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歯科矯正
最終更新日:2024年8月31日

抜歯矯正して後悔する理由とは?抜歯するメリット・デメリットも解説

抜歯矯正は口元が引っ込みすぎる?原因や予防方法を紹介

抜歯矯正は、天然歯を抜くことになるため慎重に検討する必要があります。

「矯正で抜歯が必要と言われたけど、本当に抜いてもいい?」
「4本も抜歯して後悔しない?」

本記事ではこのような疑問を解決しながら、矯正のために抜歯が必要になる理由や、メリット・デメリットを解説。

抜歯をしない場合の治療方法もわかるので、歯科矯正での抜歯について悩んでる方はぜひ参考にしてください。

真由美さんアイコン
歯科矯正ブログ編集チーム

木村真由美

Oh my teethでのマウスピース矯正を経て、2021年6月に株式会社Oh my teethにジョイン。マウスピース矯正経験者としてOh my teethのオウンドメディア「歯科矯正ブログ」にて記事を更新中。ミッションは「歯並びに悩むすべての方に歯科矯正の確かな情報をお届けすること」。

抜歯矯正で後悔する?抜歯が必要な理由とは

抜歯が必要かどうかは、お口の中の状態や矯正治療のゴールに応じて歯科医師が判断します。抜歯が必要になるケースの例は以下の通りです。

【抜歯が必要になるケースの例】

  • 歯の大きさに対してあごが小さい

  • 親知らずが歯の移動を邪魔している

  • Eラインの改善を目的としている

Eラインとは

鼻の先端とあごの先端を結んだ線のこと。唇がEラインよりもほんの少し内側に入っていると美しい横顔と言われています。

Eラインの説明画像

なお、「なるべく抜かない」「非抜歯矯正を推奨」という方針を掲げるクリニックがほとんどです。ただそのなかでも、抜歯が必要になるケースがあることは理解しておきましょう。

歯科矯正で抜歯をする理由

矯正治療で抜歯を行う主な理由は、歯を並べるスペースを確保するためです。歯とあごの大きさのバランスがよい状態は、歯がきれいに並びます。しかし、あごが小さいと歯はきれいに並びません。

抜歯矯正のイメージ

たとえば、3人掛けの椅子に4人が座ろうとする場合のように、限られたスペースに歯を並べるのは困難です。同じように歯科矯正でも、スムーズに治療を進めるに抜歯が必要になるケースがあります。

抜歯矯正でなぜ4本も抜く?どの歯を抜けば後悔しない?

歯科矯正治療では、一般的に前から4・5番目の歯(第一・第二小臼歯)を抜歯します。

4番目と5番目の歯は、歯列のちょうど真ん中にあるため、歯並びを調整しやすいこともあり抜歯対象となりやすいです。

歯式

歯並びの状態によっても異なりますが、左右上下1本ずつ合計4本抜歯することもあります。また、親知らず(第三大臼歯)を4本抜く場合もあります。

矯正で4本の抜歯をする理由は、歯のスペースを作り、きれいに並べることが目的です。

ただし、健康な歯を抜くことに対しては慎重に判断しましょう。セカンドオピニオンを活用しながら、抜いてから後悔しないようにすることが大切です。

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抜歯矯正で後悔した例

口元を気にする女性

「抜歯矯正で後悔した」「口元が引っ込みすぎた」などSNS上の声を目にした方もいるでしょう。実際に、抜歯矯正で後悔につながる事例を紹介します。

口元が引っ込みすぎる

抜歯矯正で後悔した例のひとつが、口元が引っ込みすぎて、理想とのギャップがあった場合です。

抜歯矯正では、歯並びの状態によって、前歯を後方に移動させる必要があります。しかし、抜歯によってできたスペースが大きい場合、口元が引っ込みすぎることがあり、ほうれい線が目立ち老けたような印象を与えてしまう可能性も。

特にEラインの改善を目的に無理に抜歯すると、このようなリスクが高まります。

ただし、矯正治療は長期間にわたるもののため、20代後半~30代にかけて行われた場合は、加齢による自然な変化ともいえるでしょう。

ほうれい線が目立つ

抜歯矯正によって、ほうれい線が目立ってしまうケースもあります。抜歯をすると歯並び全体がうしろに引っ込みやすく、Eラインのバランスが崩れて、ほうれい線が目立つケースもあるでしょう。

矯正中は噛み合わせの変化が生じやすいことに加え、装置をつけていることによって硬いものが食べられません。そのため、お口周りの筋肉が衰え、頬にハリがなくなったりほうれい線が目立つようになることがあります。

矯正治療終了後に表情筋トレーニングやマッサージを行うことで改善が期待できますが、そうならないためにも顔の変化について不安がある場合は、歯科医師に遠慮せずに相談することが重要です。

痛みや腫れがある

痛みや腫れに対して強い不安を持っている場合は、抜歯矯正で後悔することも考えられます。抜歯は麻酔をしっかりと効かせるため、術中に痛みはほとんどありません。しかし、麻酔が切れてからは多少の痛みをともなうことがあります。

痛みの感じ方には個人差があるため、強い痛みが生じると後悔してしまう可能性があるのです。

特に抜歯後の注意点を守れない場合は、痛みや腫れが出やすくなります。痛み止めと抗生物質の服用方法や抜歯後の運動、入浴を避けるなど、ドクターの指示に従うことが大切です。

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抜歯矯正のメリットは?理想に近づける3つの利点

抜歯矯正を勧められた場合は、メリットとデメリットをよく理解しておくことが大切です。ここでは、抜歯矯正のメリットを紹介します。

①正しい噛み合わせを得られる

抜歯によって歯を並べるスペースが確保できると、歯が正しい位置に並びやすくなります。噛み合わせが整うと咀嚼(そしゃく)効率や発音の改善、顎関節症のリスク軽減などさまざまなメリットがあります。

抜歯で噛み合わせがよくなれば、歯が長持ちすることも期待できるでしょう。

②Eラインを改善できる

抜歯矯正では、前歯を大きく後方移動できるため、Eラインを改善しやすいです。

反対に、出っ歯といった症例は非抜歯で行うと、口ゴボになる可能性があります。

ただし一概には言えず、人それぞれの骨格や歯並びによって口元の変化は異なります。

Eラインを改善したい方は、歯科医師に矯正する目的をしっかりと伝えて相談のうえ抜歯をするか決定しましょう。

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③難しい症例に対応できる

中等度〜重度の症例は、非抜歯矯正では対応できないことも多いです。その点、抜歯を行うことで歯を並べるスペースができ、歯を理想的な位置に移動できます。

激しく乱れた歯並びであっても、抜歯矯正によって後悔しない歯並びを目指せるでしょう。

なお、マウスピース矯正 Oh my teethでは、矯正前の精密検査を無料で実施しています。抜歯が必要かどうかも診断しますので、ぜひお気軽にご利用ください。

「抜歯が必要といわれたけど踏ん切りがつかない…」という方は、セカンドオピニオンとしてもご活用いただけます。

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抜歯矯正のデメリットは?後悔につながる3つの理由

痛みが出ている様子の画像

抜歯矯正は、以下のデメリットがあります。

①抜歯後に痛みが生じやすい

抜歯後は痛みや腫れが生じるリスクがあります。4本抜く場合は、2~4回の通院が必要になり、その度に同じような痛みをともなうこともあるため、不安を覚えてしまうこともあります。

②治療期間が長くなる

抜歯でできたスペースは大きいため、完全に閉じるまでは数ヶ月~1年半程度の時間がかかります。その間は歯が動いている気がしないと感じやすいですが、少しずつ閉じていくので焦らずに治療を進めていきましょう。

③健康な歯を失う

抜歯矯正の一番のデメリットは、健康な歯を抜く点です。ただ矯正のための抜歯は前から4・5番目の歯を抜くことが多く、抜歯しても噛み合わせなどの機能に影響が出にくいといわれています。

歯科矯正で抜歯をする際は、事前に歯科医師に抜歯をしても特に影響はないか、しっかりカウンセリングを受けてから治療を進めるようにしましょう。

抜歯矯正で後悔したくない!抜歯を避ける方法は?

インプラントアンカーを埋め込んだ歯型模型

抜歯した歯は元に戻せないため、なかには抜歯せずに矯正治療を受けたいという方もいるでしょう。抜歯せずに歯を並べるスペースを確保する方法はいくつかあります。

ここでは、抜歯を避けるにはどうしたらよいか、対処法と治療方法を紹介します。

①拡大床による歯列拡大

非抜歯矯正で用いられる装置の一つに「拡大床」があります。拡大床は一般的に子どもの歯科矯正治療で用いられる矯正器具です。子どものあごの成長を利用して、歯列を拡大していきます(大人の歯科矯正で用いられるケースもあります)。

拡大床はプレート状で、真ん中にネジがある設計になっています。このネジを回してプレートを徐々に広げることで、歯列をほお側(側方)に移動させていく仕組みです。

子どもだけでなく、あごの骨を広げる方法として、大人にも利用されるケースがあります。歯列の幅を拡大することで歯を並べるスペースが確保でき、抜歯を避けられる可能性があるでしょう。

②アンカースクリューによる後方移動

アンカースクリューとは、チタン製の小さなネジです。アンカースクリューを歯槽骨(歯を支える骨)に埋め込み、そこを支点にして矯正力をかけることで、従来の歯科矯正よりも効率的な歯の移動が可能になります。

拡大床が歯列をほお側(側方)に拡大するのに対し、アンカースクリューは歯列を後方に移動する目的で使用されます。

③IPR(ディスキング・ストリッピング)

IPR(ディスキング・ストリッピング)とは、歯の表面をうすく削り、移動スペースを確保する方法です。軽度や中程度の歯並びのずれであれば、歯と歯の間をほんの少しヤスリがけするだけで、抜歯せずに済む可能性があります。

研磨処置で削る範囲は、1ヶ所・1回あたり最大0.5mm程度です。そのため理論上、合計で4~6mm程度歯の移動スペースを確保できることになります。

なお、エナメル質の厚みは1〜1.5mmですが、個人差があるため歯や歯列の状態にあわせて削る量を調整しながら処置を行うのが一般的です。マウスピース矯正では、必要に応じてIPRを行うことがあります。

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抜歯矯正で後悔しないための3つのポイント

抜歯矯正で後悔しないための注意点

抜歯矯正を勧められたら、後悔しないためにも以下のポイントを押さえておきましょう。

複数のクリニックでカウンセリングを受ける

2つ以上のクリニックでカウンセリングを受けることをおすすめします。なぜなら、歯科医師やクリニックの治療方針によって抜歯・非抜歯に対する考え方が異なるためです。それぞれの意見や治療プランを比較することにより、あなたに合った矯正方法を選択できます。

歯科医師とゴールをすり合わせる

治療前に理想の歯並びや噛み合わせについて、担当医師としっかりとすり合わせておくことが大切です。

あなたが理想とする歯並びとドクターがよいとする結果に齟齬が生じると後悔につながることがあるからです。抜歯矯正を勧められたら納得するまで話し合いましょう。

シミュレーションを比較する

口腔内スキャナーを導入しているクリニックでは、シミュレーションで治療前後の歯並びを予測できます。あなたが理想とする歯並びにどれだけ近いかをイメージできるので、後悔するリスクを最小限に抑えられるでしょう。

矯正は抜歯しないときれいに治らないわけではなく、適切な診査・診断を受けられるかがポイントです。Oh my teethではシミュレーション作成のための検査が無料で受けられるので、お気軽にご予約ください。

▼マウスピース矯正 Oh my teethの矯正シミュレーション(スマホでいつでも確認できます)

矯正シミュレーション
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抜歯矯正に関するよくある質問(FAQ)

ここでは矯正のための抜歯にまつわる質問をご紹介します。

矯正で4本抜歯して後悔しない?

矯正で複数の歯を抜くときは、失敗や後悔がないようにドクターとよく相談することが大切です。

抜歯した場合・抜歯をしない場合の歯並びはどう違うのか、シミュレーションで確認しながら、矯正のゴールを設定しましょう。

矯正抜歯は保険適応?値段はどれくらい?

矯正を目的とした抜歯は、基本的に保険適用外になります。

必要な費用は各部位によって違い、以下が抜歯の費用相場です。


1本あたりの費用

乳歯

地方自治体の負担により自己負担は0円

前歯・小臼歯

1,500~3,200円

奥歯・親知らず

3,000~10,000円

歯科矯正の抜歯

5,000~15,000円

矯正装置をつけるのはいつ?

矯正装置をつけるタイミングは、抜歯が終了してから行われることが多いです。しかし矯正後のほうが抜歯が容易になる場合は、矯正装置をつけてから抜歯が選択されることもあります。

抜歯矯正で後悔しないため歯科医師と相談しよう

歯科矯正で失敗しないためには、しっかり検査を行ったうえで、歯科医師に抜歯・非抜歯いずれに適しているのかを判断してもらうことが重要です。

可能な限り複数の歯科医院に矯正相談に行き、納得できる治療計画を提示してくれるところで矯正治療を受けましょう。

マウスピース矯正 Oh my teethの無料診断では、歯科医師による診察も無料で受けられます。あなたの今の歯並びは抜歯しないと整えられないのかどうかも相談できますので、お気軽にご予約ください。

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