒ずんで見えるようになります。また、喫煙すると有害物質から歯茎を守るためにメラニン色素が多くつくられ、色素沈着が起こりやすくなります。メラニンが沈着した歯茎は黒く、線維性のゴツゴツとした歯茎となってしまいます。

口腔がん罹患リスク上昇

口腔がんとは、舌がん、舌と歯茎の間にできる口底がん、歯肉がん、頬粘膜がんなど口の中の粘膜にできる扁平上皮がん全般を指します。初期症状は白板症(はくばんしょう)と呼ばれる白い粘膜の病変で、症状が進むと潰瘍や出血が見られます。

タバコは、口腔・咽頭がんの罹患リスクを男性では2.4倍、女性では2.5倍増加させるというデータがあります。タバコに含まれる発がん性物質がDNAを損傷させることなどが原因で、がん発生に大きく影響を及ぼすと考えられています。

さらにタバコは口腔がんだけでなく、肺がん、喉頭がん、鼻腔・副鼻腔がん、食道がん、胃がん、肝臓がん、膵臓がん、子宮頸がん、膀胱がん罹患リスクとの因果関係が明らかになっているので注意が必要です。

【参考ページ】

画像リンク

電子タバコや加熱式タバコ(アイコス)の影響は?

電子タバコを吸う男性

近年愛用者が増えている電子タバコや、IQOS(アイコス)などの加熱式タバコ。これらがマウスピース矯正に与える影響が気になる人もいるのではないでしょうか。

電子タバコはリキッドの成分に注意

電子タバコはタバコの葉を燃やして煙を発生させるのではなく、リキッドと呼ばれる液体を加熱して蒸気を発生させているものです。そのためマウスピース矯正中、通常のタバコのように着色汚れなどの影響はありません。

ただし、電子タバコのリキッドの中には、ニコチンが含まれるものもあります。ニコチンが含まれていると、それを吸うことによる歯の動きへの悪影響などが考えられるので、マウスピース矯正中は避けるのがおすすめです。

加熱式タバコは紙タバコ同様に注意

アイコスなどの加熱式タバコは、紙タバコと異なりタバコの葉を燃焼させず、加熱させて発生する蒸気を吸うものです。

煙ではなく蒸気ではありますが、タバコの葉を加熱したものなので、蒸気にはニコチンやタールが含まれます。そのためここまで紹介したような喫煙による悪影響が考えられます。

加熱式タバコも紙タバコ同様、マウスピース矯正中に吸いたい場合はマウスピースを外しましょう。

マウスピース矯正中してはいけないこと

NGを出す女性

喫煙以外にも、マウスピース矯正中はしてはいけないこと・避けるべきことがあります。あわせて確認しておきましょう。

つけたまま食事する

マウスピースをつけたまま喫煙してはいけないのと同様、マウスピースをつけたまま食事をしてもいけません。なぜならマウスピースの破損や、着色の原因になるからです。

マウスピースをつけたままの飲食は、虫歯・歯周病リスク上昇にもつながります。その代わりマウスピースを外してしまえば、何を食べても大丈夫です。

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つけたままジュースやコーヒーを飲む

コーヒーを飲む女性

「飲み物なら大丈夫」と勘違いする人もいますが、マウスピース矯正中は水・白湯・炭酸水以外は口にしてはいけません。これまで頻繁にジュースやコーヒーを飲む習慣があった人は、最初は辛いかもしれません。

ですがマウスピース矯正を始めることでジュースやコーヒーを飲む機会が減り、ダイエットなど健康的な生活につながった人もいます。

外して放置する

マウスピース矯正中よくある失敗が「外したまま失くしてしまった」「ティッシュに包んでおいたら気づかずに捨ててしまった」というものです。たとえ少しの時間でも、マウスピースを外す場合は必ずケースに入れましょう。

筆者もマウスピース矯正経験者ですが、外食時は気をつけていても、自宅での食事では気が抜けてしまい、ティッシュに包んでおいて危うく捨ててしまいそうになったことがあります。マウスピース矯正中は「マウスピースを外したら必ずケースに入れる」ことを習慣化するようにしましょう。

マウスピースを万が一破損・紛失させてしまうと再製造に追加費用がかかるのが一般的です。代表的なマウスピース矯正 インビザラインは70万〜100万円程度かかりますが、それにさらに追加して費用がかかるのは避けたいですよね。

矯正治療費を最小限に抑えるためにも、マウスピースの管理には気をつけましょう。

マウスピース矯正中のタバコには注意が必要

マウスピース矯正中は喫煙しても大丈夫ですが、以下の点には注意が必要です。

  • 喫煙時はマウスピースを外す

  • 歯の動きが妨げられるリスクがある

そのためおすすめは、マウスピース矯正をきっかけに禁煙してしまうこと。すぐに禁煙が難しい場合、まずは電子タバコ(リキッドにニコチンが含まれないもの)に切り替えるのもおすすめです。

マウスピース矯正をきっかけに喫煙や間食習慣がなくなれば、一気に健康体になれるかもしれません。歯科矯正検討中の方は、ぜひ禁煙も検討してみてくださいね。

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24時間LINEで相談できるマウスピース矯正 Oh my teeth

LINEのやりとり

マウスピース矯正 Oh my teethでは、マウスピース矯正に関するご相談をLINEで承っています。今回の記事で取り上げた喫煙のように、「マウスピース矯正をしたいけど、ちょっと聞きたいことがある」という場合は、ぜひお気軽にメッセージをお送りください。

もちろん、矯正開始後もいつでもLINEで相談が可能。マウスピース矯正中の喫煙に関することだけでなく、痛みや違和感などの不安もいつでも相談でき、モヤモヤを解消できます。

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