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歯科矯正
最終更新日:2024年5月1日

過蓋咬合を治すとしゃくれる?顔が伸びる?矯正せずに放置するリスク

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歯科矯正ブログ編集チーム

木村真由美

Oh my teethでのマウスピース矯正を経て、2021年6月に株式会社Oh my teethにジョイン。マウスピース矯正経験者としてOh my teethのオウンドメディア「歯科矯正ブログ」にて記事を更新中。ミッションは「歯並びに悩むすべての方に歯科矯正の確かな情報をお届けすること」。

「過蓋咬合を治すとしゃくれたり、顔が伸びたりするって本当?」
「過蓋咬合は治したほうがいい?」

このような悩みはありませんか?

噛み合わせが深い状態を過蓋咬合(かがいこうごう)と呼びます。骨格の問題や生活習慣が原因で起こる歯並びの乱れです。

過蓋咬合は「かわいい」といわれることもありますが、矯正による顔の変化を恐れて治療せずに放置すると、将来的に見た目や健康面で悪影響を及ぼす可能性があります。

そこで本記事では、過蓋咬合の原因や放置するリスクを解説。また、どのような工程で治すのか、費用や期間についても解説しているので、過蓋咬合で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

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過蓋咬合とは噛み合わせが深い状態のこと

過蓋咬合とは?原因と放置するリスク

過蓋咬合(かがいこうごう)とは、噛んだときに上の歯が下の歯を覆い被さっているような症状です。

歯科用語では、噛み合わせが深いことを意味する「ディープバイト」と呼ばれています。歯やあごに負担がかかることから、顎関節症が併発しやすい噛み合わせです。

歯並び自体は悪くない場合もあり、自分で過蓋咬合だと気付くのが遅れるケースも少なくありません。

過蓋咬合の原因5つ

過蓋咬合

過蓋咬合は以下のような原因で生じます。

過蓋咬合の原因
  • 上あごの骨格が前に出ている

  • 下あごの骨格が小さい

  • 歯ぎしりをする

  • 歯がすり減っている

  • 虫歯を放置している

過蓋咬合の原因はさまざまで、乳歯をはやい時期に失ったり、虫歯で奥歯が抜けて放置していると発症しやすいです。

上あごの骨格が前に出ている

遺伝や成長異常により、上あごが前に位置すると上の前歯で下の前歯を覆い隠してしまうことがあります。

下あごの骨格が小さい

上あごの骨格が正常な大きさであっても下あごの骨格が小さい場合は、過蓋咬合を引き起こすことがあります。

歯ぎしりをする

歯ぎしりによる歯への負担は大きく、長期間にわたってその状態が続くと歯がすり減ったり、位置が変化したりして過蓋咬合を引き起こすことがあります。

歯がすり減っている

歯のすり減りが進行すると、噛み合わせの高さが変わり、上下の歯の位置関係が悪化することで過蓋咬合が発生するリスクが高まります。

虫歯を放置している

奥歯の虫歯を治療せずに放置すると、噛み合わせの高さが変わって過蓋咬合の原因になることがあります。

このように歯ぎしりや強く噛みしめるなどの、日常的な癖も原因の一つです。ほかにも親が過蓋咬合である場合、骨格的な遺伝から発症するケースもあります。

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なぜ過蓋咬合はかわいいといわれるの?

私って歯列矯正が必要なレベルなの?必要ない人の特徴は?

過蓋咬合がかわいいといわれる理由は、「ガミースマイル」が目立つからだと考えられます。

ガミースマイルは上の歯茎部分が3ミリ以上見える状態で、歯茎や歯が目立つのが特徴です。

また、過蓋咬合の場合、下顔面がコンパクトに見え、目元に注目が集まりやすくなることがあります。これらの理由から、過蓋咬合は愛らしさや若々しさを感じさせ、かわいいといわれることがあるのです。

しかし歯に負担がかかり、奥歯の消耗などが起こりやすいので、長期的な観点では歯科矯正を検討したほうがいい場合もあります。

過蓋咬合を矯正でなおすとしゃくれる?顔が伸びる?

疑問に思う女性

過蓋咬合を矯正でなおすと「しゃくれる」「顔が伸びる」と感じるのは、噛み合わせを浅くする治療が原因で、下あごが通常の位置へ戻るからです。

ただ、矯正治療を受けたからといって、必ずしもしゃくれたり顔が伸びたりするわけではありません。

また、噛み合わせが改善すると、Eラインが整いきれいに見えることもあります。

矯正シミュレーション
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過蓋咬合を放置する5つのリスク

知覚過敏

過蓋咬合で噛み合わせが深い状態を放置してしまうと、顎関節症(がくかんせつしょう)や知覚過敏など、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。

過蓋咬合を放置するリスク
  • 顎関節症のリスクが高まる

  • 知覚過敏を引き起こす

  • 顔が変化する

  • 噛み合わせが悪化する

  • 食べ物が噛みにくくなる

顎関節症のリスクが高まる

顎関節症とはあごの動きに制限がかかり、口が開きにくくなったり、口を開ける際に痛みをともなう症状のことです。

過蓋咬合は顎関節に負担がかかりやすい噛み合わせのため、放置するとそのリスクが高まります。

知覚過敏を引き起こす

知覚過敏とは、冷たいものなどがしみる症状のことです。

過蓋咬合により歯に負担がかかると、表面のエナメル質に亀裂が入ってしまったり、歯の根元が欠けてしまったりすることがあります。

歯の神経に刺激が伝わりやすく知覚過敏の症状が現れることがあります。

顔が変化する

過蓋咬合によって噛み合わせの高さが変化すると、下顔面のバランスが崩れ、顔の印象が変わることがあります。

噛み合わせが悪化する

過蓋咬合は噛み合わせの悪い状態です。放置するとさらに噛み合わせが悪化するリスクが高くなります。

食べ物が噛みにくくなる

噛み合わせが深い状態は、食べ物を噛む能力にも影響を及ぼします。前歯で食べ物を噛み切り、奥歯ですり潰すのが困難になることが多いです。

過蓋咬合は自分でなおせない!矯正が必要

過蓋咬合は矯正で治せる?難しいと言われる理由

過蓋咬合は、自分で治すことはできません。骨格や歯並びに問題があるため、自分で改善させるのは難しく、矯正治療が必要です。

しかし、空隙歯列(すきっ歯)・上顎前突(出っ歯)などと比較すると、矯正期間が長くなる傾向にあり、難しい矯正治療だといわれています。

なぜなら過蓋咬合を矯正する際は、歯を動かすだけでなく、噛み合わせの高さを整える調整も必要だからです。

歯科矯正で過蓋咬合を治療する際は、上あごの前歯が生えすぎている状態から「圧下(あっか)」という歯の位置を低くする治療を行います。

また、上あごの歯に合わせて奥歯の位置も低くなるため、歯を引き出しながら調整する「挺出(ていしゅつ)」という工程も必要です。

高さを調節しながら歯の角度も整えていくなど、複数の工程を組み合わせる必要があるため、全体矯正が適応になることがほとんどです。

矯正で過蓋咬合を治す方法はマウスピース矯正・ワイヤー矯正矯正の2種類

矯正で過蓋咬合を治す場合

過蓋咬合を矯正で治す場合、従来のブラケットとワイヤーを用いて矯正するワイヤー矯正か、透明なマウスピースを装着して歯を動かすマウスピース矯正の2種類があります。

また、大人と子どもによって治療方法が異なるため、それぞれ確認しましょう。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正とは、歯の表あるいは裏にブラケットをつけて、そこにワイヤーを固定して歯を動かす矯正方法です。

細かく歯を動かせることから、さまざまな症例に対応し、過蓋咬合もワイヤー矯正で改善を目指せます。

ワイヤー矯正の場合は、「顎変形症」により上あごや下あごが小さいなどの骨格的な問題で過蓋咬合が生じている場合は、保険診療になる可能性もあります。

マウスピース矯正

マウスピース矯正とは、矯正治療専用のマウスピースを毎日20時間以上装着しながら歯を動かす矯正方法です。

目立たずに歯並びを整えられることから近年では注目を集めており、メジャーになりつつあります。

マウスピース矯正で治せる過蓋咬合は少なく、歯並びの状態によってはワイヤー矯正でないとなおせない場合もあります。

理由としては、ワイヤー矯正のほうが細かな調整がしやすいことや、効率的に歯を動かせるのが理由です。

あなたの症状がどの程度の過蓋咬合なのかは検査をしなければわからないため、まずはお近くの矯正クリニックへ相談してみましょう。

マウスピース矯正Oh my teethでは、通常30,000円程度の費用がかかる矯正相談・検査を無料で実施しています。

あなたの過蓋咬合がマウスピース矯正の対象なのか、その他の治療が必要なのかなど、お気軽にご相談ください。

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大人と子どもで治療方法は異なる

過蓋咬合の治療は、大人と子どもでそれぞれ矯正方法が違います。大人の場合は一般的にワイヤー矯正が用いられ、歯をゆっくり動かしながら整えていきます。

少しずつ噛み合わせを浅くしていく治療で、歯並びが整うまで比較的時間が必要です。

一方、子どもの過蓋咬合は、寝るときに使うマウスピースタイプで治療をします。

あごの成長過程に合わせながら、歯のバランスを整えていくため、1ヶ月程度でも十分見た目の変化がわかりやすいでしょう。

過蓋咬合を矯正で治すための費用や期間

過蓋咬合を矯正で治すための費用や期間

過蓋咬合の治療に必要な費用や期間をまとめました。

ワイヤー矯正やマウスピース矯正など、それぞれ費用が違うため確認しておきましょう。

ワイヤー矯正

裏側矯正

マウスピース矯正

費用相場

85万~110万円

100万〜170万

60万~110万円

治療期間

2~3年程度

2~3年程度

1~3年程度

目安費用:60万~110万円

過蓋咬合は基本的に全体矯正が適応になるため、時間とお金が必要です。

装置の種類によって異なりますが、費用は60万円~110万の範囲で考えておくといいでしょう。

ただし、軽度の症状はマウスピース矯正での治療も可能で、費用も抑えられます。

目安期間:1~3年

過蓋咬合は噛み合わせから整える必要があり、奥歯の高さが上がるスピードも遅いため、治療期間が長くなることがあります。

過蓋咬合の傾向があるといわれた場合、2〜3年程度かかることを想定しておくといいでしょう。

過蓋咬合は年齢とともに歯への影響が出やすく、あごの不調や奥歯の破損などになりやすい不正咬合ですので、将来のことを考えて歯科矯正を行うのがおすすめです。

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過蓋咬合についてよくある質問

過蓋咬合についてよくある質問

ここからは、過蓋咬合の治療でよくある質問にお答えします。

過蓋咬合で歯科矯正をする場合は保険適用ですか?

歯科矯正は基本的に自由診療ですが、以下の条件が満たされた場合は保険適用になる可能性があります。

①「厚生労働大臣が定める疾患」に起因した咬合異常に対する矯正歯科治療

②前歯3歯以上の永久歯萌出不全に起因した咬合異常(埋伏歯開窓術を必要とするものに限る)に対する矯正歯科治療

③顎変形症(顎離断などの手術を必要とするものに限る)の手術前・手術後の矯正歯科治療

出典元: 公益社団法人 日本矯正歯科学会

歯科医師から「顎変形症」と診断された場合、矯正治療に保険が適用されますが、国が定めた医療機関で受診しなければなりません。

過蓋咬合の予防方法は?

過蓋咬合の予防には、ナイトガード(マウスピースタイプ)を使います。

ナイトガードを使うことで、歯ぎしりによる歯へのダメージを防いで、歯の消耗を軽減します。

子どもの過蓋咬合を予防するには、虫歯治療などの通院を早めに行うことが大切です。

過蓋咬合は何歳までに治したほうがいい?

子どもの場合は、3~5歳前後の段階で歯科医師に相談してみましょう。

早めに治療を行うことで、過蓋咬合の悪化を防げます。ただし、下あごの成長は17歳ごろまで続くため矯正後も、経過観察し続ける必要があります。

大人の場合は、年齢にかかわらず矯正可能です。

過蓋咬合は放置するとさまざまな問題を引き起こすため、気になったら早めに対処することをおすすめします。

過蓋咬合が気になったら矯正クリニックで相談を

過蓋咬合は歯科矯正で治せますが、年齢とともに歯への影響が出やすい不正咬合です。

あごや歯への負担が大きいため、もし過蓋咬合が気になったら、放置せず早めに歯科医院に相談してみましょう。

マウスピース矯正Oh my teethでは、通常費用が必要になる矯正相談や検査を無料で提供しています。

「過蓋咬合はマウスピース矯正でなおせる?」
「今の歯並びの状態を知りたい」

といったご相談だけでも大歓迎です。近くのクリニックにお気軽にお越しください。

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