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歯科矯正
最終更新日:2024年2月21日

矯正装置はどんな種類がある?あなたにぴったりの矯正装置を選ぶ方法を解説

本記事では、矯正装置の種類について解説します。あなたにぴったりの矯正装置を選ぶ方法もまとめているので、「どの矯正装置を選べばいいのかわからない」という方は必見です。

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歯科矯正ブログ編集チーム

木村真由美

Oh my teethでのマウスピース矯正を経て、2021年6月に株式会社Oh my teethにジョイン。マウスピース矯正経験者としてOh my teethのオウンドメディア「歯科矯正ブログ」にて記事を更新中。ミッションは「歯並びに悩むすべての方に歯科矯正の確かな情報をお届けすること」。

「矯正したいけど、ワイヤーやマウスピースなど矯正装置にいろいろな種類があってどれがいいのかわからない……」 と悩んでいませんか?

矯正装置が症状や生活スタイルに合わないと、想定どおりに歯並びが整わなかったり、治療が長引いたりすることもあります。

そうなれば費用がかさむことも考えられるため、矯正で後悔しないためにも矯正装置選びはとても大切です。

そこで本記事では、矯正装置の種類をはじめ、装置ごとにメリット・デメリットをまとめました。

シーン別におすすめの矯正装置もご紹介するので、自分に合う矯正装置で理想の歯並びを手に入れたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

矯正装置の種類は大きく「ワイヤー」と「マウスピース」の2つ

ワイヤー矯正中とマウスピース矯正中の口元比較

矯正装置は、ワイヤーとマウスピースの2種類に大きく分けられます。ワイヤーはもっともオーソドックスな矯正装置で、歯にブラケットをつけてそこにワイヤーを通します。 ワイヤー矯正は固定式なので、矯正装置を自分で外せません。

マウスピースは、透明のマウスピース型の矯正装置です。 ワイヤーよりも器具の調整の手間がかかりにくく、通院頻度が減らせることから忙しい人でもはじめやすいでしょう。

ほかにも矯正装置には種類があり、特に子どもの矯正では別の器具が使われる場合もあります。なぜなら、子どもはあごの骨が成長途中にあり、骨を正しい方向へ導く必要があるためです。具体的には、首や頭にかけて使うヘッドギア、下あごの矯正に使うリップバンパーなどがあります。

大人と子どもの矯正装置の違いについては、こちらの記事でも詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてください。

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矯正装置の種類別にメリット・デメリットを比較

メリットとデメリット

ここでは、ワイヤーとマウスピースのメリット・デメリットをそれぞれまとめました。
矯正装置選びの参考にしてください。

矯正装置の種類

メリット

デメリット

ワイヤー

・抜歯をともなう矯正や全体矯正など幅広い症例に対応できる

・固定式なので歯をしっかり動かせる

・凹凸があるので口内が傷つきやすい

・マウスピースと比べて価格が高め

マウスピース

・矯正装置が目立たない

・ワイヤーより価格が安め

・取り外しできるぶん、自己管理が大切

・適応できる症例が限られる

ワイヤー矯正の特徴

ワイヤー矯正のメリット・デメリットは以下のとおりです。

ワイヤー矯正のメリット
  • 抜歯を伴う矯正や全体矯正など幅広い症例に対応できる

  • 固定式なので歯をしっかり動かせる

ワイヤー矯正のデメリット
  • 凹凸があるので口内が傷つきやすい

  • マウスピースと比べて価格が高め

ワイヤーは歯の表側につける「表側矯正」が一般的ですが、ほかにも「裏側矯正」や「ハーフリンガル矯正」などの種類があります。

裏側矯正は歯の裏側に装置をつけるため、目立たないのが魅力です。ただし高度な技術が必要になるため、費用相場が高く、期間も長くなる傾向にあります。

ハーフリンガル矯正は、上の歯は裏側、下の歯は表側に装置をつけます。上の歯は矯正装置が目立ちにくく、下の歯は表側に装置をつけるので歯を効率的に動かせます。

ワイヤー矯正について詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてくださいね。

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マウスピース矯正の特徴

マウスピースのメリット・デメリットは以下のとおりです。

マウスピース矯正のメリット
  • 矯正装置が目立たない

  • ワイヤーより価格が安め

マウスピース矯正のデメリット
  • 取り外しできるぶん、自己管理が大切

  • 適応できる症例が限られる

マウスピース矯正では、シリコンや3Dスキャナーを使って歯型を取って、専用のマウスピースを作ります。 治療を進めるごとに少しずつ形の異なるマウスピースを装着して、理想の歯並びになるよう歯を動かしていきます。

部分矯正の場合、10万円からはじめられる矯正ブランドがあり、安価なため近年メジャーになりつつある矯正手法といえるでしょう。矯正ブランドの種類も豊富で、アメリカ製のインビザラインが特に有名です。

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ワイヤー矯正装置(ブラケット&ワイヤー)の種類

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ワイヤー矯正装置は、以下のように細かく分類できます。それぞれの特徴を確認していきましょう。

  • メタルブラケット

  • プラスチックブラケット(審美ブラケット)

  • セラミックブラケット(審美ブラケット)

  • ジルコニアブラケット(審美ブラケット)

  • ホワイトワイヤー

メタルブラケット

メタルブラケットは、ワイヤー矯正で一般的にイメージされる金属製の器具。費用相場は30〜80万円と、ワイヤー矯正の中では比較的リーズナブルです。金属製で耐久性に優れているため、破損するリスクも抑えられます。

ただし、硬くて丈夫なぶん、口内が傷つきやすいのがデメリットです。また、表側矯正の場合、ワイヤー自体が銀色なので矯正装置が目立ってしまいます。

プラスチックブラケット(審美ブラケット)

プラスチックブラケットの特徴は、透明で光沢感があることです。審美ブラケットの中でも、費用が60〜90万円と手頃なので、目立ちにくく費用も安いブラケットを使いたい方におすすめです。

メタルブラケットよりも、ソフトな質感で口内への刺激も抑えられます。 しかし、柔らかい材質のため、メタルやセラミックに比べると耐久性では劣るとされています。

また、吸水性が高い素材であるため、コーヒーやワインなどで変色する恐れもあります。歯ブラシで強くこすると取れてしまうこともあるため、プラスチックブラケットで矯正をする場合は注意が必要です。

セラミックブラケット(審美ブラケット)

透明感のある乳白色が特徴のセラミックブラケットは、歯に近い色味を再現できます。 プラスチックに比べてより目立ちにくい装置といえるでしょう。

セラミックは陶器素材なので、強度はメタルブラケットより多少劣ります。しかし、治療効果はメタルブラケットと同等とされます。費用相場は65〜100万円と、審美ブラケットの中でも高めなので、価格を抑えたい方にとっては費用面がネックになるでしょう。

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ジルコニアブラケット(審美ブラケット)

ジルコニアとは「人工ダイヤモンド」とも呼ばれ、丈夫で審美性に優れています。 人工関節に使用されることもあり、アレルギーの心配も少ない素材です。表面はなめらかで、吸水性もないので、変色しにくく長期間きれいな状態を保てます。

ただし費用は高く、65〜100万円が相場です。「壊れにくく、美しい矯正装置がいい」という方は、ジルコニアブラケットがぴったりです。

ホワイトワイヤー

ホワイトワイヤーはその名のとおり、ワイヤーを白く塗装して目立ちにくくした矯正装置です。 大きく2つのタイプがあり、「塗料で白くしたもの」とロジウムと呼ばれる「白い金属でコーティングしたもの」に分けられます。

デメリットは、時間が経つとコーティングが剥げる場合があることです。ただし、ロジウムでコーティングされたタイプは、比較的剥がれにくいとされています。通常のワイヤーから変更すると、おおよそプラス10万円かかります。

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矯正装置の種類を理解できたところで、選び方を具体的に見ていきましょう。

パターン

おすすめの矯正装置

目立たない矯正装置がいい

マウスピース、審美ブラケット(表側矯正)、ワイヤー(裏側矯正)

食事や歯磨きがしやすいものがいい

マウスピース

なるべく費用を抑えたい

マウスピース、メタルブラケット(表側矯正)

重度の症例を改善したい

ワイヤー

目立たせたくない方におすすめの矯正装置

矯正装置を目立たせたくない方は、マウスピースがおすすめです。 透明のマウスピースを使うので、近くで見られない限り矯正していることを気づかれないでしょう。

なお、ワイヤーでも装置の種類やつける位置によって、矯正しているかどうかをわかりにくくできます。具体的には、審美ブラケットや裏側矯正が選択肢です。歯に近い色味の装置にしたり、歯の裏側に装置をつけたりすることで、見た目を改善できます。

食事や歯磨きがしやすいものがいい方におすすめの矯正装置

食事や歯磨きのときでも快適に過ごしたい方は、取り外し可能なマウスピースがぴったりです。

ワイヤーの場合、装置の凹凸に食べかすが引っかかりやすいですが、マウスピースなら取り外しできるので、都度食事や歯磨きができます。矯正を継続するためにも、矯正中のストレスができるだけ少ない装置を選びましょう

なるべく費用を抑えたい方におすすめの矯正装置

矯正中の費用をできるだけ抑えるなら、ワイヤー(表側矯正)かマウスピースが適しています。

特にマウスピースは、部分矯正だと10万円程度からはじめられるため、費用を大幅に抑えられます。

ただし、マウスピースは症例が限られるため、必ずしも自分の歯並びに適応できるとは限りません。ワイヤーでも「表側矯正×部分矯正」であれば30万円程度から開始できるので、おすすめの選択肢です。

重度の症例を改善したい方におすすめの矯正装置

「歯がガタつきが大きい」「奥歯から歯を動かす必要がある」というような重度の歯の乱れを改善したい方は、ワイヤーがおすすめです。 ワイヤー矯正は、抜歯をともなう大きな歯の移動や複雑な歯の移動にも対応できます。

なお、骨格に問題がある重度の症例は、外科手術の後に矯正するケースもあります。矯正には複数の治療法があるため、メリット・デメリットを比較し、ドクターと相談しながら治療方法を選びましょう。

自分の歯並びに対応できるかどうかが大切

ここまでシーン別におすすめの矯正装置をお伝えしましたが、いずれも「自分の歯並びに対応できるかどうか」が大前提です。

費用や見た目ばかりを重視して装置を選んでしまうと、理想の歯並びにならないこともあります。結果として治療が長引き、費用がかさむ可能性も考えられるでしょう。

矯正装置を選ぶにあたっては、精密検査やドクターの診察は欠かせません。 まずは歯科クリニックを受診して、ドクターと一緒に自分の希望に合う治療を検討しましょう。

ちなみに、マウスピース矯正「Oh my teeth」なら他院で3〜5万円かかる検査を無料で受けられます。Oh my teethで治療ができない場合も費用は発生せず、提携クリニックへ紹介もできるのでお気軽にご相談ください。

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矯正装置の種類はいろいろ!自分に合ったものを選ぼう

マウスピース 女性

矯正装置は、主にワイヤーとマウスピースの2種類です。それぞれにメリットとデメリットがあるので、予算や生活スタイルに合うものを選びましょう。

矯正装置を選ぶときは、自分の歯並びに適合するかどうかが重要です。自己判断は難しいので、歯科クリニックで検査を受けて、ドクターに相談しながらより良い治療方法を検討しましょう。

一方で、初期検査は数万円の費用がかかることがあり、なかなか受診に踏み切れないこともあるかもしれません。その点、Oh my teethなら「初診や精密検査が無料」で受けられます。まずは、お近くの導入クリニックでの検査をご予約ください。

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