歯科矯正ってどれくらいで変化する?変わらない4つの理由
歯科矯正はどれくらいで変化があるのか気になりますか?本記事では歯が動く仕組みや歯が動きやすい人の特徴、実際の症例を紹介します。歯科矯正をはじめたけど変化が感じられなくて不安な人は必見です。
「歯科矯正で歯はどれくらいで変化するの?」
「他の人はどれくらいで歯が動いたと感じたのかな?」
歯科矯正をはじめても歯の変化が見られなかったら、このように心配する人もいるでしょう。
歯科矯正は歯をゆっくりと動かすため、歯の変化を感じるのは矯正装置を装着してから4ヶ月〜半年後くらいの人が多いです。
そこで本記事では歯をゆっくり動かす理由や変化を感じない理由について解説します。
実際の症例も載せていますので、歯の変化に不安がある人は参考にしてください。
- 歯科矯正ってどれくらいで変化する?
- 歯は骨代謝によって動いていく
- 歯科矯正で歯はどのように変化する?
- 歯科矯正した人はどれくらいで変化がわかった?
- マウスピース矯正 Oh my teethの症例
- 治療期間2ヶ月の症例
- 治療期間3ヶ月の症例
- 歯科矯正で変化を感じない4つの理由
- 歯科矯正をはじめたばかりだから
- 毎日鏡を見るので目が慣れたから
- 歯科矯正前の歯並びの状態を忘れたから
- 実際に動いていないから
- どっちが変化しやすい?矯正方法と部位で比較
- ワイヤー矯正とマウスピース矯正
- 前歯と奥歯
- 歯が動きやすい人の特徴
- 新陳代謝がよい子どもや若い人
- 矯正の進みを妨げる悪癖(頬杖・舌で歯を押す癖など)がない人
- 骨に作用する薬を服用されている人
- 歯科矯正の注意事項やドクターの指示を守れる人
- 歯科矯正による歯並びの変化は個人差がある
- あなたの歯並びが歯科矯正でどう変化しそうか見てみませんか?
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歯科矯正で歯が動くのは1ヶ月に0.3〜0.5mm程度。
矯正範囲や歯並びの状態にもよりますが、数ヶ月から2〜3年かけてゆっくりと歯を動かします。
そのため、歯科矯正をはじめてすぐには変化を感じない人の方が多いでしょう。
まずは、そもそもどのように歯は動いていくのか、なぜこんなにもゆっくりなペースで動かすのか解説します。
歯は骨代謝によって動いていく
実は、歯はあごの骨に直接埋まっているわけではありません。
歯は「歯槽骨」という歯を支えるあごの骨と、歯の間にある「歯根膜」というせんい性の組織で支えられています。
この歯根膜は、歯と骨の間を一定の厚みに維持しようと、せんいが伸びたり縮んだりする性質があります。
歯科矯正はこの歯根膜の伸び縮みを利用して、以下のように歯を動かします。
歯に矯正力をかけると、かけられた方のせんいが縮み、反対側は伸びる
縮んだせんいは元の長さに伸びるための距離をとるために骨を溶かす細胞(破骨細胞)を活発化させて骨を溶かす
伸びた方のせんいは骨を作る細胞を(骨芽細胞)活発化させて新しい骨を作り、せんいを縮ませる
これを繰り返す
このように、歯を数ミリ動かすために骨では破壊と再生が起こっています。
そして、次の数ミリを動かすには一度、新しい骨が出来上がるのを待たなくてはいけません。
歯科矯正で歯が動くのは1ヶ月で0.3〜0.5mmほど。「大きく力をかければ早く動くのでは?」と思う人もいるでしょう。
しかし、大きく力をかけすぎると歯茎が下がったり、歯が折れたりするリスクが高くなります。
また矯正には至適矯正力(弱くも強くもない力)があり、大きな矯正力だと逆に動かず、根っこの変形・吸収などのリスクがあります。
たった0.5mmといえど、狭い口の中では大きな変化なのです。
実際に、歯が動いた変化を実感しやすいのは、2mmほど動いた4ヶ月〜半年後。矯正範囲や矯正方法、歯の動きやすさなどにより個人差があるため、はっきりと期間は言い切れません。
歯が動く仕組みについては以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
ワイヤー矯正で歯が動く仕組みを解説!通院が必要な理由は?
歯科矯正では歯を動かすおおまかな流れがあり、段階によって変化を感じやすい時期と感じにくい時期があります。
もし今現在矯正中で、変化がないことに不安を感じている人は、自分が今どの段階なのか確認してみましょう。
もしかしたら変化を感じにくい時期なのかもしれませんよ。
全体的なガタつきを整える:変化(大)
犬歯だけ後ろに下げる:変化(中)
抜歯スペースを埋める:変化(大)※抜歯矯正の場合
噛み合わせや角度など全体の微調整:変化(小)
保定:変化なし
ちなみに筆者は部分矯正経験者です。
筆者の場合、以下の画像の白い点線の箇所が特にガタつきが強く、その部分の変化は感じやすかったです。
年代・性別:30代前半女性
総額:33万円 (税込)
期間:7ヶ月
備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込
点線の箇所はマウスピースの使用枚数3、4枚目(矯正開始後3〜4週間後)あたりから変化を感じました。
歯科矯正の治療期間は1~3年!最短で終わらせる3つのポイントを紹介
歯科矯正を経験した人はどれくらいで変化を感じたのでしょうか。
SNSの投稿を紹介します。
マウスピース矯正 Oh my teethの上下前歯の部分矯正プランの症例を紹介します。部分矯正プランの治療期間は最短2ヶ月からで、比較的変化を感じやすいです。
※治療期間・効果には個人差があります。「最短2ヶ月」に保定期間は含みません。
治療期間2ヶ月の症例
総額:33万円 (税込)
期間:2ヶ月
備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込
治療期間3ヶ月の症例
総額:33万円 (税込)
期間:3ヶ月
備考:非抜歯/部分矯正/研磨処置込
このほかの症例は症例ページよりご覧ください。
歯がゆっくり動く以外にも、歯の変化を感じにくい理由があります。
歯科矯正をはじめたばかりだから
毎日鏡を見るので目が慣れたから
歯科矯正前の歯並びの状態を忘れたから
実際に動いていないから
以下、解説します。
歯科矯正をはじめたばかりだから
「矯正装置をつけたらすぐに歯が動く」ということはありません。
歯はゆっくりと時間をかけて動いていきます。前述したように、歯科矯正をはじめて4ヶ月2〜半年後くらいから歯の変化を感じる人が多いです。
まずは4ヶ月〜半年を目安に待ってみましょう。
毎日鏡を見るので目が慣れたから
歯科矯正をはじめると、歯の変化が気になって、歯科矯正前より鏡で念入りにチェックしてしまう人も多いです。
毎日鏡を見ていると目が慣れてしまい、1ヶ月に0.5mm以内の小さな動きに気付かないことも。
見た目だけでなく、舌の当たり具合や滑舌など機能的な面での変化にも目を向けてみましょう。
歯科矯正前の歯並びの状態を忘れたから
意外とあるのが「矯正前の歯並びを忘れた」こと。
全体的にガタつきを整えている初期段階で起こりがちです。
歯の変化を感じないと思ったときは、一度、クリニックでもらっている矯正前の歯型模型や写真を見返してみるといいでしょう。
小さな変化に気付いていないだけかもしれませんよ。
実際に動いていないから
ブラケット装置が外れていたり、マウスピースの装着時間が20時間以上とれなかったりすると矯正力が足りずに歯が動かないことがあります。
また、歯と骨が癒着している「アンキローシス」という状態で、物理的に歯が動かないことも考えられます。
これらは歯科矯正がはじまってから気付く場合も多いので、指定された通院日をきちんと守り、不安がある場合にはドクターに相談しましょう。
「本当にこの矯正方法で合っていたのかな?」
「ワイヤー矯正(マウスピース矯正)だったらどうだったかな?」
あまりにも変化が感じられないと、このように思う人もいるのではないでしょうか。
歯の動きやすさには、体質や癖などさまざまなことが関係しているので一概には言えませんが、ここではそれぞれの矯正方法や歯の特徴からみてどちらが変化しやすい傾向にあるか比較します。
ワイヤー矯正とマウスピース矯正
ワイヤー矯正はブラケット装置とワイヤーを使う最も一般的な矯正方法。ほぼ全ての歯列不正(歯並びが悪いこと)をカバーできる適応範囲の広さがメリットです。
取り外し不可なところが見た目や歯磨きがしにくいデメリットになりますが、24時間歯に矯正力をかけられる特徴があります。
1ヶ月に1度を目安に、ワイヤー調整のために通院する必要があります。
一方、マウスピース矯正は透明なマウスピースを使用する、目立たないのがメリットの矯正方法です。
歯並びへの適応範囲はワイヤー矯正に比べて劣るものの、取り外し可能で食事や歯磨きがしやすいのが特徴。
通院頻度は1〜3ヶ月に一度で、1〜2週間ごとに自分でマウスピースを新しく取り替えます。新しいマウスピースに変えたときは窮屈に感じますが、歯が動いていくと徐々にその窮屈さがなくなっていきます。
歯が動くことのみを考えると、装置(マウスピース)を取り外している時間があるマウスピース矯正よりも、24時間矯正力がかかり続けるワイヤー矯正の方が変化しやすいといえます。
ただし、1ヶ月の間にマウスピースを何回か新しくするマウスピースの方が、「窮屈だったマウスピースが馴染んできた=歯が動いてきた」と、歯並びの変化を実感できるタイミングが多いでしょう。
前歯と奥歯
前歯は根っこが1本ですが奥歯は3本あります。
根っこの数が少ない方が歯は動きやすいので、前歯と奥歯では前歯の方が動きやすいです。
また、前歯は見えやすく自分でチェックしやすいこともあり、動きの変化を感じやすいでしょう。
歯科矯正で歯が動きやすい人は以下のような人です。
新陳代謝がよい子どもや若い人
矯正の進みを妨げる悪癖がない人
歯科矯正の注意事項やドクターの指示を守れる人
新陳代謝がよい子どもや若い人
あごの骨が柔らかい子どもや年齢的に若い人は歯が動きやすいといえます。
特に成長期の子どもは新陳代謝が活発なので、骨を破壊したり作ったりする細胞も活性化しやすいです。
年齢を重ねるほど骨は硬くなるので、歯並びが気になったら早めに歯科矯正クリニックへ相談するといいでしょう。
矯正の進みを妨げる悪癖(頬杖・舌で歯を押す癖など)がない人
舌で歯を押すなどの悪癖は、歯並びを悪くした原因でもあり、歯科矯正の進みを妨げる原因にもなります。
また「歯の噛み締め」「THC(歯の接触癖)」「頬杖」「いつも横向きで同じ方向を向いて寝る」などの悪癖も矯正の進みを妨げる原因です。
歯に矯正力がきちんとかかるよう、悪癖を改善しましょう。
骨に作用する薬を服用されている人
骨粗鬆症の薬など骨に作用する薬を服用されていると、骨の吸収添加が起こらないため矯正がスムーズに進まない可能性があります。
全身疾患がある場合、注意しましょう。
歯科矯正の注意事項やドクターの指示を守れる人
歯科矯正中は通常よりも気を付けなければいけないことがいくつかあります。
例えば「硬いものは食べない」「矯正装置のまわりを念入りに歯磨きする」などです。
また、「マウスピースを1日20時間以上装着する」「通院を忘れない」などドクターの指示も守らなくてはいけません。
これらは歯科矯正中の歯を守ったり、歯の動きを確認したりするためにも大切です。
歯列矯正が早く終わる人の特徴は?期間を短縮する3つの方法
一般的に、歯の変化を感じるようになるのは歯科矯正をはじめてから4ヶ月〜半年後からです。
ただし、歯の動きやすさや矯正方法、部位や段階などによって感じ方には個人差があります。
変化がないと自分とは何が違うのか他人と比べがちですが、歯は1ヶ月に0.3〜0.5mmほどしか動きません。
焦らずに少しずつ変化していく歯を楽しみましょう。
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矯正シミュレーションでは、使用するマウスピースの数ごとに、歯がどう変化していく予定なのかを確認できます。Oh my teethでは1週間ごとの交換を基本としているため、1ヶ月の変化予測を見たい場合は、4〜5Step後の様子を見てみてくださいね。
Oh my teethの場合、矯正シミュレーションはLINEでいつでも確認できるため、矯正中のモチベーションアップにも役立ちます。
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